フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

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現人神の世界で何が起こったのか?

 

 

ダンテが聖杯に体を委ねて考え事をした瞬間に、地獄に連れてかれた全員が見た光景は"宇宙"だった。

 

地獄からは、決して見ることが出来るはずがない数多の星が、地獄の空一面に広がっていた。しかしそれは、誰もが知る宇宙の姿ではない。

 

近い順に月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星と、既存の宇宙を知る者が見たことのない景色であった。だからこそ、連れてこられた全員が驚きで止まってしまった。ただ一人を除いて。

 

「魍魎『二重黒死蝶』!」

 

八雲紫。彼女はダンテが、自分たちの世界に来る前からロストワード異変について知っていると聞いてから、ずっと警戒していた。故にダンテが次の行動をする前に攻撃をする。

 

「フフ・・・綺麗だね・・・。」

 

目の前のダンテは聖杯が動かしているため、魔力を使うこともなく、簡単に避けられてしまう。

 

これがダンテがいた世界の八雲紫相手だったら、この世界以上にダンテに警戒やら恨みやら怒りやらを持っているため、聖杯とはいえダンテが死ぬ危険性を秘めている。

 

「先に退場してもらおうか。」

 

紫の後ろの空間にコキュートスへ繋がるヒビが入る。ヒビから出てくる冷気が紫に触れる前に、ヒビから離れる。常人(ダンテ)なら見失う速度だが聖杯はそれを見切れる。

 

「開海『海が割れる日』!」

 

ダンテが行動をする前に早苗のスペルカードが発動する。このまま紫を追いかければ弾幕に当たる。だが避けることはしなかった。

 

聖杯はここで回避をするよりも、紫を始末する方が優先順が上と判断を下したからだ。

 

「え!!何で避けないんですか!?」

 

「私にその程度の弾幕が脅威になるとでも?」

 

弾幕が体に触れると弾幕が消失する。無傷のダンテは紫の首を掴み、先程のヒビに放り投げる。スキマ妖怪の紫はヒビを消そうとしたが、弱体化した紫では時間がかかる。

 

コキュートスに投げ飛ばされた紫は氷漬けにされる。氷漬けにされた紫は博麗神社に送られたが、それを知る術を霊夢達は持っていない。

 

「紫さんがやられた・・・・・・!」

 

「霊符『夢想封印』!」

 

紫がやられても、三人は行動を止める気はない。霊夢は攻撃をし、早苗はダンテから距離をとり、魔理沙は追撃の準備をする。

 

ここで聖杯は考える。どうすれば安全に勝てるのか。そして出した結論は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

何故か壊される危機が迫った聖杯は、優秀さをアピールすることにした。もっとも、ダンテは聖杯を壊さないのだが・・・・・。それもそのはず、聖杯のおかげで推しに会えたし、生きれたからである。

 

物とはいえ、ダンテからしたら恩人。汚染されたりしなければ、いかなる手段でも守ってくれるほどに、ダンテは気に入っている。

 

・・・・・しかしダンテは聖杯が壊れても良いと思っている。仮にも今体を貸している聖杯は、幻想郷に来た時からずっと持っている物なのに、これじゃ気に入っているのか疑いたくなってしまう。

 

「いったい何が起きて・・・?」

 

「宇宙が降りてきてる・・・いや!広がっている!」

 

「どうしますか霊夢さん!?」

 

「広がりきる前に倒すわよ。」

 

予期せぬ事態が起きても、相手はいくつもの異変を解決してきた人間たち。このくらいでは動じない。

 

そんなことも聖杯は知っている。だからこそ行うのは、天国の力を使った全体同時攻撃。

 

「『夢想天生』!」

 

「恋符『マスタースパーク』!」

 

「秘術『一子相伝の弾幕』!」

 

三人のスペルカード。これ対して聖杯は応戦することを選択、そして実行する。地獄から宇宙になった空間に瞬く星が煌めく、ほんの一部だけとはいえ、星の力が敵対する者へと弾幕を放つ。

 

視界に映る星が光を強める。その光から次々に生まれた弾幕が、霊夢たちの上から、下から、右から、左から襲来する。その様はここにいることを許さぬと宇宙が願っているみたいだ。

 

「ダンテお前っ!」

 

「キリがないんですけど!?」

 

聖杯が弾幕ごっこのルールを守るなんてするわけもなく、降り注がれる弾幕はルール破りの物ばかり。どれだけ弾幕を撃ち落としても、弾幕を放ち続けるダンテに叶うわけもなく、魔理沙と早苗は次第にダメージを負っていく。

 

そんな二人とは違い、霊夢に弾幕は当たっていない。これはT(トリプル)メタトロンと違い無敵貫通を所持していないからである。

 

聖杯を使えば当てられるかもしれないが、確実とは言えず、さらにダンテ自身が必要以上に攻撃したくないことを理解しているため、聖杯は特に理由がなければ無敵貫通を付与しない。

 

「くそっ・・・こんな奴に!」

 

「霊夢さんごめんなさい!」

 

確実にダメージを与えるための弾幕に、魔理沙と早苗は直撃する。全方向から来るため回避が容易ではなく、攻撃を受けないためには弾幕で応戦する必要があるからだ。

 

そして・・・・・・ここでダンテがやっと周りを見る。

 

こうしてできたのが、ダメージ+疲労の魔理沙&早苗。能力で無傷なまま奇襲をする気の霊夢。何もされていないベアトリーチェ。

 

思ってたんと違うと思い、聖杯に何でも良いから返答しろやあああ!!!とキレている、(戦闘に起きたこと全てを)何も知らないダンテよ。




1時間後にレイドが始まるけど、相手がノアの方舟とはね。流石に皆んなも戦いづらいだろう?皆んなはゆっくり休んで良いよ。私が諸君の分まで代わりに狩って来てあげるから。てなわけで失礼する。
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