フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・   作:空の鏡

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永遠に紅い幼き月は歪んだ愛を知る

 

 

話し合いをするため紅魔館の応接間に場所を変える。案内してくれたメイド達が部屋から出て、私とレミリアだけになったことを確認してから、レミリアが口を開く。

 

「貴女はダンテを手に入れようとしているでしょう?」

 

「・・・どうしてそう思ったの?」

 

合っていると言う前に、どこからバレたのか聞く。そこを改善して他の人には気づかれないようにしたいからね。それに・・・ダンテだったらそう聞くし。

 

「貴女は裁判長のメタトロンから切り離されて生まれた存在。なら彼女と同じ立場を手にしようと思うこともあるでしょう。」

 

「残念だけど、私は裁判長の立場はいらない。だからその考えは間違っているよ。」

 

嘘でもなく裁判長と同じは嫌だ。だって同じだと関係が進展しないし、また逃げられるかもしれないから。私は二人で怠惰したいだけだから、裁判長と同じ過ちを踏む気はない。

 

「ここで言う同じ立場はダンテと二人でいることよ。そして貴女はダンテに恋心を抱いている。違うかしら?」

 

「あー、合ってるけど。いつ気づいたの?」

 

ボロは出してないはずなんだけどなー。なんなら霊夢達の前でダンテに会ったり、ダンテについて聞いたりしてないんだけど・・・一体どこから。

 

「貴女がいないときに、咲夜に部屋を調べてもらったわ。鍵がかかってなかったから直ぐに終わって楽だったそうよ。」

 

バレた原因は私のうっかりでした。うっかりするのはダンテだけで十分なのに・・・・・!目的のために怠惰するのを後回しにしすぎたか。次からは少しは怠惰する時間を作ろう。

 

「それで出てきたのがこれなのだけど・・・説明してくれる?」

 

気味が悪そうに二つの物を机の上に出す。一つはボイスレコーダーで、もう一つはアルバム。だからそんな顔する程の物じゃないはずなんだけどなー。

 

「まずはこの箱みたいなやつからお願い。」

 

そっか、幻想郷にはボイスレコーダーはないから、これが何なのか分からないのか。

 

「これはボイスレコーダーっていうもので、音声や音楽を録音していつでも聞く事が出来る道具なんだよ。一個いる?」

 

「いらないわよ!こんな気味が悪いもの!」

 

「えー、言い方酷いよー!」

 

意外と便利だから上げようと思ったのに断られたちゃった。それは別に良いけど、気味が悪いは酷いよ。せっかくバイトして集めた聖杯の雫から作ったのに・・・別に良いけど。

 

「用途もだけど、一番説明してもらいたいのはコッチの方よ。」

 

レミリアはボイスレコーダーを手にとり、再生ボタンを押した。そして声が流れる。よく怠惰するときに聞いているから、怠惰してないときに聞くのは初めての経験だ。

 

『メタトロン、愛してる。』

 

「何なの、これ?」

 

レミリアはまるで変なものを見るような目でコチラを見てきた。私は大天使なのに失礼な。

 

「え?ダンテの声だけど。」

 

「違う違う!それは分かってるわよ。何でこんなのを録音してるのか聞いてるの!!」

 

せっかく裁判長の記憶から再現したダンテの声をこんなもの扱いされたのは不服だが質問に答えよう。何でかね・・・・・そんなの決まってるじゃん。

 

「ダンテが好きだから。それ以外に理由はないよ。」

 

「あー・・・もう良いわ。次はこのアルバムの中身について教えてくれる?」

 

頭を抑えながらアルバムを開く。中にはいつも見ている、様々なダンテの姿があった。その写真を見たレミリアは、悍ましいものを見たような顔をしながらそう聞いてきた。

 

「これは裁判長の記憶から作ったものなの。良い写真でしょ!どのダンテもかっこよくてさ・・・独占してる裁判長が羨ましいよね。」

 

「あっそ。じゃあ最後に一つだけ聞くわよ。」

 

「貴女はダンテと何がしたいの?」

 

ダンテとしたいこと。今までずっと考えてたから、この質問には直ぐに答えれる。

 

「ずっと側にいたい。もう二度と一人になりたくない。だからどんな事でもしてあげたい。本当は怠惰したいけど頼まれたなら、身の回りのこともしてあげるし、欲しいものを持ってきてあげるし、嫌いな人も殺してあげるし、えっちなこともしてあげるし、世界だって壊してあげる。」

 

これは本心だ。ダンテに会ってから確信した、私の思い。私は側にいれるなら何でもする。頼まれたことを全部叶えてあげる。ダンテに感謝されたいから。ダンテの喜んだ顔が見たいから。ダンテに何度も求めてほしいから。ダンテの側から、もう二度と離れたくないから。

 

「何で・・・・・そこまでして・・・・・。」

 

「何でって・・・フフ、そんなの決まってるよ。愛してるからだよ。愛した人のためなら何でもするのは当然のことでしょう?」

 

ダンテと契約したからか、向こうの様子が分かる。今ダンテは勝負を始めるみたい。これはチャンスだ。ダンテが死んじゃったときのために、ダンテと私だけが入れる冥界を作らないと。

 

そして住みたいと言わせたら、能力を使って絶対に逃げられないようにしよう!仮に死ななくても寝ているときや、気を失ったときに入れて死んだと言えば・・・信じてくれてそのままいてくれるかも。

 

「あ、もう時間だ。それじゃあバイバイ。」

 

ボイスレコーダーとアルバムを持って、私はグラナートに帰る。フフ・・・今から楽しみ。いつでも待ってるよ?私のダンテ♡




怠惰ヌが怪しくて自宅調べたらダンテへの愛で作られたものを発見したレミリア。これから怠惰ヌには悍ましいものを見る目を、ダンテには可哀想なものを見る目を向けるでしょう。
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