こっちあっち…いや逆だ?!   作:Dr.クロ

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第2回の校内ゲーム大会開幕!

正邪「みじけぇ!いや確かに合ってるけどよ!」


17日和目~ゲーム大会⇔大波乱~

とある日の校内

 

真宵「第二回校内ゲーム大会☆」

 

榊「にゃんこ人形(伊御製)争奪対戦開催☆」

 

桐野「イエー!!」

 

伊御「またやるのか」

 

正邪「んで今度は桐野も入るのか」

 

テンションを上げて言う3人に伊尾は頭に猫人形を乗せながら呟き、正邪は一緒にいる桐野を見て言う。

 

桐野「ええ。人数が片方1人多めになると言う事で」

 

正邪「……ついていけるのか?」

 

そう返す桐野に正邪は思わずそう聞く。

 

確かに結構身体能力が多い面々で初参加の桐野が付いて来れるか疑問が出るもんだ。

 

桐野「ふふん。付いて行く事はちゃんとしますよ!」

 

正邪「まぁ、ガンバレ」

 

ふんす!と気合を入れる桐野に正邪は激励を送る。

 

真宵「商品は毎度おなじみ食券と敗者にはお願い事が出来る権利☆」

 

京谷「敗者辛いな」

 

榊「それと今回はウチの店の新作ケーキ券が付くぜ」

 

佳奈「おー」

 

咲「良いわね~」

 

そんな面々に商品と罰ゲームを告げる真宵と付け加える榊に誰もが気合を入れる。

 

と言う訳で真宵製の抽選機マシンでの厳正なるチーム分けは以下の様になった。

 

逃げるチーム

 

伊御、姫、佳奈、咲、正邪

 

鬼チーム

 

榊、つみき、真宵、京谷、桐野

 

正邪「また私は逃げか」

 

姫「はぅ、私は皆さんの中でお荷物ですぅ~」

 

伊御「そんな事ないぞー」

 

チーム分けを見て呟く正邪の後に自信なさげに言う姫を伊御はそう言う。

 

咲「そうよ姫ちゃん。お荷物と言うのはね…RPGのPT(パーティー)で控えのままED(エンディング)を迎えそうな京谷みたいな人を言うのよ」

 

佳奈「だから姫ちゃんは違うよー!」

 

京谷「俺への配慮忘れてないか!?(ガビーン)」

 

伊御に続けて励ます咲と佳奈の容赦のない例えに京谷は叫ぶ。

 

正邪「京谷はまぁ置いといて……」

 

京谷「置いとかないで!」

 

真宵「ルール説明じゃね」

 

そう言う正邪に京谷は叫ぶがスルーされてルール説明に入った。

 

ルール

 

今回は逃げるチームは缶を蹴る代わりに人形を鬼チームの砦(ゴール)に収めるのが勝利条件、鬼チームは人形を、もしくは逃げるチーム全員を捕獲が勝利条件。

 

捕まった逃げるチームは捕獲ゾーンに入れられるが他の逃げるチームの人がタッチするか、人形に触れれば復活できる。

 

正邪「ふむふむ……」

 

伊御「救出の時、見張りに近づくリスクが減るな、逃げる側は…」

 

真宵「その代わり人形取られたらゲームオーバーじゃからねん」

 

姫「人形を失くしちゃったらどうするんです?」

 

ルールを把握する正邪の隣でそう言う伊御へ返す真宵に姫は聞く。

 

榊「お前を人形にしてやろうかぁ~~!!」

 

姫「ふぇえええええ!?」

 

伊御「閣下?;」

 

正邪「?」

 

真宵に変わって某有名所のネタを振る榊に姫は驚き、伊御が冷や汗を流す中で元ネタを知らない正邪は首を傾げる。

そんなこんなあったが第2回は始まった。

 

 

伊御と咲と別れて正邪は姫と佳奈と共に走っていた。

 

正邪「んで…またこのメンツだな」

 

佳奈「だね~」

 

姫「はひぃ~」

 

逃げていて前回と同じメンツになっているのにそう呟く正邪に佳奈は笑い、姫は2人に遅れない様に必死に走る。

 

正邪「んで姫、ちょっと作戦があるんだがいいか?」

 

姫「はひぃ?どんな作戦なんですか?」

 

走りながらそう提案する正邪に姫は聞く。

 

正邪「それはな……ごにょごにょごにょ」

 

姫「ふえぇ~責任重大ですぅ~」

 

耳打ちで告げられたのに姫は緊張して言う。

 

正邪「大丈夫だ。姫ならできる」

 

姫「は、はひぃ、頑張ります」

 

佳奈「ガンバだよ姫ちゃん!」

 

そう言う正邪に姫は気合を入れて佳奈も応援する。

 

榊「あ、いたぞ!」

 

桐野「見つけました!」

 

正邪「!来たぞ!」

 

そこに榊と真宵、桐野が現れて3人は逃げる。

 

見つけた鬼組はペースを上げて追いかける。

 

真宵&桐野&榊「あはははははははははははは!!!」

 

姫「怖いです~~~」

 

勢いよく来る3人に姫は顔を青くしながら絶叫する。

 

そりゃあ確かに高笑いして迫られたら怖いもんは怖いもんである。

 

正邪「あいつらはホント人間かよ;」

 

その様子に思わず正邪はそう言う。

 

べちゃっ

 

姫「へ?はぴゃ!?」

 

正邪「うお!?」

 

ぴょん!

 

佳奈「そんなの関係ねー」

 

バチン!

 

すると正邪は第六感からジャンプして飛び越えると姫が何かに足を取られて転び、佳奈はそのまま直進して正邪と並ぶ。

 

正邪「トリモチかよ!」

 

佳奈「姫ちゃん捕まったね」

 

振り返って姫が足を取られた何かを知り、佳奈はそう言う。

 

正邪「あぁ、そうだなぁ」

 

ニヤリと笑って言う正邪に佳奈は良い笑顔だね~と言う。

 

 

時間は少し飛んで、姫を連行した榊たちはゴールと捕虜を置いとく校庭で待ち構えていた。

 

榊「捕虜側は見晴らしが良いから伊御ならこっちから来る筈、御庭は校舎側から死角の位置で待ち伏せして伊御が来たら出て来てくれ」

 

真宵「挟みうちするのん?」

 

そう指示する榊に真宵は質問する。

 

榊「退路を塞ぐならその方が良いけどどうすっかな…」

 

つみき「それだと前衛の1人が避けられた時点で負ける」

 

その質問に対して悩む榊につみきは指摘する。

 

榊「だな…ってなわけでそれぞれの役目確認!俺はゴールへの進路を防ぎつつ相手を捕獲で御庭は伊御をハグ」

 

つみき「…普通に捕まえるわよ」

 

榊「真宵は――――」

 

そう言って確認する榊につみきはツッコミを入れるがスルーされて真宵に移る。

 

真宵「サーチアンドですたい!」

 

榊「デストロイ違ぇ!?博多弁かよ!!」

 

つみき「働きなさい;」

 

言った事に榊は叫び、つみきはツッコミを入れる。

 

 

その間、正邪と佳奈は伊御と合流した。

 

正邪「伊御!作戦通りにやったぞ!」

 

伊御「そうか、姫にはあとでちゃんとお礼をしないとな」

 

報告する正邪に伊御は携帯を仕舞って言う。

 

佳奈「あの作戦で行くんだね」

 

伊御「本当なら皆で攻める方法もとってみたかったけどね」

 

気合を入れる佳奈に伊御はそう言う。

 

正邪「姫のあのお荷物ってレッテルを剥がしてやらないとな」

 

佳奈「みにわんと榊君コンビは強敵だけど頑張るよ!粉骨爆砕覚悟で!!いっくよーーーーー!!」

 

伊御「わが身惜しまなすぎ!」

 

正邪「死ぬ気か;」

 

気合を入れて叫ぶ佳奈に2人はツッコミを入れてから行動を開始して校庭へと向かう。

 

 

校庭に突入した伊御達は榊たちを視認する。

 

伊御「見えたな」

 

正邪「あぁ、つみきのほうは頼むぞ」

 

榊たちを見てそう言う伊御に正邪はそう言う。

 

伊御「あぁ、分かった」

 

榊「やっぱり来たな!読み通りだぜ!」

 

つみき「佳奈と正邪も一緒ね」

 

佳奈「いっくよー!!」

 

合図とともに伊御は一旦背を向けると腕を組んで、そこに佳奈が足を乗せる。

 

伊御「悟られない様に(小声)」

 

佳奈「うん(小声)」

 

正邪「あぁ(小声)」

 

小声で会話した後に勢いを付けて飛んで、榊たちを飛び越え、続けて正邪も飛んで行く。

 

つみき「飛んだ」

 

榊「下に短パン!?じゃなくて!空から投げ入れる気か!?」

 

正邪「榊、あとでグーで往復ビンタ」

 

それに対して叫んだ榊に正邪は握りこぶしを握って言う。

 

榊「うぇ!?」

 

真宵「させないんじゃよ!」

 

佳奈「伊御くーん!」

 

それに対して姫を見張っていた真宵がゴールの前に出て守ろうとするが佳奈の言葉にハッとなる。

 

真宵「は!!まさか本命は伊御さんパターン!榊さん気を付けて!!」

 

榊「!?パスを貰う暇を与えないぜ!」

 

つみき「ここで伊御を捕まえる」

 

伊御「む」

 

それに対してつみきと榊が伊御をマークして正邪と佳奈を真宵がマークする。

 

真宵「連携は失敗みたいじゃね☆」

 

佳奈「まだまだ!人形は渡さないよ!」

 

榊「最後に詰めを誤ったな!」

 

伊御「……どうかな」

 

ささっと腕を後ろに回す佳奈を見てからそう言う榊に伊尾はそう返す。

 

榊「お前を逃がさなければ戦力的・時間的にこっちの勝ちは決まりだぜ」

 

伊御「いや、俺たちの勝ちだ」

 

確信とも言える伊御の言葉に榊はなぜと思った時…

 

チャーチャララッチャッチャッチャーラーラララーラララー♪

 

榊「はい?」

 

鳴り響いた鬼側の勝利の音楽に榊は呆気に取られて振り返る。

 

姫「やりました~~♪」

 

榊「アイエェェェェェェェェ!?姫っち!?人形!?ナンデ!?アイエェェェェェェェ!?」

 

そこには元気に手を振る姫とゴールに入れられた人形があって榊は思わず叫ぶ。

 

正邪「作戦成功♪」

 

佳奈「だね~♪私が復活していたのだ!」

 

真宵「もしかしてカナやんと神那っちが飛んだのって!?」

 

桐野「囮でもあったんですか!?」

 

そんな榊の様子に元気よくハイタッチする2人に真宵は先ほどのを思い出し、咲を捕まえるのを諦めて合流しようとしていたのかいた桐野が叫ぶ。

 

正邪「正解。今回の主役は姫だったんだよ」

 

佳奈「私と神那っちは真宵っちに対する囮であると同時に姫ちゃんの救出が役目だったのだ!」

 

笑って言う正邪の後に佳奈もそう言う。

 

伊御「榊とつみきは多分こっちに二人がかりで来ると思っていたから俺は二人に対する囮」

 

そう言って伊御が解説する。

 

まず正邪と佳奈を飛ばしたのは姫救出を悟られないのと真宵を引き付ける為にやった事。

 

3人が行った作戦のポイントは姫に人形を渡す一瞬の隙を作り出す事と2人が人形を持ってない事に気づくかどうか

 

その際、真宵の1回目の缶蹴り大会の時での記憶を利用して伊御へと注意が向く様に佳奈が呼ぶことでフェイントし、その後に姫にパスをしてから人形を持っているように両手を後ろに隠す事で違和感を抱かせない様に佳奈が人形を持っていると言う先入観を持たせて榊とつみきは伊御へのパスを警戒し、真宵はどちらかが持ってると勘違いしてる正邪と佳奈をマークしてる間に復活してるのも知られずノーマークだった姫が知られない様にこっそりゴールさせると言う作戦だったのだ。

 

伊御「姫を戦力としてみてなかったのがそっちの敗因かな」

 

正邪「弱者()を侮ったのがお前らの敗因だぜ!」

 

佳奈「姫ちゃんにひれ伏せー!」

 

榊&真宵&桐野「「「負けましたー」」」

 

大事な事なので強調する正邪の後の佳奈のに3人は姫に向かって土下座する。

 

京谷「げ、やっぱり負けたのか」

 

咲「お疲れー作戦上手く行ったみたいね~」

 

そこに悔しがる京谷と咲が来る。

 

正邪「これでもう姫はお荷物じゃないな」

 

榊「今回は姫っちとお前らにやられたぜ」

 

咲「そうね。今そんな事言ったら…」

 

にっこり笑って言う正邪に榊はホントにやられたと頬をポリポリ掻き、咲もそう言ってから続ける。

 

咲のイメージ姫「お荷物な私に負けるなんて、無様ね」

 

咲「敗者に対してそう言う意味に…」

 

姫「なんだか私とっても酷い子です!?」

 

伊御「無い無い;」

 

咲のイメージの自分に姫は衝撃を受けて伊御が手を振り、つみきと正邪もうんうんと同意する。

 

こうして今回のゲームは姫の活躍で伊御達の勝利に終わり、食券と新作ケーキ券を手に入れた。

 

ちなみにMVPの姫は盛大に鬼組の4人により胴上げされた。




桐野「次回!『勉強⇔雨降り』をお楽しみに!」
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