そして今回は前回よりも短い……まっことに申し訳ない。
アキトはアリスのパーティメンバーです。
モモイ、ミドリ、ユズ、ユウカ、先生、アキト……全員アリスのパーティメンバーであり、とても大切な人達です。
アキトと一緒に居ると何時も楽しいです。
アキトと一緒にゲームをする事が楽しいです。
あの時、モモイ達と一緒に助けに来てくれた時からアリスはアキトの事ばかりを考えたりしています。
勿論、モモイ達と一緒に居たり、冒険をする事もアリスは楽しいのですが、アキトと一緒に居たり、冒険をするとモモイ達の時とは違う感じがします。
アリスには分からなくて、後からモモイ達に相談をする事にしました。するとモモイとミドリは顔を赤くしたりして話をはぐらかしたりして誤魔化したり、ユズも何時も以上にロッカーに隠れていました。
モモイ達ではクエストをクリア出来ないと思い、今度はケイにも相談してみたのですが、ケイもアリスの話をはぐらかしたりして誤魔化してきます。
アリスは考えました。もうこうなったらアキトと先生に直接聞くしかないと、アリスがこうなった原因でもあるアキトに相談をすればクエストをクリア出来るのではないかと考え、アリスはアキトの居るシャーレに向かいました。
アキトに相談してみると、はぐらかしたりする事はしなかったのですが、アキトもよく分からないという感じでした。
だから、アリスは怒りました。
こうなったらアリスが理解する事が出来るまで、アキトと一緒に毎日ゲームセンターに行こうと思います。そうすればこのクエストもクリアする事が出来ると思いました。
でもそれをアキトに伝えると、「勘弁してくれ……」と言っていました。でもアキトはアリスの冒険に付き合ってくれました。
アリスはアキトと一緒にゲームをするのが大好きです、最近はアキトにいつ会えるのかをずっと考えたりしています。その度にケイに怒られたりしてしまいますが、それでもアリスは楽しみなのです。
そしてこれからも続いていくとアリスは思ってました。
──アリスのスマホから流れてくるアキトの過去の話を知ってしまった時までは。
……………
何時ものように活動をしていたゲーム開発部。少し休憩をしながら自身のスマホを触っていたアリス。
その画面に表示されていたのは、アキトとのモモトークでのメールのやり取りであり、スワイプをしながらトーク履歴を見たりしては笑みを浮かべていた。
そんなアリスの様子をモモイはニヤニヤしながら、ミドリとユズは微笑ましそうに見ていた。
エリドゥでの一件以降、アリスは以前よりアキトと一緒にゲームセンターへ行く事が増えており、アキトといる時のアリスの表情や動作はモモイ達からにすれば完全に恋する少女そのものであった。
無自覚とはいえ、異性であるアキトに密着していたりしているアリスの姿はモモイ達にとっては嬉しい事でもあった。
最早日常と化しているアリスのモモトーク履歴の閲覧。そして今日も何時ものようにアリスが再びアキトを冒険に誘おうとメールを送ろうとした瞬間──
「え?」
──突然アリスのスマホの画面がブラックアウトした。
「あれ?急に暗くなっちゃった」
「私のも……」
「もしかして全員のスマホが?」
それはモモイ達も例外ではなく、突然スマホの画面が暗くなってしまった。
故障にしてはゲーム開発部全員のスマホ画面が突然暗くなるというのは偶然にしては少々タイミングが良すぎた。それは当然ゲーム開発部全員も感じていた。
そしてアリスは知る……
嘗てアキトがアリスに語った、“勇者とは、力が強いから勇者ではなく、困っている誰かを全力で助けられる者も勇者なのではないだろうか”と言ったように、アリスにとっての勇者と呼べるアキト。
──その勇者の過去を。
「何……コレ?」
最初に口を開いたのはモモイだった。
突然スマホの画面が暗くなったかと思えば、突如として謎の女性の声が聞こえてきた。その声の主は当然ベアトリーチェであり、最初で最後の嫌がらせであった。
そして語られる神宮司アキトという男の過去。
それはアキトがキヴォトスの管轄外の地からやって来たという真実に、その管轄外の地でアキトが文字通りの殺しを平然と行っていたという真実と、ゲーム開発部達が知っているアキトからは想像も出来ない残酷な真実であった。
そしてベアトリーチェの語りが終え、スマホもハッキングから解放された数秒後にモモイが先程の言葉を吐くのだった。
モモイはまるで突然頬を叩かれたかの様に硬直して困惑をしており、それは突然ミドリやユズも例外ではなかった。
幾ら状況を整理しようとする度にアリスとアキトがお互い笑い合う姿が現れる。
確かに初めてアキトの戦い方を見た時、戦闘のプロでもないモモイでも流石に戦い慣れしていると思っていた。だがそれを踏まえた上でもモモイ達にはアキトが嘗て殺しを行っていたという真実を俄かには信じ難かったのだ。
別に1年も一緒に過ごしてきた訳ではないものの、それでも多少なりともアキトという男がそんな非道な事を行っていたとは到底考えられなかった。
「お姉ちゃん……」
ミドリが不安気にモモイに判断を仰ぐ。
モモイもどうすれば良いのか分からなかった。何者なのか分からない上、突然アキトの過去を語り始めた者をそう簡単に信じられる程モモイも単純ではない。
だがそれでも言いようのない謎の気持ち悪さと不安が気になり、取れなかった。
ユズも不安気な表情になって自身のスマホを見つめ、ゲーム開発部は不安による沈黙に包まれていた。
「アリス、分かりました!」
──勇者を除いて
「アリス……?」
「アリス、これからアキトの所へ向かいます!」
「え?」
暗い雰囲気が漂うゲーム開発部の中で、アリスただ1人が何時もと変わらない笑顔であった。
「アキトはきっと困っています、こんなのは嘘だからアキトは困っているに違いありません!」
アリスは思い出していた、アキトの言葉を……
『勇者ってのは、ただ力が強いから勇者とかじゃなくて、困っている誰かを全力で助けられる奴も勇者だと俺は思うな』
嘗て自分を全力で救おうとしてくれた
「アキトは言いました、勇者は誰かを全力で助けられる奴も勇者だと。アリスは勇者なので今度はアリスが困っているアキトを助ける番です!」
自身の愛銃であり、レールガンであるスーパーノヴァを携えながらアリスは宣言した。
その純粋な気持ちがアキトを苦しめる事も知らずに……
何か◯夢の方のアリスと混じって正しいアリスの喋り方に苦戦した。正しいアリスの喋り方って何?
次回はサオリ回になります。
個人的に1番曇らせ甲斐があるのはサオリだと思ってる。
次は5000は行くと思っている