「――――え?」
「……?…………え?」
銃声と共に、アリサに手をかけた者の腕が吹き飛んだのだ。
この理解不能な現象に、悲痛な顔でアリサへと視線を向けていたすずか。
そして男達の慰み者にされかけ、何も無いのを不思議に思って目を開けたアリサ。
2人は揃って疑問の声を上げた。
勿論、この状況が理解出来ていないのはアリサ達だけで無く、今正にアリサに襲いかかろうとした黒服達も同様だった。
しかしココで黒服達とアリサ達に決定的な違いがあるとすれば、それは『見ているだけの側』と『打ち落とされた側』という点。
勿論、痛覚の通った人間がその痛みを理解出来ないワケも無く――。
『――……~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!??』
数十人の獣の様な合唱が、部屋に木霊する。
しかしそれは人の心を癒やす合唱ではなく。
正に痛み、絶叫、負の念が篭った汚無いコーラスだ。
僕がしたのはアーカードを憑依させ縄をすり抜けて男を打ったのだ。
「え?.......誰?」
アリサは先ほどとは姿が違う僕を見て驚愕の声をあげたのだ。
確かに今の僕の姿はアーカードに近い姿だからだろう、そして僕はアリサ達に近づいて。
「ヒィ!......」
「イヤァ..........」
怯えた声を出していたが僕は彼女達の縄をほどいた。
「取り敢えず私より前には出るな」
「え?...ちょt「!」」
バシ
僕が話してる途中で、氷村の隣に佇んでいたメイドの1人が刀を手に斬りかかってきて、それを止める為に話は中断させられてしまう。
その音と目の前に迫る凶器を見て、2人は状況を思い出した様だ。
2人は急いで僕の側まで走り、僕の背中に隠れていく。
うん、この方が守りやすいな。
「二人共、私より前には出るなそうじゃ無いと守りにくい」
「ま、守るってアンタ、あっ!?危ないッ!?」
僕の言葉に戸惑いを隠せず聞き返してきたアリサだったが、彼女はいきなり叫び声を上げたので、後ろを振り返ってみる。
「……」
そこには、今にも手に持った刀を振り下ろそうとしてる無表情なメイドがいた。
「まったく....躾が悪い」
僕は銃を構え
「メイドだ」
ズガガガガガガン
そのまま打った。
腕と足からスパークを散らしながら地面へと倒れ伏した。
機械!.....人間じゃないのか!?
そして目の前のメイドが撒き散らしたのが血では無く火花ってのを見て、僕はあのメイド達に警戒心を張る。
「ぼ、僕の自動人形が……」
しかし、僕がメイドを破壊したコトで現状を理解したのか、氷村は僕が倒したメイドを見て信じられないって顔してる。
自動人形って事はやっぱり……。
「あ、あのね?あれは自動人形って言って、ロボットに近い存在なの」
僕が考えを纏めていると、僕の後ろに居たすずかが服の裾をチョイチョイと引っ張りながら説明してくれた。
ロボットに近い、つまりは生き物ではないって事だ。
その結論に、
僕は満面な笑みを浮かべていた。
グダグダた