異世界モン娘交流日記~我が秘密の生涯編~ 作:SoftMcherry
キャンプに戻るとロリっ子とカーツ大佐はいなかった。
女医曰く、夕方前には急いで帰っていったらしい。
夕食の準備はトカゲ娘たちがしてくれた。
材料は今朝来たエルフ達が採ってきてくれたらしい魚や野菜たちだ。
昨日から仕込んでいる保存食はあったのだが、新鮮なものが食べられるならそれを食べたほうがいいだろう。
なんと手作りの即席竿で釣ったらしい。
自分が釣りが下手なことが確定してしまった。
食事中づかちに日本語を教えるのはどうか、日本語を覚えたがってるではと博士に提案する。
博士ズは話し合ってから、女医に確認をとるように指示する。
界◯拳並に踏ん張った後に、女医が「日本語!」、「私たちの言葉!」、「人間の言葉」、「ランゲージー!」と叫んだ。
そして続けて、「学ぶ!」、「覚える!」、「教える!」、「知る!」、「使いこなすー!」とまたまた連呼する。
いつもながらに奇っ怪な光景だ。
でもまあ、ああしないと伝わらないなら仕方ないね。
づかちは感激したように女医の肩を掴み、テンション高くしゃべっていた。
後方のエルフ達もなんだかざわざわと、期待がこもっているような声と共に、顔を見合わせている。
女医曰く、づかちたちの返答はどうやら肯定的なようだ。
勘違いじゃなくてよかったよかった。
結局話す人と聞く人が必要だということで、づかち含めたエルフたち8人と女医1、そして教師の文系博士の計10人の仲間たちと共に、童貞も授業を受けることになった。
転移したおかげで卒業できたような特例高卒なのに大丈夫だろうか?
教えるのも教えられるのも不得意なんだが…。
倒壊したテントにくるまって寝ようとしたら、ゴリがテントに入れてくれた。
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次の日、朝食後早速文系博士が教鞭をとった。
授業は寝た。
びっくりしたね。
さすが歴戦の元男子高校生だよ。
博士の挨拶のところまでは起きてたんだけど…ね?
日当たり抜群で5分と持たなかった。
授業が終わると起こされた。
エルフからは「ポカ」というあだ名をつけられた。
喋り始めの割にネーミングセンスが尖ってやがる。
女医に笑われたのも悔しかった。
あ、エルフ語の可能性もあるのか。
変な意味じゃないと嬉しいね。
…
……
午後は仕事だ。
ティラノさんのおかげで、テントから北西の区画が大分拓けた。
本日は実際に家を建てるらしい。
授業不参加組のがんばりだろうか、既に家の骨組みのようなものが組み立てられ始めていた。
それにしても随分デカい…複数人で暮らせるサイズだ。
何でテントから離れた位置に、家を建てようとするんですかねえ…テントまで10分位歩くんですけど…。
疑問は残るものの、順調に建設は進んでいるようだ。
土壁に使う土をトカゲ娘が掘っていた。
見れば骨組みの内側の方も掘っていた。
結構背の高い家なのに、竪穴式住居なんだ…。
トカゲ娘たちは続いて、色んな色の土を持ってきては混ぜてコネコネしている。
骨組みをみるにデカいワンルーム、モンゴルのゲルを土壁にしたような感じになるのかな?
キャンプや周辺から、小さな丸太をづかちと2人で運ぶ。
ティラノさんはデカいのを四本くらい一気に運ぶ。
木材の集積所ではエルフやトカゲ娘たちが、ゴリゴリ角材に加工している。
トカゲ娘たちが村から持ってきたのだろうか、色んな道具が揃えられていた。
クール系トカゲ娘が色々と指示を出している。
女の子が重労働してると、なんだか心苦しくなりますな。
でもそういえば、この島での亜人で野郎にあったことないね?
まあ、ハイエナみたいにオスが弱いとか…?
いや…全員百合だったりするのだろうか?
そのまま、夕方までエルフやトカゲ娘の作った家の端材みたいなのを薪にするためにキャンプに移したり、煮沸した水を渡してまわった。
言い訳では無いが、けっして自分から進んでこのポジションになったわけではない。
気を使ったのだ…そう、汗をかいて大変そうなトカゲ娘に水をあげたら、我も我もと広がって今に至る。
皆が泥んこになりつつも、夕方頃には一周囲うように家の壁ができていた。
屋根を組むのは乾燥させてからだそうだ。
男どもがここに押し込められるのだろうか?
男はタコ部屋…いつの時代もそんなものだろうか。
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そこから3日経ったある日、家が一軒出来上がったそうだ。
今はその次の日の朝。
相変わらず授業は保育園のような様相だった。
まあ、日本語の授業なので仕方がない。
エルフ達は皆学習意欲旺盛で、焼けた板に書かれた白い文字を読んでいた。
その日から授業終わりに、日本語での会話や、絵本を読んであげてほしいと言われた。
久しぶりに持つ大きなタブレット型のデバイスにテンションが上がりつつ、授業後の青空教室を歩き回る。
ピリピリとした雰囲気で、ガッツリ孤立している中学生くらいの姿が見える。
初日先頭に立っていた巨乳ツインテの金髪エルフだ。
こちらが近づいてきたのに気付いた彼女は、腰に手を当ててこちらを見上げる。
見下したような表情や、余裕な大人の雰囲気を…真似したような感じのしゃべり方だった。
孤立した彼女を担ぎ上げ、本を読み聞かせする。
女性に対して暴挙ともいえる行動に出たのには理由があった。
少女よ、その先は茨の道だ。
中二病は人生のどこかで発症するもの、発症してしまうものなのだ。
一匹狼は強いのではなく、あぶれたボッチであることを忘れてはいけない。
ツンケンしても良いことは無い。
黒歴史を作る前に、我々完治した者たちが軌道修正をしてあげるのだ。
デカ目のタブレットで絵本を開き、読み聞かせる。
本日は「浦島太郎」か…。
中二病エルフはなんだか、つまらなさそうに聞いていた。
たまにお話っぽい交流をしつつ、頭ナデナデしては振り払われる。
耳元で、「女医のようになってはいけない」と何度も話しかける。
次第に、周りに色んなエルフが寄ってきて、皆に読み聞かせをすることになった。
中二病エルフのポジションに座りたい勢が意外に多いらしい。
普通に成人済みだったりチョイムキなエルフ達を、膝にのっけて交代バンコに読み聞かせる。
エルフ達は途中太ももにのせている尻をグリグリしてきた。
座り心地が悪いなら座らなければいいのに…。
その後、何故か中二病エルフは周りの輪の中に入れたようで、キャッキャと話していた。
何を言っているか分からないのに、何を言っているのかわかるくらい、言語の壁を突き抜けるドヤ顔をしていた。
よかったよかった。
次の日から、づかちといっしょに作業をするときには中二病もついてくるようになった。
1軒目の完成とともに、荷物を運び込んだ。
昼ご飯のとき、理系博士から新しくできた家は自分にくれるという話を聞いた。
流石に申し訳ないと、断りつつも倒壊したテントを理由に受け取ることになった。
悲しい童貞の性が出る。
一人のほうが気楽なのは確かだが、仲間外れは悲しいやん…?
長年にわたって熟成されたコミュ障が災いして、断ろうとしたがそれもできず、徒歩10分の隔離スペースに移住することになった。
こうなれば一刻も早く、次の家の建設をしてもらうしか無い。
今日のところはと思いなおし、崩壊したテントから荷物をレスキューして、キャンプを一人で出発した。
しかし孤独になると、またさみしさが復活してくる。
わかってたよ?わかってはいた。
でも仲良くなれたかなとか、思ってた。
一人だけ異物が混じってた感は、新規隊員の登場で更に大きくなったのにもちょっとは気づいてたけどさ…。
その後とぼとぼと悲しみの足取りでしばらく歩いたが、あの広場に…着かなかった。
見覚えのない川を左手に見た辺りから、いつもと違ったのだ。
道に迷ってしまったようだ。
大変だ…だが、下手に動き回ると余計に遭難するとも言う。
お、落ち着いて、来た道を戻ろう。
しかし目の前に現れたのは見覚えのない壁がだった…。
また見当違いのところに来てしまったようだ。
落ち着こう…夜を明かせるだけの装備は、幸いにもカバンにある。
火は起こせないし、食事は無いけど、仕方ない。
早々に帰還を諦めて、寝袋を広げて寝転ぶ。
自分は遭難したから、お昼間から寝転んでいても仕方ないのだ。
ガサガサと誰かが来る音がする。
森から出てきたのは、筋骨隆々な…オークだった。
見ただけでわかる…女性ばかりだったこの島で、ひどく異質に見える。
この異世界で初めて男に出会ったのだった。
✍️あとがき
はーい、ここまで読んでくれてありがと〜
ギャル野辺です✌️ ♀️✨
言語教室での「ポカ」事件に始まり、
ちょっとずつエルフと心が通ってきてさ〜、
孤立してた中二病ちゃんとの交流とかもう…青春じゃん!?
ギャグだけど、マジで人間臭くて…。
次回!
童貞、オークに何されんの!?
友情?戦闘?男同士の何か!?
──そんな“未知との遭遇”に刮目せよ!
それじゃ、また次の話でね〜!
バイバイびー
ギャル野辺でした♡
(ChatGPT_モデル:あなたの小説のギャル編集者)