これが(ホロウで)生き残るための、オレの足掻きだぁ!   作:野菜大好き丸

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時間差投稿初めて試したので初投稿です。


2.サイドラ、ホロウで暴れる

 やあみんな、サイドラおじさんだ。一応前世はアラサー入ったくらいだけど実質おじさんのようなもんだし間違ってないよね。

 

 

 それよりも今俺は第六感(禁止カードではない)で目覚めたHAMSの導きでホロウの外に出れる境界線までやって来たのだ。

 

 

 それで、やって来たはいいんだが……、

 

 

 

 

『『『ARGHHHH!!!』』』

 

 

 

 

 ここ敵多すぎぃ! あとうるせぇ! 静かにしろ! (尻尾薙ぎ払い)

 

 

 いやまじで多いわこれ。道中の時よりも多くてキリがねぇ。ぶっちゃけ尻尾薙ぎ払いだけじゃなくサイドラの得意技(エヴォリューション・バースト)(なんか出来た)もやって倒してるけど全然数が減らないし面倒になってきた。

 

 あーくそ、こんな時全体ブッパ出来ればなー! サンボルやブラホ、ライスト撃ちてぇよー! 

 

 

 

『デュエルコンバットシステムを起動します』

 

 

 ──しゃあ! 都合の良い第六感! まさか来るとは思わなかったが取り敢えず頼らせて頂くぜ。てなわけで起動しろ! 

 

 

 

 

〜サイドラ戦闘中にシステムラーニング中〜

 

 

 

(ふむふむ、なーるへそ……)

 

 このデュエルコンバットシステムというプログラム──略してDCS──なんだが、わかりやすく言うならロック◯ンエクゼのバトルチップとフォルダみたいなシステムだ。プログラムの中には前世でよく見た遊戯王のデッキがあり、戦闘中そのデッキにあるカードからピックアップされた脳内手札でアクションを起こせるという。

 

 百聞は一見にしかずという、まずは──

 

(来い! サイバー・ドラゴン・ツヴァイ!)

 

召喚プログラム(モンスターカード)発動』

 

 

 

『──────!!!!』

 

 

 手札にあるカードを念じると目の前に地面にホログラム化した巨大なカードが出現し、そこから鋭利な装甲を纏った機械龍が降臨した。機械龍は出てくるや否やで化け物の群れに突貫し瞬く間に蹴散らしていく。フハハハー! スゴイぞーカッコいいぞー! 

 

『GaOOOoooN!!!!』

 

 

 変に調子乗っていると今度はゴリラみたいな巨大で頑強な化け物が雄叫び上げながらツヴァイの方へと向かっていく。

 

(フゥン、あんなやつツヴァイで勝て……いや待て!? 何か凄い悪寒を感じ──アベシッ!!?)

 

 

『──────!!?』

 

 

 どうやらゴリラのほうが力が強く、巨大な拳での一撃をツヴァイの身体はもろに食らってしまった。同時にこちらにも急な痛みが襲い掛かってきた。マジか、そこは闇のゲームみたいに使役しているモンスターのダメージを共有しちゃうのか。

 

 一応ツヴァイはまだ動けるが半壊に近い状態だ。正直あのまま戦わせたらこっちが持たなくなる。だったら──、

 

 

 

(──自爆するしかねぇぇぇ!!!)

 

 

罠プログラム(トラップカード)発動、“サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー”』

 

 

『──ッ!? 、────ッ!!!』

 

 

 召喚と同時に念のため仕込んでいたカードを発動させる。それを見たツヴァイは「ちょっ!? おまっ!!?」と言いたげな表情でこっち向きながら体内から光が漏れ出していた。

 

 

 

──ドゴォォオオオォォン!!! 

 

 

 あはれツヴァイが爆発四散! ゴリラは爆発に巻き込まれ熱と衝撃の暴力がその身に襲いかかった! 

 

 あ、ぶっつけ本番だったけどライフコストじゃない効果発動のコストはこっちにダメージを負わないようだ。よかった、これでガンガン射出出来るね♥(ゲス顔)

 後でライフコスト系のも試してみるか。

 

 流石のゴリラもツヴァイの自爆に耐えきれなかったのか手足がもがれ体はボドボドになり、ゲーミングカラーな光の粒子となり消滅した。

 

 一方ツヴァイの残骸も型月英霊の消滅みたいに今にも消えそうになりながら爆心地に残っていた。詫びと検証もかねて今度はこれを使ってみるか。

 

 

魔法プログラム(マジックカード)発動、“アイアンコール”』

 

 

 発動と同時にツヴァイの残骸の上空に電波と光の信号が出現し点滅。同時に残骸が信号のもとへと集まっていく。そしてボロボロの残骸が寄せ集まりながら組み上がり、破損していた部分も修復されていきツヴァイが再構成された。

 

 

 

『──────!!!!』

 

 

 復活したツヴァイは俺を見るやすぐさま不満をまくしたてるかの如く吠え続けた。うん、自爆させたのは正直すまんかったがあのまま戦っても犬死にだったぞ。効果でパワーアップ*1してたお前でも殴り勝ててたからあのゴリラ遊戯王数値で多く見ても2000くらいはあったんじゃねぇのか。

 

 

 ついでに自爆のおかげで周囲の雑魚も粒子化して消えていった様子から巻き込んで倒せていたようだし、仮に残っていたとしても見当たらない様子から逃げて行ったみたいだし結果オーライってやつだ。そういや戦闘終わったしこいつ戻せるのかね? とりま戻れって念じてみるか。

 

 

『──────!!!!』

 

 

 お、戻った。お疲れツヴァイ、また(鉄砲玉として)手を貸してくれよな~。さて、ここがHAMSの示していた出口か。どう見ても住宅が目の前にあるが……ええい、南無三! 突撃ー!! 

 

 

 

 

 住宅に突撃し激突せんとする直前──突撃した先に空間の裂け目が出現し勢いのままにホロウの穴へと突入していった。穴からホロウの境界を通り抜け、淀んだ空気の感覚が消えていき解放感が生まれた。少なくともホロウに出たことがわかり、同時に風に流れる乾燥した土臭い匂いがこの体の嗅覚センサーに反応した。

 

 

(──これが、ホロウの外。この世界の姿なのか……)

 

 

 ホロウの外は目の前に広がる荒野とまばらに存在する黒い球体空間、そして一際目立つ大都市が俺の目に映った。

 

 

 

*1
サイバー・ドラゴン・ツヴァイには攻撃力が300上がる能力がある。更に魔法カード(今回はアイアンコール)を見せコストして自身をサイバー・ドラゴンとして扱えるので今回サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジーの条件を満たしていた




・サイドラ
新たな力に目覚め、ホロウの外に出る。決闘者の勘からDCSが強力なチートだと内心思っている。
ツヴァイを自爆させゴリラ(ファールバウディ)を撃破するリアリスト。


・DCS
遊戯王版ロックマンエグゼ戦闘システムみたいなもの。決闘者にもっとわかりやすく例えると5D'sの常時サイコデュエリスト状態。
戦闘が主だが結構応用が利く。
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