フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

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地獄の最高裁判官と神の代理人の裁判

 

「被告の入廷を認めます。どうぞ中へ。」

 

建物に近づき、入り口の前まで来たときに声がした。その声は冷酷なものであった。そんなことを考えていると、中から人型の天使が現れて来た。どうやら呼んだ人はせっかちらしい・・・。

 

無理矢理連れてかれるのも嫌なので自ら入廷する。

廊下を渡りながら辺りを見渡す。色合いは違うがやはり、是非曲直庁と同じである。ここを建てた者は見たことがあるものだろうか?

廊下の終わりが見えた。扉が一人でに動く。

 

法廷に入り、この私を被告と言った者を視界に入れる。金髪の、頭に紋様の浮かぶ、翼が生えた少女。彼女のいる位置からして裁判長は彼女だろう。

 

「貴女は人間、妖怪に説教という建前に、地獄に落ちると脅迫していること。これは重罪です。」

 

私が入って来て早々に、彼女は裁判を始めた。しかも地獄に落ちないようにしている私の行動を、地獄に落ちると脅迫して回っていると言うではないか・・・。

 

「貴女もここに訪れる人に勝手に裁判を始め、私欲で判決を下している。傲慢ですよ、貴女も地獄に落ちることになります。」

 

閻魔として、この行動を止めなくてはならない。このままだと彼女は地獄に落ちてしまう。異変をやめさせてあげるためにも私は彼女に言わなくてはならない。

 

「まだ罪を重ねる気ですか・・・おや、ダンテ。どうしたのですか?」

 

私の左側の席からスキマが現れる。中から出たのはダンテ、紫はいない。彼は当たり前のように出て来たあと、スキマが消える。

 

「ルーラー、少し君に会いたくなってね・・・気にしなくても良いさ。それでは裁判を続けようか・・・フフ。」

 

どうやら彼女はルーラーという名らしい。そしてダンテはルーラーを止めることなく、裁判を続けるように言う。この裁判で無罪を勝ち取ってから、二人に説教をしなければならない。

 

「そうですか。・・・では続きを始めましょう。被告、四季映姫。」

 

「望むところですよ。ルーラー、ダンテ。」

 

私はここ幻想郷の・・・楽園の最高裁判官である私に、私欲で判決を下す、公平性のカケラのない、ポッとでの裁判長が勝てると思わないことです!

 

「私は閻魔ですが、それ以前にこのまま、地獄に落ちるのを黙って見るほど心がないわけじゃないのですよ。」

 

「なら何故、過剰に地獄の落ちることを伝えるのですか?ただ忠告するなら、一回や二回『このままだと地獄に落ちますよ。』だけで良いのでは?」

 

それだけでは聞かない連中を私は知っている。霊夢とか魔理沙はその代表だ。

 

「一回や二回で改善するわけがないでしょう!!」

 

「言った試しがありましたか?」

 

「無いですが、それは経験で分かります。私はここ幻想郷の地獄の最高裁判官なので、信憑性はあります。」

 

「確かにそれは信憑性がありますね。」

 

「確かにそれは信憑性を持たせるが、良心が痛むことだけが理由ではないだろう?四季映姫。」

 

今まで無言だったダンテが言葉を発する。私の助けにはならないことを言う気だろう。

 

「発言をどうぞ。ダンテ。」

 

「私は実際に説教を受けたがその際には、良心を感じず高圧的で、挙句の果てには暴行にも及んでいたようだが。君は説教・・・いや脅迫するのが好みなだけじゃないかい?」

 

私の説教を悪いように言い出した。良心がないだの、暴行がだの・・・何一つ反省が見られない。

 

「確かに暴行はしましたが、それは必要なことです。」

 

「体罰がないといけないとは限らない。多くの経験を積んだのだから、それくらい分かるだろう?」

 

ちっ・・・!ダンテ、まるで私が裁判を受けることを知っていたかのように、すらすらと・・・。そんなことはない。鏡は全てを映すもの。そこにこのことを知る様子が書かれてない以上それは確実にない。

 

「本人や親族の生命、身体、自由、名誉または財産に対して害を加えることを告げて、人を脅迫した場合が脅迫罪となる。君の話は本人の自由、名誉に対した危害ではないかね?例え君が良心から行おうが、長時間にも及ぶ説教を受ける人物の自由。周りから見た説教を受けた人物の名誉。これらには害が与えられている。私から見たら脅迫が成り立っており、これは法律違反であり立派な犯罪となるが・・・何かあるかね?」

 

脅迫罪?ここ幻想郷にはそんなルールはないが・・・それに法律?もしかしてこの結界内のルールか・・・。今はいい、早く反論を。思考を回し、話がまとまり、反論を口にしようとした途端に、ダンテが笑みを浮かべた。

 

「ああ、安心してくれ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

「何を・・・・・まさか!!裁判とは公平ものでしょう!!??」

 

最初から、仕向けられた・・・?ダンテを鏡で見たときは、このようなことを企んでいる様子はなかったが・・・一体どうやって私を騙して・・・まさか異変解決したいという思いを、このためだけに思った?このときが来るまで・・・鏡でも見られないようにしていた!?

 

「それでは判決を下す!」

 

このままでは手のひらの上。そして何よりも公平であるべき裁判を汚したダンテを許さない・・・ならば能力を使い、二人を黒にする。そうして正しき裁判を下そう!!能力を使用する!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・何故なにも変化が?

 

「フフ・・・・・ここではルールが全てなのだよ・・・・・

ときとして自然を凌駕するほどに。君の敗因は無知であること。だって君は知らないだろう?・・・・・・・・

・・・ルールは知る者だけの味方なのだと!!!!!」

 

 

「それでは被告人を有罪として、

    ————————————————。」




Q.何でダンテが法律に詳しいの?
A.待て、しかして希望せよ。

Q.何でダンテが映姫の敵になってるの?
A.待て、しか(以下略

Q.最後、サイバンチョは何を言ったの?
A.(以下略
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