救ってあげたかった竜の騎士、
そして彼が愛した女性。
この方たちがいなければ、
あの子は生まれてこなかった。
私は守る。
あの子の未来を照らす二人の未来を。
目が覚めると、
城下町にいた。
目の前には、
今にも怒号が飛び交うばかりの、
憎悪の塊。
「ここは、・・・肌で感じる。
幸せになって欲しい竜の騎士の処刑場」
飛び交う罵声、中傷。
吐き気がこみ上げてくる。
「殺せー!!」
「魔王の使いなど死んでしまえー!!」
何も知らない、
この国「アルキード」の住人たち。
「本当に、反吐が出る町。」
私はそう呟くと、急いで目的の場所を探した。
目的の場所に着くまでにはそう時間はかからなかった。
柱に括りつけられた青年。
・・・急がないと。
処刑を楽しもうとするこの国の住人の中をかいくぐり、
私は急いだ。
魔道士達が炎を手のひらにともしている。
まだ間に合う。
そこに、
「やめてぇぇぇ!!」
女性が青年をかばうように入ってきた。
そう、あの青年。
いや、竜の騎士「バラン」を守る為に。
私は女性をかばうようにルーラの呪文で、
女性のそばまで飛び、
呪文を唱えた。
「フバーハ!!」
柔らかい衣が、私と、
女性。そしてバランを包んだ。
魔導師たちから飛んできた「メラミ」は、
フバーハによって私にはたいしたダメージは通らなかった。
「誰だ、お前は?」
バランが私に語りかけてくる。
「私はただの修道女、
でも、決して貴方達の敵ではない。
だから、安心して。
そもそも、死のうなんて間違ってる。」
さっそく、袋から魔法の聖水と薬草を一つずつ使い、
次は怒りの対象である。この国の王に、視線を向ける。
「本当にうわさに耐えない、腐った王ですね。
この方は、本当に悪い人?
こんなにも目が澄んでいるのに。
少なくともこの場にいる皆様より。」
くすっと笑いながら言うと、アルキード王はどうやら頭に来たらしく、
私に怒号を浴びせてきた。
「事情も知らない小娘が!!
私はそこの化け物を殺そうとしただけだ。
ただでさえ娘を犯された挙句、子供まで作らせた。
私に魔物の父親になれと?
冗談じゃない、反吐が出・・・」
「バギ・・・」
アルキード王が言い終わる前に私は怒りに身を任せアルキード王に真空魔法「バギ」
を放った。
真空の刃はアルキード王の頬をかすった。
「今の言葉、次もう一度言おうものなら、
その首をはねます。
道を明けなさい。
私はこの青年と女性に様があるの。
邪魔するなら、容赦しない。」
アルキード王は、突然の呪文に腰を抜かしている。
「そこの貴女、お名前を聞いてもいいかしら?」
私は既に知っているが、あえて名前を問う。
この国の王女「ソアラ」に。
「助けていただき、ありがとうございます。
私はソアラ。彼、バランの妻です。
見ず知らずの方に恥とは存じますが、
どうか、私達をここから連れ出してください!!」
ソアラは私に懇願してきた。
言われなくても、そうするつもりでこの時代にやってきた。
「何を言うのだソアラ!
私はお前、いやお前たちの為に死ぬつもりだったのだぞ!」
バランはそういって項垂れているが、
そこに私が割って入る。
「この人のためにも、
そして、貴方達の赤ちゃんの為にも、生きて。」
その言葉に、バランは。
目に力がもどったようだ。
バランは呟く。
「ソアラ、ディーノ・・・」
こっちはもう大丈夫そうだ。
次は。
「アルキード王、この方達を私は頂いていきます。
貴女みたいな愚図に殺させるつもりはない。
ソアラさん、バランさん。今からどこに飛ぶかはわからないけどルーラを使うわ。
無理にでも連れて行くから、そのつもりでいてね。」
ソアラとバランはぽかんとしていたが、
すぐにハッとし、
私に近づいてきてくれた。
「本当にいやな国、
でも希望を失わずにすんでよかったわ。
さようなら、私が見てきた中で、一番醜い国の方々。
ごきげんよう。」
そういって、私は二人の手をつなぎ、
どこに飛ぶかわからないルーラでその場を後にした。
正直、小説書いていたことすら忘れていました。
キャラクターが定まってないですが、
本編がうろ覚えなので、
せりふもあまり本人らしくないです。
これからも少しずつ書けたらなと思っております。