フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

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フフ・・・寿司食べたい

 

 

紅魔塔がある世界から帰ってきて一ヶ月が経過しました。あれ以来、赤い封結晶が発見されたことはない。良かった・・・バレたら絶対に私も並行世界に連れてかれるもん。流石にもう勘弁。

 

一ヶ月の間は働いたり、Tメタトロンといたり、たまに封結晶の探索に付き合わされたりした。もう封結晶は見つからないのに、巫女様は真面目だね・・・。

 

閑話休題。そんなこんなで平和な暮らしを送れてたが、現在は問題が発生した。聖杯でも叶えられない願いがある。それは・・・寿()()()()()()()

 

『寿司くらい聖杯使って出せよJK』と思う人もいるが、それじゃダメなんだ。聖杯で出して食べたけど違うと感じたそう私は!店内で寿司が食べたい!

 

「寿司食べたいから、幻想郷出て良い?」

 

「———なんて?」

 

許可がないと人里から出られない私は、紫の家に行ったんだけど、何故か困惑してる。飯のためなら元日本人として、博麗大結界の突破くらいやってやるさ!後始末は聖杯に任せとけ。

 

「寿司とは、酢をした飯をにぎって、その上に魚・貝の肉などの具をのせたものである。」

 

「ん〜違うそうじゃない。」

 

説明してやったのに感謝しないとは、妖怪には礼儀がないのか?賢者なんだからありがとうくらい言えや。聖杯に制裁してもらうぞ。聖杯に制裁・・・フフ。

 

「それで許可は?」

 

「ダメに決まってるでしょ。」

 

ちっ・・・!ケチなやつ。海の恵みを私たちには食べさせないのに、どうせ自分は外で食べに行くんだろ悪魔が。馬鹿野郎私は絶対に食いに行くぞ。

 

「許可!」

 

「不許可!」

 

「許可!」

 

「不許可!」

 

不許可!

 

許可!・・・あ。」

 

よっしゃ成功!メタトロンの力で、この契約を破棄されないようにすれば完璧!グラナートへワープしてお願いしなきゃ!バイバイゆかりん!

 

「帰らせないわよ!」

 

「フフ・・・急いで帰る必要はなくなった。メタトロンから来てくれたからね。」

 

「え?」

 

「契約・・・成立です、ね。」

 

 

 


 

 

 


 

 

 


 

 

 

と言う訳で、寿司を食べに外の世界に来ました!!勿論一人でじゃないからね?グラナートメンバー全員と来た。ハブるのは可哀想だからな。

 

貧乏神と疫病神を連れてきて良かったのかって?私に被害がないなら平気だろ。

 

「その寿司って食べ物は美味しいんだよね!?」

 

「フフ・・・我々日本人のソウルフードと言っても過言ではない。」

 

「ダンテはイタリア人でしょ!?」

 

そうだった・・・私ってイタリア人だったんだ。前世では日本人だから実感が湧かないね。それにイタリア語も話せないし。やはり聖杯に頭を下げて教えてもらうしかないのか・・・!?

 

「・・・・・何故、私がイタリア人と知ってるんだ?」

 

「いや・・・!これは・・・その・・・。」

 

「もしかして調べたのかい?ツンデレだね。」

 

聖杯教えてくれ。・・・なるほど。わざわざ紅魔館に行って、神曲を読んだのか。私について調べるなんて、女苑は真面目なんだね!良かった・・・調べてもらったと自惚れたことにならなくて。

 

「私の妹は照れ屋さんだからね・・・。」

 

「可愛らしい妹さんだね・・・。」

 

「変なこと言わないで馬鹿姉さんとアホダンテ!」

 

うんうん、その言うってことはツンデレだね。人間らしさが見える裁判長、愛くるしい怠惰ヌ、ギャップ萌えのオルタ、助けたくなる紫苑に肩を並べるキャラになれたな。

 

「ダンテ、あの店です。」

 

実は、店の予約は裁判長がしたんだよね。本人が予約したいと言ったから任せたけど、よく考えたら自分でやった方が良かった。まあそんなことはどうでも良い。もう店が見えてき・・・・・え?

 

「おお!なんか凄いお店だね!」

 

「もしかして高級品なの寿司って!?」

 

な、ななななんなのこの店!?私の知る寿司屋じゃない!?見ただけで分かるぞ。回らない寿司の店やんけ!!!メタトロン、どうして予約したの!?

 

「安心してください。全額奢りますから。早く入りますよ。」

 

ちょっとやめて。押さないで!推しに払わせるなんて私には・・・あっ無理矢理連れてかないで歩くから!

 

 

 


 

 

 

わぁ・・・あ・・・。前世でも来たことない店に来たからか、お腹が痛いよ〜!ひぃん・・・陰キャ以前に庶民である私には辛いよ〜!

 

「好きなのを選んでください。」

 

依神姉妹は無邪気に何を選ぶか話し合っているが、私は好きのは選ばない。せめて・・・せめて安いのを選ばなくては・・・!ん?あそこに書いてあるのは()()

 

・・・・・もうやーめた!何も考えずに食べよ!裁判長、マグロとサーモンと玉子でお願い。店員との会話は今は無理だから、私の代わりに注文してくれ。不甲斐ないマスターを許してくれ・・・。

 

 

 


 

 

 

人は緊張すると味が分からなくなると言うが、それなのに美味しいこの寿司は、きっと何百回も練習したのだろう。・・・・・また食べにこよ。

 

「美味しいですか?」

 

「・・・・・今まで食べた寿司の中で一番美味い。」

 

「良かったです。この店を建てた甲斐がありました。」

 

建てた・・・・・・ 建てた!?幻想郷にいたのにどうやって!?大金を集めたり、正体を隠したりする必要があるのに?!何故そこまでまでして・・・・・!?

 

「万が一幻想郷にいれなくなった時に、外でも暮らせるようにしてたんです。」

 

良いことを言ってるのに、脳裏に家老マシュがチラつく。良いかいメタトロン、君はあのファーストサーヴァントを絶対に参考にしてはダメだからね。

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