ホロウを駆ける電光   作:ケルさん

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第11話 事の真相

 

 

 

 

 

 

4人は再びボンプの視覚記録を見始めた。

 

内容としては

 

 

デッドエンドホロウにて、デッドエンドブッチャーを避けながら依頼の物である猫又の家族の形見を探す邪兎屋の面々。

 

先に進んでいくうちに、デッドエンドブッチャーの痕跡が見つかり、遭遇する危険性があるとアンビーは言う。

 

それを避けるために安全第一で、別ルートを探そうとした矢先に、猫又が子供が走っていくのを見たと言う。

 

デッドエンドホロウの中なのに子供がいるというのはおかしな話だが、もしそれが本当ならエーテル適性のことだけでなく、デッドエンドブッチャーのこともあり、尚更その子供を放っておくわけにはいかない……ということで一行は少女を追ってホロウを進んでいった。

 

ホロウをしばらく走って、少し休憩を取っている時に、ビリーが子供を発見。追いかけたところ、エーテリアスに襲われているところを救出した。

 

が、何故か子供に殴り飛ばされるビリー。

 

子供曰く、「こっちがデッドエンドブッチャーのいるエリアから助けてあげた」とのこと。

 

ニコたちが困惑する中、猫又が何かの音を聞いた次の瞬間──

 

 

『GUOOOOOOO!!』

 

 

壁を破壊して現れたのは、ホロウの主『デッドエンドブッチャー』だった。

 

さらに子供の足元からホロウの裂け目が発生し、子供は裂け目の中へと落ちてしまう。

子供を追って4人も裂け目の中へと落ちていった。

 

一行が裂け目から出ると、そこは爆破解体が行われるとニュースで言われていたカンバス通りだった。さらに避難が終わっていると言われていたはずなのに、そこには少なくとも百人以上の住民がいた。それも子供やお年寄りばかり。

 

住民たちから話を聞くと一週間前から外との連絡が取れなくなっており、何が起こっているのかわからないとのこと。これにはヴィジョンのジャミング装置の仕業だとビリーは言う。

おばあさんからの話では、孫とお隣さんが治安官に会ったという。しかし治安局がヴィジョンのプロジェクトに関わっているなどという話は聞いたことがない。ニコはその治安官は偽物の可能性が高いと言う。

 

『ヴィジョンはより低いコストを武器に落札に成功した』

このヴィジョンの言う低コストは住民ごと爆破して解決するという、人の道を外した計画のことだったのだ。

 

このことからニコたち邪兎屋は、ヴィジョンと真正面からやり合うことを宣言。そしてニコは猫又に1つの任務を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫又「これが真相……ニコたちはひとまず工事エリアで委任状を集めて、ヴィジョンの動向を探るって言ってた。そしてあたしの任務はパエトーンに助けを求めることだった」

猫又「ニコたちと別れた後、あたしはデッドエンドホロウを抜けて、あんたたちの店に来たんだ。お願い、パエトーン!あたしと一緒に、みんなを助けに行って!」

 

リン「猫又、あんたの言うことは信じるよ。ただ、プロキシのエキスパートとして、私たちはその件に首を突っ込むリスクを、警告する義務があるの」

 

アキラ「あぁ。住民たちを全員救い出すとなれば、ヴィジョンとの正面衝突は避けられない……」

 

猫又「今更あたしを試さなくてもいい。出発した時、心に決めたんだ──何としてでも、みんなを爆破エリアから救い出す!今のあたしには、それしか考えられない!」

 

リン「……わかった。依頼人がそう決心したなら、私たちもそれ以上は言わない」

 

ハル「けど……もしものことがあった場合の対処法とか考えられるくらいの余裕は残しとけ」

 

猫又「わ、わかったぞ」

 

アキラ「それなら早速、救助計画を考えよう」

 

 

アキラはモニターにマップを表示させる。

 

 

アキラ「このマップを見てくれ。邪兎屋と住民たちは現在、カンバス通り駅に閉じ込められている。こことパールマンのいる監視拠点とは、数キロも離れているんだ」

 

リン「だけどパールマンは、住民たちを閉じ込めるために、治安局の武装部隊に偽装した連中を列車で送り込んだ……」

 

ハル「そろそろ遅らせた列車が着く頃だろうが……ボッコボコにした上にグレネードぶち込んだから見張りの人数は変わらんだろ」

 

リン「正面突破はできなくもないかもしれないけど、防御の穴を突くこともできる」

 

ハル「穴を……突く?」

 

アキラ「やめないか」

 

猫又「どういうこと?」

 

リン「住民たちはエーテル適応体質じゃないんでしょ?だから武装部隊は、正面だけを警戒すると思うんだよね。監視拠点の兵士も無限じゃない、大勢が正面にかかりきりなら……」

 

ハル「ホロウ経由で行けば、あいつらの不意を突ける」

 

リン「その通り!」

 

猫又「にゃイスアイデア!それで、それで?」

 

リン「監視拠点の列車を奪ったらホロウ内の線路を使って、カンバス通り駅まで向かうの。住民たちには、最初から駅のホームで待っててもらうわけ。そしたら、たった数分で全員を爆破エリアから運び出せるでしょ」

 

猫又「あったまいい!きっと、列車自体にも侵蝕耐性があるはず。なる早でホロウを出られれば、住民たちも侵蝕に晒されずに済むぞ!」

 

リン「Fairy、列車をホロウから新エリー都まで、最短で運転できる?」

 

Fairy『可能。既にルートを計算済です』

 

アキラ「よし、準備が整ったら、すぐに行動を開始しよう」

 

リン「ハル、イアスをお願いね」

 

ハル「あいよ」

 

 

リンはハルにボンプを渡す。

 

 

リン「まずはニコと合流して、計画を説明しよ。後は……」

 

猫又「うん……後は、決着をつけるだけだ」

 

ハル「よし、事態は一刻を争う……というわけで、こっちだ!」

 

 

ハルは店の扉ではなく、工房のロッカーの真ん中の下の扉を開けた。

 

 

猫又「え?急ぐのになんでそこから?」

 

ハル「念には念をってやつだよ。ほら行くぞ」

 

 

そう言ってハルはロッカーの中に入っていった。

猫又も困惑しながら、ロッカーに入ると下へと続く梯子があった。降りていくと地下は広いガレージになっていた。

 

 

猫又「うえぇ…?ビデオ屋の地下ってこうなってるのか……?」

 

 

そう言う猫又の目の前には、車体後部にドラム状のコンテナを搭載した黒い大型の特殊装甲車両が鎮座していた。

 

 

ハル「特殊装甲車両『グランキャリアー』だ」

 

猫又「でっか!これで行くのか?」

 

ハル「おう、途中までな。ほら乗り込め乗り込め」

 

 

2人はグランキャリアーに乗り込み、カンバス通りに向けて発進した。

 

 

 




ビデオ屋の地下ガレージはこの作品だけの設定なので、ゲーム本編には存在しないので悪しからず。


グランキャリアー:車体後部にドラム状のコンテナを搭載した黒い大型の特殊装甲車両。車体内部が車庫になっていてライドスピーダーを格納したり、コンテナに積んでいる拡張ユニットを換装することができる。モデルは仮面ライダーWのリボルギャリー。

ライドスピーダー:6話から登場しているハルが普段から乗っているバイク。前輪付近の両側に機関銃を搭載している。グランキャリアーに積んでいるユニットを換装することで空中や戦闘にも対応できる。モデルはブレードランナー2に出てくるバイク。

ダブルとかビルドみたいな地下ガレージとか地下研究室って良いよね。
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