フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・ 作:空の鏡
二人だけだったのに、まさかのW大天使が途中参加することになったせいか、オルタが不機嫌。すぐに直してあげなきゃ・・・!(使命感)
「甘やかすのはダメですよダンテ。」
オルタの頭を撫でようとした私の手首を掴み、裁判長の方に引き寄せられる。そのせいで転けかけたが、裁判長が抱きしめてくれたので実際に転けることはなかった。サンキュールーラー。
「・・・・・。」
視線が槍のように痛い。悪いなオルタ、裁判長が離してくれないんだ。力強いから抜け出せんし・・・筋力Dが筋力Aから逃げよう、なんて気になってた私の姿はお笑いだったぜ。
「・・・・・。」
裁判長も無言、オルタも無言。せめてどっちかは喋ってくれない?気まずいったらありゃしない。
「フフ・・・とりあえず荷物を部屋に置いてこようか。」
話す内容を思いつかなくても『フフ・・・』って言えば時間稼げるから楽だわ。本人のセリフ真似してたのに、奇しくも本人と同じ思考に至るとは・・・私驚愕。
さーて、旅館に行く前に抱きつかれてる状況を何とかしないとね!このままだと裁判長と私と付き合ってるなんて噂が流れちゃうし。よーし、頑張るぞー!
すっげー!(少年探偵団風) めっちゃ綺麗な旅館だぜここ!まさか2回目の人生で来れるとは、事実は小説よりも奇なりだな。それでも一番は推しの召喚だけどな。あれを超えるものは出てないでしょ。
仮にあるとしても、
『あなたもイリヤになって。』
『いとしいなつ・・・私のものにするんです・・・!』
—————っ!?な、なんだ!?猛烈に嫌な予感を感じたが・・・まさか・・・!?いやいやいや!!!!あり得ないだろ常識的に考えて!!トンチキイベでも出てくるなんて・・・流石に・・・・・はいおしまい!この話おしまい!・・・・・・・・ん?あそこに誰かが。
「「「・・・・・・・・・・あ。」」」
魔理沙とベアトリーチェがいる。声が重なったことに文句はないが、裁判長とオルタと手を繋いでる状況を見られるのは照れるな・・・・・やっぱりそんなにだな。恋人同士でもないし。
「「・・・・・。」」
何故か二人に少し睨まれ、手を離したと思ったら腕を組まれた。人間らしくなっても、天使は人外なんだと分かりますね。それはそれとして、何故こうしたのか説明してくれ。
((マスターとサーヴァントでは普通です!))
にゃんだ普通のことだったか・・・じゃあこのままにしても平気だな!推しの言う通りに従いまーす。
「私達は観光しに来ただけなので失礼する。」
「おい待て、失礼するんじゃない。」
「・・・何のようかな魔理沙?」
ここで逃げても追いつかれるだろう。なら先に話を聞いておくか。この間に聖杯は、地獄に入れた荷物を部屋に移動させといてー。
「せっかくなら一緒に行動しないか?」
この魔法使い、コミュ強すぎる!前世の私がその言葉を口にしようと、何度勇気を出せずにいたことか。良いな・・・羨ましいな!
「二人ともどうする?」
私としてはどうでも良いから、推しの意見に従います。前世で会いたい!とは思ったが友人になりたいわけちゃうし・・・・・。コミュ力がないだけとも言う。
(私は良いと思います。)
(オルタの私と同意見です。)
「そうか。なら同行しよう。」
「待て待て!一言も発してないじゃないか!」
念話してること伝えてなかったな。言っとくか・・・?いや言わなくてええか。疑われても絆の力でゴリ押せばいっか。説明怠いから許してくれよな〜。
「フフ・・・今はまだ語るべきではない。」
もちろん言う気はない。だがそのまま言うと文句が出るだろうから、オブラートに包んでおきました。これならバレないやろ・・・。
「後でちゃんと話すんだな?」
「・・・・・。」
「おい。」
3秒も経たずにバレてーら。勘が良いのは霊夢だけにしてくれ。異変中なら構わないが、私達相手にそんなことしないでくれ。
「質問なんですけど、ダンテは二人と・・・!?」
セリフの続きは『入浴したことあるんですか?』なのをダンテは知っている。だから聖杯を使って対処させてもらった。フフ・・・教えてもらっといて良かったー!相手?もちろん聖杯。