フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・ 作:空の鏡
窓から差し込んだ朝日が瞼に当たる。めっちゃ眩しい。まだ起きたくないし二度寝しよ。それではおやすみ〜。数時間後に起こして。
「起きてください!起きてください!」
やだー!まだ寝てたいのー!どうせまだ博麗達は起きてないだろー!?なら少しの間の二度寝くらい許してくれよメタトローン!
「起きないとキスしますよー?」
何を言っているのか聞き取れないが、私に暴力を振るおうとしてないことは確定だから、無視して二度寝しても無問題。絆の力って偉大だな・・・。
「・・・寝てますか?」
はぅ!?(ガッツ発動)・・・・・っぶな。耳元で寝てるのか聞かれただけなのに、あの世に行きかけたわ。尊死ならば文句は無いが、まだ推しといたいから抵抗はするぜ。
ガッツ発動したと同時に問題が脳内に現れる。さて、ここで私に問題だ。どれが私に得になる?選択せよ。
①起きるが聞かなかったことにする。
②最初から起きてたと伝える。
③囁きされるために寝たふりをする。
二度寝しようとしていた頭を動かし思考する。この間わずか0.3秒未満(脳内時間)。そして解答に0.2秒未満(脳内時間)。脅威の速さで導き出した答え。それは・・・・・。ん、③以外あり得ない!
「そんなにキスされたいのですか?」
まだ覚醒してないから何を言ってるか理解できないが、朝から推しの声を耳元で聞けて最高だからヨシ!!故郷に帰れなくなっても、お釣りが返ってくるほどの贅沢だ。主よマジ感謝。
「なら私が裁判長の代わりにしてあげる。」
ぴぎゃ!?(ガッツ発動)・・・・・いきなり反対側からも囁かないでくれ。人間の俺を殺す気か!
asmrは前世で50以上も聞いてきた。それでも推しのasmrは一度も聞いたことはねえよ。だから一旦囁くのをやめ・・・あっスキルチャージたまった。W大天使の囁き声カモン!!!俺を尊死させよ!!!
「それを許すと思いますか?」
あ、あれ?何だか雲行きが怪しくなっているような気が・・・・・。これも気のせい!だと信じたいが、こういう時って大体現実になるのがセオリーだよね。
「本来なら私が言うはずなのに勝手に言ったんだから、私に譲ってよ。」
「私がダンテとデートする予定を奪ったのに、譲られるなんて思わないでください。」
「私より先にダンテといたんだから、少しは我慢してよ。」
「変なことを言いますね。何故私のなのに、黙って見なければならないのですか?」
「変なことを言ってるのは裁判長だよ。ダンテは私のだよ?」
「「は?」」
ほら気のせいじゃなk おいちょっと待てや、何最後に『は?』とか言ってくれてんねん。バッチリ聞こえたぞ!?これ放置してるとマズイな。起きます!今すぐ起きます!
体を起こして二人を止めないと、喧嘩が始まっちゃう。推し同士は仲良くしてほしいから、最悪の場合は我が身を犠牲にしてでも止めてみせるさ。(聖杯を用意しながら)
「こうなったら実力行使で・・・!」
「決着をつけてやる・・・!」
このセリフって拳で解決するって意味よな?じゃあ体を起こしてしまったら、命を失うかとしれないほどピンチってことよな?
ところで今、左右から拳が来ている途中なのだが、ここから入れる保険はありますか?いや死亡保険以外でよろしくお願いします。それだとない?ふざけるな!ふざけるな!馬鹿野郎ー!
こうなったら仕方ない。聖杯でこの状況を何とかし
てやるぜ!ってあれ?拳が来ない?左右を見ると、さっきまで構えられていた手はなく、二人が困惑した顔で私を見てくる二人の姿があった。
「・・・思いっきり当たったけど大丈夫?」
「怪我はありませんか?」
もしかしてだけど気を失ってた?ガッツの確認。え〜と・・・ガッツがなくなってる。つまり気絶してたってこと!?よくすぐに意識戻ったな。
※もちろん聖杯のおかげである
「私は無事だよ。」
「なら良かっ・・・一つ質問して良いですか?」
私の言葉に安心した顔をしたメタトロンが、何かを察した様子を出している。まさか最初から起きてたことがバレたか?いやいや、そんなことはあるはずないなww
「初めから起きてましたか?」
あっ普通にバレてる。くそっ思い通りに全然ならねえぞ!願望器を持っているのにどうして・・・?
「フフ・・・・・・起きてました。」
怒らないでくださいね?私がいつ起きてても、貴女達には関係のないことじゃ無いですか。
「・・・・・いける?」
「覚悟の準備はできてます。」
「何をする気だ二人とも!?」
「「さっきのことを忘れてもらうために、怪我しない程度に殴ります(殴るよ)!!」」
これが本当の、拳こそが正義ってやつだね!ちょ・・・待って・・・ポカポカしないで!このくらいなら可愛いし構わな———ぐへっ!?やめっ・・・ぎゃあああ!!