エンデュミオンのカスの方の英雄   作:パパパパンパース

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真面目でハードボイルドなお話です。
ちょっと刻んじゃいますが、ここ過ぎれば砂漠編は一気なんで……


第46話 ケバブは焼肉のタレ&マヨネーズ

 

室内は空調が効いており、砂漠の暑さとは無縁の涼しい風がキラ達の肌を舐めた。

その風に感じる涼しさよりも、遥かにおぞましい寒気が背筋を鷲掴みにしていることを除けば、快適な環境だった。

 

「アァル・ジャイリィー、なあ、俺は耳が遠いみてえだ。すまねえがもう一度、お前の口から、言ってもらえねえか?」

 

長い足を組み、ソファに身を預けたセイル・オランチョ。

スーツ姿だ。髪はツイストスパイラルをハーフバック気味に撫でつけており、狼を彷彿とさせる灰色の瞳が爛々と輝いていた。

暴力に香りや色があるならば、姿形は正しくこの様な男なのだろうという出で立ちだった。

 

要するにマフィアにしか見えないカスがいた。

 

「……生憎とこちらも商売なんでね。そちらの都合がどうであれ、ご希望の品は値が張るんだよ」

 

一方、そんなカスからの圧を受けて、似合わない色のシャツを着た褐色スキンヘッド髭達磨ことアル・ジャイリーは葉巻に火をつけ始めた。顔には余裕の笑みが浮いている。

 

 

ここは北アフリカ砂漠の都市、バナディーヤ。

ザフト軍の拠点があるお陰で治安が安定し、インフラや各種商流が整ったことで、正しくオアシスと言った様相を呈す街である。

が整ったことで、正しくオアシスと言った様相を呈す街である。

 

アークエンジェルから出発したキラ達一行は、カガリのナビでまずは武器や推進剤などを商う商人、アル・ジャイリーの元を訪れていた。

 

ナタルの作成したリストを渡し、金額の折り合いをつける為カスが口を開いた矢先、アルは『交渉は拒否する』という言葉を端的に投げかけてきた。

 

 

「価格について交渉がしたいなら、悪いが諦めてくれ。まあ、諦め切れるのならね」

 

これである。

 

煙を吐き出す髭達磨の頭の上に、カウントダウンが表示された幻影をキラは見ていた。横にいるカガリとフレイも同様だ。『可哀想だけど明日には出荷されお肉になる運命なのね』と養豚場の豚をみる目になっている。

 

「なあアル、ここは良い街だな?」

 

唐突にセイルは、胸元から携帯端末を取り出す。

入室の際、武器は取り上げられていたので、商人にしてこの場の主、アル・ジャイリーは悠々とそれを見ていた。

 

「そうかね? まあ、支配者が誰かなど、市民には些末な問題だからな。無事迎えられる明日が来るのなら……信念よりも命、それこそが真理だ」

 

「至言だな……うちの家訓にしたいくらいだ」

 

「老舗製薬会社の御曹司にそう言っていただけるとは感激だ。ぜひ、お祖父様によろしく伝えて欲しい」

 

「や、うちはほら、お得意様相手に細々やらせてもらってるだけだから」

 

苦笑しつつ、カスは端末をテーブルの上に置いた。

 

「不思議な話があるもんでな」

 

タバコを取り出す。

咥えたそれに、キラの胸元から飛び出したトリィが近付くと、口を大きく開けた。そこから安っぽいオイルライターの先端が飛び出てくる。

カチッと音がするとチョロチョロとした火が出て来た。

 

煙が立ち上る。

 

「それもうトリィじゃなくていいでしょうが」

 

小声でキラが何かを言った。

 

「人は、大事なものを隠す時、いつだって自分の目には届くのに、他人の目からは届かない場所に隠すんだよ」

 

吐き出された煙は少し滞留した後、空調の風に吹かれて消えていった。

 

「ここは良い街だよ、アル。通信インフラも整ってるし、安全も確保されてて、いい女も多い」

 

「……何が言いたい」

 

「お前が南アフリカからの物資を掠めて横流ししてんのは、まあいい。仕事だ、よくあることだ」

 

「……ご理解頂けて嬉しいよ」

 

そのやり取りに、カガリが『なんだと!?』と声を荒げる。

 

「南アフリカシンパの商人がどうやってこの場所でこんな屋敷を持てるんだよ。元手が掛かってねえブツを法外に捌いてるからに決まってるじゃねえか」

 

なあ? とタバコの火を向ける。

アル・ジャイリーは首をすくめてそれを肯定した。

 

「型落ちの物も多いがね。私兵を武装化したい金持ちには評判がいいんだ。勿論、サイーブ達にも最低限回しちゃいるが、ほら、無駄だろ?」

 

「理想に燃える革命の戦士をコケにするもんじゃないよアル。まあ、海の向こうにそれを運ぶにも、拠点はこの街に置くのが都合がいいってのも、わかる話さ……カガリ、ここで騒いだら豚に食わせるからな」

 

鼻息の荒い背後の気配にけん制していると、控えていた使用人が、灰皿を持ってカスに近付いた。

差し出された灰皿に灰を落とすと、また一口。

 

「とは言え、情勢が一方的になってるからこその綱渡りだ。商人のあんたが、リスクマネジメントをしない筈がねえよな?」

 

「……それで?」

 

「考えたんだ。俺があんたなら、大事なものは何処に置く? 北か? 南か?」

 

テーブルに置かれた端末が、着信を知らせる音を鳴らす。

カスの長い指が、スピーカーフォンの機能を入れた。

 

「いやあどうかな。確かに目は行き届く。だが()()()()よく見える。それじゃあ不安だ、夜も眠れない」

 

 

 

――えっと、もしもし? パパ? なんかこの番号に連絡しろって言われたんだけど?

 

 

 

「貴様あああああああああああああ!!!」

 

激昂して立ち上がるアル・ジャイリー。

端末から響いた声は、紛れもなく愛娘のものだったからだ。

 

「ならいっそ海の向こうだ。この街にいるのは、海底ケーブルが外の街との通信網を維持してくれているからだよな? それなら自分の目だけは届くから」

 

「なぜ……どうして、どうやって……!」

 

「お前の失敗はあくまで南アフリカ……地球連合軍側の立ち位置で商売をしていたことだな。民間人の通信記録なんざ、押さえるのは訳ない」

 

「馬鹿な……隠蔽は入念に……!」

 

「隠してるもの見つけるのは得意なの。ほら、何せ、諜報科にいたもんで。各都市に支部があるよ。俺がお願いすれば快く協力してくれる……みんな()()()()()だからな」

 

カスは笑った。

それはこの場における格付けが済んだことを知らせるものであり、アル・ジャイリーは自身より遥かに歳下の青年に、急所を握られ屈する以外の道が残されていなかった。

 

「ええと、それじゃあ、ほら」

 

カスは端末の通話をオフにして、テーブルの上にタバコを押し付けた。

 

「お前がさっき言ったこと、もう一度言って貰えるかい。もう一度…………てめえの口から聞きてえんだよ」

 

水を得た魚のようなカスがそこにはいた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

「アル・ジャイリーとの会合を早朝から昼前に延期したのは、下調べを先に済ませる為だったんですね」

 

フレイの問い掛けに、カスはまあね、と答えた。

 

「昨日の夜から調べてなんとかな。こんな僻地でうまいことやってる商人なら、叩けば埃が出るもんよ。まあ、家族がいるのはサイーブに聞いてたし、かなり大事にしてるようだからこの大陸には入れてねえと思ったよ」

 

 

場面は移り、一行はバナディーヤの飲食店が立ち並ぶエリアで休息を取っていた。憔悴したアル・ジャイリーに赤字確定の仕入れを任せると、後は精々、食料や嗜好品だ。

 

意外な活躍を見せたのはフレイで、自身の愛用するハイブランドな嗜好品は揃わなかったものの、代替品としてそこそこ優秀な品々を確保するとともに、間食用の甘味だのお茶だのとあったらいいなというラインを的確に抑えたチョイスをこなしていた。

 

カガリはフリーサイズのゴムパンツ(クソダサシルエット&カラー)をケースで買おうとしていたので更迭となった。

 

それらの品物も順調に注文を済ませ、タッシルへの配送をまとめてアル・ジャイリーが担うことになっている。

 

 

「家族愛がある奴は好きだよ。脅すのが楽だからな」

 

カスは昼下がりからビールを嗜みながら、キラ達が注文したケバブを持ってくるのを待っていた。

 

「お待たせしました」

 

そこに、人数分のケバブを持ったキラとカガリが帰ってくる。

 

「おう、美味そうじゃねえか。やっぱ肉は現地で食うに限るな」

 

受け取ったケバブにカスは、そのまま齧り付いた。

 

「んー、デリシャス。だがマヨネーズも欲しかったな。アルスター――」

 

「箱で買ってますよ、隊長!」

 

「グッド。キラ、後でこいつの冷食も買い込んどけ。こう言うのは喜ばれる」

 

「了解です……これは、ヨーグルトソース?」

 

頷いたキラは自分も食べようと、2種類あるソースを選び始めた。

 

「ああ待て待て、お前、ケバブにはチリソースって紀元前から決まってるんだ! ほら!」

 

そこへカガリが赤いソースの入ったボトルを差し出してくる。

見るからに辛そうなそれを見て、躊躇うキラ。

 

「あら、ヨーグルトソースも美味しいわよ?」

 

既に白いソースをかけ終わったフレイはそう言って小さい口でケバブを食べ始める。

口端に白いソースが付いていてキラはとても心が穏やかになった。

 

「いやいや、チリソースも負けてないぞ! 初めて食うなら断然こっちだ!」

 

 

 

「あいや、待たれよ!」

 

 

 

突如割り込んできた男の声に、一同は視線を巡らす。

 

そこには麦わら帽子にアロハシャツ、サングラスをかけた長身の男が立っていた。

 

これ食ったら後はボチボチ帰るだけ、と言ったタイミングだ。

自分でも、絡みに行くならここだろうな、とカスは思った。

 

「ケバブにチリソースをかけるなんて、何を言っているんだ君は! シャブでもやっているのか!?」

 

「おいおい、言われてんぞ、カガリ・シャブ・ラリッパ

 

「誰がシャブ・ラリッパだ! ぶっ殺すぞ!!」

 

「ヨーグルトソースこそ、この料理には至高なんだ! ラリッパ君、悔い改め給えよ!」

 

「いきなり出てきてなんなんだ!? 言っとくけどお前会って3秒で殺したいランクトップ2に着けてるからな!?」

 

「もー、初対面の人にそんな物騒なこと言っちゃ駄目よラリッパさん」

 

フレイまで参加してきた。

なおキラは早々にテーブルの下に隠れていた。

 

「しかし、あれだな」

 

狂ったチワワの如くキャンキャンうっせえ政治家の一人娘を放置して、カスは男に笑い掛けた。

 

「砂漠の虎ってなぁ、随分ヒマ人なんだな」

 

男は残念そうに肩をすくめると、サングラスを外した。

 

「なんだ、バレてたのか……馴れ馴れしいジモティーをイメージした変装だったんだがね」

 

「半分は勘さ。それに、馴れ馴れしいジモティーやるならまずはこういう」

 

フレイを親指で指し示し、

 

「ちゃんと可愛いお嬢様へのナンパから入ることをお勧めするよ」

 

そう宣った。

 

「やだ♡入籍目前!?」

 

フレイは悶え始めた。

サイが居なくてよかった、とキラは思った。

 

「……って待て待て、なんだって!? 虎!? こいつが!?」

 

薬の影響で現実の知覚が鈍っていたシャブ・ラリッパが驚きの声を上げる。

 

「黙ってろチワワ。で、どうする? 俺等もう帰るんだけど、茶でも飲んでく?」

 

砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルドはその野性味溢れる精悍な面立ちに無骨な笑みを浮かべると、

 

「そうしたいのは山々だが、ま、ここじゃ無理かな」

 

その言葉の意味を尋ねる前に――

 

 

「青き清浄なる世界の――」

 

パァン

 

 

こちらに銃を向けた青年が、額に穴を空けて倒れ伏した。

 

「ああ、ビックリした。ゴキブリ出んのかよこの街」

 

抜くやいなや躊躇いなく引き金が引かれたコンバットマスターの銃口から、煙が立ち上る。

 

「確かに、ここは長話にゃ向いてねえなぁ」

 

誰も何も言わなかった。

なんならこのカスは『青き清浄』まで聞こえた段階で銃を抜き始めていた。

 

物陰から飛び出そうとした連中や、通行人に偽装していた者も動きを止めている。

それくらいに何か、理不尽な人の死を見た。

 

「キラ、チワワとアルスター連れて屋内に走れ。トラちんはてめえのケツなんだから拭いてけよ」

 

我に返って動き出そうとしたブルーコスモスの要員を、カスは立て続けに撃ちながら物陰に走った。

キラもテーブル下から飛び出すと、フレイを抱き上げカガリの手を引いて近くの店内に走る。『ぎにゃっ!?』『きゃあ!』という悲鳴とともに、何か酸っぱい香りが漂ってきたが気のせいだろう。

 

「トラちんは斬新な呼び名だ。さ、仕事だぞ諸君!」

 

バルトフェルドの呼びかけに、伏せてあった歩兵が姿を現す。

 

「てめえ遊びに出るならせめてケツ拭いてからにしろや!」

 

怒鳴りつつ、発砲するカス。既にキルスコアは3人になろうとしていた。

 

「はっはっは、すまんすまん」

 

自身もカスの隠れる所に滑り込んでくると、バルトフェルドはそう言いつつも懐からグロック19 gen11を取り出した。

 

ブルーコスモスからの銃撃が一気に苛烈さを増す。歩兵との銃撃戦になっていた。

 

「手勢は包囲させてんのか?」

 

「いや、僕を中心に半円陣だ」

 

「じゃ路地裏は危ねえな。ここで殲滅しようや」

 

「そうしよう」

 

二人がかりの連射。歩兵からの援護も合わさり、徐々に形勢が傾いていく。カスのキルスコアが5人になった辺りで、主だった襲撃者は射殺された。

 

「クソッ!」

 

もはや失敗を悟ったのだろう、物陰から回り込んでいた一人のブルーコスモスがサブマシンガンを腰溜めに構える。

 

パパパパァン

 

コーディネイターであるバルトフェルドが目を疑うレベルの速射が、カスの銃口から撃ち放たれた。

 

「っと」

 

スライドが上がりきった銃から弾倉を落とし、スーツの内から取り出したものと交換する。

 

物陰から立ち上がると、カスは最後に撃ったブルーコスモスへと近付いていく。

 

「んー、この前から連射すると弾散るんだよなぁ。歪みかな」

 

ブルーコスモスは生きていた。

両膝と腹部に弾を喰らい、持っていた銃も弾き飛ばされている。

 

「う、あ、痛い……痛いぃ……」

 

パパパァン

 

肩、肘、地面それぞれに着弾。

 

「ぎゃあああ!!!」

 

「あーほら、やっぱ変だよこれ。この距離だぜ?」

 

「……砂がライフリングに噛んでるんじゃないか? 抜いて一発目は問題ないんだろ? 砂漠の砂は細かく風に舞うんだ。この土地じゃ、どんなに整備してても避けられないトラブルだよ」

 

「マジでか。あー、連射でガスも溜まるし、反動もデケェから、後発ほど影響が出んのね。理解理解」

 

パ、パ、パ、パァン

 

肩を押さえる手の、指が小指から順番に千切れ飛んだ。

 

「がぁあああああ!!! た、助けて、助けてくれ……!」

 

「オッケ、このテンポね。トラちんメンテキット貸してよ。お呼ばれしてやるからさ」

 

パァン

 

最後に脳天を撃ち抜かれたブルーコスモスはようやく静かになった。

 

「……うーん、そりゃいいが、実弾は預からせてもらうよ?」

 

「助かるわー。こういうの、すぐ掃除しないと気になっちゃうんだよね。潔癖症だからさ」

 

周囲の歩兵は、その光景に異様なモノを見る目を向けていた。

襲われた隊長であるアンドリュー・バルトフェルドが、冷徹なのはわかる。しかしその横にいる若者は、殺すこともいたぶることも、何の抵抗もなく遂行してみせた。

 

コーディネイターである自分達や、戦争をしているナチュラルとは、また違う生物を目撃したような気分だった。

 

 

 

「ああ、ごめんね二人とも。僕はなんてことを……!」

 

キラ達が逃げ込んだ店にバルトフェルドと二人で踏み込むと、そこには座り込む女子たちの前で中腰になったキラがいた。

 

「おい、まさか被弾したり――」

 

カスの声が止まる。

 

カスと虎の二人からは、キラの背中とその前に座り込む二人が見えていた。

二人とは、つまりカガリとフレイだ。

 

「やだもう、ベタベター」

 

「変な臭いするぅ」

 

二人は頭から顔、胸元まで()()()()()()()()()()()()に塗れていた。

 

 

 

――刹那、カスはその場の誰より早く動き出し、胸元から端末を取り出して撮影を開始する。限界を超えた速度で連写が始まる。

 

 

 

「え、ちょ、なにを」

 

キラの狼狽する様子すらコマ送りのように撮り終えると、カスはようやく口を開いた。

 

「……童貞が初手3Pで顔射たぁ、やるじゃねえか」

 

「いやぁ、最近の若者は性が乱れてると言うが、こうして見ると衝撃だねぇ」

 

「あ、あんたら何言ってんですか!? 逃げる時ヨーグルトソース被っちゃっただけで……っていうか隊長! それ消してくださいよ! ねえ!! 僕は今冷静さを欠こうとしてますよ!!

 

「賢者タイムの奴がなんか言ってら」

 

「違うっつってんでしょ!?」

 

「ワリィなトラちん。お呼ばれしてぇのは山々なんだが、こいつらこのまま艦に帰したらそれはそれで面白そうだから迷っちまってるわ」

 

「はっはっは、どうするね少年。ウチに来るなら、シャワーに着替え一式用意させるぞ?」

 

「行きましょう今すぐに! 喜んで行きますとも!!」

 

「キラ、ここは敵地だぜ? 俺達には常に慎重な決断と行動が求められるってことを忘れちゃ――」

 

 

「黙っててくださいよ」

 

 

灼熱の地で、窮地を乗り切る為、少年はまた一つ大人になった。





馬鹿じゃなければ作中当時の普通にブルコスがテロってるアフリカに、定住目的で家族呼ぶ商人はいねえだろ、という妄想です。
いろんな特殊文字あって、少し触りたくなりました。


そういえば、感想でご希望を頂いたのですが、三女と五女の詳細ですか?

正直、三女みたいな巨女(歳下 195cm 84kg)×根暗(歳上 142cm 36kg)の百合は一般性癖ですよね? そんな細かく語ることないですよ。だいたい皆さんの想像通りです。
あ、巨女は当然狼みてえなギザ歯ですよ?




























クソ雑魚弱小文学部に黒髪ロングでバチバチの美形かつ大きな口がチャーミングでバッツン!、ギュチィ、ビキィ!って感じの暴虐スタイル巨女が入部してきます。

文学部たった一人の部員にして部長であるボサ髪ギョロ目クソチビガリモヤシ女(アバラ浮きはマスト)の根暗が精一杯歓迎、先輩面しますが、所詮は一人ぼっちで廃部に怯える無力なモヤシに過ぎず、巨女からは霜降り肉で出来たハムスターが据え膳して来てるようにしか見えない訳ですね。

巨女はオランチョ家淑女の嗜みとしてドSクッキングを得意としていますので、暴力、服従、隷属はステーキに振りかけるスパイスの一種なわけですね。なのでそれらを肉に染み込ませる工程から始まります。

まずはこの、これまでの人生で常に最底辺、一度としてスポットライトを浴びた事のない上、子供の頃担任から詩を独特(褒めてない)と言われたことだけを頼りに文学部に入ってみれば幽霊部員しかおらず翌年には全員卒業して無事ぼっちになった、人と目を合わせて会話の出来ない欠陥生物を、先輩として敬った扱いをしてあげましょう。そうして、自尊心を擽られてアワついてる根暗を目で楽しみます。

次に高い所の物を取ってあげたり、巨女のEカップで押し潰してみたり、立つと根暗のすぐ目の前に来るどデカくて分厚いケツで圧を加えていきます。広げた掌のサイズ(根暗の指は巨女の掌を出ない)を比べたり、片手の人差し指と親指で根暗の両手首をまとめて掴んだりして、巨女は自分にとって、生物的に1億%敵わない相手である事を時間をかけて理解させます。

そして部活中は根暗を常に膝の上に乗せて飲食の全てをお世話してあげて(あえてテーブルの向かいに座ってもヒョイと片手で持ち上げられてしまうので逃げられない)、髪にクシを通し、薄化粧を施し、見た目を整えていきます。これで根暗はクラスランキングにおける中の下界隈で上から3番目くらいの見た目になります。

生物としても人間としても勝ち目皆無な後輩巨女ですが、態度は自分を先輩を敬ってくれることに戸惑いを覚えつつ、根暗はそれを最後の希望として大事に大事に握り締めてるんですね。これまで野生に晒されてこなかったハムスターにはそれが希望なのかただのトラップへの動線なのか区別がつかないんですよ。

巨女はそんなカスみたいな物を後生大事に握り締めてる根暗を見てもう身震いする程興奮して、なんなら目の前にある根暗の頭頂部によだれ垂らす失態さえ見せる訳ですよ。

後はもう焼くだけですね。

で、その頃から巨女は香水にオードトワレ(肉食系メンズ御用達)を咽る位焚き込んでいて、根暗は物理的に巨女に捕食される夢を毎日見るようになります。

ある日、巨女が部活で賞をとります。(巨女は才能もあるので)
すっかり立場を無くした根暗ですが、それでも自分を慕ってくれる後輩を心から祝福しようと部室で祝勝会をします。
ケーキを買って、お祝いにプレゼントも用意します。巨女は当然ですが髪に隠れた耳にバチコンとピアスをしてるので、何かそんなのです。

部室にやって来た巨女を驚かせようとクラッカーを準備しますが、このクソガリモヤシはなんとそれすら満足に出来ず不発に終わります。成功体験の無い根暗にはこれが限界です。

もはや穴があったら入りたいと赤面する根暗※でしたが、最後の最後に握り締めた藁屑を頼りに『お、おめでとう!』と半泣きで笑顔を見せます。
※穴の癖に穴があったら入りたいという爆笑ギャグ


それを見た巨女の脳内で『ブ♡ッ♡ッ♡ッ♡チ♡ィ♡ィ♡ィ♡ン♡!♡!♡!』と反動が凄まじく高そうな反発性の紐が切れた音がしました。


つまり捕食タイムということです。

無理やり? いや、肉食獣の前で霜降り肉がタップダンスする方が悪いですね。

翌日の根暗は基本的に全身噛み跡だらけで首から下を包帯に巻かれており、その上から首輪して制服着てたらいいなと思います。身体に染み付いた獣臭は二度と落ちないでしょうね。巨女はプレゼントされたピアスを嬉しそうに揺らします。同じ場所にそれまであったピアスは今、何処についてるんでしょうね。

この日から根暗の住居は巨女の部屋(一人暮らし、防音仕様、鎖と犬小屋完備)に移されますし、噛み跡は更新され続け消えることはありません。家族とは自由に会えますが買収済みですので根暗の包帯は完全にスルーされますしいつの間にか根暗の部屋は物置きに変わっています。やがて口癖が『ごめんなさい、助けてください、大好きです』となります。

まあただの純愛百合ですよ。綺麗に咲きましたね。

その後、姉から首輪と鎖で繋がれ目の死んだ根暗を『お嫁さん♡』と紹介されたセイルは3日ほど夢に見てうなされました。
今更だけどこのカス、姉弟で一番背が低いんだよな。ウケる。


おっと、長くなったので五女は次回ですかね。
まあ巨女ならめろん22氏で間違いはないでしょうね。
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