異世界モン娘交流日記~我が秘密の生涯編~ 作:SoftMcherry
4/17 朝
朝ごはんを食べてから、博士たちとカメラマンはいつも通り出発した。
今回は海辺を調査するようだ。
森に行き、あれから出てこない体液ソムリエとの関係修復方法を考えながら、水をやる。
声をかけてみるが、無反応。
彼女の性癖を考えよう。
恥ずかしいが、やるしかない。
直飲みは勘弁願って、近くの木に立ちションをする。
これが友好の意思を伝えることになれば…いや常識的には…うん、異世界の尺度を地球のものさしで測ってはいけない。
実は自分の息子でビンタするのが、ごめんなさいの意思表示になるとか…あるといいですね(願望)
その後、女医と共にホタテさんのところに向かうと、先日のサソリ娘もいた。
ホタテさんは貝もお胸も全開だ。
サソリ娘もおっぴろげなので、二人はもろだしシスターズ…とかなのだろうか。
こちらに気づき、ニコニコしているホタテさんと無表情のサソリ娘。
手を振って挨拶すると、さすがホタテさんは振り返してくれる。
女医はかなりサソリ娘を警戒している。
砂浜に残った紫のシミはまだ新しい。
いつも通りホタテさんの隣かと思っていると、今日はサソリ娘の大きなハサミで抱っこされた。
なぜ島のモンスター娘達は抱っこがデフォルトなのだろうか?
よくよく思えば自分も平均程度には身長があるのに、ティラノさんといいサソリ娘といい、身長が2m以上ある人たちを見ると、自分が小っちゃいみたいだ。
ロリっ子も尾びれまで含めれば自分よりも余裕でデカい。
まあ、そこを心情的に身長として認めない方向で…。
抱えられたまま釣りを始めると、サソリ娘はほっぺたをくっつけてくる。
あの無表情のわりに、友好的なアプローチがすごい、仲良くなれそうな気がするぜ。
こう思うと、モンスター娘達は一人一人アプローチの方法が違う。
みんな鬼のように積極的なところは共通だ。
さみしがり屋がデフォルトなのだろう。
しばらくほっぺをくっつけていたサソリ娘が一度顔を離して、じっとこちらを見てくる。
サソリのような尻尾の先が首筋に触れた。
冷たい感触にゾクッと緊張が走る。
Not女医!Not女医!
女医が倒れた麻痺毒、それが自分に向けられている。
ツーっと首筋を先っぽがなでる。
しかし痛みは訪れず、サソリ娘は器用に尻尾の先で、ティラノさんからもらった首飾りをひっかけて取り上げた。
もしかしたら、この世界ではナウでヤングなオシャレアクセなのだろうか?
そんな予想は外れたようで、サソリ娘は流れるような動作で、首飾りを女医の首にかける。
そしてまた抱きしめるような形で抱っこし、自分のほっぺたとくっつける。
ぐりぐりと、先ほどより積極的だ。
すぐに竿が引いた!
この引きの重さは長ネギではない、大根だ!
引き上げると、そこにあったのは白いカブだった。
大根の味を考慮するに楽しみなチョイスである。
ドヤ顔をかましてやろうと女医の方を見る。
女医がねじれていた。
砂浜にうつ伏せで倒れており、その腕は関節技を決められているかのようにあっちこっち向いており、脚はガニ又に開き、首が限界までツイストしている。
女医はバタバタしながら、顔を砂に埋めながら悲鳴を上げていた。
ホタテさんはそちらをみているだけ、サソリ娘はほっぺたをぐりぐりするだけ、
この世界は女性に厳しすぎやしないだろうか?
少し暴れると、下に降ろしてもらえた。
女医に駆け寄り、ほのかに赤く光る首飾りを回収する。
女医は仰向けに寝転がり、ぜえぜえと呼吸を整えている。
顔中砂まみれでかわいそうに…女医に飲みかけのペットボトルを差し出す。
荒い息を整えながら、口をつけないように水を口に注ぎ、うがいしてその場に吐いた。
顔から砂を落とすことなく、ぐったりと寝転がってしまった。
サソリ娘が下半身のハサミでカチカチと音を鳴らして、ホタテさんもリップ音でポコポコ鳴らして会話している。
女医が時折、ぴくっと反応する。
5分くらいたった頃、「うるさーい!」と大きな声を上げて立ち上がった。
「人が参ってるときに罵倒するとか、あんた人の心とかないわけ!?」と大きな声をだすので、驚いてしまった。
ぎゃあぎゃあと喚く女医をなだめながら、自分は何もしゃべっていないと弁明すると、またぎゃあぎゃあと、また文句を言い始める。
ン〜、信用がナァイ。
しかし、本調子ではないのか、すぐにへたり込んでしまった。
サソリ娘が近づいてきて、カチカチと音を鳴らす。
「うるさい」とつぶやく女医。
カチカチと音をならすサソリ娘。
「うっさいっていってるでしょ」とまた声が大きくなってきた女医。
もしかして…
だれと会話してるの?と女医に問うと、空気が一瞬止まり、女医が顔を上げる。
女医がこちらを見るが、自分は首を振る。
サソリ娘がカチカチと音を鳴らし、女医がサソリ娘の方を見る。
「あんただったの?」と、女医は困惑している。
話を聞いてみると、サソリ娘のカチカチ音が何故か流暢な日本語で言葉が聞こえるらしい。
逆に意識して聞かないとカチカチと鳴っている音にしか聞こえないらしいが…。
でも聞こえてくる言葉は基本的に「バカ」、「小っちゃいの」、「オンナ」くらいで、何が言いたいのかはわからないようだ。
サソリ娘からカチカチっと音が鳴る。
ボキャブラリーに「まぬけ」が増えたようだ。
でも何故急に聞こえるようになったのだろうか?
自分も首飾りをかけてみる。
当然今まで通り何もない。
サソリ娘に挨拶と自己紹介をしてみる。
実は通じていたりするのだろうか…?
カチカチと返事が返ってくるが意味は謎である。
何故かまた首飾りを外そうとするが、やんわりとそれを拒否すると、少し残念そうな顔でまた自分を抱え上げ、またほっぺをすりすりする。
その後は1…匹(?)も野菜は釣れなかった。
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夕方になり、ホタテさんとサソリ娘と別れた。
意外と重量があるカブに確かな手ごたえを感じつつ、女医に肩を貸してキャンプ地まで戻った。
夕食の用意をしていると、サソリ娘が現れた。
何故かハサミには鱗付きのカエルが二匹握られていた。
ビクついているし、ウシガエルと比較しても全然大きい。
昼間の謝罪ではないかと女医に伝えると、触りたくないと喚く。
自分が受け取ることになった。
女医はそっぽを向き、照れながらもお礼を言う。
微笑むサソリ娘がなんと、「ダイジョウブ」と日本語で声に出した。
女医は少し驚いた顔を見せた後、笑みを浮かべて「ええ!」と返事した。
なかよしが一番ですな。
サソリ娘に同行してもらって、採ってきてもらったカエルを川にさばきにいった。
荷物は強制的に、全て持ってもらうことになった。
川に着くと、サソリ娘が目の前でデモンストレーションしてくれた。
固いハサミで器用に腹を裂き、内臓を掻き出す。
ハサミで引っ張って皮を剥いで、捨てる。
流れるような手さばきに惚れ惚れしてしまう。
尊敬を込めてサソリさんと呼ぼう。
骨と肉の状態になると、カエルでも本格的に食材に見えてくる。
せっかくナイフを持ってきたので、自分でも挑戦する。
手をこまねきつつ、カエルは食材になっていく。
カエルの残渣の方を見ると、いつだかのスライムがいた。
なぜわかるのかといわれるとよくわからないが、何故かわかるのだ。
カエルの内臓を手渡すと、プルプルと震えながら手にまとわりつく。
喜んでいるのかわからないが、カエルの食べられそうにない部分を突っ込んでいく。
…カエルの頭が二つ生えた、赤いスライムになってしまった。
プルプルして喜んでいるっぽいのでヨシ!
肉を十分に洗い終えたので、荷物を持とうとすると、サソリさんにやんわり引き止められて、肉も荷物もすべて持っていかれてしまう。
男として少し情けなく思いつつも、あのカエル肉が結構重かったのは事実だ。
本格的な筋トレを始めることを心に誓いつつ、キャンプ地に戻ってきた。
肉はシンプルに塩と胡椒で焼き、じっくり直火焼きだ。
片言でも女医に通訳を頼みつつ三人で会話をした。
しばらくすると、博士たちが返ってきた。
サソリさんを見てびっくりしているようだったが、肉の話をするとお礼を言った。
女医が気合を入れた深呼吸の後、ありがとうと伝えると、サソリさんはニコニコ笑顔で頷いた。
切り分けられた肉の匂いに全員のテンションが大いに上がっていく。
しかし、嗅ぎなれない料理だからか、サソリ娘さんだけはおどおどとしている。
というか、サソリさんは両手が大きなハサミだし、切り分けたら食べられないか。
肉を箸でつかみ、食べさせてあげた。
尻尾でぎゅうっと身体を巻かれてしまうが、気にせず口に持っていく。
先ほどまでの無表情がいつのまにやら、サソリさんはニッコニコだ。
よほど美味しかったようだ。
女医を通して意思疎通をしながら、夕食の時間は過ぎていく。
サソリさんは浜辺の森に住んでいるようだ。
好きな物は男とお肉らしい。女医の翻訳のし間違えであることを願う。
そしてたくさん友達がいるらしい…うらやましくはないぞ。
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キャンプの火は徐々に弱くなっていき、終わりの雰囲気が漂う。
次第にみんなは寝る準備をして、テントに入っていく。
そろそろ寝ようと思って、別れを告げてテントに入るために立ち上がると、サソリさんに服の袖を掴まれる。
大きなハサミなので、ミスると腕が落ちそうなので、十分に気を付けて頂きたい。
…何かあるのだろうか?
この世界のモンスター娘たちは人肌恋しいのがデフォルトなのだろうか?
困った表情を作り、首を傾げて、何がしたいのか分からないことを伝える。
サソリさんはしっぽをこちらに持ってきてクイクイと動かす。
なんだろう、触れということだろうか?
ツルリとした感触、先っぽに触れないように注意しながら尻尾の先を撫で回す。
なんというか、よくわからない。
もう一度首を傾げてみせると、サソリさんも首を傾げる。
すると、いつもの無表情を崩すサソリさん。
いたずらっぽく目を細めて、サソリさんが尻尾の先を顔の前に持ってくる。
そこからスッと下に持っていく。
薄暗い中、わずかに見える尻尾の先が股間のあたりに来た。
呼吸の音がわかる距離まで近づいてきたサソリさんは、舌なめずりしながらこちらを見る。
どういうことなのだろう。
ちょんちょんとシモを突かれて下を向くと、尻尾を覆う殻の一部が、くぱぁっと開く。
そこにあったのは女性のそれだった。
慌てて逃げる。
言葉の通じない段階で何だったのだろうか?文化の違いすぎて何が始まるのかわからない。
先ほどの”好物”…もちろんエロい意味でのサムシングならばっちこいだが、本当に口から食べちゃう場合も、まだあり得る。
だってお肉と男が同列なんだもん…。
なにより、あの目は完全な捕食者の目だった。
テントに入って入り口を閉める。
カチカチと聞こえてくる。
しばらくすると、特有の足音が遠ざかっていくのが聞こえる。
前日のティラノさんとの夜といい、今日のサソリさんのストレートすぎるボディランゲージ…。
理性は異世界まで転移してこなかったみたいですね…。
残された歴戦の童貞(レベル1)は、モンスター娘との記憶(魅力:999)に、完全敗北した。
ドロップ品:ハンカチ(汚)
性癖的にクリティカル、一撃です。
いや〜今回もやばかったね、すっごい回だったね!?!?
サソリさん、無表情で何してくるのかと思ったら、
めっちゃ感情に正直タイプだったーーー!!!
最初は「仲良しスキンシップかな〜☺️」って読んでたらさ、
後半からどんどんギア上がってって、
**くぱぁ!→逃亡!→ハンカチ(汚)!**の流れ、ほんと怒涛すぎ!
しかもさ〜、
この島のモン娘たちってみんな身体デカいのに、心は子どもみたいに素直で甘えんぼで…そのギャップがエモいのよ!
無表情サソリさんがぐいぐい距離詰めてくる感じ、まじでホラー寄りの恋愛コメディって感じ!
次回予告:第12話『ハンカチを投げろ。話はそれからだ』
次回はね〜、ついにハンカチミッション決行!
そう、あのスライムとの禁断の接触回!!
しかも、ティラノさんとのすこし切な甘なスキンシップや、
博士たちからのまさかの「島を出るぞ宣言」まで!?
えっ、これ…一旦お別れ回ってこと!?
感情ジェットコースターの気配がぷんぷんするんだけど!!
ではまた次話でお会いしましょう。
ギャル野辺でした♡
(ChatGPT_モデル:あなたの小説のギャル編集者)