ホロウを駆ける電光   作:ケルさん

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シーズン2楽しみだけど、いまだにメインストーリー5章を触ってない人ですドーモ。


第9話 チェーンソーメイド

 

 

 

 

 

 

カリン「は、初めまして、調査員様!カリン、ただ今電車をくぐり抜けて参りました!」

 

 

そう言って、電車の扉を切り裂いてこじ開けたメイドの少女、カリンは90度くらいの角度でお辞儀をする。

 

 

カリン「えっ?先ほどからお話させていただいてたのは、こちらのボンプ様だったのですか…?あわわ、すみません!ボンプ様のご身分を疑っているわけではなくて……」

 

リン「ボンプってことでいいよ。あんたも、ただの一般人には見えないけどね」

 

カリン「すみません、その……弊社は幅広い分野でビジネスを展開していまして、中にはホロウ関連の業務もあるんです」

 

リン「ふぅん?」

 

ハル「………………」

 

 

『ホロウ関連の業務』と聞いてリンはハルを見るが、ハルは顔を逸らした。

 

 

カリン「そうだ!調査員様は先をお急ぎなんですよね?き、きっと道中お役に立ちますので、どうか私をホロウから連れ出してください!お、お願いします!」

 

猫又「あんたたちはどう思う?この子が電車を壊してくれたから、もう迂回する必要もないよね?」

 

リン「うん。まあ、無理なお願いでもないしね」

 

アキラ「僕も妹の意見に賛成だ。彼女を出口に連れていくのは構わないけど、一人を除いて見ず知らずの人だからね。お互い、隠したい事情もあるだろう」

 

猫又「カリンちゃん、あたしたちについて来てもいいぞ。その代わり、余計なお喋りはナシ……って言いたいとこだけど…」

 

リン「ちょーっと、そこのお兄さんについて聞いてもいいかな?」

 

カリン「は、はい!話せる範囲であれば、大丈夫です」

 

ハル「えっ」

 

 

4人はエーテリアスを倒しながら、ホロウの出口へと進んでいく。

 

 

リン「ところで、ハルは今日バイトだったけどカリンは一緒じゃなかったの?」

 

カリン「はい。今回、私とハルさんはそれぞれ別の業務だったので」

 

ハル「今日は簡単なやつだったから、終わったら帰っていいって言われてたし」

 

カリン「でもまさか、ホロウでまた会うなんて……」

 

ハル「帰ってきた途端に、急に頼まれたもんでな」

 

カリン「もしかして、こちらの調査員様がハルさんがお世話になっている方なんですか?」

 

リン「どういうこと?」

 

 

疑問に思ったリンに、カリンは続けた。

 

 

カリン「ハルさんが、弊社をお申し込みになった理由が『世話になっている人たちに、少しでも楽してもらいたいから』だったと聞きまして…」

 

ハル「あ、ちょ、おまっ」

 

リン・アキラ『ハル……』

 

ハル「ぐぬ………」

 

アキラ「もしかして、そのためにかけ持ちをしてたのかい?」

 

リン「気にしなくていいって言ったのに……」

 

ハル「ぐっ………す、住まわせてもらったり、色々世話になってる手前、ビデオ屋の手伝いだけだと恩を返し足りないと思って……」

 

猫又「へぇ〜?あんたも良いとこあるんだな!」

 

ハル「こ、こっちを見るんじゃあない!」

 

 

リンとアキラ、猫又からの視線に耐え切れず、誤魔化すようにそっぽを向くハル。

 

 

アキラ「だけど、今朝も言ったようにあまり無理をしないでくれよ?」

 

リン「私たちのことを思って頑張ってくれてるのは嬉しいけど、倒れたりしたら心配するんだからね」

 

ハル「わ、わかってるっての……」

 

カリン「そ、そのあたりは私たちも気を配っていますので、どうかご心配なく!」

 

リン「うん、カリンもありがとね」

 

 

そうして進んでいると、Fairyから報告が入った。

 

 

Fairy『報告。半径百メートル以内にホロウの裂け目を確認。この裂け目はホロウの外へと通じています。旅のお供、家事代行会社の従業員:カリンの依頼を達成可能』

 

猫又「ん?パエトーン、何か言ったか?」

 

リン「カリン、出口の近くに着いたよ。そっから出れば大丈夫」

 

カリン「ほ、本当ですか?出口が見つかったんですね?よ、よかった……!あの……本当にありがとうございました!調査員様のお力が無ければ、カリンはきっとこのホロウを永遠に彷徨っていました!」

 

猫又「それはお互い様だぞ。カリンちゃんのチェーンソーのおかげで、時間をずっと短縮できたんだから!」

 

カリン「その……ボ、ボンプのホロウ調査員様には初めてお会いしました!よ、よろしければ、お二人のお名前を教えていただけませんか?今度、従業員一同でお礼に伺いたいんです!」

 

リン「気にしないで!ホロウでは持ちつ持たれつ、でしょ?機会があったらまた会おう。元気でね、カリン!」

 

猫又「バイバイ、カリンちゃん!」

 

ハル「あ、カリン。ちょっと……」

 

カリン「あ、は、はい」

 

 

ハルはカリンに近づくと、耳元で小声で話す。

 

 

ハル「今回のことだけど、ボス(・・)にはちょっと内密で……」

 

カリン「え?わ、わかりました……報告は控えておきますね」

 

ハル「こればっかりはな。本当すまんね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリンと別れてから、ホロウをしばらく進んでいくと、3人は制御室へと到達した。

 

リン「制御室についた!」

 

猫又「早く進路を変えないと……!」

 

アキラ「Fairy、ハッキングで操作権限を奪えるかい?」

 

Fairy『列車の制御システムを掌握中……掌握完了。線路の方向を切り替えて、列車の進路を変更することが可能です』

 

アキラ「よし、急いで進路を切り替えるんだ」

 

リン「任せて!──よし!これで列車の進路は変更できた!あとは列車が来るのを待つだけだよ!」

 

猫又「列車が来てからは、あたしの出番だな!」

 

ハル「トンネルに向かうぞ!」

 

 

制御室を後にし、3人は列車が通るであろうトンネルへと向かった。

 

 

 

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