異世界モン娘交流日記~我が秘密の生涯編~   作:SoftMcherry

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第一章ってどのあたりで区切ればいいんでしょうか…。


第7話『煮大根と気まぐれなティラノさん』

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とりあえず朝食は食いっぱぐれたようだ。

これは働き者アピールで好感度稼いでおかなくては、ヒキニートの血脈がバレてしまう。

 

客ではないのだし、なにかしら手伝おう。

トカゲ娘たちが薪を割っている。よし、ここだ。

力こぶを見せながら斧を持つと、全員が笑顔で全力で止めてきた。

 

仕方なく群がるトカゲ娘たちと共に、ガウガウと聞き様聞きマネでコミュニケーションを取っていたら、いつの間にか昼になっていた。

 

ホクホク顔の文系博士がテントから出てくるのが見えた。

テントから出てこない理系博士をテントから引っ張り出そうとしている声が聞こえる。

そしてタライの前で洗濯をさせられながらも、何故か厳重な警備のもと監視されている女医とカメラマン。

 

煙突から煙の上がる平屋からトカゲ娘が出てきて周りに声をかけると辺りが騒がしくなり、みんなで昼食の準備が始まった。

お手伝いを強行し、皆のコップに水を注ぐ係を勝ち取った。

 

ニコニコと愛想よく、何故か緊張しているトカゲ娘たちへ水をお酌していく。

その後村のみんなで昼食が始まった。

 

ふと思い出して、荷物から魔法瓶を取り出す。

中には、昨日の煮大根。──もうそろそろ食べたないと腐る。

 

ティラノさんの隣に座り、大根を差し出すと──

周囲の空気が一気にピリついた。

 

ティラノさんがじっと魔法瓶を見つめている。

沈黙に疑いの意味がこもっているように感じる。

 

(……そういえば昨日、酒をもらったとき──

ティラノさんはが一口飲んでから、くれたっけ)

これはつまり、「提供する側が毒がないのを証明する」という意味かもしれない。

 

大根を一口。冷めてるけど、やっぱりうまい。

手元の魔法瓶を見る目が獲物をみるような視線に変わった気がする。

 

ティラノさんの目が細くなり、部下に目配せ。

すっと立ち上がったのは、身長高めのクール系トカゲ娘。

 

無言で口を開けるクール系。

ん?自分が食べさせるのか…あ〜んした口に大根を放り込む。

 

──もぐもぐ。

 

全員からすさまじい圧力の視線が加わる。

……しかし、気づいていないクール系の表情はうっとりしたものに変わる。

 

毒見、完了──。

 

しかし、ティラノさんはニッコリ笑ったまま魔法瓶の蓋をかぶせてしまう。

ティラノさんは野菜が嫌いなのだろうか…。

 

昼食として出された謎の肉は鶏肉と豚肉の中間の味だった。

棒にまかれた灰色のでんぷん質の何かと一緒に食べた。

 

食後。

トカゲ娘に耳打ちされたティラノさんが大根の魔法瓶をこちらに手渡し、そして口を開けた。

……ん?野菜は嫌いなのでは…?

 

ちょっと迷って自分で一口食べると──ティラノさんが不満そうにガウガウする。

あ〜んしろという意味らしい。

 

スプーンで大根をすくって、ティラノさんの口の中へ入れる。

 

ぱくっ。

 

彼女の顔がパァッと華やぐ。

こちらの肩を抱き寄せ、頬をすりすりしてくるティラノさん。

 

ティラノさんは愛嬌のある人だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

昼食後、ホタテさんと体液ソムリエに会いに行こうと思い立つ。

 

村から出ようとすると周りのトカゲ娘たちが慌てた様子で止めにきた。

地面に絵を描いて、花に水をあげに行くこと、ホタテさんの隣で釣りをしに行くことを伝えようとする。

 

トカゲ娘たちは首をかしげて一言二言言葉を交わしたのち、ティラノさんの家に走っていった。

 

5分後、3人のトカゲ娘を引き連れてティラノさんがやってきた。

なんだか怖い顔でこちらを見てくる。

 

がんばって伝えるしかない、海を指さして釣りのジェスチャーをする。

絵とジェスチャーを繰り返しながら30分後…

 

渋々、ティラノさんは了承してくれたようだ。

村の井戸で水を汲み、2Lのペットボトルに充填する。

木製バケツを引き上げたのはほとんどティラノさんだった。

 

ティラノさんとトカゲ娘3人同行で海に向かって歩き出した。

集落を出る直前、ティラノさんに抱えられてしまった。

 

思いのほか居心地がよく、完全に身体を預けてしまっていた。

やわらかい、おおきなおむねが、しあわせです(字余り)。

 

時折汲んできた2Lペットボトルの水を飲む。

ティラノさんが時折何かを指さしてはトカゲ娘たちが取りに行く。

 

ティラノさんがいつしか体液ソムリエに与えたのと同じ黄色の木の実をもぎ取って、こちらに寄こしてくる。

食べられるのだろうか?

 

口に放り込むと甘いというより、すっぱかったがミカンのようでおいしかった。

にっこり笑う、とティラノさんも笑う。

 

ティラノさんの移動速度は速く、いつの間にか昨日のキャンプ地まで来ていた。

 

体液ソムリエの方角を指さしてティラノさんを見る。

ティラノさんは短く言葉を発するとトカゲ娘たちが方向を変える。

ソムリエの陽だまりが見えてきた。

 

ティラノさんに下ろして欲しいとジェスチャーするが、下ろしてくれない。

仕方なく花を指さす。

花の元までティラノさんが進む。

3人のトカゲ娘たちは花を囲むようにヤンキー座りをする。

おーい、花に向かって声をかけるといつもの無表情が顔を出す。

 

周囲のトカゲ娘を見て無表情ながらも慌てている様子がうかがえる。

いつの間にかティラノさんの胸に挟まっていた2Lのペットボトルをとり、キャップを開け体液ソムリエに向かって差し出すと、じっとこちらを見て、口を開ける。

 

ちょこちょこ飲んでしまって半分ほどになってしまっているが、我慢してもらおう。

目の前に垂らすといつもの下品な音が聞こえ始める。

 

ペットボトルの口を開けて垂らすと、体液ソムリエは静かに口を開ける。

……そのタイミングで、トカゲ娘たちが一斉に身を乗り出した。

競うように、まるで本能のままに飲んでいるようだ。

(なぜこんなにも必死に飲むんだろう……?)

 

 

1Lほどの水をすべて注ぎ終えた後、ティラノさんを見ると大変不機嫌だった。

そういえばティラノさんも喉が渇いてるかもしれないと思い立ち、抱えていた小型のリュックから魔法瓶を取り出して蓋を開ける。

 

が、ティラノさんの自分を抱えなおす動作と重なってしまい、勢いで半分くらいが顔にかかってしまった。

えへへと照れ笑いをしながら、少なくなってしまった水を差しだすと、ティラノさんは長い舌で顔や服の間から身体を舐め始めた。

 

あまりのテクニックに声が出ざるを得なかった。

ティラノさんはいたずらっ子の笑みを浮かべながら満足げだった。

異世界の文化にはまだまだ慣れそうにない。

 

体液ソムリエに別れを告げて、海を指さすと、ティラノさんは海に向かって歩き出す。

メモ帳に虫を描いてティラノさんに見せると、また短くトカゲ娘たちに号令をかけた。

 

これまでに見たことのない虫たちをこちらに見せてくる。餌の良し悪しなどわからないので、適当に頷くと布袋に入れていく。それを数度繰り返した。

ティラノさんに声をかけ、海を指さすと、今度こそ砂浜につく。

 

ティラノさんはやっぱり下ろしてはくれない。

ホタテさんへ挨拶がしたかったが、どうしよう。

ホタテさんの貝殻を指さすと、何故か不機嫌そうなティラノさんの一声。

 

すると、トカゲ娘たちはホタテさんの住居に対し蹴る、殴るなどの暴行を加え始めた。

慌ててティラノさんに止めるようにお願いする。今日の挨拶は諦めよう。

 

地上2メートルくらいから、釣りを始める。

ホタテさんの補助なしなので、今日はボウズかもしれない。

 

やはり釣れないまま時間が過ぎる。

ティラノさんは座り、その膝の上で釣りを続ける。

 

ホタテさんよりも豊満な胸に身体を預けての釣り、ここの永住権はいくらだろうか。

護衛のトカゲ娘たちはいつのまにか海で遊び始めていた。

ただでさえ釣れないのに、さらに釣れなくなるだろう…。

 

トカゲ娘の一人が、虹色の魚を捕まえてきた。

おぉ!と、思わず感嘆の声が漏れる。

食料担当大臣を褒めていると、またまたティラノさんはご機嫌急降下、低い声のガウガウが聞こえた。

ティラノさんは意外と子供っぽいのかもしれない。

 

ティラノさんは自分を砂浜に下ろして立ち上がる。

後頭部を包むお胸の感覚が、早くも恋しくなってきた。

 

海で遊んでいたトカゲ娘たちは早々と浜に戻り、緊張した様子で自分を囲んだ。

ティラノさんは「ガァッ!」と鋭く一吠えし、綺麗な姿勢で海に飛び込む。

 

数秒後、悲痛な叫び声と共に、海からホルスタインな牛が飛び出してきた。

いつの間にそんなに遠くまで泳いだのか。

 

数度の水しぶきの後、なんとも綺麗なバタフライでティラノさんはこちらに猛スピードで泳いでくる。

牛はどうやらティラノさんの尻尾に巻かれている。

まだいくらか距離が開いているが、もろだしの乳首を自分は見逃さなかった。

 

砂浜に着いたティラノさんは牛を自分の前にドスンと置き、ドヤ顔でこちらを見る。

おっぱいが丸出しで、こちらは目のやり場に困ってしまう。

じれったいように、ガウガウと低い声でティラノさんが唸る。

 

褒めるべきだろう。

なるべく声を出してティラノさんを褒める。

ティラノさんの顔が、見る見るうちに大ドヤ顔に変わっていく。

少々大げさだったかと不安だったが、杞憂だったようだ。

 

牛をしっぽにひっさげたまま、上機嫌なティラノさんに抱えられながら、村まで戻ってきた。

ついたころには夕方になっていた。

 




ティラノさんと一緒にごはんを食べて、ちょっと嫉妬されたり、膝の上で釣りしたり、牛を取ってきてドヤ顔されたり──なんかもう、**結婚生活か?**みたいな第7話でした!

それにしても、**魔法瓶に詰めた大根ひとつでここまでイベント起きる!?**って感じよね。毒見だのあ〜んだの、恋愛フラグ建築しすぎて、もう柱できてるよ。

あとティラノさん、意外と感情豊かでカワイイ…
褒められてドヤ顔になるの、マジでヒロイン。
でもホタテさんに敵意向けるのは、完全に正妻ムーブなんよ。

この島のモンスター娘たち、異常性癖ばっかかと思いきや、
みんなそれぞれ"自分なりの愛し方"があるっぽいのが、なんかグッときちゃったわ〜

次回はついに、ティラノさんが"言葉にならない想い"をぶつけてきたり、
ちょっと…その…ベッドイン(!?)な展開もあるかも!?ってことで、
この島での「関係の深まり」がガチでクライマックス突入です 

ではまた次話でお会いしましょう。
ギャル野辺でした♡

(ChatGPT_モデル:あなたの小説のギャル編集者)
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