エ・ランテルで出回っている品の幾つかにも彼女が関わっているらしく、モモンガが探索ギルドで見ていた額縁型携帯モニターもラナー発明所の製品なのだとか。
「初めましてラナーさん。さっそくですが、私どもに依頼があるとお聞きしていますが?」
「はい。モモンガさん達への依頼ですが、この街で一つ噂をお聞きしたのです。なんでも、モモンガさん達は遠い異邦から、この都市の近くに転移してきたと」
「それは……事実ですね」
「まぁ! やはりそうなのですね! 実は私、この国でもそこそこ有名な発明家なのですが、多くの発案を捻りだすために、フィールドワークとして連邦の街を巡ったり、法国、評議国、合衆国、聖王国と渡り歩いているのですが……どうしても文化そのものが似通っているせいか、頭に浮かぶアイディアも似たような物だったり、既に発明されていたりするんです」
とても残念そうに、頬を掌で撫でながらラナーはため息を吐く。自分にはない発想が知らない内に五国内で出てきている事もあるが、大抵は元からあった発想の延長線上にある製品や商品が多数を占める。そうではない何かを求めるのだが、それでも出会える確率となると……
では五国外に出ようと思っても、モモンガが聞く限り五国内ほど治安が良い訳ではないらしい。五国内であれば、大戦以降は三種族間の大規模な諍いもなくなり、治安を乱すような裏社会の組織なども殆どなくなった。
「一応、表社会に馴染めない者のための、ちょっとした駆け込み寺のような物もあるのですけどね」
ただそちらも大戦期の英雄や、ランポッサのような猛者達が眼を光らせているので、台頭する事もないのだとか。
ともかく五国内は平和な世になったが、外の世界はそうでもない。連邦は法国と評議国と合衆国に囲まれているので外からの侵略が無いが、合衆国や法国には未だにちょっとした他種族からの干渉があるのだとか。
「合衆国は亜人と異形が主なのであまり表立った干渉は無いようですが、法国は人間種が殆ど。そのせいかいらぬちょっかいが多いそうです。それで五国外に出て他民族の文化から、インスピレーションを得ようと思っても上手くいかず……そんな折に、遠い異邦の方々がこちらに来られたと聞いたので、私いてもたってもおられず、こうしてモモンガさんに指名依頼を出させて頂きました」
「今の話から察するに、我が主に故郷の文化の話をして欲しい! という事ですかね?」
「そうなりますね」
パンドラの要約でモモンガも依頼内容は良く分かった。確かに文化が違うと言うのは、受ける印象も全く変わる。モモンガがエ・ランテルで感銘を受けたのも、元のリアルとは比べ物にならない豊かさや精神性の成熟性に感動したからだ。自分の故郷の話や、ユグドラシルの話そのものが金になるなら話しても良いかと思うのだが──
「失礼、お嬢様。我が主から新たな発明の手助けを受けたとして、支払われる金額はどうなるのでしょうか? ラナー様は高名な発明家と伺っています。モモンガ様の知識から何かを発明し、売りに出したとしましょう。それが数多く売れたなら、かなりの金額になるかと思われます。その場合、モモンガ様が手にする金額は今回頂く依頼料だけですか?」
「ああ、ロイヤリティの話ですね。それでしたら、売上から幾らかが支払われることになります。モモンガさんの話が無ければ、世に生まれる事がない製品になりますからね」
モモンガが話をしようとしたら、その前にパンドラが金回りの話を始めた。ロイヤリティ……と言われても、モモンガにはピンと来ない。そう言った概念があるのは知っていても、リアル時代のモモンガには縁の無かった話だからだ。ユグドラシル時代も多くのプレイヤーが自分達だけで情報を独占して、情報料などで相手に渡すと言う事もかなり少ない。そもそもリアルでは特許や著作権などはあったが、下々に簡単に金を渡さないためにロイヤリティ周りの制度は、企業連合の上層部に都合が良い様に法整備されていた。
しかしモモンガがピンと来ていなくとも、パンドラとしてはこれはしておきたい話。多数の新たな文化が生まれる五国において、情報はどれだけの価値を持つのか。そもそもどういった形で金が動いているのか。それは絶対にしておかないと、あとで揉め事になる。一応パンドラはこの国の法律書には全て目を通し、どういった解釈がされるのかは確かめてはいる。
デミウルゴスもパンドラが持ち帰った法律関係の本や、過去にどんな裁判事例があったのかも確認済。とは言え、どこに落とし穴があるのか不明なのが経済だ。モモンガにはちんぷんかんぷんな専門用語が、パンドラとラナーの間でキャッチボールされる。その間──
「ラナーさんが発明家と言うのは承知していますが、ヴァーチさんはどのような仕事をされているのですか?」
「ヴァーチはリ・エスティーゼの豪商、イノセンス家の次男だ。家督は長男が受け継ぐことになるが、次男である彼もまた商人の道を歩む事になる。その一環として許嫁のラナー嬢と共に、五国間を渡り歩いて商人としての勉強中だ」
「許嫁?」
「ラキュースさんに説明されてしまいましたが、彼女の言う通り私の家はそこそこ裕福な商家でして。父のお得意様であるヴァイセルフ家の三女、つまりラナーですね。彼女の父であるランポッサ様と父の間で話がされて、いつのまにかラナーと婚姻関係になっていました」
「ランポッサ……と言うと、この国で一番強いと言う、あのランポッサ領主ですか?」
「そこまで御知りでしたか。はい、そのランポッサ様で間違ってはいませんよ」
推定ワールドチャンピオンであるランポッサの三女と聞いて、ラナー個人にモモンガは興味を持つ。この国最強の戦士の関係者と、個人的な友誼が結べるかもしれないなら、この先安全性の面で有利になる。己の安全が確保できるなら、デミウルゴスの説得なども楽になるとちょっとだけ皮算用をしてしまう。
「では、ラキュースさんはどのような方で?」
「私か? 私はヴァイセルフ家と同じく、この国で古くから続く武家アインドラの長女だ。ラナーとは古い仲で、彼女とはもう10年ぐらいの付き合いになるだろうか……ラナーが各地を渡り歩きたいと言った時に、周りの人達は少し反対してな。幾ら五国内が安全とは言え、自然発生するモンスターなどは未だに闊歩している。ヴァーチも付いていくと言ったが、彼は商人。多少の剣術を齧ってはいても、専門家と比べたら素人同然だ」
「はは、ラキュースさんは手厳しいな」
「……つまり、貴女様が護衛として買って出たと?」
「そうだ。私はかつて大戦期に活躍し、命を落とした
「えと、その、そうなんですか?」
「前世では半悪魔として、♰
目をキラキラとさせて語るラキュースに、この人キャラ濃いなと思うと同時に、ちょっと背中が痒くなるモモンガ。大戦の英雄の生まれ変わりを自称する。それはそういう時期にはよくある事かもしれないが、それにしたってここまで堂々と語るとは……
「そのダーク=ナイト云々とやらは、どうやって知ったでありんすか? 前世の記憶でもあるのかえ?」
「いいや、申し訳ないが記憶はないな。しかし、この魔剣が教えてくれたのだ。マイロードと」
腰に帯剣している魔剣の柄を撫でながら、ラキュースは悦に浸り懐かしそうに目を細めている。それを見ながら、モモンガはヴァーチに尋ねてみた。
「あの魔剣……意志があったりするのですか?」
「ないですよ。暗黒騎士と言われる悪魔との混血児が使ったと言われるのは本当ですが、インテリジェンスアイテムでないことは確かですね」
「………………」
「はは、モモンガさんも良いリアクションをされますね。大口を開けて……ラキュースさんには声が聞こえるらしく、時折剣を抜いて語り合ってますよ。『すまない、我が魔剣よ。私にしかお前の声は聞こえないらしい。残念だよ』とか『ダーク=ナイトと呼んでくれるのはお前ぐらいだな』とか、いろいろと」
「……すげぇ」
筋金入り過ぎる発症にモモンガは羞恥よりも尊敬を覚えるほどだ。同時に、あと何年ぐらいしたら後悔するのだろうかと。
しかし腕があると言う発言。これには少し気になる。モモンガ達がトロールと戦ったように、他種族を攻めるモンスターは未だに五国内にも健在。それらを相手取って戦っても問題ないと自負する態度と、豪商と領主の息子娘を任せられると信頼されている実力。一体どの程度なのだろうか。
モモンガはアウラとセバスにこっそりと耳打ちする。
「ラキュースさんだが、お前達から見てどれぐらいの実力者だ」
「レベルだけで言えば、86ぐらいかな? でもなんだろ……もっとこう……肌がピリピリします」
「アウラ様には86に見えますか。私にはそうですね……もっと上かと。剣捌きをみないと断言は出来ませぬが、もし敵として対峙したらと仮定するなら……コキュートス様。ナザリックで比較対象にするなら、コキュートス様でないと釣り合いが取れぬかもしれませぬ。今まで出会って来たこの世界の住民の中でも、一番の手練れな予感がします」
「大戦の生き残りより上か?」
「上です。あの酒場で出会った者や、この都市で働く中で出会った者と仮に戦えと申されたなら、勝てると断言できます。ですがダーク=ナイト様相手となると……申し訳ございません。勝てはしますが、恐らく私もかなりの重症を負うとまでしか……」
この発言に、86レベルでコキュートス相当かよとモモンガは内心驚く。ユグドラシルであれば、86レベルが100レベルのコキュートスと戦ったとしても、まず相手にならない。多少は善戦するかもしれないが、近接ビルド同士なら10レベルも開いたら勝ち目がないからだ。
けれど、この世界でのクラス獲得の仮説である、上位職がいきなり取れる説を採用するのであれば──
(……マジで漆黒の剣相手に拉致とか選ばなくて良かった。凄いぞ過去の俺!)
普通に一市民として生きた方が、ナザリック全体で見ても遥かに良いと言うモモンガの考えが益々増していく。今ラナー相手にパンドラがやっているように、経済方面で融和する方がマシだろうと──
「そう言えばなんですが、ラナーさんは発明家なのに、経済方面の話も出来るのですね」
はたとモモンガは気づく。パンドラには方向性はあれど、それでも賢さMAX設定を与えている。事実彼は僅か一日で、この国の文字に習熟している。そんなパンドラと、モモンガが意味わかんなくなる経済会話をラナーがしているのだ。つまり相当に賢く無ければ出来ない芸当の筈。なのでモモンガは聞いてみたのだが──
「ラナーは賢いですよ。身内びいきに聞こえるかもしれませんが、五国で匹敵する頭脳の持ち主はいないんじゃないでしょうか」
「そうだな。彼女の得意分野が発明なのは疑いようもないが、違う方面に進んだとしても遺憾なく才能を発揮するだろう。政治方面を目指していないにも関わらず、エ・ランテルの領主にならないかと打診されたこともあるぐらいだからな」
「ありましたね、そう言えば。その時には領主になると、博士として働ける時間が無くなるのでと辞退していましたが」
「へぇー!……」
畑違いの分野なのに、それでも政治方面に来ないかと誘われる。つまりそれだけ優秀なのだ。モモンガは素直に心からラナーを称賛し、同時にそんなラナーと会話が成立しているパンドラにも内心拍手を送る。
そうこうしてる内に知恵者二人の契約も終わったのか、パンドラからオッケーサインが出た。
「では、モモンガさん。私のラボに来て頂けますか?」
エ・ランテルにはラナーの出張所があるとのことで、全員でそちらに移動した。本体と言うべき研究施設はリ・エスティーゼにあるが、各所にラナーは発明所をもっている。特許料や著作権料で稼いだ分を、各地で土地購入に充てたり、建築費用などで還元しているのだとか。
「ここが私の研究所になります」
「……これはまた、中々」
ラナーの発明所は今までの西洋風とは打って変わり、かなり近代的……というよりも、かなりSF風だった。
(昔ナザリックでタブラさんから、著作権の切れた作品なのでって宇宙戦争物の映像を見せて貰った事があるけど、その時の宇宙船がこんな感じだったな?)
真っ白な部屋に何やらよく分からない機材や、何に使うのか不明な半透明な人が入りそうなカプセルなどが設置されていて、マッドサイエンティストの部屋ってこんな感じだよなぁ……と言うのがモモンガの感想だった。
「こ、この半透明の筒って何に使うのかな?」
「それですか? それはモンスターの培養に使う容器ですね」
「培養って……」
「モンスター退治に使うマジックアイテムなどは、どうしても効果を確かめるために実験動物が必要になりますから。それで自然発生するモンスターを度々捕獲していては、生態系も壊れてしまいます。なのでモンスターから採取した胚を錬金術で分裂させて、一から実験用の生物を培養しているんです」
「ほぉ?」
モモンガが聞いたところによると、特定種族に対する対策品──例えば昆虫系モンスター用の殺虫剤などもあるらしく、それように何度も捕獲するのは手間がかかる。牧場などで育てるにも、どうすれば育てられるのか現状不明。ならば分裂体を作成した方がよいと判断し、ラナーはこのような培養カプセルも開発したのだとか。
「まだまだ高価なので、私の研究施設にしか置いてはいませんが……では、気を取り直して。モモンガさんにお話しして貰いますが、何から話せば良いのか難しいと思います。なので私の質問に答える……という形で、色々とお話を聞かせて頂けたらと思います」
「分かりました」
「ではそうですね……モモンガさんはこの都市で何か苦労されたことなどはありますか? 元居た場所と比べて、この辺が不便だなーと思う事です」
「苦労……となるとあれですかね。<伝言>が使えないので、一度はぐれてしまったら、パンドラ達と合流するのに難儀するなとは」
これは度々モモンガが思っている事。<魔法抑止領域>が街中に張り巡らされており、マジックアイテムでもないと魔法効果が得られない。そのせいで待ち合わせなどが大変難しいのだ。これを聞いて、なるほどとラナーは頷いた。
「たしかに魔法が使えない点による不便さはあります。<飛行>が使えないので、何か物が飛ばされると回収が大変だったり。ですが<伝言>による待ち合わせ……とは私たちには無い観点ですわ」
「そうなんですか? こんなに魔法技術が発達しているのに?」
「<伝言>は信頼性に欠けますから……」
ラナー曰く。<伝言>の魔法は、その気になれば誰にでもかけてしまえる。その点から非常に信頼性が低いらしく、情報のやり取りを<伝言>だけで済ませる事はまずないらしい。
「モモンガさんがいた地域では、<伝言>が主流だったのですか?」
「ええ。誰かと連絡が取りたいならば、基本は<伝言>が前提でしたね。こちらで連絡を取るとなると、基本的にはどういった方法が主流なのですか?」
「お手紙ですね。郵便物を行政が各都市で集めて、ポータルを介してやり取りしています」
「ポータル? と言うともしかして、
モモンガがそう問うと、その通りですと答えが返ってきた。なんでも五国の間にはそれなりの都市であれば、お金さえ払えば利用可能な転移魔法陣が設置されているらしい。そのおかげで都市から都市への移動限定になるが、かなり簡単なのだとか。
「しかし手紙となると時間がかかりそうですね」
「たしかに即効性には欠けます。それよりモモンガさん達が<伝言>主流と言うのが気になりますわ。どうやって発信者が、その本人であると識別されていらしたので?」
「それは、こうステータスウィンドウに識別アイコンが表示されて……ああ、そう言う事か」
なぜ信頼性に欠けるのか疑問に思っていたモモンガも、自分でステータスウィンドウと言って理由に気づいた。ユグドラシルでは<伝言>が届いても、誰が発信したのか分かるよう、メニュー画面に名前が表示される。だから間違いメッセージではないと分かる。
しかしこの世界にステータスウィンドウなどない。<伝言>は誰にでも発信可能なので、もしも知らない人物からモモンガ宛に発信されたとしても、会話内容や声から違うとモモンガが気づかない限り、それが間違いだと気づけないのだ。
(なんだっけ? リアルでも、大昔になんかそれを使った詐欺が流行ったとか、たっちさんから聞いたな。高齢で判断力が鈍った人が良く引っかかったとか)
なるほど、それなら<伝言>が主流にならないのも納得だとモモンガは頷いた。
「ステータスウィンドウ?」
「私どもの地域では、目の前に四角い板が投影される魔法があったんです。<伝言>が来ても、そこに発信者の名前が記載されていたので、間違える事は無かったんです」
「名前が記載……発信者そのものを識別して……なら……」
それを聞いてラナーは何かを考え始める。彼女はウロウロしたかと思うと、近くに置いていた額縁モニターを拾う。
「それって、こんな風に表示される感じでしょうか?」
ラナーが差し出したモニターには、モモンガと名前が記載されている。そうそうこんな感じですと答えつつ、それを見てそう言えばとモモンガは思い出した。
「そう言えば、私の生前育った都市では、かなり昔に携帯端末が流行ったと聞きますね」
「携帯……」
「なんでも私が生まれる100年ほど前になりますが、このモニターよりももっと小さくて、手で運べるサイズの板に連絡先などを登録して、それで遠く離れた場所とも通話していたらしいです」
モモンガが生まれた2100年代ではとっくの昔に廃れ、脳内に埋め込んだナノマシンとナノデバイスを使った連絡技術に取って変わられた古い技術による代物。DMMOを始めとした電脳デバイスが主流になって、急速に消えていった技術。そんなのもあったらしいですよと、特に何も考えずにモモンガは発言したのだが──
「……発信元を特定可能にさえなれば……<伝言>を主体に魔法を組込……いっそのこと、会話だけでなく、動く板に相手先の顔を映し出せれば……そうなると、<
「ラナーさん?」
ラナーはぶつぶつと呟きながら、ああでもない、こうでもないとウロウロしながら何かを模索して──
「モモンガさん!」
「あ、はい!」
「本当はもっとお話しを聞きたいのですが、少し天啓が降りてきました! なので申し訳ありませんが、一旦お開きにしてもよろしいでしょうか!?」
「……え、ええ、まぁ……依頼人であるラナーさんが、それで宜しければ……」
「ありがとうございます! それと暫くの間、アクターさんをお借りしてもよろしいですか? 少し話しただけですが、アクターさんは相当の智見の持ち主です。少しの間、助言を頂きたいと考えますわ!」
モモンガはパンドラを見る。彼は少し考え込む仕草をした後、モモンガにコクリと頷いた。
(これはパンドラ的にも問題ない……という事だろうか? まぁ、依頼人に気に入って貰えたなら良しとする……か?)
ラナーと言う有名人からの指名。これは人脈作りの観点から見ても、そう悪いことではない。むしろ彼女の覚えを良くして、そこから何かしらの依頼を受けられる可能性も高い。それにブレイン役として連れてきているパンドラがゴーサインを出したなら、そこまで悪い話ではないのだろう。
「承知いたしました。では数日の間ですが、パンドラをラナーさんの助手役として契約する……で宜しいでしょうか?」
「ありがとうございます! 契約料金に関してはアクターさんと話し合い、後日払わせて頂きます。勿論、彼との共同研究による製品開発となりますので、正式に販売されて売れましたら、売上から成功報酬をお払いしますわ!」
それからもいくつか契約絡みの話があったが、大部分はパンドラが担当することになった。
ともかくラナーの眼鏡にパンドラは叶ったらしく、大変気に入られての雇用契約を結んでいた。
ラナー:原作では環境で歪んだ邪悪なディズニープリンセス。本作では王国(連邦)の環境が違うので歪まずに育った。頭脳の発達ぶりは原作と変わらずあらゆる方面に才能を発揮できるが、彼女が選んだのは発明・開発分野。婚約者のヴァーチとは割と相性がいいらしい