フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

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フフ・・・三回目の海はもう飽きる

 

 

風が吹く音が聞こえる中、私は見知らぬ場所にいた。どこかの室内で電気がついておらず、窓から差し込む光が足元を照らす。

 

足元には魔法陣らしいものが描かれている。地面には青い結晶のカケラのようなものがあり、その形状からして爆発したものだと理解できる。

 

「中から人が・・・!?どうやって!?」

 

「本当に成功するなんて・・・。」

 

茶髪の帽子を被せた子は私が現れたことに疑問を抱き、その容姿が八雲紫に似ている子が驚いている。二人とも驚いたせいか、互いに抱き合いながら地面についている。

 

マジかよ。運命構図してるやん。一度だけ他人にやってみたかったんだよ。今回のこれは事故だから、これぞまさに不幸中の幸いってやつだ!

 

出来れば質問はしてほしくないなぁ。だって私は赤い結晶体に触れただけだし。こっちが質問したい。

 

こんな目に遭うのなら()()()()()()()()()()()()()()!メタトロンも桂姫もいなくて不安だよぉ・・・。過ぎたことだから受け入れるけども。癪だがな!

 

「貴方の名前は?」

 

名前か・・・ダンテと普通な自己紹介はつまらない。ならサーヴァントみたいに言いますか。大丈夫だよ。なんかあったら未来の私になんとかしてもらう。

 

「我が名はダンテ・アリギエーリ・・・・・・。言わずとしれた、神曲の作者であり・・・・・・プリテンダーとして、神曲の主役でもある。今後ともよろしくお願いします。二人の麗しき我がマスター・・・フフ・・・。」

 

 

 


 

 

 


 

 

 


 

 

 

波の音が聞こえる・・・何この感触!?まるで砂に寝転がっているみたいじゃないか?!とにかく早く確認しないと・・・。瞼を開け———眩しっ!?

 

「・・・・・。」

 

ほんとに砂に横になっているのは禁止っすよね。洗い物が大変じゃない!現実逃避はやめにしまして。

 

視界には一面の海と青空が広がっている。海が太陽の光を跳ね返し、見るものの目にこれ以上もない眩しさを出していた。言いたいこともあるので、一旦座りまして・・・よし。すぅ〜〜〜。

 

「何処だよここはーーーーー!!!???」

 

何でここにいるの!?ナンデ!?海なんで!?私はグラナートにいて・・・いや魔法陣が描かれいた室内にいたはず・・・落ち着け落ち着け落ち着け!!!

 

どうしてこんな目に遭うんじゃあああああ!!!!

 

 

転生者記憶整理中・・・

 

 

OK整理完了。時間がかかるかと思いきやそんなに立っていないな。良いことだ。成長しているんだな私!一年も住めば慣れるのでね!

 

まず私はグラナートで二人に説教されているなか夢を見て、赤い封結晶のせいで気づいたらここにいた。あの運命構図したやつは幻覚かなんかやろ。

 

え?あれは夢じゃない?何を言っている!あれは夢なんだ・・・誰が何と言おうと夢なんだ。仮に夢じゃなかったら、ガッツ関係なく死んじゃうわ。(オタクにあれは)いやーキツいっしょ。

 

一先ずは探索でもしよう。何しないのはアホだが、私はアホじゃないのでね。服装を変えてから探索を開始します!

 

 

 


 

 

 

服装を変えて探索したが全然良い情報がない。唯一分かったことはメタトロンがいないことです。令呪で呼ぼうかと思ったが・・・あんな夢を見た後に会うのには勇気がいる。なのでまだ会わなくて良いや。

 

「フフ・・・私は何も分からない・・・。」

 

服装が気になるのか?世界の破壊者トリスタンの格好です。一度着てみたかったんだよね。メタトロンの前だとふざけれないし・・・。

 

せっかくなのでトリスタンの弓も出しました。これでいつでもI can fryができる。めっちゃ楽しみ。

 

「本当に来れるとは、信じられないわね。」

 

「聞いてはいたけど、すごい綺麗ね・・・。」

 

声が聞こえる。海のある幻想郷の住民か?情報収集のために話を聞きに行くか。なんか脱出ゲームっぽくて楽しくなってきたな。

 

近くの茂みに隠れて住民の様子をチェック。変なやつだったら話しかけずに遠くに逃げます。生贄にされるかもしれないし、私に戦闘経験は全然ないし。

 

「ここって幻想郷なの?でも何で海があるかしら?話によれば海がないはず・・・。ここは幻想郷の過去?それとも並行世界?」

 

「それも気になるけど帰る方法も探さないとね。こんな目にならないよう、次は自暴自棄にならずに計画的にやらないと。」

 

ンンン?ンンンンンン!?ンンンンンン!!??

秘封倶楽部の奴じゃねぇか!?何でいるの!?ここは幻想郷やぞ。いや幻想郷じゃないかもしれないけど・・・だとしても何故ここにいるんじゃ!?

 

名前は・・・何だっけ?喉まで来ているけど出てこない。こんな目になるなら、前世でアイツらが出てくるネット小説でも読み漁っておけば良かった!

 

さてと離れますか。ダンテ・アリギエーリ(偽)はクールに去るぜ。女子学生が苦手なんで関わりたくないんです。忘れもしませぬ、あれは拙僧が女子に、冷たい眼差しを向けられていた中学生の頃・・・。

 

パキッ!

 

「今、近くで音が鳴ったようね。」

 

「早速見に行きましょう。」

 

馬鹿な・・・この私が足元にある小枝を踏むというミスをするなんて・・・!?仮にも英霊の力を使える男が、こんなヘマをするとは不覚。・・・幻聴かな?予想通りと聞こえた気がしたが・・・。

 

「すまない。私が原因です。」

 

逃げてもバレそうな気がしたので大人しく出ます。この人たちなら、霊夢や紫みたいに命を奪おうとしないだろうし大丈夫っしょ!

 

「海女服なのに男の声・・・?」

 

「そういう文化かもしれないでしょ!」

 

良い反応してくれるじゃないか。気に入った。お前達もツッコミ役に入れてやろう。仲間に魔法使いと吸血鬼と疫病神がいるんだ、楽しんでね!

 

「ああ、これは何となく着ただけです。」

 

「・・・不審者?」

 

「違います。」

 

警戒しすぎだろこの金髪。私のことがそんなに怖いか!?ひでぇじゃねえか。涙が出てくるからやめるんだ。前世でも恥をかきたくないです・・・。

 

「もしかしてだけど現地住民ではない?」

 

「いかにも。私も君たちと同じさ。」

 

「・・・アホなの?」

 

「違います。」

 

失礼だろこの茶髪。ダンテだから仕方がなくても、面と向かって言うとかサイテー。女だからって許してもらえると思うなよ?でも報復が怖いので許します。覚えていろよー!

 

「えっと・・・貴方の名前は?」

 

自己紹介忘れてた。でも普通にやるのはなぁ・・・そうだ!よく分からんけど見た幻覚の自己紹介を真似しよ。くらえうがいい!幻覚内の私の自己紹介を!

 

「我が名はダンテ・アリギエーリ・・・・・・。言わずとしれた、神曲の作者であり・・・・・・プリテンダーとして、神曲の主役でもある。今後ともよろしくお願いします。二人の麗しきお嬢さん・・・フフ・・・。」

 

 

 

あれれー?おかしいぞー?自己紹介したのに何も言われない。まさかとは思うがお前達、読んでないのか神曲を!?(幻想郷に来るまで未読)

 

ダンテ・アリギエーリは有名なんだぞ!知らないなんて失礼なやつ!知らないだなんてありえないわ!(FGOに登場するまで知らなかった)

 

「知らないなら解説するけど神曲とは・・・ぐぇ!」

 

「ダンテ!?本当にダンテなのよね!?」

 

「また生きて会えるなんて良かった!」

 

いきなり抱きつかれた。勢いがあるせいで痛い。それでも思ったよりも痛みはないな・・・痛い痛い痛い痛い!!!!締め付けないでー!跡が残っちゃうー!

 

あっそうだ宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンだ!思い出せたのは喜ばしいことだが、何で好感度高いの?私とコイツらは初対面やぞ。前世からの友人ってわけでもないし。

 

もしかしたら、あの幻覚が実際に合った事とかもしれないが、流石に非現実的だしなぁ。・・・・・早く離してくれないかな。

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