ノウサイド
「ちょっとアンタ達!?こんな事してタダで済むと思ってんの!?直ぐに私達を開放しなさいよ!!」
「ア、アリサちゃん刺激しちゃ駄目だよ!?」
僕と横並びの形で、2人の少女が同じ様に椅子に縛られてる。
この2人を置いて逃げる方法を考えていた……ちょっと厳しいかも知れない。
「ほぉ~?威勢の良いお嬢ちゃんだなぁ……でも、あんまりウルセェと喋れなくしちまうぜ?(ジャキッ)」
「ひっ!?」
縛られてる絶望的な状況で僕達を攫った男に啖呵を切った少女は、男に向けられた拳銃を見て小さく悲鳴を挙げてガタガタと震えてしまう。
「や、止めて下さい!?私が謝りますから、アリサちゃんには何もしないでぇ!!」
男に拳銃を向けられて震えた金髪の少女……えーっと、アリサちゃんて名前なんだ。
その子に拳銃がむけられたのを見た薄紫の髪をした少女は、必死に声を張り上げてアリサって子を庇った。
そんな風に必死な表情を見せる女の子に気を良くしたのか、男はニヤつきながら拳銃を引っ込めた。
それとなく周りを見れば、誰も彼もがスーツの内側が異様に膨らんでいる。
コイツ等全員拳銃を持ってるのか。
さすがにこの数の拳銃が一斉に撃たれでもしたら、僕は死なないけど二人はまず無理だな。
「うんうん。友達を庇う友情ってのは美しいねぇ~。良し、おじさん良い気分になったから、コレは仕舞ってあげよう」
「あ……ありがとう、ございます」
心にも無い言葉を口から吐き出しながら、男は嫌な笑みを浮かべて拳銃を懐に仕舞い込んだ。
それで漸く友達の命の危機が去ったと気が抜けたのか、紫ヘアーの女の子は脱力したかの様に疲れた声で男に礼を言う。
(あー....ヤバいなぁ~暦は大丈夫でもレミリアとDIOが今家で暴れてるかも...しかもDIOはDIOで何故か食事するときは皆集まって食べようと言うし.........今何時だろう)
「……あの」
「?」
家の心配をしていたら声が聞こえたので声がした方に顔をむけた。
「ゴメンね……私の所為で、こんな事になって……本当にゴメンね」
「すずかだけの所為じゃ無いわよ……悪かったわね。多分、私のパパの会社に身代金を要求しようとしてるんだと思う……」
僕が顔を上げた先には、先程の薄紫の髪の少女が僕を申し訳なさそうな表情で見詰めつつ、申し訳なさそうな声で必死に謝ってくる姿があった。
更にその隣に居たアリサって子まで、申し訳なさそうに僕に謝罪の言葉を向けてくるではないか。
いやいや、悪いのはどー考えてもこんな事仕出かしたこの黒服達だろうに。
「……別に......」
目の前に居る犯人達を刺激する様な言葉は言わないようにしようとした。
「おーおー、お前等見たか?『バケモン』がいっちょ前に『人間』の心配してるぜ?」
あれ?僕正体ばらしたっけ?
アリサとすずかの喋りかたはこれでいいのかわからない