未だになんでアイシャは退場になったのかわからん。。ビジュだけなら訳わからん位つよつよなのに。スーか? スーのせいか?
あんなん例えば沢城さんか能登さん当てときゃ下手したらラクス食ってたかもしれないつよつよだった訳で。
いや平野さんに不満はないんですよ。強いて言えば僕が能登さん信者なだけで。
キラはストライクにシールドを構え直させると、近中距離戦の準備をした。
具体的にはライフルの出力を絞り姿勢を落としていつでもスラスターを吹かせる様に体勢を整えた。
バクゥはアグニではオーバーキルになる程には脆い。
と言うか、四つ足で姿勢が低く安定している代償に、前面からビームを食らえばほぼ胴体部までダメージが入る。
当てれば勝てるなら、キラとしては当たる確率を極限まで上げるのが最適解だと理解していた。
「フォーメーションは3機編成だった……前中後衛でそれぞれ別方向の円軌道……動き始めから2.5秒後の位置をαと暫定、当該位置を通る軌道パターンを全ルート計算、誘導射撃をマニュアル制御……クソ、遅い、もういい!」
コンソールを叩きながら毒づいたキラは、改めてモニターに映る敵機に集中する。
かつて無い集中が、キラの中に眠る力を呼び起こす。
頭の中で、種が、弾けた。
刹那――脳内に溢れ出す存在する記憶……
――キラ、これ明日までー、ははは、ウ、ソ♡ 30分以内。
――キラ、俺今出来ない理由聞いた? 聞いてないよね? 死ぬまで死ぬ気でやるんだよ?
――キラ、反省して? 尊敬し敬愛する俺に迷惑をかけたという事実に対して海より深く山より高く、時には春のように穏やかで夏のように厳しく、秋のように儚く冬のように残酷で、夢のようにあやふやで現実のように救いはないけど反省して? さ、絶対神たる俺より汝に赦しとパンを与えよう。肩パンするね、赦しの肩パン。これね、ファミリーの肩パンだよ。
――キラ、反省してるなら誠意を見せて? え? カタチのあるもんに決まってんだろ。艦長のパイタク取ってこいよ。は? 泣いて済む事なんてこの世に存在しねえよ。涙は相手への降参の合図なんだよ。目の前で相手が泣いたらな、もうそれは何やっても赦されるってことなんだよ。俺は目の前で泣いた奴に銃弾撃ち込むのが好きなフレンズなんだぜ?
――ちくわ大明神
――キラ、キーラー、キラキラキーラー、キラキラリーン☆
「うおおおおおおおお!!!」
頭の中で、火花のような、閃光が散った。
「自分も動きながら相手の未来位置を予測だって? やってやるよ!!」
火が出るようなコンソール捌きで簡易的な予測補助用のプログラムが組み上がっていく。それも、
カスやバカや虎が異常性だと感じている片鱗が今、歪な実をつけようとしていた。
突っ込んでくるストライクに、バルトフェルドは散開の指示を出しつつ、自身の駆るラゴゥにビームサーベルを展開させて、正面から立ち向かった。
接敵までの5秒で随伴する3機のバクゥの内、1機が撃墜、2機が何かしらの損害を受けた。
「――っ! 化物め!」
もはや怖気に近い寒さが背中を駆け上がってくる。
何よりも眼の前のコイツは、見ている限りほぼ撃ち損じがない。
たまに外れても、その一発は次弾の布石としてバクゥの進行方向を塞ぐように撃たれ、機動を制限された相手を一方的に撃ち抜いている。
その場にいる誰一人、
「この砂漠を制した我々が、たった1機のMSに手玉に取られているのか!?」
ラゴゥのサーベルをシールドで受け止めた裏で、さらに一発。手負いになっていたバクゥが落ちた。
「クソが!」
「熱くならないで、アンディ!」
アイシャの言葉に、バルトフェルドはラゴゥの前足でストライクのシールドを蹴って距離を取る。
「……随伴機、負傷者をまとめて撤退せよ。前衛の残存戦力でこれ以上戦艦に圧力をかけることは不可能だ」
『……了解で……うわっ!』
少しでも次に繋げるための指示はしかし、飛来した敵モビルアーマーによって最後のバクゥが撃墜されたことによって無駄に終わった。
「……アイシャ、レセップス主砲の有効射程までは?」
先程の閃光弾のような、超長距離でも射線軸が分かるような仕掛けはもう無かった。同じ手を使おうにも、恐らくそれよりモビルアーマーの機銃で排除される方が早いだろう。
「凡そ160秒。ただ、向こうにもモビルアーマーが1機、向かって来てるみたい。すんなり行くかしら……」
「対策はした。賭けるしかあるまい……どのみちこのままでは戦力的には有利なのに負け戦だ」
地上戦では負け無しと思っていたバクゥの戦隊が、たかが艦載機3機の部隊相手に壊滅状態に陥っている。
にわかには信じられない事態だった。
バルトフェルドは再度突貫してストライクのシールドにラゴゥの前脚を引っ掛けると、器用に首を回して口元のビームサーベルでライフルを切断した。
『くっ、上手い、こいつ……!』
接触回線から声が聞こえてくる。
「やあ、エスパー君。あの時ぶりだね」
『バ、バルトフェルドさん!?』
キラの驚愕の声。しかしそれ以上会話を続ける前に、再びスカイグラスパーがラゴゥの背に迫る。
「忙しないな!」
ラゴゥをジグザグに後退させる。
ストライクの中距離戦闘手段は奪った。
しかし空の敵機もやり手だ。自身は常にストライクの次に備え、こちらが足を止めた所に鋭く一撃を加えてくる。
「アイシャ!」
バルトフェルドが名を呼ぶと、間髪入れずに背部の2連装ビームキャノンが発射される。
ストライクは姿勢を低くして盾に掠らせながらそれを躱した。
「あら、速いのね」
「こりゃ中距離は駄目そうだ……アイシャ、空の敵を頼む。あれをどうにかしないとうかうか近接も出来ん」
「簡単に言うじゃない」
「頭を押さえてくれるだけでいい。マグノフよりも腕は上だが、この、ラゴゥならば!」
フットペダルを踏み込むと、バルトフェルドはラゴゥを最大戦速で弧を描くように旋回させた。常に視界内にストライクとスカイグラスパーを収めるためだ。
間接攻撃の手段を奪われたストライクは近寄るしかないが、2度突撃されて至近距離でのクイックネスはラゴゥが上だと理解したのだろう。警戒が見て取れる。
そしてスカイグラスパーのパイロットはベテランだ。そんなストライクを見て、自ら前衛を買って出て高度を落とし始めた。地上戦専用のMS相手に距離を詰めようと決断できるモビルアーマーパイロットは少ない。
『生き残り』であり『精鋭』の証だった。
かつてのマグノフもそうだった。
「やれる筈だ……僕らなら!」
ストライクとスカイグラスパーが同軸上に並ぶ。
バルトフェルドは突如ラゴゥの軌道を変え、直進に舵を切った。
モビルアーマーのパイロットは狙いが自身だと即座に見抜いたのだろう。急加速して突っ切ろうとしている。やはり、いい腕だった。
「その目の良さが命取りだ!」
スラスターを全開にして、ラゴゥを跳躍させる。
合わせるように放たれたビームキャノンが、逃げ道を絞る。
すれ違いざまに、展開したビームサーベルでモビルアーマーの下腹を薙いだ。
途端に空中での制御を乱したモビルアーマーは、何とか体勢を立て直しつつ、黒煙を上げながらアークエンジェルへ撤退していく。
「アンディ!」
「わかっている!」
着地したラゴゥの左後ろ胴体部より火花が散る。
そこには、MS用と思しきコンバットナイフ……アーマーシュナイダーが突き刺さっていた。
投擲されていた。ラゴゥの跳躍に合わせて、こちらがモビルアーマーに攻撃する瞬間に。
見ればストライクが、ビームサーベルを抜きながらこちらへ向かって来ていた。
「まだだ、まだだぞ、少年!」
頭の何処かで結末が近いことを予見しながら、それでもバルトフェルドは叫んだ。
―――――――――――――――――――――――――――
上空からのエントリー、それは間違いないだろう。
マグノフはキリモミ飛行が得意だった。というか、キリモミ風に軌道を切った瞬間、思いもよらない方向にターンするのが、ドッグファイトでは悪質極まりない動きだった。
多分それに類するマニューバで、彼はかつてバルトフェルドの戦列を抜けたのだろう、とセイルは当たりをつけていた。
恐らく30秒かそこらで決着となるだろう、この戦闘の、真っ只中でセイルは考えていた。
既に視界は4割がレセップスの対空射撃と随伴するザウート達の砲撃に埋め尽くされている。躱すのはナンセンスだ。そういう次元の話ではない。
飛来する弾の時間差を直感で読み解いて隙間を縫うように軌道を通していくしかないのだ。
「榴散弾頭なら、射角から考えて射程3,000……まだ、遠い!」
恐らく、いや確実に、あるだろうと考えている。
対空迎撃のマスターキーである、対空榴散弾頭の存在。
それがセイルに最後の踏み込みを躊躇わせていた。
「すーっ、はー……」
1秒後には死んでいてもおかしくない状況の中、コックピットでセイルは深呼吸をした。
脳裏に、仏頂面をした隙のない女が過ぎる。
セイルはそれを知っていた。
『Superior Evolutionary Element Destined-factor』と提唱、定義されるそれを。
人類がコーディネイターを生み出した事で、人類種そのもののステージが上がる。そのような学説に紐付く種の優生進化論。
脳内で黒い、ムクロジの様なすべすべした種子を、強靭な意志という火薬で破裂させる。
いつもの様に。
味方の砲弾を率いて敵に追いすがる、いつものセイル・オランチョのように。
「まったく、死にたくだけはねえもんだ!」
フルスロット。エールストライカーの加速力も加わった速度は、一気にレセップスとの距離を食い潰していく。
先程からこちらに照準だけされて、一発も撃ってこない砲塔があった。40cm連装主砲の1門だ。それだけが、こちらの動きをトレースするように追いつつも、未だに一発も放たれていない。
恐らくそれが虎の子だ。空を行く者に対するシルバーバレットがそれだ。
――ほら見ろ、来るぞ、絶対来る、来い来い来い、来い、来た!
今のセイルには砲身の奥が光った瞬間さえ、コマ送りに見えていた。その奥から伝わってくる殺意さえ、肌刺す程に
スカイグラスパーの背部回転ビーム砲塔に、マニュアル制御でコンマ1ミリの操作を行う。
それでも動かし過ぎだという確信がセイルにはあった。
なので後は機体の微細な振動に合わせてトリガーを引いた。
マーチン・ダコスタは戦闘後に随伴機のザウートのカメラ映像をコマ送りにするまで、自分に何が起こったのか、敵が何をしたのかを正しく把握することは出来なかった。
発射された榴散弾頭が
これはダコスタにとっては吉事であった。
何故ならその報告を上にあげた彼は、その場で1週間の休暇を強制的に取らされることになったからだ。
そんな、人外じみた所業を成し遂げたセイル・オランチョは、遂にたどり着いた混乱残るレセップスの目の前で悠々とコブラ軌道。直角に空へ昇っていく。
ザフト軍の全員が凶鳥の進路を目で追った。
どうやらアークエンジェルへ帰還しようとしているらしい。
誰かが安堵の息を吐いた。
どうやら、自分達はあのパイロットを退けたらしい。
さあ、隊長の援護に向かうぞ、そう誰かが言い掛けたのと同時に、切り離されたエールストライカーがレセップスの艦橋上に墜落した。
ダコスタの意識はそこで途切れている。
マナティのやり方、正しくないよ
→返しの天才ですよね。(感想で頂きました)
ちなみに僕はあの優柔不断で必死にやってりゃ許されると思ってる若かりし頃のアムロと、現実見えてないシャアの女の腐ったようなカスの面だけを足したハサウェイが割と嫌いです。死に様だけはお笑いの才能に溢れてると思う。お前多分クェスが生きててもギリ童貞卒業だけしてフラれてるよ。そんで年増のカス女にATMとして扱われて生きてく感じ。
早く完結編が観てぇぜ……
……ギギはほら……どうせしばらくは薄い本業界の方で需要あるから……
ウチのキラは種割れすると芋づる式に辛い記憶が呼び起こされて脳内に黒い火花が散る系のコーディネイターになりましたね。なんででしょうね。
■人物紹介
・カズイ・バスカーク vol.2
北アフリカでのザフトとの戦闘時、見事アンドリュー・バルトフェルドを撃破した後で、重傷の彼に情けをかけて見逃した。
※この際、ザフトへの通信がストライクから行われた記録があるせいで、一説では彼をストライクの正パイロットとする論調が後を絶たない。
バルトフェルドとはお互いを深く理解した戦友のような関係性とされており、映画『大天使の奇妙な冒険第2部 〜砂漠に咲いた花〜』では連合軍側の中心人物として描写されている。
書籍版ではバルトフェルドと思春期の子が選ぶパンツの色が蛍光色だとエロいかエグいかで大口論を繰り広げており、英雄の意外な一面を見るとこができる。
2人の間には敵対関係であるからこそ複雑な友情があったとされており、生モノのカップリングとしてはそこそこの勢力数を誇っている。
なお、戦後リリースされたソシャゲでは当然のように女体化、没個性の地味系女子にされており、コモン、レア、スーパーレア、ウルトラレア、レジェンダリーと全てのレアリティに登場する。
連合軍制服の他に水着、サンタコス、着物、アライグマ着ぐるみ衣装が実装されており、『まあ言うて地味な彼女の魅力をわかってあげられるのは俺くらいだよね』という層から異常な人気を博している。
とは言え、トータルの人気度では『後天的コーディネイト実験の失敗で女体化した設定』のキラ・ヤマトの足元にも及んでいない。
セイル・オランチョの自伝内でも彼の名言、行為は類挙に暇がなく書かれており、当時の真実を知る貴重な資料とされている。
以下一部抜粋
・戦いは嫌いだ。でも友達の為なら戦える。
・貴方に立ち向かう。臆病者の僕に出来る唯一のことだ。
・砂が接地圧で逃げるなら、合わせてやればいいんだろ!
・砂丘って、おっぱいみたいですよね。
・故に侘助。
・でもこの風、泣いてます。
・バブりしゃす
・友達はカズイって呼ぶ……だがお前らは『死神』と呼びな。
・やめてください帰る場所がなくなります。