正邪が幻想郷から現代に来て数日経った。
幻想郷ではなかった新鮮な経験に正邪は色々と不安だったのもあって楽しんでいた。
正邪「まぁ、雨宿りする為に走るのはどこも変わらないな」
榊「確かに」
雨が降る中で鞄を頭の上に持って行って雨避けにしながら走る正邪に榊は同意する。
後ろには伊御達もおり、6人ははちぽちに走っていた。
榊「ただいまみいこ姉」
正邪「ただいま~」
伊御&つみき&姫&真宵「こんにちわ~」
みいこ「2人共お帰り~それに伊御君達、こんにちわ。雨で濡れちゃったでしょ?今タオルを持って来るわね」
榊を先頭に入った6人をみいこは出迎えた後にそう言って奥に行き、少ししてタオルを持って来る。
姫「急にザーと来ましたね」
真宵「これがゲリラ雨なんじゃね~」
姫「今冬ですよ;」
正邪「ちがわくね?」
貰ったタオルで頭を吹いて言う姫は自分の後の真宵の言葉にツッコミを入れて正邪も入れる。
みいこ「ごめんなさいね~今日はバイトのシフトが入ってないのに来て頂いて」
伊御「あぁ、いえいえ試作ケーキのモニター楽しみです」
そう言うみいこに伊御はそう返し、みいこはありがとうと御礼を言う。
伊御達が来た理由は雨宿り以外に今度、みいこがはちぽちで出そうと考えている試作ケーキの試食もあったからだ。
みいこ「とりあえず三人は制服に着替えたらどうかしら?」
伊御「そうさせて貰います」
姫「じゃあ私も」
榊「俺も~」
風邪をひいたらいけないと提案するみいこに伊御と姫、榊は受けた後に伊御がある事に気付く。
伊御「ああ、でもつみき達は…」
正邪「まぁ、私は私服に着替えれば良いけどね…」
みいこ「それなら…」
つみきと真宵に正邪を見て言う伊御に正邪が言った後にみいこがそう言って伊御達が着替えた後に真宵とつみきについでに正邪を連れて奥に行く。
少しして…
正邪「…みいこ、この格好は…」
少ししてつみきと真宵ともどもはちぽちの女性制服に着替えさせられた正邪がスカートの裾を掴んで聞く。
ちなみにちょっとアレンジされてるのか正邪のには肉球の隣に可愛くデフォルメされた鬼のマークが付いている。
みいこ「ふふ、お2人に正邪ちゃんも似合ってますよ。作っておいて良かった」
伊御&榊「(引き込む気満々だ;)」
笑って言うみいこの後半の言葉に伊御と榊はそう心の中で呟いた。
榊「どうだ伊御。ハグしたくなったか?」
伊御「うん、確かにそれ位似合ってるかな」
肘で軽く突いて聞く榊に伊御は素直に感想を述べるとつみきは反応して正邪はハグと言うのに顔を赤くする。
榊「いや、むしろハグしたいのは御庭のほうか」
真宵「つみきさんの場合はハグと言うか……ハグハグじゃよ☆」
そう言う榊のを訂正する真宵に榊と姫は伊御をハグハグするつみきを想像する。
榊「成程」
姫「噛んじゃってます!?」
それに榊は納得して姫は鼻血を流す。
そしてオーラをゴゴゴゴゴゴゴと放つつみきに気付く。
榊「今日はツッコミ入れないのか?」
つみき「…お店に迷惑かかるもの」
正邪「(あれ?確か平気で入れてなかったか;)」
真宵「(ショボーン)」
恐る恐る聞く榊につみきが答えた事に正邪は最初に来た時のを思い出してツッコミを入れた後に何やら物足りなさそうな真宵に気付く。
伊御「なんか物足りなさそうだな」
真宵「そ、そんなことないんじゃよー」
物足りなさそうににぱにぱと手をグッパしてる真宵に気付いて聞く伊尾に真宵は誤魔化そうとする。
榊「そっか、御庭にぶってほしかったんだな!!」
姫「えぇ!?」
正邪「そっか、真宵はドMだったのか」
真宵「い、いや違うんじゃよ!リアクションなくてちょっと寂しかっただけじゃよ!?と言うか正邪っちその笑顔こわっ!?」
それに榊がニヤニヤ笑って言い、驚く姫の後に正邪が笑みを浮かばせて続き、慌てて真宵は言って正邪のにそう言う。
伊御「そうなのか~真宵(マゾい)さん?」
正邪「そうだったのか真宵(マゾい)」
真宵「その誤解やめて!!」
そう言う伊御と正邪に榊と姫はよろけて真宵は頭を押さえていや~~~~~と叫ぶ。
☆
みいこ「バイトしたくなったら何時でも言ってくださいね」
つみき「私、接客は…」
伊御「何勧誘してるんですかみいこさん?」
少しして真宵が落ち着いた後につみきを勧誘しようとしてるみいこに伊御はツッコミを入れる。
みいこ「あらあら」
榊「まぁ御庭はあんまり笑顔見せないからな」
姫「つみきさん大丈夫ですよ」
真宵「では、みいこさんの弟である榊さんに接客のお手本を!」
何時も通りニコニコ笑うみいこの後にそう言う榊とつみきをフォローする姫の後に真宵がそう言って3・2・1…とカウントする。
榊「いらしゃいませ」
伊御・正邪「「…」」
トン
ズドン!!
ポン!
ズドン!!
榊「ふぐわ!?」
凶悪な笑みを見せる榊に伊御と正邪は思わず伊御が拳を榊にくっ付けると榊へ衝撃が走り、続けて正邪が能力で反転させて再び衝撃を内へと走らせる。
真宵「おお!?内からハジケたと思ったら衝撃が戻って2倍ダメージ!?」
伊御「はっ?!すまん榊。今俺は何を…」
正邪「んで私も思わずやっちまった。すまん」
榊【流石だぁ…伊御の打撃は内側から来て戻って来たぜぇ…】
我に返って謝る伊御と正邪になんか出ていた榊の人魂がそうコメントを残した。
正邪「早く戻らないと死神に連れて行かれるぞー」
榊【おう、そうするぜ】
真宵「伊御さんと正邪っちが思わず直ツッコミする程悪い顔だったと言う事じゃね;」
注意する正邪に答えて戻る榊を見ながら真宵はそう洩らす。
榊「と、まぁ今のが悪い見本と言うわけなのだが…」
伊御「無理な作り笑いは必要ないと思うぞ;」
ガクガク震えながら言う榊に伊御はそう言う。
榊「と、と言うわけでみいこ姉の接客スマイルどうぞ」
そう言ってみいこにお手本を頼んで3・2・1とカウントし…
みいこ「いらっしゃいませ」
輝く笑顔でみいこは接客挨拶する。
正邪&真宵「あ、眩しすぎる…」
つみき「やっぱり私には接客は不可能…」
姫「そんな素敵な笑顔、私だってできてないですっ」
それに女性陣は各々のコメントを述べて、みいこはあらあらと笑う。
正邪「あんまり眩しいから目が変な感じする」
榊「ん?なんか見えたのか?」
目をこする正邪に榊は聞く。
正邪「いや、なんか後光とかそういうのがな…」
榊「いやまさかそんなのが見えるぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
正邪の言葉にんなまさかとみいこを見て驚く。
確かにみいこの後ろから後光が見えてた。
正邪「だろ?」
みいこ「?」
伊御「み、みいこさん凄いな」
真宵「そうじゃね;」
笑顔のまま首を傾げるみいこを見て誰もが冷や汗掻いた。
そんなこんなあったが試食会をする事になった。
姫「こうして皆同じ制服を着てるとなんか変な感じですね~」
つみき「そうね」
真宵「ケーキまだかにゃ~」
正邪「待ち遠しいな~」
笑って言う姫につみきは同意してる中で真宵と正邪はケーキが来るのをワクワクして待っている。
つみき「人の話聞きなさい」
真宵「んで……榊さんは手伝わなくて良いのかな?;」
正邪「みいこがやっているのに良いのかその弟」
自分達とのんびりしてる榊に2人は言う。
榊「伊御が手伝ってるから大丈夫~」
真宵「伊御さんも作るのかにゃ~」
つみき「!」
そう答える榊に真宵は関心し、つみきは反応する。
榊「たまに。伊御も俺も作ったりするぜ」
紅茶を飲んだ後にみいこ姉には敵わないけどなと言ってから榊は期待した眼で見ているつみきに気付く。
頭の上で幻影だろうが猫耳がピクピク動いているのが見える。
つみき「(伊御の手作りケーキ…)」
榊「す、すまん。今日はみいこ姉のケーキだけなんだが;」
そんな期待してるつみきに榊は謝る。
つみき「はっ!べ、別に誤解にゃ」
正邪「隠すなって~」
そうニヤニヤ笑う正邪につみきはむぅとなって他のメンバーもくすりと笑う。
伊御「榊」
榊「ん?」
そんな笑ってる榊に伊御が呼びかける。
伊御「お前も手伝えよ」
榊「俺が居なくても平気だろ」
呼ぶ伊御に手をひらひらさせて答える榊にたくっと伊御は皿を取っていく。
そんな伊御をつみきはじっくり見る。
真宵「店員さ~ん、スマイルくださ~い」
つみき「!」
榊「ちなみにウチの店はスマイル有料で~す」
姫「そ、そうだったんですか!?」
正邪「いやあんたが驚くんかい;」
そんな見ていたつみきの隣で真宵が言って榊の言葉に驚く姫に正邪がツッコミを入れる。
真宵「ちなみにおいくらにゃ?」
伊御「いや、もう貰ってるよ」
聞く真宵に紅茶のポットを持って来てそう返した伊尾に女性陣は首を傾げ……
伊御「お代は、お客様との出会いです」
真宵「で、出会いとな?!そんな事言われたらお腹より前に胸がいっぱいになる所じゃったよ」
正邪「///」
そう言う伊御に真宵は顔を赤く染めて言い、正邪も顔を真っ赤にしている。
榊「対応し切れず…溢れて出た人がいるがな;」
そんな中で伊御の魅力に鼻血を流して撃沈されたつみきと姫を見て榊は言う。
真宵「つ、注ぐ勢いに負けてこぼれた感じじゃね;」
榊「ダメだぜ伊御、グラスから零しちゃ~」
2人を見て言う真宵の後に榊が笑って言う。
伊御「うむ…それじゃあ…」
榊のにそうワンテンポ置いてから言う。
伊御「注ぎ足しましょうか?お客様?」
姫「も、もう十分です~!!」
正邪「すごい出てるな鼻血」
微笑んで言う伊御のに姫とつみきは再び大量に鼻血を吹いてくらりとなる様子に正邪は呆れて漏らす。
☆
真宵「伊御さんって、なんかそのままの姿でカウンター席に立ってたらバーテンダーみたいじゃねん」
しばらくして2人が元気になった後に真宵が伊御を見てそう述べる。
正邪「バーテンダー?」
榊「ああ、正邪に分かる様に言うならカクテルって言うお酒と似た様な奴をシェイカーって言う道具を使ってお客の注文に沿ったのを作る人の事をバーテンダーって言えば分かるか?」
首を傾げる正邪に榊は言葉を選んで説明して聞く。
正邪「そんなのが居るのか」
榊「まあな、んで伊御がシェイカーを持ってシャカシャカしたら間違うかもな」
伊御「流石にカクテルは作ったことないな」
ほえ~と感心する正邪に頷いてからそう言う榊に伊御はそう答える。
榊「マスター、あちらの方に」
そう言って榊は真宵へ手を向けて…
榊「スクリューパイルドライバーを」
伊御「決めろと?!」
出て来た言葉に思わずツッコミを入れる。
みいこ「だめよ伊御君。女の子にそんな事しちゃあ」
伊御「いやいや;しませんよ」
ひょっこり現れて言うみいこに伊御はそう言う。
姫「今のはどんなカクテルなんですか?」
正邪「いやどう聞いてもお酒の名前じゃないだろ;」
伊御「ああ、正邪の言う通り、スクリューパイルドライバーはロシアレスラーのプロレス技だよ。カクテルのはスクリュードライバーが正解なんだ」
聞く姫に正邪はツッコミを入れて伊御が説明して姫はへぇ~と感心してそんな姫にメンバーは冷や汗を掻く。
真宵「マスター、あちらの方に」
伊御「今度はなんだ?」
正邪「またなんかの技か?」
続いて真宵が榊を手で示した後…
真宵「コークスクリューブローを」
伊御「なんでそう格闘系なんだ;」
正邪「あー今の私でも分かった。腕を回転させる様に捻りながら放つ拳だな」
告げられた事に伊御はツッコミを入れて正邪はそう洩らす。
しばらくして
みいこ「お待たせしました」
姫「うわ~」
真宵「凄い!」
つみき「素敵ね」
正邪「美味そう!」
運ばれて来た試食のケーキに女性陣はそれぞれ感想を述べる。
姫「ケーキに乗っているイチゴって何故だかすごく美味しいんですよね~」
真宵「分かる!イチゴだけで食べる時と全然違く感じるよね~」
正邪「あー確かに単体のと何かと一緒のだと感じが変わるよな」
試作ケーキの1つを見て言う姫に真宵と正邪は同意する。
榊「だがその人々を魅了する魔力により古来から奪い合いが…」
つみき「悲しい歴史ね」
正邪「確かに」
顎に手を当ててそう言う榊につみきはそう述べて奪い合いと言う所に正邪は同意する。
正邪「ちなみにみんなはイチゴは最初と最後、どっちに食べる?」
真宵「そう聞かれると悩むんじゃね」
姫「はい、最初に食べるか最後に食べるか悩みますよね」
つみき「そうね」
榊「確かにその時の気分で最初か最後になるよな」
そう問う正邪に4人はそれぞれそう返す。
正邪「あ~確かにそうだな」
伊御「俺はたいてい人にあげちゃうかなー苺を欲しがる人に」
全員のを聞いた後にそう呟く正邪の後に伊御がそう言う。
正邪「なん…だ…と…」
真宵「なんで!?」
伊御「いや、なんでって言われても…」
まさかの発言に驚く2人に伊御は至極疑問だとばかりに返す。
真宵「オーゥマイガァァァァァァァ…」
正邪「欲無さすぎだろあんた;」
伊御「そうか?」
頭を抱えてくねくねする真宵の隣で言う正邪に伊御は首を傾げる。
そんな訳で試食する事になったが…
真宵「いや、止めて、助けて、ヒアーーーーーーー…この恨み…はらさでおくべきかァァァ…」
榊&正邪「「食べ辛いわ!!」」
姫「可哀想すぎて食べられないですーっ!!」
真宵が茶番をやってそれに榊と正邪がツッコミを入れて聞いていた姫ははぅーとなる中でやった本人はふぇっふぇっふぇと笑いながらケーキを食べる。
伊御「いや、まぁ、可愛いとためらっちゃうよな;」
みいこ「あらあらうふふ」
そんな3人に伊御はそう言ってみいこは変わらず笑う。
みんな「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」
真宵「いやぁ、こんな美味しいケーキいっぱい食べられて幸せじゃよ~」
食べ終わった後に真宵は満足げにそう洩らす。
姫「ケーキ屋さんってお菓子の家みたいですね」
つみき「そうね」
伊御「女の子は子供の頃、お菓子の家に住んでみたいって言うよね」
正邪「そうか?まぁ、それだったら私は腐らないで食べても後から補充されて無くならないお菓子の家があったらいいな~」
姫の言った事に同意するつみきの後に伊御の言った事に正邪はそうコメントする。
みいこ「甘い物が好きな子なら一度は憧れる物よね」
榊「俺はお菓子より断然肉だな」
ほんわか~とお菓子の家を想像する2人に片づけをしながらみいこはそう言うと榊がニヤリと笑って言う。
伊御「つまり榊は…お肉の家に住みたいと?」
榊「住みたくねぇよ!」
正邪「それだと恐怖を感じるわ私でも;」
みいこ「あらあら」
榊のを聞いてそう言う伊御の言葉に思わず想像して絶叫して否定する榊に正邪は同意してみいこは動じずにそう洩らす。
伊御「なら焼けばいい」
榊「ああそれなら…いや住みたくねえ!!」
みいこ「油濃いわよね~」
騒いでいる榊をスルーしてつみきはふと外を見る。
つみき「あ、雨やんだわね」
そう言って他のメンバーも見ると確かに綺麗に晴れあがっていた。
みいこ「今日のケーキどうでしたか?」
姫「モンブランはもうちょっと甘さ控えめの方が私は好きですぅ~」
正邪「チョコのはもう少し甘さを抑えたほうが私的に好みだな」
真宵「私はこれ位が好きにゃん」
つみき「紅茶に合う甘さかしら?」
みいこの問いに4人はそれぞれ感想を述べる。
伊御「ケーキは甘さのバランスが難しいよね。飲み物とか種類によって感じる甘さが変わるし」
みいこ「そうなのよね」
そう述べる伊御にみいこは同意する。
榊「ちなみに今日一番甘く感じたのは?」
女性陣「んーーーーーーーーー」
榊の問いに誰もが考え込む中で真宵はチラリと伊御を見て見られた本人は疑問詞を浮かべると…
真宵「伊御さんじゃね」
正邪「ああ…」
つみき&姫「「(ぶばぁ~)」」
照れて言う真宵に正邪は頬を赤く染めて同意して2人は鼻血を噴き出す。
伊御「…ケーキで頼む;」
榊「言いたい事は分かるけどよ;」
みいこ「あらあら」
そう言う伊御の後に榊は苦笑してみいこは何時も通り笑う。
そんなこんなでケーキの試食会は終わったのであった。
姫「は、はひ!次回は4日和目!試食⇔バレンタイン・後編です。お楽しみにしててください」