フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・ 作:空の鏡
「早く動けよ、このノロマ!!」
また殴られる。どれだけ早くしてもノロマと言うくせに・・・。ここは地獄にある畜生界。ここは弱肉強食・・・故に俺たち人間霊は奴隷のように扱われる。
それでも殺されてないだけマシだと思って怒りを鎮める。仮にコイツに勝てたとしても、他の動物霊に潰されて終わりだろう。
地獄に落ちるようなことを俺も悪いが・・・だからと言って、いつまでもこんなことされ続けるのは嫌だ!!頼むよ・・・神でも妖怪でも悪魔でも良いから・・・・・対価も払うから・・・・・!
「誰か助けてくれよ・・・!」
「それが汝の願いか?」
気づいたら目の前に現れた謎の男。黒色の服の下に赤色の服を着た、頭に植物が浮いている、赤と黒髪の男。その姿は神や妖怪というよりも、
「・・・悪魔?」
「フフ・・・私は人間。安心してくれ。」
人間。人間霊ではない、生きた人間。
普通はあり得ないと思う筈だけど、感覚で分かる。彼は生きたまま地獄に来ている。
「おい!俺の人間霊に何しようというんだ!!」
動物霊が怒り出した。このままアイツに捕まれば死ぬ寸前まで、痛ぶられることだろう。
それはごめんだ!今までは耐えるしかないが、今はこの男に頼める。
「あんた頼む!!助けてくれええ!!」
「あ、名前を教えてなかったね・・・。」
コイツは何を言い出したんだ!?戦うよりも先に、名前を教えてことを優先しようとしているのか・・・魔法が使えたとしても、動物霊には勝てない。そんな相手を無視するなんて、自殺行為だぞ!?
「生身の人間は初めて見たな。このまま乗っ取ってやるぜ!人間!」
「名前は後でも良いから、戦ってくれ!!」
今ここで死なれたら、俺が動物霊に殺される。それもそうだが・・・目の前で死んでほしくないんだ。
久しぶりに見た人とまた話してくれただけで、少しだけでも心が楽になれたんだよ。
「じゃあな雑魚人間。これで俺は体を手に・・・ぎゃああああああああ!!!!!」
動物霊が男に触れた瞬間、動物霊にヒビが入って砕け散った。あんなに抗っても勝てない相手に、何もせずに倒してしまった。
ああ・・・やっぱりこの人は・・・俺たち人間霊を救ってくれる人だ。
「私の名前はダンテ・アリギエーリ。ここについて教えてくれるかい?」
ファーストコンタクトは成功したかな?
初めて幻想郷の地獄———畜生界に来たが暗いよここ。空は曇ってるし、建物も黒いものが多いしさ・・・まず幻想郷みたいに綺麗しようよ。
ここは新地獄にある畜生界。弱肉強食の世界で、その為人間霊は最弱の奴隷にされてる。ネットで人間と動物の立場が逆転した世界があるけどさ、実際にあるとグロイな。
私がここに来た理由は二つ。一つ目は強い動物霊の排除、能力の奪取、あるいは仲間の勧誘らしい。
二つ目は人間霊の回収。用途?私にも分からん。
しかし問題もある。ここに関係するネームドキャラについて全然知らないこと!!一部は知ってるけどネ!!その知ってる情報も能力系しかないが、知ってるだけマシだね。間違えてる可能性もあるが、
正しければこうだったはず。
饕餮がモチーフの何でも食べる神獣。
神を作れると言われる偶像を作る神霊。
これしか知らない。名前も知らないんよな。確かは偶像を作る神が・・・埴輪っぽい名前をしてたはず。確実性は無い。あ・・・この助けた人から情報を集めないとな。
「君は・・・霊長園が何処にあるか知ってるかい?」
「ええ勿論知っていますとも!でもどうして知りたいのですか?」
おお・・・なんか好感度高ない?何でやろ。まいっかどうでもええわ。どうして・・・どうしてか。なんと言い訳しようかな〜そうだ!
「私は師匠のように・・・人を助けたいのだ。まずは人間霊が多くいるらしい霊長園に先に行きたいのだ・・・だから案内してくれるかい?」
「はい!分かりました!」
怖い・・・怖いよ。信者みたいで怖いよ。
あ、そうだ。実はメタトロンにここに来る前に力を借りたんだ。二つも!!嬉しいね、嬉しいね。
一つ目は加護。動物霊や人間霊に取り憑かれないようにしてもらいました。感謝・・・圧倒的感謝!!
二つ目はスキル。それも契約天使(B+)を。効果はその契約を守る為ならば、あらゆる奇跡を行使可能というもの。チートや!!でも借りたせいなのかランクは下がってる。どれくらいかは知らないけどね。
さ〜てと霊長園行って乗っ取るぞおおおお!!!!
頼むから強い子来ないでね。