フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・ 作:空の鏡
「旧地獄に行きましょう。」
「藪から棒にどうした?」
不審者襲来事件から2日が経った朝、目を覚ますとオルタに馬乗りにされていた。役得なんだけど、オタク達からの嫉妬が怖いからどいてほしい。
一応言っとくけど2日間気絶した訳じゃないよ。昨日は仕事休んで、グラナートでゲームしてたし。
よくよく考えたら私って、ガッツがあるから一回は死んでも平気か。やっぱ、今すぐどかなくても良いわ。今のうちに堪能しとくか。
「裁判長とは夏祭り、怠惰な方は水族館。去年は二人とデートしましたよね?」
「しましたね。」
苦労もあったけど楽しかった。善意からの行動だから実質ダメージ無しなのが幸い。なんかの間違いでHP0になっても、ガッツがある以上は死にません!あっ強化解除はやめてください・・・・・。
「私ともしましょう。」
「別に良いけど、どこにする?」
許可が出やすい所が良いかもしれんが、そんなのは二の次。一番は本人が行きたい場所優先。推しのためなら紫の説教も罰も恐れるに足らず。
「地獄に行きましょう!」
▽ふむ・・・・・・ ワシに死ね と 言うんだな!
てなわけで着きました旧地獄。地霊殿がある場所と言った方が分かりやすいかな?新地獄は行ったことあるけど、旧の方は初めてだな!
(今日を最高の日にして見せます!)
「フフ・・・楽しみだね・・・。」
思ったよりも発展してるな。外の世界の温泉街とほぼ同じじゃないか!(周りの景色から目を逸らす)
(まずはグルメを堪能しましょう!)
「りょうかーい。」
側から見れば、無口な堕天使に話しかけるイケメンという絵になる様子なんだろうな。ダンテボディに変わっておかげで、前世よりもイケメンになれてめっちゃ嬉しいー!!
「よう嬢ちゃん!ウチの饅頭は大好評なんだ、良かったから買ってくかい?」
「・・・・・。」
「じょ、嬢ちゃん・・・?」
そうだったオルタは他人と会話することないんだった!!何で代わりに買いに行かなかったのですか?
まあ過ぎたことだし考えなくていっか。そんなことより、早く店員に誤解を解かないと。このままだとオルタが恥をかくことになる。今助けるよ!
「彼女は無口な性格だから、気を悪くしないで貰えると・・・ん?」
困惑している店員の視線は、オルタではなく手にしている紙に向けられている。誤解されてないみたいで一安心。でも紙になんて書いてたら驚くんだ?
「嬢ちゃん本当に40個で良いのか!?」
ん〜〜!なるほどな!メタトロンの霊基使ったから同じくらい量を食べるよね。これは確かに驚くわ!
(後で二人で半分ずつ食べましょう。)
優しいのは嬉しいが、いやー(量的に)キツいっす。『なら食べないのか』って?いや食うけど。だって悲しませたくないし。安いもんだ・・・推しのためなら命の一つくらい。
(他にも買うものがあるのですが、着いてくれますか?)
「もちろん。」
オルタだろうが私の推し。ならば拒否なんか滅多にしないさ。ただし例外はあるからそこは許してな。
「本当に食べ切れるか不安だ・・・。」
(ダンテ残しても私が食べますから大丈夫です。)
絶対に残さず食べないとダメになった。聖杯に何とかしてもらうと思ったのに・・・口は災いの元という言葉は事実なんだな。
「オルタ。ここであってる?」
オルタの導き通りに歩いた先には、見るからに高級感が伝わる旅館。まさかとは思うけど、ここじゃないよね?私絶対にここに泊まれるお金ないよ!?
(あ、言い忘れてましたが、料金は払ってますし、今日は泊まりですからね。)
「ん!?」
(ダンテの分の着替えも用意してますよ。)
「ん!?」
オルタさん!?何故最初から泊まると言ってくれなかったんだよー!!自分の娘的な人と旅行に行くのに勇気を出す時間を用意して欲しかったよー!!!
(あの二人のメタトロンは用事で来れませんから、二人っきりで「こんな所で会うとは奇遇ですね。」
・・・・・やっぱり来たか。)
アイエエエ!?裁判長!?裁判長ナンデ!?用事があったはずじゃないのか!?それなのに何で!?
「用事が終わったので"たまたま"来たんです。」
「・・・・・。」
Oh!天使様達、互いの顔を光のない目でWatch・・・
怖イネ、トッテモ怖イネ・・・・・冗談抜きで怖いな。
「あと怠惰な私も来てるそうですよ。」
何も言ってないのに旧地獄で会うとか、めっちゃ仲良しじゃん!仲良しだよね?勘違いじゃないよね?!前世みたいに友達だと思ったら違うと言われたら衝撃はもう嫌だからな!!