フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

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船乗りは消え、閻魔は煉獄へ赴く

 

最近、小町を見かけない。

サボりだと思っていたが、それにしては普段小町がサボるときによくいる場所には居ないどころか、幻想郷中を見て回ったが見つからなかった。

 

幻想郷で起きている異変。天使と言われる存在が人間、妖怪関わらず襲っているらしいが・・・それにしては大人しかった。おそらく監視をしていたのだろう。そして現在人里でよく聞く噂・・・・・天使にあの世へ連れ去られるらしい。

 

天使に連れ去られる人は実際には二、三人は見られているらしいが、あの世に連れ去られたと言われる人が来た話はない。あの世ではない"何処か"に連れ去られていると見て良いだろう。

 

怪しい場所は一つ。天使達が現れて、帰っていく謎の結界。外から見ても周辺の森と同じ。内部は確実に変わっているだろう。小町を探すべく・・・主犯者を反省させるために私は入った。

 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 

「ここが、天使達が来る場所。」

 

内部は森の面影がカケラもない荒地だった。遠くに是非曲直庁に似た建物が見える。試しにそこへ向かってみますか。

 

「あの人は・・・?」

 

黒、灰色のボロボロの布のようなものを羽織った、その下に赤色のシャツを着た、黒髪のインナーカラーが赤色の男性。

ダンテ・アリギエーリ。今回の異変の主犯者と言われている人物。それが事実なのかを知るために、浄玻璃の鏡を使い、過去の行いを見る。

 

ダンテが鏡に照らされ、過去の行いが映る

 

黄金の杯を使い、ここを作り、天使を呼び出す姿。

呼び出した天使と一ヶ月間暮らしている姿。

博麗霊夢、霧雨魔理沙に幻想郷のルールを守らず、そして不意打ちする姿。

八雲紫を自らの道具にする姿。

天使の力を使い、何度も人を殺しかける姿。

八坂神奈子を天使に従わせた姿。

 

そして何とか異変を解決しようとする姿。

 

これは説教が必要だ。彼は異変を解決しようとしているが、今のままでは解決なんて夢のまた夢。あの天使は倒せない、だから彼に説得させる必要がある。それとは別に自分勝手すぎるものもあるが。

 

「そこの貴方、少し時間いいですか?」

 

後ろから声をかける。彼が振り向き、前を向いてそのまま歩き始める。え・・・無視?閻魔の私を・・・?

 

「ちょっと、聞こえているでしょう!?止まりなさい!!」

 

「止まりなさい、ダンテ!!閻魔である私を無視しないでください!!!」

 

私は貴方の助言をするために、止めようとしているのに何故!?貴方の異変解決の手助けになるんですよ!!!

 

「早く止まりなさい!!!」

 

何度も何度も言っても止まらない、なので目の前に出て止めさせる。

 

「何ようですか?裁判長様(笑)。」

 

・・・・・は?何を言い出しているですかこの人。やっと止まったと思ったら、いきなり馬鹿にした。全く!彼には説教が重要ですね!!

 

「やっと止まったと思えば・・・そうやって人を馬鹿にして!そう、貴方は少し自分勝手すぎる。」

 

「実は親戚の親戚の友人の田中くんのペットのクワガタの葬式があるので、失礼しますね。」

 

説教を始めようとした途端、変な言い訳をして離れようとした。小町のほうがマシな言い訳をするのに・・・!?

 

「そんな人いないでしょう!!あと何でクワガタムシの葬式をやってるんですか!!」

 

「は?その子、猫なんですけど??何も知らないのに偉そうにしないでくれますー??それに私の心の中で生きてるんです!!勝手に殺さないでください!!あと貴女は閻魔なんで人じゃない。故にセーフ。」

 

「それはクワガタじゃなくて猫じゃないですか!?あと、存在してないのだから殺すもなにもないでしょう!?馬鹿にするのは種族関係なく駄目なんです!!まったく、私はただ貴方に忠告にしにきただけで・・・。」

 

ツッコミどころが満載で胃が痛くなりそう・・・。早く黙らせて説教を始めましょう。

言っても止まらないダンテを、私は脛を蹴って無理矢理黙らせる。

 

「・・・痛っ!」

 

「さあ、説教を始めましょうか。」

 

「・・・・・はい。」

 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 


 

 

 

 

「いいですか?貴方は自分勝手すぎます。自らの身だけを守ってもそれは善ではないのです。しかも貴方は、守るために他者を犠牲にしています。このままでは地獄に落ちますよ?」

 

もう何十分経ったかは分からないが、今回の目的は説教ではなく忠告。本来ならまだまだ序盤の説教をやめて、ダンテが忠告を聞くために注意する。

 

「聞いていますか!?」

 

「はい・・・聞いてます。」

 

「なら私が何を言っていたか言えますか?」

 

「自分勝手すぎるから・・・直そうって言ってました。」

 

「シャキッとする!!」

 

「ぐぅ・・・!」

 

この男は話を聞いているのか聞いてないのか・・・・・。不安になりつつもさっそく本題に入ろう。時間が経ちすぎると、ダンテの呼び出した天使がこっちに来るかも知れない以上仕方がない。

 

「貴方は自分の本心を伝えれば良いのに、そうしないから・・・っていない!?」

 

本題に入ろうとしたとき、気づいたらダンテが消えていた・・・。あの天使が回収でもしたのだろうか?残念だが・・・一旦ダンテを無視して私は小町を探しにいこう。まずはあの建物にでも行こう。

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