特に畳む気もない風呂敷用です。
第8艦隊ではカス害に悩まされる中で、被害者達の寄合いがそこかしこで発生していた。
その数、実に8団体。
第8艦隊だから8団体ってか? そりゃ末広がりで縁起も良いってもんだな!
そんな風に揶揄った新人は15分後に大きめのカス害に見舞われ、この団体のありがたさを骨身に沁みて理解することになった。
■カス被害者の会
・だって人間だもの
最大手団体にしてカス害軽症者達の集まり。
時折プライドから被害を偽り入会する者が後を絶たないが、挙動ですぐに露見する。
また、他団体への異動者も後を絶たない。
カス害に免疫がつくことはなく、心が壊れるまで止むことは無いのだ。
・母なる殺意
主にカスが母親に手を出したことで家庭が崩壊した被害者達で出来た会。少数精鋭だが殺意はピカイチと言われている。
血染めのへその緒が特徴のエンブレムを掲げる。
備考:下部団体に姉なる殺意、妹なる殺意、義姉義妹義母なる殺意があるが極少数に留まる。
・BSS絶ゆるの会
片想いをカスに悟られてはいけない。
カスがたまたま手を出した子が好きだったことで精神が壊れた被害者達が作った会。
たまに上記『〜なる殺意』系列との多重入会をしているものがいる。こういう会に入るだけあって、優しい人が多い。優しいだけだから……
・レッドサバイバー
カスにオモチャにされた経歴を持つ者達のオアシス。
重度の被害を受けており、カスを目にすると奇声を発する者もいる。事務方の人間が多く、被害者達の休職処理は大抵彼等の仕事。
比較的会話が成立する。特徴として市販のエナドリが全く効果を発揮しない謎の体質を会得している。
・割れた花瓶
カスの舎弟フェーズ1の出身者で結成された会。
恐るべき精神力の持ち主達で、砕いた米粒を使ってパズルが出来る。やれと言うと静かに泣き始める。
休みの日は日が暮れるまで微動だにせず天井を眺める習性がある。
ぱっと見は普通に見えるが所詮は割れた花瓶、水を貯めることは無いのだ……
・青き正常な日々
重篤だがカテゴライズには慎重にならなければいけないカス被害の分類を行うべく結成された。
各会から有志が集まり、口も聞けないほど憔悴した被害者達に寄り添い、最も向いている会へと送り出す。
会の発足者はブルコスだったが、気遣ってくれたコーディネイターの子に絆され足を洗った。今はBSS絶ゆるの会にいる。
・No.ネームレス
智将ハルバートン最大の過ちと言われる、カスに部下を持たせたことで発生した小隊消滅事件被害者の会。
カスを直属の上司にしたことがあるというだけで、第8艦隊では一目置かれる。
あらゆる環境、関係性における適応障害を発症しており、睡眠時間は一晩で平均10分×21回。寝る度に夢は必ず見る。カス小隊に配属される夢を。
性質上増えることはないが減ることもない。彼等はもうどこにも行けないのだ。
・虚ろなる混沌
カスの舎弟フェーズ2以上になった者達で構成される武闘派集団。
被害者の会内でもアウトサイダーであり、『お前等と違って俺はカスを認めている』ヅラする傾向がある。
ハイスペック集団でもあり、艦隊内のトラブル解決に会ごと駆り出されることが多い。
こいつらがまとめて反乱を起こした場合、艦隊が乗っ取られる可能性がある為、爆弾付きの首輪をする案が真剣に検討されたが、そういうのは先にあのカスに付けるべき、とのハルバートンの英断により免れた。
最近、煌めく凶星Jが通信入会した。
次話の後書きにしようかと思ったら1300文字超えたので。。