フフ・・・気づいたらダンテになって幻想郷にいた・・・ 作:空の鏡
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「「・・・・・。」」
気まずいです。目の前には稀神サグメ。月の都の住民ですね。綿月姉妹妹化事件がバレたか!?バレたとしてもこんな冷静になれるか?今でも困惑するやろ。
「あ、あの〜・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
あ"あ"あ"前世のトラウマが思い出されるんじゃあ〜!辛い(本音)。せめて何か言ってほしいな・・・。私前世でも今世でも陰キャなんで会話下手だけど、そもそも話さないやつは私以下ぞ?
「貴方の名前はダンテ・アリギエーリ。」
「え?あ、はい。」
何だいきなり胡散臭い占い師みたいなことを言い出して。実はお前、私よりも会話下手なのか?というか声良すぎ!?良いなー、羨ましいなァ!!
「ここ月に仲間二人を連れて来た貴方は、月の都を天使と妖精を使い、滅ぼそうとしている。」
「何を・・・言っているんだ?」
月を滅ぼす?天使と妖精?おかしい・・・私はそんなことのためにここに来たわけじゃない!!!妖精って純狐とヘカーティアがやるやつであって私がやるわけじゃない!!!
「残念だけど私はもう口にしてしまったわ。貴方はもう運命から逃れられないわよ。それでは・・・。」
そう言ったサグメは消えていった。あれを言うために来ただけなんか?そんな暇あったら、その滅亡の危機?の対処をするなり、助けを求めるなりしなさいよ。
・・・・・アイツの能力って『口に出すと事態を逆転させる程度の能力』だったか。そしてさっきの滅ぼそうとしている発言からしてつまり、月の都を守ろうとしているのか。健気やなぁ。私は何もしてないけど。
帰ったみたいだし、歩みを再開しよ。
辿り着いたのは海。ここは確か静かの海。私とWメタトロンが最初に月についた場所だ。魚がいたら釣りをしてたのになぁー・・・。
「フフ・・・良い場所だな。」
「あら?まさかここに辿り着くとはね。」
あれは誰だ?誰だ?誰だ?あれは・・・
デビルマーン!!違った純狐さんだ。
純狐さん。月の都に閉じ込められている嫦娥が嫌いな神霊だね。また神霊かよ!?教えはどうなっているんだ、教えは!!!神霊の良いやつは桂姫以外いないのに・・・どうして他の神霊と会うの?
「ここに辿り着いたってことは月の都の侵略は失敗したか・・・。」
「私はただの旅人。月の都とか関係ない人です。」
私を巻き込まないでくれ。お願いだから許してくれ。迷惑かけないから殺さないでくれ。土下座でもするから!
「・・・ここは穢れが充満して月人は来れないはずだが、何故お前は来たのに穢れがない?」
穢れがない・・・・・聖杯の影響ですね。私は聖杯で穢れがない存在になった。そしてこれは"月にいる間、穢れがつかないようにしてくれ"と願ったから。つまり今も願いを叶え続けている最中って・・・コト!?
それはいけない。聖杯が穢れをとっている=聖杯が穢れを回収しているであるため、私の聖杯(予備)は穢れで汚染され続けている。穢れで汚染された聖杯なんて月では終末装置も同然だし、汚染された聖杯がどんな挙動をするのかなんて私でも未知数。
ですので被害を最小限にするためにも、聖杯を一旦止めないと。聖杯さん聖杯さん、穢れの回収をおやめください。
「フフ・・・それはこの聖杯が私の穢れを回収してたからです。今止めますね。」
体が何かに包まれるような感じがするが数秒で終わる。これが穢れる感覚か。激痛も恐怖もない。かといって安らぎもない。ただ寿命が人に戻ったことは心で理解した。
「穢れがなかった理由は分かった。では何故ここに来た?」
「何となく歩いたら来ました。」
嘘じゃないっす。事実っすよ、信じてください!私は歩いたらなんか来ただけでぇ・・・倒そうとか微塵も思ってなくてぇ・・・だから許してほしくってぇ・・・。
「嘘はついてないようね。」
よっしゃああああ!!!!運は味方してくれているっ!!よーし、この調子で早く逃げるぞ!神霊と関わると人生が滅茶苦茶になっちゃうからね!!!※埴安神桂姫は除く。
「フフ・・・それではサヨナラ〜。」
「待ちなさい。」
何で呼び止めるんです?私みたいなのがいても嫌でしょ?だからそのまま帰らせてくれよ。
「私ね暇なの。誰もここに来なくて。月人は穢れを嫌っているから、ここに来たのは貴方がはじめてなの。」
「・・・・・つまり?」
「特別に共にいることを許す。」
私が幻想郷に来て理解したことは神霊は一部を除いてクソだと言うことです。会いたいよ私の癒しの桂姫よ。君だけはまともだったのに、取り込まれちゃったしなぁ。
「フフ・・・わかりました。」
大事なのは死なないこと。私はまだまだ生き残るぞ。例えば相手がどんなやつでもね。それが人生において一番大事だからな。