4機編成の戦闘機フォーメーションをフライトというらしいね。知らんすけど。
いくらなんでも原作の低軌道会戦はアスラン達が強過ぎでしょとは思う。すげー思う。
頂いた感想の数が1,000件を超えました。全部読んでますし、なんなら何度も見返してニヤニヤしています。一つ一つに返信をしたいところですが、そっちに夢中になってしまいそうなので、この場を借りてお礼をさせて頂きます。いつもありがとうございます。
メビウスは弱い。
弱いというか、性能的にMSに勝る点が無く、武装面で優れる訳でもなく、ただただ劣っていると言って良かった。
ミサイルを積んだままのメビウスがジンに特攻を仕掛け、見事突撃に成功するも、爆炎から出てきたジンはそのまま戦闘を継続したと言う話すらある。
C.E.71、兵器として、メビウスをMS戦で使うということ自体が、既に負け筋となる時代が来ていた。
そんな中で、第8艦隊護衛艦セレウコスから出撃した4機のメビウスは、一糸乱れぬフライトでジンへと迫った。
メビウス・No.8カスタム、そう艦隊内で呼ばれる機体は、従来機に比べるとスラスターの大型化と旋回半径の縮小に成功し、レールガンは銃身を切り詰め、3つの砲口を備える連装型に変わっている。
とはいえ、メビウスである。
チェレス隊のジンパイロットは向かってくる羽虫達を見て、鼻で笑った。
『おい、どうする? アレで初戦果を記録したいヤツいるか?』
その内の1人が同僚達に語り掛ける。
『勘弁してくれ。俺の華々しい英雄への1ページ目は、最低でも戦艦じゃないと』
『見ろよ、健気にレールガンを連装型にしてるぜ? ジンの旋回速度にも着いてこれない癖に』
『全速で突っ切るか。邪魔なら適宜撃破するということで』
『だな、俺らの任務は球形陣外縁の艦艇を叩きつつ、出来る限り引き寄せることだ! 艦砲射撃に当たるなよ!』
4機のジンがよく訓練された動きで、こちらに向けてレールガンを発射してきたメビウスの群れを突っ切ろうとする。
その、最後尾を行くジンが、中空で何かに躓いたかのようにバランスを崩した。
『な、なんだ!?』
メビウス達が一斉に旋回し、加速する。
その動きに追随するかのように、最後尾のジンが宇宙空間を引きずられていく。
『う、うおおおおお!』
見れば、メビウス達のレールガンからは黒塗りのワイヤーケーブルが伸びていた。
ジンのパイロットは知る由もなかったが、そのワイヤーはコロニー内の支柱を支えるのにも使われるもので、単純な膂力では引きちぎることは困難だった。
いかにジンといえども、メビウス4機分の推力には適わない。
『っち、なんだこいつら!?』
仲間の救出のため、他のジンが振り返ろうとしたところに、セレウコスの後ろから追いついてきたネルソン級のカサンドロスから大型ビーム砲と連装ミサイルが放たれた。
ビーム砲によって散り散りにされた3機のジンに、もはや仲間を助けに行くことは出来なかった。
4機のメビウスはいいようにジンを振り回すと、息を合わせてワイヤーを切り離した。
『ぐうぅ、なんなんだ、こいつら……は?』
ようやく解放されたジンのパイロットが、懸命にスラスターを吹かして機体を安定させようとした。
が、モニターに映った自機に迫るカサンドロスからのミサイルに、思考を停止させることになった。
命中、爆発。
メビウスの撃つ、爆竹と揶揄されるようなものではない、戦艦から放たれた大型ミサイルはジンの装甲を叩き割り圧倒的な火力でパイロットもろともに焼き尽くした。
『嘘だろっ!? 羽虫なんかに!』
『隊長! 1機やられた! こいつらなんかやばい!』
『おい、一旦撤退を……うおっ!?』
さらにもう1機のジンが、別方向へ引っ張られる。
カサンドロスから発艦していたメビウス部隊が同じようにワイヤーをジンへ引っ掛けていた。
ワイヤーの先端はフックがある訳でもなく、ジンからすればロックオンすらされていない。
ただし、ワイヤーと同じ素材で作られた投網と錘がつけられている。
それがMSの凹凸を絡めとり、錘が合わさりMSを牽引可能な状態を保持することが出来ていた。
そうして捕獲したMSを、間髪入れずに戦艦の砲撃範囲に放り込むのだ。
ワイヤーは自切する。レールガンを連装にしているのはこの為だった。
あんな豆鉄砲、どうせ全弾撃ち切ったところで何の役に立つのか、だったら実弾など一発も積まなくていい。
そう言ったのは虚ろなる混沌の当時の会長だった。
カスの舎弟に共通するメンタリティ。いいから、とりあえず、やってから考えろ、そのものだった。
完成したそれは、フッケバイン・プロトコルの亜種、あまりに人外じみた技量を要求する本家に比べ、編隊フォーメーション、そして戦艦砲撃との連携パターンの完熟訓練をクリアすれば、ナチュラルのパイロットでも実現可能な戦術だった。
ハルバートンは決してフッケバイン・プロトコルを推奨はしない。しかし、それに挑もうとするパイロットは後を絶たなかった。
故に、戦術科と共同で編み出した第8艦隊の新たな牙こそが、レミング・プロトコルだった。
凶鳥などとんでもない、こざかしく走り回る自分達など、せいぜい宇宙
『や……やめろおおおおおおおおおおおおおお!』
味方のジンが戦艦から狙われているのを、彼らは見ている事しかできなかった。
成す術もなく牽引され、戦艦の射線上に投げつけられるジン。その動きに、ぴたりと追随する砲塔。
『ああああああああああああああああ!!!』
推力が慣性に負け、スラスターをいくら吹かしてもジンの軌道は思うようにならない。
投げ捨てられたパイロットは、モニター越しに戦艦の砲口と目が合った気がした。
発射、命中、爆散。
まるで子供が手遊びに羽虫を殺すように、仲間が落とされていく様を見て、残り2機のジンは戦意を著しく喪失させていた。
歳若く、まともな戦闘参加はこれが初めてであったチェレス隊パイロット達は、ほとんど恐慌状態に陥って母艦に助けを求めていた。
『隊長! マッケイ隊長、こいつら普通じゃない! 至急援護を!』
『撤退しよう隊長! このままじゃ全滅する!』
そんな部下からの求めを受けて、チェレス・マッケイは怒りを露わに叫んだ。
『ここで引いたら他の連中に顔向けも出来んだろうが! 艦を前に出せ! 対空砲火! 目障りなハエを味方機に近寄らせるな!』
チェレスの指示にブリッジクルー達は不安そうな顔をしつつ従う。
直ちに味方機を回収し、この宙域を離脱した方が良いのではないか、そう思った。
『お前達は本艦の支援火力行使後に、再度突出した艦艇に攻撃を仕掛けろ!』
『い、1番機、了解!』
『2番機も了解!』
その指示に対し、2機のジンは背中合わせで周囲を飛び交うメビウスに牽制射撃を繰り返しながら応答した。
メビウスたちも、固まられたMSには対処が難しいのか、周囲を囲むように飛びつつ、手は出してこない。
奇妙な均衡が産まれつつあった。
チェレスの指揮するローラシア級が、その最大火力を発揮せんと加速する最中、相対する第8艦隊のセレウコフでは味方機からの観測支援通信を受け取っていた。
『メビウス4番機より敵艦ローラシア級の位置情報、来ました!』
オペレーターの報告に、セレウコフ艦長は頷く。
『ようし、本艦の対艦ミサイル並びにカサンドロスの主砲発射を準備! トサカ頭共のお家をぶっ壊してやれ!』
『了解、カサンドロスより入電。本艦、砲撃戦準備ヨロシ、とのこと』
『てぇっ!』
メビウスによって観測された座標に向かい、大型ビーム砲と対艦ミサイル群が発射される。
ローラシア級の対空砲火が、いくらかのミサイルを撃ち落とした。
抵抗はそこまでだった。
『た、隊長!? おい!! 俺達どうすりゃいいんだよ!』
『と、投降する! 武装解除するから助けて……!』
残されたジンは母艦の撃沈を確認したのか、抵抗を止め武装を手放した。
『敵機の降伏信号を確認しました』
『なんだ、張り合いのない……回収し拘束しとけ』
こうして、低軌道会戦における第1ラウンドは終了した。
ザフトは第8艦隊相手に、爪痕1つ残すこと無く敗北した。
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「……ええぇ?」
ブリッジで戦闘の様子を見ていたムウは、信じられないものを見たような声を漏らした。
「ジン4機相手にメビウス12機が無傷? どうなってんだこれ」
「何か……何をやったのかしら……ジンが引き摺られていったけれど……」
マリューも困惑気味だった。
少なくとも、自分が知る頃の第8艦隊はこんな戦い方はしていなかった。
「あれはコロニー建造時にも使われるワイヤーケーブルですね。あの細さでもMS1機程度なら吊り上げるのは容易でしょう」
ナタルの言葉に、2人はうーん、と頭を悩ます。
「計算上、メビウス3機以上ならジンの推力を上回ります。予めパターンを決めておいた戦艦の射線上に、吊り上げたジンを放り込んでいるんですよ」
「いやいやいや」
事も無げにナタルが言うので、ムウは慌てて止めに入る。
「そもそも動いてるジンにどうやってワイヤーを引っ掛けてる? 鳥にダーツ当てるより難しいだろ」
実際そうだった。ワイヤーの先端は一定距離進むと一気に網状に広がるが、そもそも動体検知レーダーなど宇宙では必須だ。
フッケバイン・プロトコルが有用なのは、基本的に当てるために作られた砲撃の速度が、相手にリアクションを許さないからだ。
……有用……有用? ムウは、考えながら頭を捻った。
「少しでも命中率を上げるために、彼らはすれ違いざまに撃っています。電磁モーターで射出されるワイヤーは黒塗りの上、ブレも少なく光も出ません。単純に気付かれにくいんですよ」
「それを4機編成で時間差で撃ってりゃ、その内のどれかに引っ掛かるか……引っ掛かるのか?」
「私は、やはりメビウスから戦闘手段を取り除くのは反対でしたが、何故かパイロットからは『変態と一緒にすんな』と怒られまして……遺憾です」
不服そうなナタルの様子に、何とも言えない表情になるムウ。
「ああそう、うん、それはね……」
マリューは言いづらそうに同意する。
「これを成功させるパイロットも、まあまあ変態だとは思うがね」
ムウは脱帽した、と言った具合に両手を挙げた。
「何にせよ、これを繰り返されたらジンは縮こまるだろうな。密集して、抵抗も散発的になる。その間に敵の母艦を見つけて弾道観測してる訳だ。完全に数の勝利って感じだな」
「仰る通りです。そして我々には現状、数以外に頼れるものがありません」
2人の会話を聞いて、マリューはそっと理解することを諦めた。
だって無理だもの。やろうと思わないし、やらせようとも思えない。自分ならやらない。
でもやってるのだ。そして、成功しているのだ。
自分の所属する艦隊が、何だかよくわからない魔物の棲家になってしまったような気分だった。
「あ、艦長、ハルバートン提督から通信です」
ミリアリアの呼び掛けに、マリューはハッと我に返った。
「ええ……ありがとうミリアリアさん、じゃあ、つな……え?」
「え?」
「は?」
ナタルとムウも今気付いたかの反応を出す。
「え、ミリアリアさん、なんでいるの?」
「今更ですか? トールやサイにカズイもいますよ?」
CICの席から顔を覗かせる彼等に、マリューは驚いた。
「だって、除隊申請証を渡されたでしょう?」
第8艦隊と合流後すぐ、ヘリオポリス出身の学兵達は除隊申請の手続きを取ることになった。いつまでも実質民間人を軍務に縛り付けておくわけにはいかないからだ。
「そうなんですけど、フレイが自分はオランチョ隊長のところに残るって言い出して……サイがそれに乗っかって、他が迷ってるウチにキラが」
「キラ君が……?」
トールの説明に頭の痛くなる思いをしつつ、マリューは先を促した。
『ニコル君がちゃんとプラントに帰るまでは見届けようかなって。それに、オーブ製のMSに乗って戦ったコーディネイターが、今更オーブに帰って普通の生活には戻れないって、隊長が』
「って言って、なら残ってみるかー、と」
「お前等なぁ、戦争は遊びじゃないんだぞ!?」
ムウの一喝に肩を竦めるトールだったが、とりなすようにサイが口を挟んだ。
「わかってますよフラガ大尉。もしかしたら死ぬかもしれないなんてことは。でもだったら、まだ隊長のいるこの艦の方が、今のオーブよりマシかなってなったんです」
「オーブは中立を武力で維持してる唯一の国だぞ? 戦艦のクルーより余程安全じゃないか」
「その中立って言葉が、ヘリオポリスでは何の役にも立たなかったじゃないですか。むしろ国に迷惑を掛けられた側ですよ僕らは」
サイの言葉にムウは天を仰いだ。
「全く……おい、言っとくが正規クルーになる以上は遠慮なしだからな?」
「お手柔らかにお願いしますよ大尉……それで、提督ですが」
「あっ、そうね、ごめんなさい。繋いで貰える?」
ひと騒動の後、マリューは慌てて通信を繋ぐよう指示を出した。
この先も、波乱が起こる予感と共に。
ところで皆さんいくらなんでも発想がひどくないですか?
2年前アカデミー卒業生の幼馴染ですよ?
セイルが密航したの作中で約6年前だから、それこそ子供ですよ。
ウチの主人公はカスですが流石に子供に手は出しませんって。
大体、ここで彼に『お前の女ならもう抱いたぜ?』なんて言っても、そんなの一回しか味がしないじゃないですか。
ここの正解は戦闘中MIAのチェレスを健気に待ち続ける幼馴染が開いたパン屋に数年後、偶然立ち寄って慰めつつ寂しさを紛らわせる相手くらいの気楽さでヌルっと懐に入り込むカス、これですよ。
彼女は自分にとって寂しさを紛らわせてくれるお調子者で底抜けに明るく、ちょっと適当だけど(表面上は)優しくてなんだか放っておけない、謎も多いけど出来れば一緒に居て欲しいな、なんて思い始めてるカスが自分の彼氏を間接的に殺したことを一生知らないままなんですよ。
そして、男がある時を境に(飽きて)姿を見せなくなったのと同時に、手足とか欠損した状態のチェレスが奇跡的に生還するんだけど彼女はもうカスに心を奪われていて、自分が初めて見る
何の抵抗も出来ないまま、自分ではもう相手を幸せに出来ない状況になった男女関係からしか摂取できない甘味料ってあるじゃないですか。あの甘いやつです。最高ですよね。
で、ふとした瞬間に2人が行為中に撮ったらしき写真を見つけてしまい、そこに写る彼女と間男の姿を見てようやく相手の正体に気づいたチェレスが絶望顔になったところで引いて止めてget wildですよ。めっちゃよくないですか。決して癒えず勝手に深くなる傷なら愉悦メンテナンスフリーですからね。これがDX化ってやつですよ。モブ2人で何度でも美味しい。パン屋よりアイスの実のが向いてましたね就職先。(早口)
好きな言葉は世界平和です。