アーリア戦記   作:キノコ大臣

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書籍版の幼女戦記を読んでるんですが、おしゃれな年表がついてるんですよね。
んで、それを見てると
三ヶ月
「ターニャちゃん」として、初めて野菜をアーンした記憶
とあるんですよ。

いや、生後三か月の赤ん坊に野菜食べさせたらアカンでしょ…

(追記)
タコツボ86さん、誤字報告ありがとうございます。



はじまり

 つまらない人生を送ってきました。言われたことばかりをこなし、どうにかして「一応は名門」と呼ばれる大学に入り、そして培ったコネで以って適当な企業に入社する。ただ目の前に敷かれたレールを、バランスを取りながら一歩も外れないように過ごす。外れてもそのことはバレない様に隠し通す。そのような、只々つまらない人生を送ってきました。

 この就職氷河期の時代、人によっては、十分充実した人生じゃないか、それをつまらないとは何事だと、ご立腹なさる方も居らっしゃるやも知れません。

 もしくは、識者のごとくに、つまらないと思えることこそが本当は大切な、掛け替えのない宝なのだよと、したり顔と説く方も居らっしゃるやも知れません。

 それぞれ御尤もでありましょう。

 が、しかし、結局人間とは自らのことしか理解できないのです。私が私の人生をつまらないと思っている限り、いかに他者が私の人生を羨望しようとも、私の人生の価値というものは私からすると変わらないのです。私にとっての自由とはレールの上で、均衡を崩さない程度に体をゆするといったもので、オタク趣味全開で遊ぶ学生に、かすかな羨望を抱き、それを自らでも気づかないうちに蔑視で塗り替える。そのような人生を送ってきたのです。

 

 かの有名な「スタンフォード監獄実験」で立証されたように、存在とは意識を規定します。その点ではマルクスは間違えていなかったのです。ええ、ええ、私はマルクスを非難するつもりはありません。社会主義国家の失敗? 非現実的? 論理の破綻? 当然ですとも。彼は政治屋ではない。いやそれどころか経済学者でもない。彼は哲学者なのです。その時点で社会主義(主に急進的すぎるボリシェビズム)*1の失敗は必然なのです。哲学を政治に当てはめる、哲学者を政治家にするなど、古代ギリシアの時代から批判されてきたことです。哲人皇帝、マルクス・アウレーリウス*2は、暗愚ではありませんでしたが、取り立てて名君というわけでもなかった。それだけでも充分でありましょう。

 まあ要するに人間とは元来環境に左右される生き物であり、つまるところは社会の歯車となり、つまらない人生を送るということが規定されているのです。私はそのように生きてきたのです。

 

「なぜ、なぜ私なのですか!?」

 おっと、何やら歯車になれない愚図が喚いていますね。白痴でもない限り、自らが崖っぷちにいたことなどわかりそうなものですが。業績悪化、無断欠勤、サラ金。うーん、スリーアウトってところですかね。というか無断欠勤なんて、学生の頃でも許されませんよ。学校で何を学んだんですかね。自らは小皇帝だということですか? 全く違いますよ。

 仕方がありませんので丁寧に答えて差し上げます。理解していないが故の逆恨みなど、一番食らいたくありませんからね。

 

「貴方はすでに二度にわたりPIPを未達成です。そしてこれを受けてのPIP未達成改善のための研修を拒否し、たびたび無断欠席されてます」

 うわ〜、PIPなんて使っちゃいました。なんで英語三文字くらいの略称ってこんなにかっこいいんですかね? 

 ちなみにPIPってのは業績改善プログラムの略です。

 能力向上のためのミッションをこなせず、そしてそれをサポートするための研修まで拒否。うーん、スリーアウトじゃ足りませんでしたね。

 

「やったこともない外回りをやるの、どこが研修だ!」

 また愚図が喚きます。

 やったことないからこそだと思うんですがね。挑戦をし続けろ系の名言ぽい何かなんて、もう世の中に溢れかえってるじゃないですか。そういうの、見たことないんですかね。

 まあでも、これも仕事なのできちんと答えてあげます。

 

「我々といたしましては業績の悪化の対処として、管理職が営業の仕事を理解しよりよいマネジメントを模索するうえで必要な研修であったと認識しております」

 愚図はちょいと震えたのち、労組が云々、法が云々と口走ってから去っていきました。

 労組って、ここに何を期待してるんですかね。ここではとっくに労組なんて力を持っていません。労組に頼るならサンディカリストになればよいのです。その様な企業に就職すれば良かったのです。ここに貴方が入ったことは、お互いにとって不幸でしたね。

 

 喚きながら去る愚図を眺めながら、私は少しばかりの自尊心を慰撫します。私は世の天才などと比肩するとはかけらも思いませんが、それでもあのような愚図よりはましなのですから。

 

 部長に報告し、帰路につきます。駅にはまだまだ人がいますし、もし偶然を装って押されたとしても、それで転落するほど体幹は弱くないつもりです。部長が背後に気をつけろと言ったのは杞憂でしょう。

 彼も一応はこの企業に就職できる程の人物ですから、無謀なことをしてこれまでのキャリアどころか人生までもを棒に振るのは望まないでしょうしね。

 

 気を害するような忠告を受けましたが、できる限り気にしないようにします。占いとは他者の心を乱す害悪なのですから。

 例えばある女性が「貴方はいずれ子ができますが、亡くなるでしょう」と言われたとして。

 最初はその方も気にすることはないでしょう。しかし、時がたって結婚し、子ができた。するとその予言は最初の頃よりも重荷となるのです。子供が病気にでもかかると、その忌まわしい予言は鐘のごとくに頭の中を反響するでしょう。

 その様なものが、占いなのです。

 

 自分はこれまで、まずまず優秀な成績を保ってきました。このままいきますと、レール通りに部長の跡を継げるでしょう。

 そう、このまま、いったなら.

 

 私は結局のところあの愚図な人間を過大評価していたようです。あれより下があるとは驚きですが、そうでもないとあのような無謀な行動には出れないでしょう。

 ホームで列車の到来を告げるアナウンスが鳴り、それでもなかなか来ない電車をまんじりともしないような思いで待っているとき、ようやくライトが見え始めて少し息をついたのを覚えています。

 その時でした。私はどしん、と何者かに体を押されます。一応何者か、と言いましたが、あのリストラされた愚図です。私はやけにゆっくりとホームから飛び出します。

 私の意識は、やけにまぶしい電車のライトに照らされたところで途絶えました。

 


 

 気が付くと、私の少ない人生経験では理解できないような現象に遭遇しました。

「お主ら、本当に生身の生物か?」

 失礼すぎる爺さんが、ため息をつきながらこちらを見ています。

「失礼ですが、どちら様でしょうか」

 こちらは敬語で対応しましょう。格の違いというやつを見せつけてやるのです。

 さて、この状況ですが、一応三つの選択肢が考えられます。

 

 一、私は奇跡的に一命を取りとめたが、診察してくださっている医師を正常に認識できない。もしくは医師が本当に神様みたいなコスプレをしていて、しかも私が助かったのが奇跡的すぎて患者が人間であることを疑うようなやべーやつ。

 

 これは信じたくないですね。

 

 二、私が死につつあるが故の幻覚や走馬灯。

 

 何が悲しくてこんなわけわからん爺さんの幻覚を見にゃならんのですか。

 

 三、これまでの人生はすべて胡蝶の夢で、私はただ単に起こされたが寝ぼけているだけの可能性。

 

 いくら寝ぼけているからって、起こしてもらった第一声を「お主ら、本当に人間か?」に聞き間違えるのは、ちょっと無理があるでしょう。

 

 ふむ、困りました。妥当な選択肢というものがありません。

 

「つくづく人間性の狂った連中だ。つまらんことを考える」

 初対面の人間に向かってそんなこと言うほうが狂ってると思うんですがね。というか今どきのご老人方は心を読むのがトレンドなんですか? アルミホイルでも被ったほうがいいですかね。

 

「然り。お主ら、他者への共感力のない輩の心を読むのは、はなはだ不快だがな」

「驚きました。悪魔が実在したとは」

「何を言うかと思えば。我はお主らのいわゆる神だぞ? 創造主だ」

 おお、なんとも素晴らしい! 

 二千年かそこらでずいぶん自己紹介がお上手になったようで。

 たしかモーゼ殿には「わたしは、『わたしはある』という者である」などとおっしゃられていたと思うのですが。

 いやなるほど、雲泥の差ですな。全知全能とは申しますが、成長というものはするらしい。

 

 そもそも創造主とおっしゃられますが、この社会の不条理などというものを放置しているのは、つまりは作って飽きた後はもう知らんという放任タイプでしょう。我々リバタリアンにとっては何ともありがたいことですが、国家の手厚い保護というものに慣れている共産主義者など(ああ、共産主義者は国家そのものの存在を否定するんでしたね? これは失礼)は、今頃歯ぎしりしているでしょうね。まあ神を名乗る不審者がいるというだけで憤死しそうな連中ですが。

 

「我を、過労死させるつもりか貴様ら」

 神って死ぬんですかね。なんか死とか超越してそうなんですけど。全知全能なんて調子こいてるんですから、たぶん普通に死なないと思うんですがね。

 単純に学術的に気になります。そもそもいわゆる肉体を持っているのか……

 もし死ぬとしたらこの神っぽい……いや、神でもないですね。一応Xとおいて、そうですね、X-men、うんダメですね。人かも怪しいので存在Xとかにしましょう。存在Xがこれまでペラペラしゃべってた聖書のこととか一体どうなってしまうのでしょうかね。

 

「最近多いのだよ、貴様らのような狂った魂の連中が」

 まあそりゃ、最近は無神論国家とかが大量に増えましたから。あくまでも存在X本位に置いて、狂うという状態を不信心と規定した場合ですが。でもそれを抜いてもここ最近はいろいろひどいですからね。テロとか震災とかで。

 

「なぜ、人間性の進歩で、解脱せん? 涅槃に至りたくはないのか?」

 人間性をささげまくってるからですかねぇ。

 というか今まで滅茶苦茶キリスト教とかユダヤ教ぽかったのに、いきなり仏教要素出されても「はあそうですか」くらいしか言えません。

 せめて神の国に行きたくないのかくらいは言ってくれないでしょうか。

 それ以前に楽観主義が過ぎるでしょうよ。ホモサピエンスは20万年近く狩猟採集してたんですよ? そん時にもう人間性カンストしてますって。仮に文明開化してからのカウントだとしても、パイが有限な以上いつかは破綻します。

 

 まあでもこんなこと直接言ったらかっこ悪いので、かっこよく言い換えてから声に出します。

「人間性が、社会の進歩に伴い、そうなるからでしょうな」

 

 そういえばなんか私死んだっぽいですけど、一体魂とかどうなるんですかね。

「輪廻に戻し、転生させる」

 うわーおどシンプル。というか重要なところだけ仏教要素出してくるの、やめていただきません? キリスト教と仏教が同一とか、こんなやばい新興宗教的なのが真実とわかったら、全世界二十億のキリスト教徒が憤死不可避ですよ。

 まあでも、説明責任を、それもシンプルに果たしてくれるのはいいですね。あの愚図よりよっぽどいい。

 

 仕事というものは手を抜くべきではありません。そのためになにも理解していないような愚図相手にも、私は懇切丁寧に接してやったのです。そのような心持が分かる身として、せめて存在Xの仕事にはこちらも協力してやりましょう。

 

「では、お願いします」

 次の人生では背中に気を付けましょう……

 とはいえ記憶を持ち合わせるなど、そんな都合のいい未来はないでしょうがね。結局私は同じように育ち、同じように死ぬのでしょう。

 

「……だが、もうこりごりなのだ」

 私は少しばかりの困惑を覚えます。今までで困惑がマックスに達していたことを考えると、少しといえども馬鹿にはできません。フロムで言うなら、即死ゲージがぎりぎりで止まってくれて安堵したところにバジリスク、みたいな感じです。

「は?」

 そう、こんな感じの声が出てきますよね。

 これで死にでもしたら拳を握ってため息です。

 

「貴様ら、いい加減にできんのか。どいつもこいつも、解脱して涅槃に至るどころか、信仰心の欠片もないではないか」

 知らんがなとしか言えません。

 目の前の存在Xは、一体何に怒っているんでしょうかね。漫画とかならギャグで済ませられますが、現実の老人がキレてる光景というのは、なかなかどうしてきついものがあります。テレビとかで暴走老人が話題になる理由がわかりますね。存在Xも車のブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうのでしょう。

 

「最近の人間どもは、世の理から外れすぎだ! 物事の道理を知らん!」

 最近の若者はムーブが出ましたね。やっぱり存在Xはただのキレやすい爺さんなのでしょうか。

 道理とか、知らされていないのですから知るはずもないでしょうに。

 六法全書よろしく(ことわり)全書を発行して、弁護士のような神明官でもつくってくださいよ。

 そして全世界の人々に告知して、それを破ったら起こる不利益を説明して……そうでもないと従えませんよ。見たことも同意してもない道理とやらなどにはね。

 

「十戒を定めたであろう!」

 一、私のほかに神があってはならない

 二、あなたの神、主の名前をみだりに唱えてはならない

 三、主の日を心にとどめ、これを聖とせよ

 四、あなたの父母を敬え

 五、殺してはならない

 六、姦淫してはならない

 七、盗んではならない

 八、隣人に関して偽証してはならない

 九、隣人の妻を欲してはならない

 十、隣人の財産を欲してはならない

 

 唐突にテレパシーで頭の中に十の項目が出てきましたが、うん、その、なんというか困ります。

 というかその十戒って心の中で思うだけでアウトとかいう鬼畜条件のせいで、一番過激な福音派のカルヴァン君*3でさえ、「私たち人間の中でそれを履行しえた者は誰一人いない」と音を上げているんですがそれは……

 いわんや多神教圏に生まれ、お社の前で手をぱちぱちしてるだけの我々において、でしょう。

 

「生涯痛恨の過ちであったわ!」

 難易度調整が一番難しいでしょうからね。でもこのダークソウル千倍濃度くらいの難易度を誇る十戒は、全く擁護できませんが。

 それに、ファリサイ派*4的に解釈するなら一応は全部守ってますよ。

 人を殺したことはないですし、父母は敬ってます。6とかに関しては、男として生まれ持った性本能によるもので、それは設計したやつに問題があるでしょう。

 

「やってないだけで、殺す行為は楽しんでおろう!?」

 まあ確かにFPSとかでヘッドショットを決めたときとかは爽快ですが。

 

「結構だ! どうあがいても反省しないというならば、相応のペナルティを科すほかあるまい!!」

 言いがかりが過ぎますよ。

 そんな風に言いたいところですが、言ってしまうとますます逆行するのが目に見えているので黙っておきます。

 これらの手合いは大抵構ってちゃんであり、そして勝手に自己完結します。それも相手にとって不利な方向に。

 どうにか逆上しない程度に話を聞いてもらわなくてはなりません。

 

「いや、少しお待ちいただきたい」

「うっさいわ!」

 うわ、こわ。逆切れです。もしくは私の心をずっと律義に読んでいたが故の、正当な怒りかもしれません。

 しかし、いくら正当な怒りであろうと、怒りを露わにした方が非難されるのが現代社会です。仮にも神を名乗るのならば、もっと器のデカい振りでもすべきでありましょうや。

 

「七十億もの管理など、それだけでオーバーワークなのだ!」

 普段全知全能とか言ってイキってるからそうなるんじゃないすかね。産めよ増やせよ地に満ちよとのプロジェクトを、我々人類はしっかりと履行していますし、本当に神なら洪水でも起こせばよいのです。まあチートを使ったら一気に萎えるみたいな感じなのかもしれませんが。

 

「き、貴様らのように信仰心の欠片もない連中ばかりで、赤字なのだ!」

 信仰云々はクトゥルフ的な感じなんですね。

 仏教とキリスト教とクトゥルフの夢の融合! うーん、吐き気がしてきました。

 

 まあ正直に言って管理体制が悪いとしか思えませんがね。ローマによって国教になる前までは、キリストユダヤは圧倒的に少数派だった訳で、何なら聖書の中でもノアの時期とか、ノア一家以外全員死んでますからね。

 今はキリスト教徒が二十億もいるのに、高々その数倍が信仰してないだけで赤字になるのは……ビジネスモデルの欠陥ですね。それとも元々は有能な、マジの創造主がいて、存在Xへの引継ぎが全然うまくいかなかったんですかね。

 

「契約を破って何を言う! そもそも貴様らが解脱の機会を欲したのではないか!!」

 契約は双方の同意が必要、これ常識ね。

 私はそんな怪しい契約書に署名した覚えはありませんし、何千年も前の契約を持ち出されたとして、サリカ法*5より効力がありません。

 

「頂上の理にひれ伏したであろう!」

 いや〜、未明の時代ならいざ知らず、今は飽食の時代。ひれ伏してマナ*6が降ってこようと、ありがたみを感じません。信仰とは切迫や危機から生まれるものでして、満ち足りた世の中では宗教は通念道徳と同等程度の価値しか持たんのです。

 

「……つまり、それは、あれか? あれなのか?」

 主語述語をしっかりと。小学校で習うことですよ。

 小学校では人の嫌がることはしない様にとも習ったような気がしますが、存在Xは人でないので煽っても問題ありません。

 

「貴様は不信心で、性欲にまみれ、我を恐れず、倫理観の欠片もない」

 異議あり! こんなの成歩堂じゃなくても逆転できます! 

 不信心なのは仕方ないとして、倫理観は人並みにありますし、別に性犯罪を犯しているわけでもありません。社会通念上そう悪くない人間のはずです! 

 

「そして、不信心の理由は、貴様の場合は、飽食の時代で、男で、戦争を知らず、追い詰められていないからだな?」

 ダメです! 今までプライバシーの欠片もなく人の心の中を読んできたのに、肝心な時だけ目を瞑りやがりました! 

 ちょ、ちょっとだけ落ち着きましょう。今の存在Xは控えめに言って、これから大規模プロジェクトがあるというのに、大量にたたき上げの精鋭たちを引き抜かれた部長並みの危険度です。うん、やばいですね。

 

「ならば、その逆にぶち込めば、貴様であろうと信仰心に目覚めるのだな?」

 いや、その結論はちょっと極端に過ぎるでしょう。言いたい事は分かりますよ、神さま? 過酷な状況に置いたら信心に目覚めるということですよね? でも、要するに神の恩寵を感じれたなら、それで良いわけで、つまりそのためには現世利益が一番な訳で。ええ、もちろん日々神が我々を管理してくださっているのは分かっています。ええ、分かります。わかりますのでどうか落ち着いて。それと、戦争を知らないというのは誤解です! 

 

「今更媚びても遅いわ!!」

 いや、主よ、どうか考え直してください! 魔法も奇跡もいまだ証明されてませんし、見たした出来たなどと言う者は胡散臭いことこの上なくて、つまり貴方もそのような存在だった訳で。あと生物である以上女でも男でも性欲はあります! 

 

「もう良い、ともかく試してやる」

「はい?」

「貴様で試してやると言ったのだ!!」

 

 こうして、私のつまらない一生は幕を下ろしたのでありました。

*1
マルクス主義等の社会主義は、あまりにも細分化されているがゆえにひとくくりにするのは事実上不可能である。幼女戦記のコミック版で、共産主義の説明として「どんなに頑張ってもお給料は変わらないよ。でも偉いね! さあ働け! 設けるのは悪いことだよ! お金は党が預かるね! 怠ける奴は再教育! 強制労働! おら働け!! みんなで貧乏になろう!! 文句を言ってるやつがいる? よし粛清だ!」とボロクソに言われているが、これは社会主義から異端とされたマルクス主義からさらに異端とされたボリシェビキからさらに異端とされたスターリニズムを少し過激にした内容で、ソ連型社会主義の説明ならともかく、共産主義の説明としては少々過激すぎである。実際にはソ連でも出来高制が採用されたり、スタハーノフ運動という優秀な労働者をたたえる運動があった。また、少なくとも内戦以前のボリシェビキでは党内民主主義は保たれており、反対する奴などはいっぱいいた。しかし、じゃあ共産主義は素晴らしいものだったのかというとそうでもなく、民主社会主義など穏健なものもあるが基本的には「お金? 国家? そんな資本主義的なもの、いずれは消してやるさ」という超過激なスタンスである。

*2
死後に勝手に黒歴史ノート(自省録)を公開されたかわいそうなローマ皇帝。朝なかなか布団から出れないということが書いてある。

*3
宗教改革で有名なジャン・カルヴァン。福音派は、いまだに聖書は絶対と信じている愉快な連中。アメリカで天動説を信じているのは十中八九こいつらである。残りの1か2は本物の馬鹿

*4
福音書におけるイエスの敵。律法をすべて厳格に守っていると言うが、形式的なものだけだと批判される

*5
フランク王国崩壊とともに効力を失っていった法。なのに五百年後くらいにフランスが、女系の相続禁止との文言を発見し、イングランド王がフランス王に戴冠するのを防ぐために復活させた。意外にその影響は後世まで残っており、ヴィクトリア女王がハノーファー選帝侯になれなかったのも、この法によるものである

*6
集めれば魔法が使える不思議パワーではなく、白くて甘いおやつのこと。イスラエルの民がエジプトを脱出してから、四十年近く彼らの食物となった。ユダヤ人もうちょっとがんばれよ




TNO世界にターニャが飛ぶのはいいとして、魔法も正気もないあの世界でどうやってターニャは戦場で活躍するのでしょうか...
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