年度変わってから忙しさがヤバい
セイルからの報告に、ブリッジは数瞬静まり返った。
「MIA……って何ですか?」
サイが尋ねると、ノイマンがチラとミリアリアに気遣うような視線を送りつつ答えた。
「ミッシング・イン・アクション……戦闘中行方不明ってやつだ」
「行方不明って、そんなっ!」
それを聞いたミリアリアは、抑えていた感情が溢れたように叫んだ。
「死体は見つかってないが……大抵の場合は、その、すまん」
「トール……キラ……!」
ミリアリアは顔を抑えて泣き出した。誰もそれを咎めるものはいなかった。
「嘘だろ、2人共……」
サイも、悔しさをにじませた様子で呟く。
『えー業務連絡ぅ、オランチョ小隊員は追撃の有無を確認次第、第三区画のB1ルームに集合ヨロシクゥ』
そこに、着艦したカスからの通信が入る。
「隊長……なんだろう?」
少なくとも戦争に参加するための教育を受けていたニコルは、他の2人よりも立ち直りが早かった。とはいえ、特に親しかったキラ達の訃報に悲しみは隠せない様子だ。
「ヒック……ヒック……」
「何にせよ、呼んでいる以上は行っておいた方がいいだろう。何かあればすぐ連絡を……ああいや、待て、端末の通話機能をオンにして行け。こちらでもモニタリングする」
テキパキと、ナタルが差配を済ませる。
「いいんですか?」
「聞かれて困ることなら秘密裏にやる男だ。これくらいは想定しているだろう」
「わかりました。じゃあ俺とミリィ、ニコルは持ち場を離れますよ? 途中でフレイにも声掛けないとな」
「ああ、追撃も今のところは大丈夫だし、ブリッジクルーも交互に休みを入れる予定だ……艦長、よろしいですね?」
水を向けられたマリューはハッとしたように応じた。
「ええ、もちろんよ……ミリアリアさん、どうか気をしっかり……こんなことしか言えないのは、申し訳ないのだけど」
「ヒック……いえ、すみません……」
サイに肩を抱かれつつブリッジを出ていったミリアリア達を見送ったマリューは、大きなため息を吐いた。
「やり切れないわね、子供の死は」
「しかし、ここまで着いてくることを選択したのもまた、彼らです。艦長として責任を感じられるのもわかりますが、思い詰めないで下さい」
「ありがとう、ナタル」
それは共犯者に向けたような、暗く湿った感情を含む言葉だった。
―――――――――――――――――――――――――――
「どっちの話から聞きたい? キラ? トール?」
部屋に入ったサイ達に、備え付けのデスクの上に座ったカスが問い掛けた。既にタバコには火が着いている。
「それは、何か報告してないことがあるってことですか?」
ニコルが尋ねると、先にミリアリアが反応した。
「ふ、2人は、見つからなかったんじゃなかったんですか!?」
「俺はコズミック・イラのホームズと言われた男だぜ? 捜索捜査はお手の物さ」
カスのホームズはふふん、と笑ってみせた。
1人で謎作ってマッチポンプで解決してそうな探偵がそこにいた。
「聞かせて下さい! 生きてるんですか……トールは……キラも!」
「まずキラは確実に生きてる。居合わせたジャンク屋が拾ってたからな。どうも民間でツテのある奴だったから、治療さえ間に合えばまず助かる筈だ」
その言葉に、サイやニコルはほっと息を吐いた。
特にサイは、年長者の上に一番危険な前線での戦闘に参加出来ないことを密かに悔やんでいた。
自分は比較的安全な艦内で、友人達が死ぬなんて、と悔恨の思いもひとしおだったのだ。
「キラ……良かった……!」
「次にトールだが、俺の愛機と共に海の底だ」
そして2人目のトールだ。
が、これは余りにも絶望的な語り出しだ。
「そんな……」
「が、ビーコンが生きてた」
その言葉に、ニコルはハッとする。
「機関停止には陥っていない、と?」
「つうか、パイロットが死んだらビーコンは発信しないように設定させてる。死人を回収するメリットがねえし、俺の戦い方は機体も死体も残る様なもんじゃねえからな」
「ええ……」
何言ってんのこの人、とニコルは呻いた。
覚悟キマり過ぎでしょ、と。
「ついでに、クラッシュした際にはコックピット内部を衝撃吸収剤が満たした上で射出する様になってる。こいつは浮力があるんだよ。酸素ボンベは高高度飛行用に積んでるし、岩礁とかに引っ掛からなきゃワンチャンかな……聞いた所、MSの爆発に巻き込まれて海に落ちてっから、無傷ではねえだろうが」
「回収は、出来なかったんですか?」
ミリアリアの問いを、カスは鼻で笑った。
「水中適性のない機体で、敵の潜水艦がいるかもしれない海を、サルベージするだけの時間も戦略的理由も無えよ……しばらく待ってりゃ浮いて来たかもしれねえが、潮の流れまではわかんねえからな。不満か?」
「当たり前じゃないですか!……言いたいことは、わかりますけど!」
「まあ、多分半日もしない内にオーブが出張ってきて、生きてりゃ見つけるさ。少なくともあそこには、ストライクとイージスの残骸がある。連中からしても、無価値って訳じゃねえ」
一瞬激昂しかけたミリアリアは、深呼吸を入れる。
「生きてるかもしれない、そう思う根拠はある……ってことなんですね」
「そんな感じ。あの機体はシート内に毛布も枕も水もジャーキーもテレビもラジオも付いてるから、ちょっと漂流してもどうにかなんだろ。アラスカに着いたら、俺からオーブに連絡してその辺は確認しといてやる」
「わかりました…………わかりましたよ……」
「良かったじゃない、ミリィ!」
フレイが声を掛けると、ようやく、希望を受け止めきれたのか、ミリアリアはぎこちなくも笑顔を浮かべた。
「うん……うん……ありがと」
そんな2人を他所に、カスは煙を吐き出しながらブー垂れる。
「つうか、そもそも何でアイツは持ち場を離れてんだよ。雲の上にいろっつったろうが」
「多分、キラさんが心配だったんですよ。他の皆さんは手一杯でしたし、支援出来るのは自分だけだと判断したんでしょう。そういう思い切りの良さは、トールさんの良いところです」
ニコルの言葉に、眉をひそめるカス。
「そういう現場判断が許されるのはザフトだけだっつの。なあ?」
同意を得るように、それまで黙って聞いていた者に声を掛けた。
「俺に振るんじゃねえよ! ていうか何でここで話してんだよ! ふざけてんのか!?」
そこには成り立てホヤホヤの新鮮な捕虜、ディアッカ・エルスマンがベッドに後ろ手に手錠をされたまま腰掛けていた。
そう、ここは彼を一時的に閉じ込めておく部屋でもあったのだ。
なお、ここまで誰一人彼には反応していなかった。
それどころではなかったし、カスのことだからまたロクでもないことを考えた結果なんだろう位に思っていた。
「おいおい、こんなの平凡なコミュニケーションの一つじゃねえか。機嫌悪いのか?」
「俺まだ捕虜になってから数時間も経ってねえんだわ! そらそういう反応にもなんだろ!」
「それでエロスマン君は――」
「エルスマンな!! ディアッカ・エルスマン!」
活きの良い捕虜は元気に吠え立てた。
「ディアッカのDは童貞のD……Dボゥイと呼んでも?」
その場合家族が黒幕になるんですよね。
「テッカマンじゃねえわ!……童貞でもねえわ!!」
「そうなの? ニコル?」
振られたニコルは苦笑して友を売った。
「うーん……性格的に彼女いたら自慢が止まらなくなると思うんですよね。でも、そんなの聞いたことないんで恐らくは……」
「ニコル! そんなまさか、ニコル!」
テッカマン・エロスは友の裏切りに驚愕の声を漏らした。
「ごめんなさいテッカマン……ここで生きていく為には仕方なかったんです」
「テッカマンではねえんだわ!」
戦火の中で再会した2人の心温まるシーンを見ていたカスは、短くなった煙草を竣工以来初めて使われた部屋の床に踏み消して、徐ろに話を始めた。
「なあディアッカ(暫定)、何故お前のいる前でこの話をしているかだが、もちろん理由がある」
「暫定ってなんだよ、俺はディアッカだよ!」
「ウチの小隊に欠員が出た。流石にこいつらだけじゃ回らねえ……下働きが欲しいと思ってな」
その言葉に、ディアッカは待ったをかける。
知らない情報がすごい出て来て大変。
「いや……いや待ておい、その前に何、ニコルはコイツの小隊に組み込まれてんの!?」
矛先を向けられたニコルは、肩をすくめて穏やかに笑った。
「組み込まれてるっていうか、今じゃシステム更改や保守、ブリッジ要員に時々パイロットもやってますね……何でですかね」
何でですかね。答え? そこになければないですね。
ディアッカは再度カスに目を向けた。
「イカれてんのかテメエ! 敵側の人間をどういう理屈で部下にしてんだよ!!」
「ニコルは捕虜返還時に、こちらの要求であるジン300体との交換をザフトが拒否ったから地球連合管理になる予定の人間なんだよ」
そして明かされる、衝撃の真実。
「何ですか、その知らない話は」
「一兵士とMS300体なんて釣り合う訳ねえだろ……」
「この後アラスカで交換条件による返還を拒否されたニコルは、失意の内に地球連合軍への編入を望み、ヘリオポリスからずっと世話してきた大恩ある俺の部下になることを自ら願い出て、それが受理されるというシナリオだ」
シナリオだ、じゃないですが。
「ずっと知らない話をされてて恐怖を感じます。僕に尊厳が無いと思ってらっしゃる?」
「編入処理が終わったら即除隊して行方不明に。『なんか気が付いたらヘリオポリス位からずっといた少年兵』として有耶無耶になって消える予定だな」
「消えちゃってるじゃないですか。まあ、どのみちすぐにプラントに戻れるとは思ってませんでしたが」
人当たりが良く、ある程度順応性の高いニコルならではの反応だった。普通はもう係争中になってなきゃいけない案件なのだが。
「この『なんか気が付いたらヘリオポリス位からずっといた少年兵』にその2が増えるかどうかは、お前次第さディアッカ」
さて、ではディアッカがニコルのように物わかりが良いか。良い訳ないのだ。
「ふざけんなよオッサン、そんな事になるなら死んだ方がマシだぜ」
先手ディアッカ、強気な牌を切ってきた。
「……オッサン?」
後手カス、久々のコンバットマスターが懐からログイン。
流れる様に外れるセイフティ、初弾装填。
「ちょ、おまっ」
「一応言っとくけど」
パパァン
喋りながらディアッカの座るベッドに弾丸を撃ち込みながら、
「俺がお前に対してこの話持ち掛けんのはこれが最後だぜ? 何せお前はほら……そこまで親に価値がねえからさ。ニコルんちと比べたら骨川家とタコピーに出てくる家庭環境位に差がある」
パンパンパパァン
カスは嗤った。
ディアッカの枕はもう原型を留めていなかった。
「別にウチの親は僕をニコちゃまなんて呼びませんよ」
ニコルは苦笑いだ。本当に当てるようなら止めたが、流石にカスを見てきて長いのでその塩梅は分かっていた。
「出てくんのほぼ全部ゴミ親じゃねえか……誰の親がゴミだコラァ!」
ちなみにディアッカはまりなちゃん派だった。
ニコルはお話が悲し過ぎて『だからタッセルって何だよ!』の辺りで投げた。
「お前の選択肢は2つさ」
指を2本立てて、今度こそ銃口がディアッカの頭に向けられた。
「この俺に未来永劫終生の隷属を誓うか、バスター鹵獲時に死んだことになるか……どうする?」
それを聞いたディアッカは顔を引き攣らせる。
「おい……俺は投降しただろ!?」
「したさ。だが誇り高きザフトの一員であるお前は虜囚となる自分の身を恥じ、持っていた銃で腹部と金玉を撃ち抜いた上に治療を拒否、3時間位は苦しみ抜いて死んだんだ……実演させてやろうか?」
銃口が股間に滑り落ちた。
「お、おいマジか……ニコル!?」
溜まったものではないディアッカは友人に助けを求める視線を向けた。
「あー、そのー……ディアッカは悪い人ではないんですよ隊長。気の良い友人です。どうか助けてやって下さい」
流石に止めないとマズいな、と思ったニコルもフォローに入る。
カスの後にディアッカにも向き直る。
「ディアッカ、この人は悪い人です。撃つことを本当に躊躇わないというか、笑って撃つ人なので言動には注意して下さい……僕は君とお別れしたくありません」
「……何だ? 俺は今悪魔の紹介でもされたのか!?」
「今宵の
鈍く光る銃身がピタリと止まった。
「ディアッカ、どうか……」
「う、ぐ……」
「セイルお兄さんはね、無抵抗のガキを死ぬまでいたぶるのが大好きなんだ☆」
「わかった! わかったよ! アンタに従う、それでいいだろ!?」
ついにディアッカは観念した。
手錠されていなければ手も上げていただろう、完全降伏宣言だった。
「オッサン?」
「お兄さん! いやむしろ歳下!? めっちゃショタっすね先輩!」
翼が生えたプライドのディアッカは、軽々と宙を舞った。
カスは満足したのか、銃をしまう。
「皆喜べ、新入りだ。キラが抜けたから、副隊長は暫定でミリりっちょとする。ディアッカは以後彼女の下僕として仕えろ。勿論俺の奴隷としてもだ」
「私ですか!? サイではなく?」
「メガネはメンタル弱いからな。要特訓だ」
微妙な顔をするサイ。メンタルが弱いんじゃなくて、初手バキバキに砕かれたモンを治そうとするたび、賽の河原よろしく積み上げたものを崩される日々なだけだよ、と。
「ミリりっちょ?」
呼び名に反応したディアッカが顔を上げる。
ファンシーな響きだぜ、なんだそりゃ。
「このスティーブみてえなシルエットのガキだ」
親指でついと刺された先にいる自分と同い年位の少女。
「誰がマイクラのドット絵よ!」
殺意の籠もった目でカスを見る彼女に、思わず笑みがこぼれる。
「プハッ、確かに一直線だな」
ガァン!
次の瞬間、金属製のフォークがベッドに腰掛けるディアッカの足の間に叩き付けられていた。
「お前今なんつった?」
温度がないミリアリアの声音がディアッカの耳朶を叩いた。
「ヒュッ」
思わず口から恐怖が漏れる。
至近距離にあるミリアリアの瞳はドブのように暗く、タールのように深く、ガラスのように感情を映さない黒で彩られていた。
「この小隊の厳しさを新入りに教えてあげようかしら? サイ、鉄パ持ってきて、鉄パ。有刺鉄線巻いてあるやつ」
躊躇いのない暴力はこの小隊のチームカラーだった。
「ミリィ、落ち着いて、な?」
この場において数少ない常識人であるサイは、慌ててミリアリアを止めに入る。
「ミ、ミリアリアさん、彼にはよく言っておきますから! 決して悪気がある訳では――」
いきなりアクセルをベタ踏みにした彼女の様子に、ニコルも冷や汗をかきながら声を掛ける。
ディアッカは今、急に連れてこられた場所で孤立しちゃってるから、僕が助けてあげないと……!
友人を守るためなら、何だってしてみせますよ!
「ちなみに、ニコル君が私のスカート履かされた時に『ちょっとウエスト緩いですね』って呟いたの、未だに根に持ってるのよね、私」
じっとりとした目がニコルに向けられた。
「ディアッカ……幸運を祈ります」
そう、だから友人の為に祈りますよ!
「待て待て待て、情報が多いんだよ!」
ディアッカは自分が踏んだのが地雷である事を理解し、ニコルがスカートを履いたという情報で錯乱した。
わちゃわちゃと騒ぐ4人を他所に、カスは立ち上がると部屋の外に出て、フレイを呼んだ。
「フレイ、ちょっと」
「はい、隊長」
声を潜める。
「あのガキ、懐柔出来るか? 別に抱かせてやる必要まではねえが」
「それは……裏切れない様にってことですか?」
「まあ、そうだな。見た感じ何やるにも理由が必要なタイプだが、覚悟が足りなくて組織への忠誠心が低いから投降が選択肢に入ってる、ヘタレ野郎だ。戦況によっては忙しい時に騒がれかねん。程々にこっちにいる理由を作ってやってくれ」
同僚のアスランは自爆までしているのに、ディアッカは不利な状況になった途端に投降した。
それは意志の弱さというか、突き詰めれば『やると決めたことを貫き通す』力が弱いからだとカスは判断していた。
きっとこれまで、強引に先導する仲間が横にいたか、8割くらいの力でどうにかなることしか経験してこなかったのだろう、とも。
「んー……ご褒美くれます?」
「…………何が欲しい?」
「デート1回とか、どうです?」
「…………良いだろう。ただし、セックスは無しだ」
「わかってますよ! エッチなことは私が20歳になってからですね!」
「よし、じゃあやれ」
「了解です!」
フレイをけしかけると、また室内に戻り、カスは手を叩いた。
「さ、話は纏まったな。言っとくが、キラ達の事はアラスカまで伏せとけよ? 死んだ事にしといてやらねえと、アラスカで解散した後、前線に永久就職するハメになっちまうからな」
それを聞いたニコルが微妙そうな顔をした。
「ええと、しかしそれは……」
言い淀むサイの懐には、繋がったままの通信端末が入っているのだ。
黙っていても既に伝わってしまっているだろう。
「お前等に話したのは、モチベーションが仕事に影響したら嫌だからだ。どうせブリッジで聞いてる面々もそうだろ?」
「知ってたんですか」
端末の入っている場所を抑えながらサイが言う。
「俺でもそうする……が、盗聴は失策だったなナタルちゃん。クソ真面目だから盗み聞きしたから知ってます、なんて報告書には書けねえもんなぁ」
カスは笑う。
「真面目な真面目なナタルちゃんは、俺があげたMIA報告を正規のやり取りとして書くだろう。ゴッピーはキラ達のこと考えたら黙ってた方が良いと判断するタイプだ。タカちんは……まあ、後で考えるか。何にせよ、キラもトールもここで死んだ、死体も見つからなかった、残念だ……そういう話にするしかねえのさ」
まさに闇から闇に、外に出せない話なのであった。
かくして、オランチョ小隊に新たな仲間が加わった。
ディアッカ・エルスマンは後にこの日のことをこう語っている。
『まあ、でも、当時のアスランのとこに戻るのと比べたら、
――打撃音が響き取材中断。
タコピーの原罪は一般教養ですよね。
あの作品大好きです。
■人物紹介
・ニコル・アマルフィ
ヘリオポリス襲撃事件の際、偶々友人と来ていたところを巻き込まれ、居合わせたセイル・オランチョ(当時は大尉)に救われたプラント所属のコーディネイター。
助けてもらった事に恩を感じ、終生の忠誠を誓った『滅私の臣従礼(オマージュ)』は余りにも有名。
一部では女性だったとされているが、戦後の経歴を見るとデマだったという意見が優勢である。
ヘリオポリスからアラスカまでセイル・オランチョ直属の部下としてマルチに活躍したが、その後の行方はハッキリしない。
当時の状況を記録した映像はいくつか残っているものの、大半がR18指定となる為、閲覧は出来なくなっている。
本人は映像記録の削除を求めて何度か訴訟を起こしたが、世界平和監視機構の初代総帥の取り成しにより全て棄却された。
キラ・ヤマトとは深い仲で親友と見做されていたが、近年、オーブ国内から2人は恋仲だったという証言が出てきたことで騒ぎになった。
証言した青髪の女性が世界平和監視機構の初代総帥から激詰めにされたという未確認情報があるが、定かではない。
■用語紹介
・ミリアリアのフォーク
以前カスに煽られ沸点を超えた際にミリアリアが凶器に用いた食堂のフォーク。
テーブルに叩き付けた際に先端が曲がってしまい刺せなくなったのでそのままポッケナイナイした。
一時期は危険に感じたトールがそれとなく回収しようとしたが、手元にあると落ち着くという彼女の発言からライナスの毛布みたいなものと考え、念の為先端に同じ色で着色したゴムを被せて貰っていた。
しかしニコルに女らしさ、優しさ、おしとやかさ、ウエストの細さで負けてると再度カスに煽られた為、ブチ切れた彼女がマードックに頼んで、かつてソードストライクだったジャンクから同じ形に削り出してもらったものと差し替えていることはトールも知らない。
普通に文鎮くらいの重さがあり、刺さらないだけで人は殺せる。
戦後、ジャーナリストになった彼女がマスターキートンよろしくこのフォーク1本で紛争地域から生還したことは余りにも有名。