こっちあっち…いや逆だ?!   作:Dr.クロ

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学生の一大イベント、学園祭迫る!


第25話~学園祭⇔屋台準備~

真宵「い~~~~~~~~お~~~~~~~~さ~~~~~~~ん!」

 

とある日の休み時間、のんびりとつみきと正邪に姫と話していた伊御の所に真宵があわただしい様子で来る。

 

伊御「ん?」

 

正邪「なんだ?」

 

いきなり来た真宵に4人が見る中で真宵は伊御に近づく。

 

真宵「伊御さん!」

 

伊御「どうした?」

 

正邪「なんかあったのか?」

 

そうなんじゃよ!と返してから真宵は伊御を見る。

 

真宵「が、学園祭で榊さんと店出すとは本当かにゃ!?」

 

伊御「うん」

 

正邪「なに!?」

 

つみき「!」

 

姫「はぅう!?」

 

告げられた事は3人も知らなかった様で、驚いて伊御を見る中で真宵は姫に近づき……

 

真宵「なんで誘ってくれないんじゃよ~!」

 

つみき「(うんうん)」

 

正邪「そんな楽しそうなこと、私たちも誘ってくれよ」

 

伊御「あ、増えた」

 

訴える3人+αに伊御は困った顔をする。

 

伊御「えっと…今日誘うつもりだったんだけど…皆も一緒にどう?」

 

真宵「おー!!」

 

つみき「!」こくこく

 

正邪「勿論参加させてもらうぜ」

 

誘う伊御に3人は早速参加表明を出す。

 

姫「?」

 

ちなみに姫はノリと展開に付いて行けず分かってなかった(ぽふー)

 

バディア「何を騒いでいるんだ?」

 

伊御「あ、バディア。文化祭のでお店をやるのにつみき達を誘ってたんだよ」

 

近寄って聞いたバディアは成程と納得してその時期だったかと内心思う。

 

伊御「良かったらバディアも参加する?」

 

バディア「良いのか?」

 

うんと伊御は頷き……

 

伊御「文化祭は皆で楽しくやって行きたいからね」

 

微笑んでそう返す。

 

バディア「(……相変わらずの無自覚、ホントに恐るべし音無伊御)」

 

背を向けて真っ赤になる顔を抑えるバディアに伊御は真宵を見る。

 

伊御「何か変な事言ったかな俺?」

 

真宵「いやー、流石伊御さんじゃね;」

 

正邪&つみき「(ぷしゅ~~)」

 

姫「はう~(ぶしゃー)」

 

恐るべしと言う真宵の隣ではつみきと正邪は煙を出し、姫はいつも通り鼻血を流していた。

 

 

 

 

姫「お店は何を出すんですか?」

 

落ち着いてから姫はどんな店なのか質問する。

 

伊御「榊の案でクレープ屋。俺も作るけどね」

 

真宵「伊御さんクレープ作れるの?美味しく作るの難しいんじゃ」

 

正邪「いやいや、真宵。忘れたのか?伊御はハチポチで働いているんだぞ?」

 

バディア「確かにそうだな。そこらへんはどうなのだ伊御」

 

疑問に感じて聞く真宵に愚問じゃね?と正邪は返し、バディアも聞く。

 

伊御「一応。クレープ生地の焼き方はみーこさん直伝」

 

姫「伊御君のクレープ、とっても美味しいんですよ!」

 

正邪「…その言い方。姫、食べたことあるな」

 

つみき「!」

 

真宵「この子、何気に食べたことが!?」

 

両手を合わせてニッコリ笑う姫につみきと真宵に正邪は驚く。

 

姫「はい。はちぽちでそれはもう口の中でとろけるような…」

 

バディア「ものすごく美味しそうな気分になる感想だな」

 

ホッペを抑えてうっとりとする姫にバディアはごくりと喉を鳴らす。

 

正邪&つみき「(ずーん)」

 

姫&真宵&バディア「ん?」

 

その隣でつみきと正邪がオーラを纏ってるのにようやく気付いた後……

 

正邪&つみき「(くわっ!)」

 

姫「はひぃ~~~!?」

 

真宵「謎の波動が!?」

 

バディア「姫が吹っ飛ばされたぞ!?」

 

2人から放たれた波動に姫が吹っ飛ばされるのに真宵とバディアは驚く。

 

京谷「ごっふ!?」

 

そして飛ばされた姫は京谷と激突する。

 

京谷「(チーン)」

 

佳奈「なにごと!?」

 

咲「姫ちゃんどうしたの!?」

 

突然だったので2人はえー!?と驚く

 

つみき&正邪「うらにゃましい…」

 

伊御「そんなに食べたいなら最初に二人に食べさせてあげるよ」

 

羨ましそうに言う2人に伊御がそう言う。

 

つみき「ほんと?ほんと?」

 

正邪「嘘じゃねぇよな?」

 

伊御「そんなに良いものじゃないぞ?」

 

確認する2人に伊御はそう返す。

 

つみき「い、いい…。う…嘘。嘘吐いた…ら」

 

正邪「もし嘘、つくなら……」

 

姫&真宵「?」

 

伊御「針千本か?懐かしいな」

 

モジモジしながら言う2人に伊御は続くだろう言葉を言い……

 

つみき「針……サンバ!」

 

正邪「をしてもらうぜ!」

 

最後がカオスであった(爆)

 

伊御「何処の奇妙な風習だ;」

 

姫「は、針サンバなんて初めて聞きました」

 

真宵「きっと針千本飲まされながらサンバを踊らされるんじゃね」

 

バディア「どういう拷問だそれ;」

 

どういう感じか推測する真宵にバディアはツッコミを入れる。

 

姫「そ、それは怖いですぅ!」

 

バディア「色々と危ないな」

 

と言うか普通に死ぬなとバディアは思う。

 

真宵「それか針千本飲ませる方がサンバを踊っている可能性も…」

 

伊御「変態か」

 

姫「さらに怖いですぅぅ!」

 

正邪「…言い間違えちゃったなつみき」

 

つみき「そうね。姫が怯えてるし……真宵も原因だけど」

 

そう言って同調させた本人はHEY!と踊りだしてる。

 

榊「おーっす!」

 

姫「あ、榊さん!」

 

正邪「…そう言えば榊。いなかったんだな」

 

バディア「そりゃあ別教室だしな」

 

あ、そうかとやり取りしてる間に榊は踊ってる真宵に気づく。

 

榊「何やってんだ真宵?;」

 

姫「針千本の正しい飲ませ方の話を…;」

 

正邪「ダンスしながら飲むらしいぞ」

 

答えた姫と正邪に聞いた榊は拷問か!?と絶叫する。

 

伊御「それはもういいから;」

 

 

 

 

バディア「ところでクレープ屋するのはいいが場所とか決まっているのか?」

 

学園祭での出店の準備の話し合いので確認するバディアに伊御と榊はそこらへんは大丈夫と返す。

 

真宵「そう言えば…クレープ屋の衣装とかは決めてるの?」

 

榊「んいや。まだ決めてないぜ」

 

正邪「んじゃどうするんだ?」

 

そうだなと榊は顎を摩るとにょほほと真宵が不敵に笑った後……

 

真宵「では!お二人にはこの衣装を是非!」

 

どこからともなく紙袋を取り出して見せる。

 

榊「ほほぉう…」

 

伊御「って言うか何時用意したんだ;」

 

バディア「(相変わらず作業が速いな……)」

 

冷や汗を流す伊御に同意しながらバディアは呆れるのであった。

 

 

 

少年2人着替え中……

 

 

 

榊「セクシー…」

 

伊御「スーツ?」

 

真宵が用意したのはどことなくホストが着る様なスーツであった。

 

姫&つみき「ぶはー!」

 

正邪「ぶっ!?」

 

そのカッコよさ(特に伊御の)に3人は鼻血をブーする。

 

バディア「(なんというカッコよさだ!?直接見るとここまで凄いとは……!!)」

 

真宵「ナイス、ホスト!」

 

伊御「ホスト!?」

 

榊「やはりそれが狙いかー」

 

それにバディアが戦慄し、サムズアップする真宵に榊は知ってたと見た時点で察していた。

 

真宵「後は……とぉう!」

 

続けざまに伊御のメガネを取り上げる。

 

正邪&バディア「!!?」

 

初めてメガネをかけていない伊御の素顔を見た正邪とバディアに電撃が迸る。

 

伊御「こ、こら!返せ、見えん…」

 

つみき「素顔…キュン」

 

正邪「(伊御の素顔…初めて見た…)」

 

バディア「(これが伊御の素顔の威力……か……!)」

 

慌てて取り返そうとする伊御を見ながら正邪はキュンとなり、バディアは内心悶え転げていた。

 

真宵「伊御さん、学園祭の時だけコンタクトにしたらどうにゃん?眼鏡属性は少数じゃし」

 

姫「そうなんですか?」

 

正邪「いや、知らねぇし;」

 

榊「じゃあそうすっか?」

 

提案する真宵のに伊御はん~と唸る。

 

伊御「……コンタクトって目に直接着けるだろ?」

 

榊「うん」

 

それがどしたんと見る榊達に伊御は恥ずかしそうに……

 

伊御「怖くて…さ」

 

頬を赤らめ、口元を抑えながらそう答えた。

 

つみき&正邪「!」

 

姫「ぶはーーーー!」

 

その衝撃に誰もが防御出来ずに直撃し、まだ悶えていたバディアもまたさらに衝撃受け……

 

バディア「(元男の我が此処までの衝撃を受けるとは……恐るべし伊御!)」

 

顔を凄く真っ赤っかにして悶え転がる。

 

つみきは萌えにロッカーをバシバシ叩いて紛らわそうとしていて、姫はまた沈んでいた。

 

真宵&榊「その格好でそのしぐさは反則だ!/じゃ!」

 

正邪「危うく死ぬところだったぜ…」

 

伊御「そこまで!?」

 

ツッコミを入れる榊と真宵の後にふうと息を吐いた正邪に伊御は驚く。

 

 

 

 

そんなやり取りから数日後、伊御達は集まってクレープ屋で出すメニューでどれを出すかを考えていた。

 

真宵「メニューはどうするにゃ?」

 

正邪「定番のメニューにオリジナルのも加えとくか」

 

バディア「オリジナルと言うとどんなのだ?」

 

提案した正邪にバディアは気になって聞く。

 

正邪「ん~例えば猫とかモチーフにしたクレープとか?」

 

姫「あ、可愛いですねそれ!猫ちゃんを描いて猫ちゃんクレープですね」

 

どんな感じかを言う正邪に姫は楽しそうに言う。

 

伊御「猫ちゃんクレープか…確かに人気になりそうだな」

 

バディア「他にもあったほうがいいんじゃないか?例えば…鬼っこクレープとか」

 

鬼っことな!とすぐさま真宵が食いつく。

 

バディア「ああ。猫のを少し変えたらできそうだと思うのだが」

 

真宵「確かにいいアイデアじゃよ!どうせだし模様も注文受け付ける感じにすると良いかもじゃね~」

 

ワイワイ話しているとお~いと榊が入って来る。

 

榊「屋台の場所決まったぜ」

 

伊御「おー」

 

正邪「良い場所取れたか?」

 

正邪の問いにふふん!と不敵に笑って紙を差し出す。

 

榊「俺の力を持ってすればこんなもんよ」

 

どれどれ……と伊御と真宵は見ると場所は正門から学校の校舎前で人通りも場所も良しと屋台を出すのに最高の場所であった。

 

伊御「お、結構良い場所だな」

 

正邪「この場所ならお客さんも集まりそうだな」

 

真宵「お店は場所が重要じゃからね」

 

誰もが場所のにおおと声を漏らす。

 

伊御「よし。これで店の準備スタートできるね」

 

真宵「おっす!」

 

正邪「頑張るとするか」

 

バディア「ああ、そうだな」

 

誰もがやる気を出す中で榊がよーし!みんなーと呼びかけ……

 

榊「クレープ屋『つつみん!』頑張ろうぜ!」

 

榊以外「つつみん!?」

 

店の名前が決まっていたのに驚く。

 

正邪「いつの間にそんな名前に!?」

 

榊「ついさっき決めたぜ☆」

 

伊御「確かにクレープは包むけど……;」

 

爽やかな笑顔で言う榊に伊御は冷や汗を流す。

 

榊「良いネーミングセンスだろ」

 

バディア「分かり易くて覚えられやすいから良いのではないか?」

 

サムズアップして言う榊にバディアはそう述べる。

 

榊「まぁ、つつみんで決定とはいえ、お前らならどういう名前にする?」

 

正邪「店の名前か…」

 

バディア「ふむ、そうだな……」

 

言われてバディアはふと、つみきを見てから暫し考え……

 

バディア「…ねこにゃん?」

 

榊「あー……」

 

真宵「なるほど…」

 

つみき「…にゃによ」

 

出て来たのにつみきを除いて誰もが納得する。

 

真宵「伊御さんならねこにゃんでもいけそうですな」

 

伊御「そうか?」

 

正邪「ああ、確かに」

 

なんで納得できるの?と疑問な顔の伊御に全員が一斉に……

 

伊御以外「猫ホイホイ」

 

伊御「おい;」

 

告げた事に伊御はツッコミを入れる。

 

正邪「さて冗談はこれぐらいにして色々と準備するか」

 

バディア「そうだな」

 

榊「ようし!つつみん頑張って行こうぜ!」

 

号令に誰もがおーと腕を突き出す。

 

 

 

 

そんな訳で時間が進み、学園祭前日

 

準備する学生たちでにぎわう中で榊と正邪は角材を運んでいた。

 

榊「角材貰ってきたぞー」

 

正邪「そっちの方はどんな感じだ?」

 

伊御「お~こっちは……よし、真宵!」

 

2人に返してからパソコンで何かしていた真宵に話しかける。

 

伊御「このソーラーパネル。こんな感じで良いか?」

 

正邪「…ソーラーパネル?」

 

榊「そ、ソーラー?」

 

確認する伊御に真宵がOKOKと返す中でどういう事?と正邪はバディアに聞く。

 

バディア「ソーラーと言うのは太陽の光を吸収してそれを電気に変えると言うものだ。太陽があればいつでも補充出来る感じだ」

 

正邪「へ~、そりゃすげぇな…ってそれ屋台に使うのか?」

 

太陽を指さしながら説明したバディアのに正邪は感心してから伊御を見てうんと返される。

 

真宵「こっちの電子制御システムも出来たにゃ」

 

伊御「USB対応させたか?」

 

バッチリしたよん☆と質問のにそう返す。

 

真宵「3.0。おまけでパッシブレーダーも付けてみたにゃん」

 

榊「ぱ、ぱっしぶ?」

 

バディア「れーだー?」

 

笑顔で言う真宵のに榊とバディアは何それと思った。

 

ちなみに正邪はもう考えを放棄してぼーとしてる。

 

伊御「パッシブレーダーは大雑把に言うと商業放送や通信信号など、環境内の非協力的な照明源からの反射を処理することでオブジェクトを検出および追跡するって奴だよ」

 

正邪「お、おぶじぇくと?」

 

真宵「これがあれば光学迷彩で姿を消したお客さんも漏らさずロックオン!」

 

榊「それはもう屋台の機能じゃないだろ!?」

 

バディア「光学迷彩で姿を消す客ってどんな客だ;」

 

目をパチクリさせる正邪に物体の事だよと教えながら、理由を言う。

 

伊御「ベスト屋台賞狙うからな」

 

榊「マジで!?」

 

正邪「ベスト屋台賞?」

 

そんなんあるの?と首を傾げる正邪にあるんじゃよと真宵に返される。

 

真宵「ちなみにエコシステム満載のオール電化じゃよ」

 

榊「なんと!?」

 

正邪「屋台でオール電化!?」

 

バディア「…凄すぎる屋台だな」

 

と言うか屋台の域を超えてないか?とバディアは前世の記憶も合わせてそう思った。

 

真宵「そしてさらに…!屋台のバッテリーには新開発のナトリウム二次電池を採用!万が一の雨でソーラーパネルが使えなくなっても24時間は余裕にゃん」

 

伊御「EMP(電磁パルス)も対策済みだ」

 

榊「へ、へー…」

 

バディア「…超えてるな。確実に」

 

前言撤回、もう屋台じゃなくて小さい店だとバディアは真宵の科学力に舌を巻かずにはいられなかった。

 

榊は榊でもう好きにしてと諦めていて、正邪はハテナマークを浮かべるしか出来なかった。

 

 

 

 

少し時間が進み、伊御は家庭科室で服を縫っていた。

 

姫「あ、伊御君」

 

伊御「ん?」

 

正邪「何縫っているんだ?」

 

気づいて声をかける姫の後に正邪も聞く。

 

伊御「真宵に頼まれたつみきの衣装」

 

正邪「つみきの衣装?」

 

姫「つみきさんだけ衣装違うんですか」

 

首を傾げる2人にそうらしいと返す。

 

伊御「衣装って言うか…着ぐるみっぽいんだけどね」

 

姫「そ、それ!伊御君が作ったんですか!?」

 

正邪「可愛いなそれ」

 

そうだけどと返した伊御に姫と正邪はあーとなる。

 

姫「あの…とっても可愛いんですけど…」

 

正邪「一つ問題があるよな…」

 

伊御「?」

 

どこに問題が?とハテナマークを浮かべる伊御に姫と正邪は困った顔をする。

 

正邪「その服をつみきが着るのかどうかだよ」

 

姫「着ぐるみ…だとつみきさん、着てくれないかもですよ?」

 

伊御「そうかな…?」

 

2人のにそう返していると何の話?と話題のつみきが来る。

 

正邪「あ、つみき」

 

姫「はぅ!あ、つみきさんの衣装の話なんですけど…」

 

つみき「ふーん…」

 

どんなのと見ようとするつみきに伊御は後ろに隠す。

 

伊御「あ、見ちゃ駄目だぞ。真宵に完成するまで秘密って言われてるからね」

 

正邪「完成までお預けってことか」

 

つみき「伊御の…手縫いなの?」

 

うんとつみきのに伊御は頷く。

 

伊御「楽しみにしててくれ」

 

つみき「うん」

 

姫「………(今更着ぐるみだとはいえませんね…)」

 

正邪「……(これ、完成したときが大変だな)」

 

髪の一部がぴこぴこ動いてるのを幻視出来る程嬉しそうなつみきに正邪と姫は心の中で思った。

 

 

 

 

時間が進み、夕方

 

真宵「できたー!」

 

伊御・榊「ん?」

 

余った角材を頂戴と言ってそれで何かをしていた真宵が声を出したのに誰もが真宵を見る。

 

バディア「なにができたんだ?」

 

正邪「つか、なんだそれ?」

 

真宵「じゃーん!」

 

バディアの問いに対して真宵が見せたのは……星の模様が付いた薄青色のシルクハットで上にフラグが付いていた。

 

正邪「つか、なんだそれ?」

 

真宵「真宵フラグじゃよ!バネ仕掛けになっていて私の好感度が上がると…」

 

ピコーン

 

答えながら手に持ったボタンを押すとフラグが立った。

 

真宵「こういう感じで立つんじゃよ!」

 

榊「作業しろって」

 

バディア「何サボっているのだ;」

 

呆れた顔でそう言う2人を無視して真宵はボタンを押す。

 

真宵「ピコーン!ピコーン!ピコーン…」

 

バキッ!

 

ただ、連続で押し過ぎたせいか余りを使っていたからかフラグが折れて上に吹っ飛ぶ。

 

伊御&榊「!?」

 

真宵「うぇえ!?」

 

正邪「折れて吹っ飛んだ!?」

 

バディア「(あー……確かこの先のオチは……)」

 

誰もが驚く中でバディアはオチを予想し……

 

グサッ!

 

榊「ほら来たー!?」

 

落ちて来たフラグは見事に榊に突き刺さった。

 

伊御&真宵「あぁ……」

 

正邪「榊に刺さったな…」

 

バディア「(そして最後は…)」

 

バタン

 

そのまま榊は頭から血を流して倒れる。

 

バディア「(やはりこういうオチになったか;)」

 

姫「はぅあ!?どうしたんですかー!?」

 

つみき「…大丈夫?」

 

ドタバタに気づいて来て榊の状態に絶叫する姫の後につみきが問う。

 

榊「お…俺の事は…気にするな…」

 

伊御「真宵フラグが圧し折れた…」

 

真宵「その言い方は傷つくんじゃよ!」

 

息絶え絶えに返す榊を見ながら呟いた伊御のに真宵は叫ぶ。

 

正邪「早く手当したらどうだ?;」

 

姫「そ、そうです!でもどうすれば…」

 

慌てる姫に落ち着けと正邪は宥める。

 

つみき「血液の流れを止めればいいから…」

 

真宵「って事は…!心臓を止めるんじゃね!」

 

伊御「やめれ!」

 

正邪「息の根を止めるつもりか;」

 

バディア「腕の止血だと脇の下の動脈を押さえるのだったか?」

 

普通に死ぬぞと正邪は冷や汗を流す中でバディアが確認の為に聞く。

 

伊御「今回は頭の止血だから押さえるのは…」

 

姫「首の動脈ですね!」

 

榊と姫以外「「「「!?」」」」」

 

物騒な発言をした姫に誰もが引いた。

 

榊「だぁああ!殺人予告だ!しかも姫から!」

 

真宵「ってか、フラグ抜く方が先じゃね」

 

伊御「だな」

 

起き上がって叫ぶ榊を見ながら手当の前に抜いた方が良いねと納得する。

 

榊「いや、いいから!さっさと保健室連れてけって!」

 

バディア「そろそろ連れていった方がいいのではないか?」

 

正邪「そうだな。弄るのもここまでにするか」

 

弄ってたんかいと血を噴き出しながら叫ぶ榊を連れて医務室に向かうのであった。

 

 

 

 

キクヱ「皆さ~ん、調子はどうですか?」

 

少しして、様子を見に来たキクヱが声をかける。

 

正邪「一人脱落したけどいい感じに進んでるぜ」

 

バディア「ああ、魂抜けかけてるのがいるが問題ないぞ」

 

榊(魂)『調子は瀕死』

 

キクヱ「な…何があったんですの!?」

 

その問いにバディアと正邪が返し、魂で返事した榊にキクヱは驚く。

 

榊(魂)「死亡フラグが襲ってきたんです」

 

真宵「確かにそっちのフラグじゃったかも」

 

姫「お疲れ様ですぅ」

 

伊御「先生。見回りですか?」

 

続々と出て来てからの伊御のにキクヱははいと返す。

 

キクヱ「皆さんの様子を見に来たんですの」

 

バディア「大変だな。教師というものは」

 

ほんわかに返すキクヱにバディアはそう呟く。

 

キクヱ「確かに大変だろうけど、皆さんが頑張ってる所が見れるから良いものですの~」

 

正邪「そういうものなのか」

 

そうものですのとキクヱは微笑んで返す。

 

伊御「クラスの方、大丈夫そうですか?」

 

キクヱ「そうですね…皆さん真宵さんが居ないと捗ると」

 

真宵「どぅえ!?」

 

正邪「捗ってんのか;」

 

と言うか真宵がいたら進まないんだなと正邪は改めて思った。

 

バディア「(…やはり楽しいなこういうのは)」

 

そんな会話を聞きながらバディアは笑う。

 

知人と楽しく会話すると言うのはホントに良い事だからだ。

 

真宵「傷ついたんじゃよー」

 

キクヱ「冗談ですの♪」

 

正邪「冗談かよ;」

 

バディア「本当のことだと思ったぞ」

 

笑顔で言うキクヱにこの人も結構侮れないなと誰もが思った。

 

佳奈「お~い、みんな!」

 

京谷「メニューはどうだ?」

 

そこに佳奈と京谷に咲が来る。

 

真宵「だいたい決まったんじゃよ」

 

伊御「こんな感じにしようかと思って」

 

そう言って差し出されたメニュー表を受け取って見た佳奈はおおと目を輝かせる。

 

キクヱ「あら?深山さん達も伊御くん達の方なんですの?」

 

咲「はい。クラスの方は準備のを手伝って、私達は飲み物を考えていたんですよ」

 

質問したキクヱに咲はそう返す。

 

京谷「んで飲み物とかなんだがこういうのはどうだ?」

 

伊御「えっと…オレンジジュース、グレープジュース。それにタピオカミルクティーか」

 

チョイスに成程と伊御は呟き、復活した榊もふむふむと呟く。

 

榊「定番のと最近話題のタピオカがあるし確かにいいな」

 

正邪「タピオカって普通にできるのか?」

 

首を傾げる正邪に出来なくはないよと伊御は返す。

 

伊御「それに市販で売られてたりしてるからね」

 

正邪「へ~、そうなのか」

 

バディア「通販以外でも売ってるのだな」

 

ほへぇ~と誰もが感嘆する。

 

(友人が教えてくれましたby作者)

 

咲「クレープのお供には良いでしょ」

 

正邪「良い感じになりそうだな」

 

だなと誰もがワイワイ話すのにキクヱはくすっと笑う。

 

榊「さあ、こっちも準備を終わらせて明日に備えようぜ!」

 

おお!気合を入れる榊達にキクヱは微笑ましく見てから他の所へ向かう。

 

 

 

 

太陽が沈みかけてる中、家庭科室で伊御はつみきに着せる為の衣装の最終段階をしていた。

 

伊御「よし、完成…!」

 

真宵「お疲れじゃよー!」

 

榊「おー、良い感じ」

 

正邪「こりゃつみきに似合いそうだな」

 

出来栄えに見ていた3人はほーとなる。

 

伊御「そう言えば、正邪にも真宵に頼まれて作ってるんだ」

 

正邪「へ?私にもか?」

 

真宵「いやぁ~マスコット定員はもう1人いたら面白いかにゃ~と」

 

目をパチクリさせる正邪に真宵はそう返す。

 

伊御「これなんだけど」

 

正邪「これって…白い犬?」

 

なんで犬?と言う正邪に真宵はてへっと笑い……

 

真宵「つみきさんと対照的になるようにとお願いしたんじゃよ☆」

 

正邪「そんなもんか」

 

榊「白と言ったら黒、猫の反対は犬だから白犬だぜ」

 

伊御「試しに着てくれないか正邪」

 

笑顔で言う真宵のを聞きながら正邪は呆れ、榊がそう呟いた隣で伊御はそう言って差し出すとガラッと言う窓が開く音に顔を向ける。

 

そこにはつみきがいた。

 

正邪「あ、つみき。服できたみたいだぞ」

 

つみき「…着ぐるみじゃないそれ」

 

そう言った正邪につみきはジト目で返した後に背を向け……

 

つみき「…着ない」

 

きっぱりと断る。

 

榊&真宵「えー!!」

 

正邪「(やっぱりそう来るか。だが…)」

 

伊御と演技派な2人なら着せそうだなと正邪は思う。

 

伊御「上手くできたんだけどな…」

 

つみき「………」

 

凄く残念に呟く伊御につみきはぴくッと反応する。

 

真宵「せっかく伊御さんがつみきさんの為に縫い上げたのに…」

 

榊「夜なべまでしてたよな」

 

つみき「!」

 

伊御「してないけど」

 

正邪「でもつみきのためにってのはホントだろ?」

 

うん、そこはホントと伊御は肯定するのにつみきは反応する。

 

真宵「あんなに忙しい伊御さんがこんな無理してまで丹精込めて作ったのに」

 

榊「指は針で傷だらけになっていたよな」

 

正邪「傷だらけか…?」

 

伊御「なってないけど;」

 

どんだけ同情な感じで気を引くつもりだよと正邪は冷や汗をかくがつみきには効果てきめんでどよーんと言う雰囲気をわざと纏い、目を光らせて口元を笑わせている2人に気づかず……

 

真宵・榊「残念だ。あーあ、残念だ。しょんぼりだ」

 

正邪「(精神攻撃効いてるなー;…でもあとで倍返しされそうだな物理で)」

 

伊御「ねえつみき」

 

しーらねと見守る中でついに……

 

つみき「う、うぅぅぅぅ……き、着れば良いんでちょ!」

 

ついにつみきは折れてガウーと吠える。

 

榊・真宵「(計画通り!)」

 

伊御「おー」

 

正邪「良かったな伊御」

 

そうだねと頷く伊御に見送られて、正邪はつみきと共に着替えに行く。

 

少女着替え中……

 

正邪「着方はこれでいいか?」

 

つみき「…多分OK」

 

制服を脱いで体操着に着替えてから着ぐるみの着方を確認する正邪につみきはそう返す。

 

榊&真宵「おー!」

 

佳奈「似合ってるよ二人とも!」

 

バディア「ホントに似合ってるな」

 

着替えて来たつみきと正邪に着替えに行くのと入れ替わりで来た佳奈達は感嘆の声をあげる。

 

京谷「サイズもぴったりみたいだな」

 

咲「2人とも可愛くて良いわね」

 

伊御「似合ってる、似合ってる」

 

正邪「そ、そうか?」

 

恥ずかしいのか顔を反らすつみきの頭を伊御は撫でる。

 

真宵「に、似合いすぎて…」

 

榊「違和感がない…;」

 

その撫でてる光景に違和感がないのに伊御すげぇ……と榊と京谷は思った。

 

流石に恥ずかしくなったので離れようとしたつみきは転がっていた空き缶を踏んでしまう。

 

つみき「にゃ!」

 

伊御「つみき!」

 

こけてしまいそうになるつみきはふんばろうとするが耐えれずに伊御へと倒れ込んでしまう、

 

伊御「大丈夫か?つみき」

 

つみき「(ぽぉぉぉぉぉぉぉ)」

 

安否の声をかける伊御だがつみきは目のまえに伊御がいるので顔がマッカッカになる。

 

姫「つみきさん、つみきさん。ちょっといいですか?」

 

するとそこに姫が来る。

 

その後にん?と伊御とつみきの方を見る。

 

姫「はぅ!?伊御君が巨大な猫に襲われてますぅ!?」

 

伊御「え」

 

真宵「違う!あれは小さなつみきさんじゃよ!」

 

バディア「まあ確かにそう見えるよな」

 

驚く姫に真宵が訂正する。

 

姫「うぇえ!じゃあ小さなつみきさんが襲っているんですかばふー!」

 

正邪「お、襲うって…;」

 

伊御「こけただけだよ」

 

鼻血を噴いて倒れる姫にホント通常運転だなーと誰もが思った。




榊「次回!学園祭開始⇔商売繁盛に続くぞ~」

真宵「色んな人が来るんじゃよ~」
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