《RTA》『限りを齎す者』《完走失敗》   作:アーっr

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夏油♀は巨乳。異論は認めない(過激派)


RTA本番6

 

 

 『呪霊を食べる』

 

 ビュッフェの始まりじゃい!

 

 

 はい、チャートにない夏油戦です。タイムロスが痛いですね。

 

 正直不安要素を減らすために夏油を生かしておきたいとか、呪霊を食べて更なるパワーアップとか、考えることはいろいろありますが。

 

 何はともあれ、勝ちます(天上天下唯我独尊)

 

 

 

 

 

 「話が違う───!」

 

 悪魔が迫る。外に出した呪霊が端から喰われる。

 

 見えない。圧倒的なスピード。

 手持ちの呪霊を失った感覚に気づいてようやく何をされたのか認識できる。

 

 

 こんな化け物と戦うはずではなかった。特級相当の任務ではあったが、相手は呪霊。

 そのはず、だったのに───

 

 「───!う、ぐううっ!!」

 

 吹き飛ばされる。

 自分でも反応できたことが驚きだが、殴られるその刹那に呪霊を割り込ませ、威力を減衰させた。

 だが、それでも。

 

 「まずい、腕が………」

 

 減衰させたとしても、その力は人外のそれ。

ヒトの肉体は容易く破壊され、立つのもやっと。

 

 悪魔は追って来ない。

 どうやら呪霊を喰うのに夢中のようだ。

 

 自分如きいつでも殺せる、ということだろう。

 

 

 「………っ!この───!!」

 

 

 怒り。この怒りは、何に端を発するものだっただろうか。

 

 侮られたから?ヒトを容易く傷付ける精神性に?

いや、そんなものは建前だ。

 

 この悪魔があの男()に似ているから。

 だから、気に入らない(・・・・・・)

 

 「───呪霊操術、極の番」

 

 纏める、纏める。

 

 今まで調伏してきた数千の呪霊を。

 今まで抑えてきたこの感情を。

 

 「うずまき(・・・・)──────!!」

 

 ただ、目の前の悪魔にぶつける───!

 

 

 

 

 

 

 『呪霊が集まる』

 

 あ、うずまきですね。当たれば痛いので避けたいんですけど───

 

 『呪霊(・・)を食べる』

 

 ファ!?何してんねん!

 

 

 

 

 

 

 呪霊操術極の番 うずまき

 

 それは手持ちの呪霊を一つにまとめ放出する技。

 手数の多さを利点とする呪霊操術の強みを捨てることになるが、その分威力は高い。

 

 「──────!」

 

 悪魔が口を開ける。この怪物にとって呪霊は餌であり、うずまきもまた特大の餌である。

 

 悪魔がうずまきを喰った瞬間。

 二人の脳内に溢れ出した、存在しない記憶(・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 赤子が泣いている。

 側にいる母は事切れて、動かない。

 

 「ちゅう、ちゅう」

 

 赤子が死した母の命を吸っている。

 既に子を産むために使い果たした母の命を、赤子は容赦なく吸い尽くす。

 

 それは、ヒトならざる悪魔の所業。

 嗚呼、しかし。

 

 「さむい………」

 

 ただ、寒かっただけなのだ。

 

 

 

 

 赤子にとって、世界は寒く、暗いものだった。

 自分を産んだ物(母親)は動かず、周囲の生物(村の住人)は赤子を遠ざけ、誰も赤子に与えなかった。

 

 赤子が食べるのは空を飛ぶモノ(蝿頭)。ヒトの負の感情の塊。暗く、気持ち悪い、不味いモノ。

 だからこそ。

 

 「きれい………かっこいい」

 

 その中で自ら輝く火を、赤子は気に入った。

 

 その輝きに、その熱に、その音に、その揺らぎに。周りから奪い、広がっていくその自由さに。

 赤子は、魅入られた。

 自らもそうなりたいと思った。

 

 

 ───かくして、悪魔は産まれ落ちた。

 

 炎のように苛烈に燃え盛り、しかし何処かに優しい温かさのある、周囲からあらゆる物を奪う怪物。

 

 呪いのようで呪いではない。しかし、生物の領域からは逸脱している。

 まさに、物語の悪魔のごとき存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏油は、混乱していた。

 

 「今の───いまの、光景は」

 

 突如として、ある赤子──悪魔の生を追体験した夏油は、混乱の最中にいた。

 

 猿───非術師は嫌い、かもしれない(・・・・・・)

 少なくとも、奴らのせいで仲間達に何かあれば、夏油は今度こそ爆発する。

 

 しかし、夏油は根が善人だ。根底の部分で、他者を助けるべきだと考える。

 他者を害する存在に対して、喜んで迎合することはないだろう。

 

 

 ───だが、この悪魔は。

 悍ましい存在だ。呪霊を食べるなど、呪霊操術を持つ夏油でさえ出来れば避けたいと思う。

 

 この悪魔は必要に駆られただけだ。

 他者が何も与えなかった以上、奪わなければ生きていけなかった。

 

 いや、それでも。

 必要であったとしても、他者を害するこの悪魔を、肯定するべきではないはずだ。

 強者であろうとも、社会に適応しなければ───

 

 「──呪術師のように?(・・・・・・・・)

 

 強者が弱者から奪うなど(皆殺しにすれば)───

 

 『夏油くん』

 『それは“アリ”だ』

 

 「あ、ああ………あああああ!!」

 「違う!私じゃない!」

 「私は、そんなこと────」

 

 呪術師には意味が必要だ。弱者の救済、他者を助けることこそ術師の意味だ。

 

 ───本当に?

 理子ちゃんは死んだ。まだ生きていたいと言った弱者は、その願いを踏み躙られた。

 

 私も負けた。友を殺された怒りも、今まで積み重ねてきた経験も、意味をなさなかった。

 

 『こいつら、殺すか?』

 

 意味のない行為だ。だから止めた。

 

 『ソレ、必要?』

 

 ………親友のその問いに答えられなかったことを、今でも覚えている。

 

 「私、わたしは………」

 

 意味を考えた私。意味を求めなかった親友。

 どちらが、正しかったのだろうか。

 

 

 

 

 「………?………っ!」

 

 そうだ、まだ戦いの最中で───

 

 「───なっ」

 

 悪魔が、棒立ちしていた。

 

 その異様な眼には虚空を映し、こちらに見向きもしていない。

 まさか、悪魔も私の人生を───?

 

 「お姉さん、こっち!」

 「早く来て!」

 

 突如として現れた二人の女の子が私を引っ張る。

 

 「ま、待って!一体何処に連れていくのか教えてくれ!」

 

 「お願い、早く!」

 「かみさま(・・・・)が起きちゃう!」

 

 

 

 

 

 

 『夏油傑と繋がった』

 

 まじかよ。こんなことある?

 

 この現象は通称『存記』と呼ばれる、呪術師同士で稀に起こる『繋がり』です。

 

 本編では虎杖と宿儺がやっていましたね。地元の観光案内のヤツです。

 例が少なく、どういう挙動をするのかわかっていません。

 

 今回はどうやら、『互いの人生を追体験する』

というものになったようです。

 

 

 ほも君は今夏油の思い出の旅に出ています。

完全無防備です。

 

 まあ夏油はうずまきをブッパしたので、ほも君を殺すだけの攻撃力はありません。

 その前に増援が来たら?終わりだよ。

 

 夏油がやられる=五条悟が出てくるということ。増援は300%の確率で五条が来ます。

 

 早く記憶の旅が終わればいいんですが……

 

 

 

 

 『角が生える……』

 

 うわ、また角が生えました。4本2対で恐竜にいそうなゴツさです。

 

 

 うずまきで喰った呪霊のエネルギーがほも君の成長を促したようですね。

 成長期がよ。急に体の形変えたら戦闘に支障が出そうで怖えんだよ!

 

 というか、夏油が呪霊を飲み込む→うずまき→

ほも君が食べる っていうことは、実質口移し!?

 

 呪霊の口移しで精神的に繋がったのか、たまげたなぁ。

 

 

 

 




たまげたからここで一区切り。
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