女子ばかりのチームを甲子園へ   作:パッチワーカー

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 チームメイト紹介回です。
 1話の冒頭に少し付け足ししました。


色とりどりでデコボコな仲間たち

 

 

 

 

「──じゃあ続きの選手の説明をするだべ」

「うん──ってボールが?!」「どいてどいてどいてーっ!」

 

 バシッ!

 

「ナイスキャッチだべ!」

「へっへーん!どんなもんよ!次も捕るよー!」

「あの守備センスはすごい。捕球体勢も位置もバッチリだ」

小嵐(こがらし) リョウさん。ポジションはショートだべ」

 

 小嵐さんは、コーラルピンクみたいな色の短髪で、空色の目、少し話しただけだが、元気さが伝わるほど活発な少し小さい女の子だ。

 矢部田さんが言うには、小嵐さんは元バスケ部で守備や小技が上手いらしい。──オレとは真反対だ。

 欠点として、アウトカウントを間違えたり、早とちりしたりすることがあるっぽい。

 

「次は、八尺(はっしゃく) 巫女子(ふみこ)さん。元剣道部だべ」

「──オレのことキャップって呼んでる人か。剣道部ってことはバッティングがいいのかな?」

「バッティングもいいだべけど、それ以上に足が早いんだべよ」

 

 八尺さんは、赤い長髪に、赤い目、言葉遣いからか男友達みたいに接しられそうだ。

 ──って、確かにめっちゃ足速いな······二塁駆け抜けてアウトになってるけど。

 この子の欠点は脳筋のところらしい。らしいっていうよりそうだろうなぁ。

 

 カキーンッ!カキーンッ!

 

「その次に、美藤(びとう) 千尋さん。ただ、雪野くんも知ってるんだべ?」

「うん、良い打撃してたから他の子に聞いたよ──もしかして、なんだけど彼女にも欠点ある···?」

 

 青い髪の長髪で、メガネをかけていてキリッとした印象のある美人。そんな彼女にも欠点はあるのだろうか?

 

「──賢そうに見えて、ちょっと抜けてるところがあるくらいだべよ」

「···野球には関係なさそうでよかった」

 

「──そして、冴木 (はじめ)さん。総合的に高い能力で男子のトップクラスの選手にも引けを取らない選手だべ」

「男子と比べてると理事長からキレられるからやめといた方がいいよ。──けど、本当に打撃、守備ともに高い能力があるね」

「──雪野のフォークは打てなかったがな」

 

 冴木さんの話をしていたら、バッティング練習をしていたはずの彼女が近くに来ていた。

 

「オレの意地だよ。──甲子園に行こうとしてるんだ、そう簡単に打たれるような決め球じゃないって」

「···雪野のボールを見て安心した。この高校に来たのは間違いではなかったらしい」

「──?そっか、何かは分からないけど良かった。練習頑張って!」

「ああ」

 

 そう言って冴木さんは打撃練習へと戻っていった。

 彼女は紫と青の中間みたいな短髪と目をしていて、女子の間で「王子様」って呼ばれてるとかいないとか。

 ──確かに、カッコいい系だよなぁとは思う。

 

 カキーンッ!!!

 

「?!···あの子めっちゃ良い音鳴らしてるな」

「この快音を鳴らしてるのは大空(おおぞら) 美代子さんだべ」

「あのふわふわしてる感じの子が···ってよく見たら体鍛えてるな···何かやってるのかな?」

「さすが雪野くんだべ。彼女は「矢部田さんー?」···なんでもないだべ」

 

 ──言い表せないプレッシャーを一瞬感じ振り向いてみると、大空さんがニコニコしてるだけだった。···気のせいか?

 

「大空さんは何かスポーツとかしてたの?」

「野球してたよー」

「そうなんだ!頼りにしてるよ」

「そう言ってもらえて嬉しいけど、私確実性がないからミスしちゃうことも多いんだー」

「そういうところは練習していって直そう。オレも手伝うし、何かあったら言って!」

「ありがとー、じゃあ私も練習に戻るねー!」

 

 薄い橙色のふわふわした髪に薄い水色っぽい丸っこい目をしてる大空さん。──だけど、身体的に野球以外もやってそうなんだけど···

 

「矢部田さん?大空さんって野球以外何かしてたとか知ってる?」

「知らないだべ。そういうことはミヨちゃんに直接聞くんだべよ」

「──まあ答えてくれなさそうだし今はいっか」

「それが賢明だべ···今から投手の練習が始まるんだべ。──雪野くんの注目してるピッチャーはいるんだべか?」

「うん。──十六夜さんかな?」

 

 シュッ、ズバーン!

 

「十六夜 瑠奈さん。美藤さんと同じくソフトボールをやってたんだべ。──けど、今は野球に転向したって言ってたんだべよ」

 

 十六夜さんは、水色の長髪に少し紫っぽい色の瞳をしてる美人さんだ。クラスでは明るく人気者らしい──けど、スポーツしてる時は、オーラを感じて近づきがたい。

 

「ソフトボールでの実績はオレでも知ってるよ。全国優勝を果たした投手なんだよね。···それがなんで野球に転向したんだろ?めっちゃ良い球投げてるし、ピッチングがハイレベルにまとまってるから頼りになるけど」

「──あら、雪野。もしかして、私のことを褒めていたの?」

 

 ──うちの選手は練習中に話しかけに来てくれるの多いね。

 

「うん、つい最近野球に転向したとは思えない出来だからね。でも、なんで野球を始めたんだ?」

「もともとは野球部に入りたかったのよ。ソフトボールはここに入るまで、仕方なく続けてきただけ。──それに、ここの理事長さんが女性選手の公式大会出場に向けて活動してるじゃない?そういうこともあって、私はこの高校で野球を始めたのよ」

「そうだったのか」

 

 そう言うと、十六夜さんが「はぁ」とため息をついた。

 なんで?

 

「···のん気なものね。私にエースを取られても知らないわよ」

「野球はみんなで勝つスポーツだし、良いピッチャーが何人いてもいいと思ってるよ。──エースは譲らないけどね」

「そう、なら精進するのね」

 

 そう言って十六夜さんはピッチング練習へと戻っていった。···なんか球結構速いな。130kmくらい出てそうだ。

 

「彼女の欠点はあのツンツンさってところかな?」

「まあそうだべね」

 

 これで矢部田さんが言ってた7人は終わりかな?そう思っていると、元気な声が聞こえてきた。

 

「はーい、みんなー!差し入れができたわよー!」

「ありがとー!じゃあいただきます!」

「さっすがー!···うん!料理の腕は一級品だね!」

 

「最後にもう1人、頼りになるマネージャーを紹介するだべ」

「マネージャーって···あ、明星(あけほし)さんだよね」

「そうだべ、明星 雪華(せつか)さん」

 

 

「見てのとおり、料理の腕前は確かだべ。料理研究会と兼部してるだべ」

「へぇー、それはありがたい。栄養管理任せられそうだね」

「ただ、問題は···」

「ここの部員、欠点や問題多くない?」

(多分、みんな雪野くんには言われたくないんだべ)

 

 明星さんの話を聞いていると、やれ「きんぺい」ゴボウだのアメリカの首都はニューヨークだの言い間違いや単純な間違いが多かった。

 

「──こういうところが欠点なんだ。···まあ可愛げがあるってことでいいんじゃない?」

「そういうもんだべか?」

「そういうことにしとこう」

「──それで、彼女たちに野球のイロハを教えなくちゃいけないたべ!出来そうだへか?」

「まあソフトボール経験者も野球経験者も思ってた以上にいるし、力を合わせていけばなんとかはなりそうかな」

 

 小嵐 リョウ

 八尺 巫女子

 美藤 千尋

 冴木 創

 大空 美代子

 十六夜 瑠奈 

 明星 雪華  に出会った!

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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