フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

162 / 198
フフ・・・雑用は任されたくないもの

 

 

「やあダンテ。良い朝ね。」

 

「帰りなさい!」

 

昨日は回らない寿司を食べただけなのに、紫が鬼みたいな雰囲気を出してグラナートにいる。早く帰れよ人外め(建前)!!お願いだから・・・(本心)。

 

「お願いがあるのだけど・・・聞いてくれる?」

 

「すみません。よく分かりません。」

 

絶対に聞きたくない。これあれやろ?仕事渡そうとしてるんでしょ?嫌じゃ!嫌じゃ!ワシは自分の仕事以外は手をつけとうない!!

 

「実はね・・・。」

 

「言おうとするなよ馬鹿者!」

 

くそっ!こうなったら奥の手を使うまでだ!周りの音を確実に聞こえないようにした、聖杯の雫製のイヤホンを装着!これで私は無敵。仕事をしなくても許される。だって聞こえてないもんね〜〜〜!

 

「————。——————!?」

 

あの妖怪さんは放置して朝食作らないと。今日は自作パンのトーストにしよう!ジャムとかバターは聖杯が出したものにするけど。

 

人里のやつよりも、聖杯が出して方が衛生的にも良いし、お金を使わないし得しかない。経済よりも自分。自分よりも推し。これが俺の座右の銘ね。

 

(早く諦めて、小賢しい真似をするのはやめなさい。)

 

こいつ・・・直接脳内に!?そんな・・・これじゃあ私が仕事を受ける以外の未来がない!何でも良いから早くアイデアを思いつかないと、せっかくの休日が消えちゃう!何が何でも守るんだぁああ!!

 

(従わないと店を壊すわよ。)

 

「どんなものでも全身全霊で完遂します!」

 

 

 


 

 

 

紫曰く、人里で盗みをする奴がいるから何とかしろとのこと。え〜?面倒なんですけど〜。人に押し付けないでくれる?パワハラで訴えるぞ。

 

まぁ・・・一応私も商売してるから、見つけたら捕まえるよ"見つけたら"。証拠もなく逮捕はできないから許してなw

 

「いらっしゃいませ〜。」

 

休日だったけど気分が変わったから働いてます。盗人探しに歩き回るよりも、労働の方が楽だ。

 

「・・・・・。」

 

何あの人、全身黒ずくめじゃん。見るからに不審者な奴も幻想郷にいるんだ・・・(困惑)。それとも実は黒の組織所属の方?ここに工藤はいない、帰りなさい!

 

「・・・・・。」

 

カレーパンをずっと見つめてる。憐憫できぬ乞食にやるパンはウチにはないよ。食いたいのなら買え!金がないのなら出てけ!それでも食いたいのなら同情させてみろ!

 

成功者はいるから安心せい。貧乏神の依神紫苑って言うんだ。ちな敗北者は博麗霊夢って言うんだ。

 

「・・・・・・・・・・・ッ!」

 

あ、盗んでった。周りに客もいるし、店長である私もいるのに盗むとか勇気あるなー。私の普通の人間だったら逃げれたけど、残念だがサーヴァントの力があるんだよね。

 

面倒だけど捕まえに行・・・こうとしたが帰ってきた。()()()()()()()()()()。即落ち漫画かよ。

 

「捕まえてくれてありがとう。」

 

コイツはどうしようか。特段思い入れもないし、これと言った罰を与える気もない。カレーパンが一つ無駄になろうが聖杯で補充できるからね。

 

「そいつは私が藍に渡しておく。」

 

どうせ主人は寝てるだろうし・・・式神に頼むのが安牌だ。じゃけんとっとと運びましょうね〜。・・・やべっ逃しちゃった。まっいっかww

 

 

 


 

 

 

その後、何事もなく仕事を終わらしグラナートに帰ってきました。珍しく誰もいないんだよね。

 

皆んなが外出しているし何をしよう。外の世界の様子を確認しても良いし、ゲームをしても良い、寝ても良い。決まらないね〜。

 

ピンポーン

 

客人が来たみたい。私は誰も呼んでないから開けないでおこ。とても悪いと思っているが、本日は大人しく帰ってくれ。

 

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!!

 

うるせー!!!あったまきた!迷惑な奴には、お灸を据える必要があるよなぁ?ぶちのめしてやる!!だがまずは聖杯を使い、相手が誰か調べるぜ!

 

・・・・・あ、あの時のカレーパン盗みに失敗した不審者だ。しかも包丁を持っている。神が暮らすアパートに来るなよ馬鹿者ッ!!

 

「・・・ちっ!いないか。」

 

いるんだよバーカ!お前なんかあれだぞ!メタトロンが帰ってきたら、すぐにコテンパンにできるんだぞ!だから早く帰れー!!

 

「お前は・・・!?やめろ!来るな!」

 

あっSANチェックが始まりそうな予感がする。聖杯!今すぐに私を気絶させてくれ!狂気に陥りたくないので失礼する!!・・・・・・・・・・すやぁ。

 

「・・・・・はぁ。これで()()()ですか。」

 

「安心してください。大衆には行方不明だと思われるので。」

 

薄れゆく意識の中、裁判長の声が聞こえた気がした。何言ってるか聞き取れなかったし、実は幻聴かもしれないんだけどね!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。