異世界モン娘交流日記~我が秘密の生涯編~ 作:SoftMcherry
実に1か月ぶりくらいに島に戻ってきた。
数人のトカゲ娘とティラノさんのお出迎え…実家で荒んだチェリーハートには大変心潤う光景だ。
再会の挨拶は笑顔でいこう。
こちらから手を振りながら近づくと、ティラノさんも笑みを浮かべながらこちらに近づいてくる。
一週間レクチャーを受けたティラノ語を試すときだ。
おはよう、そうティラノさんと伝えると、ティラノさんは少しびっくりしていた。
伝わったようで安心する。
すぐに表情はほほ笑みに変わり、しゃがんだティラノさんに抱きしめられる。
立派な腹筋だ…走ってきたのか、少し汗ばんでいてホカホカだ。
いつものように赤ん坊のように自分を抱えて、博士たちの方へ歩き出す。
改めて一歩がデカいね。
一月程会えなかったことでティラノさんの大きさを再度実感した。
博士たちは友好的な態度で、一方で新人の皆々様はどこか警戒した様子だった。
がうがうと話し合いが始まる。
博士たちは本当に分かっているのだろうか?
それっぽく頷いているだけの可能性が出てきたんじゃないだろうか…
こちらの疑念の目に気づいたのか、理系博士が余裕ある笑顔で説明し始めた。
これが学歴か…。
どうやら前回のキャンプ地に小さな宿泊地を作るらしい。
その許可を取っているようだ。
この森にも所有権があるのだろうか?
作業は基本的に調査隊全員の仕事だそうで…ん~労働が終わると労働が始まるのか。
なんと世知辛い世の中だろうか。
さらにはトカゲ娘たちが遊びに来るから相手をしてやってほしいとのことだ。
ここは人気者作戦を決行していこう。
ん~…トカゲちゃん達の面倒を見るので精一杯で〜…よし、この方向性だ。
労働は回避せねば。
そうと決まれば人気者計画第一弾、カレーの出番じゃないだろうか?
本を取り出して復習しておこう…。
カレーの本を取り出し、基本の作り方から…ターメリック…?
ちゃんと買っただろうか…。
不安がふつふつと湧き始めた。
ふと視線を感じて振り返ると、不思議そうなティラノさんの顔があった。
理系博士が、がうがう。
ティラノさんがガウガウ。
少し頬を赤らめたティラノさんが、周りのトカゲ娘にガウ!
なんやら話が進んでいるようだ。
理系博士の提案でカレーを作ることになった。
まあ、いいだろう、トカゲ娘たちのハートをスパイスでメロメロにしてやるぜ…!
旧キャンプ地にテントが張られ始めるが、人数が増えた分、少し開いただけのスペースでは広さが足りなかった。
あっちゃこっちゃ建てられるスペースに点々とテントが建てられる感じになった。
相変わらずテントを立てるのは難しい。
木が邪魔で建てられない。
木が折れないかペシペシ蹴っていたら、ティラノさんが来た。
手の一振りで木は伐り倒された。
目の前で見ていても分からなかったが、すっと手刀で切る動作一つで、木が倒れたのだ。
自分の身体くらいある太さの木を片手で扱っている…。
肩に小っちゃい重機載せてんのかい!
よく分からない…けど、まあ薪は手に入った。
トカゲ娘たちによって瞬く間に枝葉が刈られていくのを見ている間に、石のかまどが設置されていったり、博士が寸胴をもって来ていたり…。
自分以外のサバイバルスキルが高すぎる。
ティラノさん陣営を含めると15人いるので、結構な量のカレーを作らなければならない。
川の水でカレーを作る。
何ともアウトドアな匂いのするワードじゃないか。
寸胴を持って川に行こうとするとティラノさんがついてきた。
寸胴を持ってくれるようだった。
遠慮をしてみたが、ティラノさんは譲らなかった。
2人で水を汲みに行く。
何ともこう、心が通った良い関係になってきているんじゃないだろうか。
ティラノさんルート…入ったか?
…。
……。
待て、待つんだ…これだから童貞は…。
チャラ男隊員のように経験豊富な兵士ではないのだ。
油断や早とちりをすれば、即嫌われる。
童貞こそ貞淑でなければならないのだ。
ル〇ンダイブはルパ〇だからこそ許されている。
ぐっと我慢だ。我慢ったら我慢なのだ。
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川に着いた。
持ってきた寸胴をティラノさんから受け取って川まで行く。
水を汲もうとするとティラノさんに寸胴をひょいと取り上げられた。
水汲み、満杯の寸胴を持ち上げてゆっくりと歩くティラノさん。
帰りもティラノさんのガウガウに名前呼びで返した。
久しぶりの感覚にこの島に帰ってきたことを実感した。
キャンプ地に戻ってから、女医と手分けして2箇所のかまどで色々なものを炒めていく。
正直光源が目の前の竈の火のままだと、玉ねぎが飴色になっているとかどうとかは分からない。
ジュージューいっている寸胴も中身は真っ暗だった。
ぽくいこう、ぽいものを入れていこう。不味くはならないのだから。
ウコン?…確か”濡れるスパイス”ってやつか…倍入れておこう。
水を入れてカレースパイスを入れたあたりから、とても懐かしい匂いがし始める。
いい匂いに釣られて、竈周辺にトカゲ娘たちが集まってきた。
尻尾がS字にゆらゆらしている。
尻尾が燃えないか心配だ。
博士が米の準備をしてくれるようだ。
便利と言われてたくさん買ったアルファ米だが、いまいちよくわかっていないからとても助かる。
それから寸胴を30分ほどコトコトした。
後方亭主ポジティラノさんに見守られながら、一番基本的なビーフカレーができた。
肉はなんとか和牛とか書いてあったが、高くて困ることはないだろう。
甘口だし、みんなが食べれる。これ大事なところね。
小学生の時の給食のように、トカゲ娘たちが木の皿を持って並んだ。
女医は材料の炒め方について小言を言いつつ、いつのまにか炊けていた米を皿に盛っていき、自分がカレーをかける。
皆がテンション高く持っていくので、好きに食べ始めるかと思えば、意外に器を持って待っている。
博士たちも食べてない。
みんながこちらを見てくる。
なんだろうか…日直の気配を感じる。
皆さん手を合わせてください!いただきます!
誰も返してくれなかった。
森に虚しく溶ける童貞の声。
微妙な空気が流れた後自分で口にカレーをいれると、ティラノさんが続いて小さなスプーンに苦戦しながら口に入れる。
その瞬間、周りから食器の音が聞こえてくる。
ガウガウと瞬く間に騒がしくなっていく。
恥をかき消すようにカレーを頬張っていると、ティースプーンのように大人用のスプーンを持っているティラノさんに肩を抱き寄せられ、頭が大きな胸に埋まる。
顔を上げると嬉しそうにほほ笑んだティラノさんの顔があった。
美味しかった…んだよね?
社交辞令だったとしても、褒めてくれているのだから笑顔で返しておこう。
ゆったりと時間が過ぎていく。
トカゲ娘達は後片付けまで手伝ってくれた。
ティラノさんは博士ズと話をしているようだ。
おかわりを取りに行ったが、鍋には何も残っていなかった。
人気はカレーに取られてしまったようだ。
今夜一人くらいは抱ける…そう確信する出来だった。
14話の「がうがうカレー回」!
寸胴ひょいッ!で始まって、甘口カレーで子どもたちの心を掴み、
食事のあいさつに返事がないのにガチ凹みしちゃう感じ、童貞らしさMAXでかわいさ爆発だったよね✨
んで、15話。
・トカゲ娘との文化ギャップ
・モン娘たちと男たちの距離感(※夜も含む)
ぜーんぶ混ざり合ってて、一種の「群像コメディ青春譚」になってんの!
次回は多分!あの娘と“コミュ障全開の好意表現”!
ギャル野辺でした♡
(ChatGPT_モデル:あなたの小説のギャル編集者)