今日もほんわかと過ごす正邪はお昼休みでつみき達と囲んでお昼を食べていた。
正邪「農業体験?」
姫「はい、明後日にやるそうです」
先ほどワイワイ何かを話していたので気になったので3人に聞いた正邪は返って来たのに首を傾げて姫がそう言う。
正邪「そんなこともやるのか」
真宵「その仕事をやってる人はこんだけ手間暇をかけてると言うのを知ると言う一環でもあるんじゃよ~」
ふう~んと弁当を食べながら正邪は興味なさそうに返す。
正邪「んで何処行くんだ?」
真宵「チバラギ県ちくば市と言う場所じゃよ~そこの農家で体験なんじゃって」
場所について聞く正邪に真宵はふうんとどう言う場所なのやらと考えながら食べる。
正邪「ふーん」
一方で…
萌「農業体験?」
茂「ああ」
正邪達が体験する農家の娘である萌は父の茂から告げられた事にへぇ~となる。
英「んで何処の奴らがくるんだ?」
茂「確か……県立猫毛高等学校と言う所からだそうだ」
気になったのか聞く萌の弟の英の問いに茂は思い出して言う。
英「俺と同じ高校生か」
どう言う奴らが来るんだろうなと英が考える。
ポヨ「ヒア?」
そんな3人に飼い猫のポヨは首を傾げるが萌に抱き抱えられて撫でられると嬉しそうに鳴く。
萌「それにしても猫毛なんて名前の学校あったんだ」
英「……だからと言って猫がたっぷりいるって訳じゃないと思うぜ」
そう呟く萌に英がそう言う。
萌「わ、わかってるわよ!」
顔を紅くして噛み付く萌に考えてたなと英は呆れる。
英「で何時くるんだそいつら?」
茂「明後日だ」
へぇ~と告げられた事に姉弟は納得してお茶を啜り…
姉弟「「って明後日ぇぇぇぇぇ?!」」
絶叫する姉弟に茂はそうだと答える。
もうちょい先で来ると思ってた2人は急過ぎじゃないかと思った。
萌「早く準備しないとやばいじゃん!」
茂「安心しろ。大体の準備は出来てる。と言うか出来てなきゃあ言わん」
英「そ、そうか…そうなると親父だけで説明するのか?」
そう言う茂に先に落ち着いた英がそう聞く。
茂「いや、明日は萌、お前に説明役として手伝って貰う」
萌「私に!?」
英「ま、まぁ、学生の俺よりフリーの姉ちゃんなら良いんじゃないか?受け的な意味でもよ」
いきなり指名された事に驚く萌に英はそうフォローする。
萌「そうかな?」
英「そうだよ(ねーちゃんスタイル良いのに気付いてないからな…後、親父の妨害とかもあるし…)」
深く頷いた後に内心そう呟いて呆れた顔をする。
なぜ呆れられてるのか分からない萌だがしっかりやらないと…と気合を入れる。
この時英は知らなかった。
まさか農業体験をする学生の中に姉に似たニブちん学生がいる事を…
当日の朝
伊御「Zzzzz…」
正邪「おい、ちゃんと起きろよ;」
バスの中で眠りかけている伊御に隣になった正邪が呆れて揺らす。
伊御「んあっ…Zzzzz…」
真宵「あー、こりゃあ駄目ですな;」
つみき「…着くまで寝かせてあげるしかないわね」
返事をしたがすぐさま眠りに入る伊御に後ろの席になった真宵は頬をポリポリ掻き、隣になったつみきがそう言う。
榊「正邪は意外と平気なんだな」
正邪「まぁ、慣れてないと言うなら乗り物に乗るって言うのだな」
合同なので一緒に乗ってた榊が聞いて返されたのに真宵達はあーとなる。
幻想郷出身なだけに今だに現代の足代わりになる車とかにはうずうずしたりする。
榊「まぁ昔過ぎるもんな幻想郷は」
真宵「そんなになんじゃな」
それにそう呟く榊のに真宵はほへ~となる。
まぁ、その分空中を飛んだりしてるのが多いけどと榊は内心呟く。
数十分後
真宵「着いたのじゃ~」
正邪「ほら伊御、降りるぞ」
目的地に着いたのでバスを出るメンバーで正邪が伊御を引っ張って出る。
伊御「むにゃ…」
榊「まったく起きねえと怒られるぞい、おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
外に出た後に先頭に立っていた榊が振り返って絶叫する。
それに誰もが疑問に思った後に伊御を見てぎょっとする。
なぜか…伊御の頭には何時の間にか…まん丸い物体が乗っていた。
正邪「なんだこれ?!」
真宵「UMA?!」
それに誰もが驚いていると丸い物体はもぞもぞと動く。
???「ヒア?」
正邪「ヒア?」
聞こえて来た鳴き声と思われるのに誰もが疑問を感じていると伊御は自分の頭に乗っているのを掴んで自分の前に持って行く。
良く見ると上に耳がピコピコしていて髭が左右に2つある。
自分を見る点の様な目に伊御は判断する。
伊御「…猫?」
つみき「猫?」
榊「これ猫なのか!?」
出て来た言葉に誰もが伊御が持っている猫?に驚く。
萌「すみませ~ん」
そんなメンバーの所に萌が来る。
誰もが?となる中で彼女は伊御の持っていた猫?を持つと抱きしめる。
??「ひあ~」
伊御「えっと…お姉さんはその猫の飼い主ですか?」
榊「そこんと…こってまた別の猫や猫?がくっ付いてるぅぅぅぅぅ!!」
真宵「伊御さん何時も通りの大人気なのじゃ!!」
嬉しそうに鳴く猫?を見て聞く伊尾だが何時の間にか別の猫達に群がられてる伊御に榊と真宵は叫ぶ。
黒猫「にゃ!」
伊御「お前、どうやって来たんだ?;」
そんな群がられてる中で頭に乗ってた自分が知る小さい黒猫に思わず伊御は聞いた。
その光景に萌は凄いなと関心する。
正邪「にしてもこれホントに猫?」
萌「勿論!ポヨは私の大切な猫だよ~」
真宵「サーチして調べた所、その丸い巨体の中身はほぼ全て筋肉で、骨格筋率は最大値と言う結果が出たんじゃよ;」
榊「全体筋肉なのか!?」
聞く正邪に答える萌の後にバイザーの様なので見た真宵が冷や汗掻きながら言って榊がツッコミを入れる。
伊御「マッチョ猫だな」
ポヨ「ひあ~」
黒猫「にゃ~」
そう感想を言う伊御を知らずにポヨと黒猫は鳴く。
キクヱ「伊御君たち~そろそろ並んでくださいね~」
そんなメンバーにキクヱが呼びかける。
伊御「あ、はーい」
それにメンバーは慌てて整列する。
萌もポヨと一緒に茂の隣に移動する。
キクヱ「みなさ~ん。私の隣にいる人が今日農業体験をさせていただく所の佐藤 茂さんでさらに隣にいるのがその娘さんの佐藤 萌さんにペットのポヨちゃんです」
茂「…よろしく」
萌「よろしくね~」
紹介するキクヱに茂は短く答えて、萌も笑顔で挨拶する。
生徒たち『よろしくお願いしまーす』
キクヱ「では、これからは専門家の話を聞いて注意してください」
挨拶した生徒達にね…と言いかけて歩き出そうとした瞬間に…こけた。
それに一瞬の静寂が訪れ…
榊「流石は先生だ」
真宵「自ら見せてくれるとは…」
正邪「流石は超高校級のドジッこ教師だな」
キクヱ「止めてですの~!」
それに関心する3人や生徒達と萌の生暖かい目にキクヱは顔を赤らめて悶える。
そんなキクヱのから少しして農業体験が始まった。
伊御「落ちない様にするんだぞ」
黒猫「にゃーん」
伊御も頭に猫を乗せながら何時も通りのメンバーとやっていた。
なお、他の猫達は離れた場所で伊御を見ている。
榊「うおっ結構重いなこれ」
姫「はひぃ~」
早速道具を持って想像以上の重さに軽く驚く榊の隣で姫がプルプルしていた。
萌「大丈夫?」
姫「は、はい~~」
咲「姫ちゃん無理しちゃ駄目よ;」
そこに萌が声をかけて姫はプルプルしながら返すのを咲はそう言う。
茂「大丈夫か?」
京谷「すげぇ…あんなに持ってるのに全然平気な顔をしてる」
佳奈「流石は本業の人だね!」
萌と同じ様に声をかける茂がいくつも持っている事に京谷は驚き、佳奈は関心する。
萌「いやお父さんは伝説だから」
真宵「伝説とな!?」
正邪「有名って事か?」
そう言う萌に真宵は驚き、正邪はすげぇなと関心する。
萌「前に米俵三つ持ち上げてたし」
正邪「マジで?;」
驚いてるメンバーにさらに驚く事を言う萌に正邪は冷や汗を掻く。
萌「ホントだよ。ウチのお父さんは凄い力持ちなんだよね~」
伊御「萌さんもそうですよね;」
笑って言う萌にそう言う伊御にいやいやと萌は手を横に振る。
萌「私はそこまでじゃないよ~」
正邪「そんな数持っているのにか?」
笑って言う萌が持ってる量を見て正邪がそう指摘する。
確かに茂のより少ないが普通に多い。
萌「そう?」
一同「はい」
そう聞く萌に伊御達は頷く。
萌「あらら;」
それに萌は困った顔をした時だった。
カラス「かぁ!!」
いきなりカラスが現れ、伊御の頭に乗っていた黒猫を掴んで飛んで行ってしまう。
黒猫「にゃ?」
姫「猫が連れて行かれました!?」
伊御「榊」
榊「OK」
それに誰もが驚くと伊御と榊が行動に出る。
まず榊が両手をお椀の形の様にして中立ちになって構えると共に伊御が勢いを付けて走って行き…
榊「どっせい!!」
その勢いのまま榊のお椀の形にした手に足を乗せると共に榊が勢いよく手を上に振り上げると共に伊御が飛び上る。
萌「えぇ?!」
それに萌が目を見開いて驚く中で伊御はカラスを捕まえるとそのまま着地する。
思わず京谷達はどこからともなく取り出したプラカードで10.0と評価する。
萌「ぽ、ポヨレベルの身体能力…!?」
自分の猫が他の猫より凄いと言うのを目にしてたがまさか人で凄いのを見る事になるとは思いもしなかっただろう。
伊御「まったく、いきなりはダメだぞ」
カラス「か、かー;」
逃げられない様に掴んで言う伊御にカラスは冷や汗を掻く。
ポヨ「ひあー;」
これにはポヨも驚いた様子で鳴く。
正邪「やっぱ、お前等凄いよなぁ」
榊「いやいや~」
伊御「とにかく無事で良かった」
黒猫「にゃ♪」
呆れた顔でそう洩らす正邪に榊は返して伊御は黒猫へそう言う。
萌「す、凄いね君;」
伊御「猫が危なかったですしね」
そう言う萌に伊御はそう返して体験の続きと戻る。
真宵「いや~実際にやると大変じゃったね」
姫「はひぃ、ホントに大変でした;」
お昼になったのでお弁当を食べながらそう言う真宵に姫も苦笑して言う。
伊御「そうだな」
黒猫「にゃぁ~」
京谷「伊御は伊御で良く猫を乗せたまま出来たなおい」
頭に猫を乗せながら食べてる伊御に京谷は呆れた顔で言う。
伊御「そうか?」
黒猫「にゃあ?」
首を傾げる伊御に釣られて猫も首を傾げる。
それに姫ははう…と鼻血を流す。
萌「君、さっきは凄かったね」
伊御「いえ、先ほどは榊の協力もあったので」
榊「まぁ、普通は驚くもんな」
そんなメンバーの所に来てそう言う萌に伊御と榊はそう返す。
萌「うちのポヨみたいだったわ」
佳奈「お~伊御君の様な事出来るんだその猫ちゃん」
思い出してかポヨの頭を撫でながら言った萌に佳奈は関心して言う。
萌「うちのポヨは凄いハンターだからね」
真宵「ハンターとな!」
咲「そんなに凄いんですか?」
そう言う萌に真宵は前に乗り出し、咲が聞く。
萌「一日一殺は必ずしているからね」
京谷「なんか不吉な単語が出たんですけど!?」
そう言った萌のに京谷は叫ぶ。
ポヨ「ひあ~」
正邪「!?何時の間に鼠を!?」
すると萌の手から離れていたポヨがその口に鼠を咥えていた。
それに姫ははひぃ!と驚いてつみきの後ろに隠れる。
萌「あ、また狩ったのね;」
真宵「凄いにゃねこのまんまる猫さん;」
冷や汗掻く萌の後に真宵はそう言う。
萌「まぁね。…処理がちょっと嫌だけど」
その言葉に誰もがああ…となる。
そりゃあ鼠の処理なんて普通はない事だからあんまりしないもんだ。
正邪「大変だな;」
伊御「ま、まぁ猫の本能で言うなら正しいのかな?」
そう洩らす正邪の隣で伊御がそう言う。
黒猫(橙)「にゃあ~」
真宵「あ、また別の黒猫が」
姫「伊御君ホント大人気ですね~」
すると別の黒猫が現れて伊御にスリスリするのを見て姫はほんわかして言う。
ただ、その猫を見て正邪はん?となる。
正邪「(この猫…何処かで?)」
伊御「よしよし」
うむむと唸っている正邪を尻目に伊御はその猫を撫でて黒猫もゴロゴロと機嫌よく鳴く
つみき「むぅ…」
真宵「(にゃほー)ホント伊御さんは猫さんに愛されてますにゃ~」
それにつみきが焼き餅妬くのをニマニマしながら真宵はそう言う。
伊御「そうか?」
京谷「確かに結構懐かれてるよな」
首を傾げる伊御に京谷も真宵のに同意する。
萌「もしかしたら伊御君が合図したら集まってくるとか」
伊御「どうなんでしょう」
榊「来るんじゃね?」
笑って言う萌に伊御はそう返して榊がそう言う。
伊御「まさかな」パチン
猫&鳥混合軍団「(ビシッ!!)」
伊御を除いた一同「猫以外に鳥も混じってるぅぅぅぅぅぅ!!?」
そう言って試しに指を鳴らしたら猫と鳥が伊御の前に集合してそれに誰もが叫ぶ。
伊御「うぉ!?」
ホントにしたら集合したのに伊御は驚く中で猫と鳥たちは伊御に甘えまくる。
姫「か、かわいすぎまふぅ~!!(ぶばっ!)」
萌「チートスキル?!」
それに姫は鼻血を吹いて萌が驚く中で何時も通りだなと榊達は思った。
正邪「やっぱホント人間かアイツ?」
真宵「人間じゃけど猫や鳥達に好かれやすい人って事じゃね~」
もうほとんど疑い正邪の隣で真宵がそう言う。
限度があるだろうと正邪は思ったが猫や鳥を可愛がる伊御の姿を見て良いなと思った。
つみき「むぅ」
それにはつみきも羨ましそうに見ていてそんな2人を榊と真宵はニヤニヤしながら見ていた。
つみき「!にゃ!」
それに気づいたつみきは真宵と榊を吹き飛ばす。
真宵&榊「あーーれーーーーーーー!!」
キラーーーーーーン☆
京谷「星になったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
萌「大丈夫なのコレ!?」
吹っ飛んだ2人が星になった事に京谷は絶叫し、萌は慌てて聞く。
正邪「何時ものことだ。心配ない」
萌「何時もなの!?」
咲「何時もよね?」
佳奈「だね~」
驚いた萌は咲と佳奈のに凄い子だなと冷や汗を掻く。
萌「;」
伊御「とにかく、良い子にするんだぞ」
猫軍団「にゃーーーーん♪」
鳥軍団「(こくこく)」
そう言う伊御に猫鳥混合軍団は元気よく了承する。
萌「ホント凄い;」
自由奔放な猫や鳥達を言い聞かせる伊御に萌は驚きを隠せずにそう評価する。
正邪「(にしてもあの猫…)」
そんな中、正邪は二番目に来た黒猫に首を傾げる。
なんだか小骨が喉に刺さったみたいな感じで引っかかるのだ。
伊御「お、このゆかりあえ上手いな」
正邪「…ゆかり?…」
そんな正邪は伊御の言った言葉にその小骨が取れる感覚になる。
それと共に2匹目の黒猫を見る。
正邪「…おい、テメェ」
黒猫(橙)「にゃあ~」
正邪が声をかけた途端、二匹目の黒猫はとてとてと駆け出す。
正邪「あ、待て!」
伊御「?」
それに対して正邪は追いかけて、伊御達は首を傾げたが普通ではないと感じて伊御も後を追う。
正邪「やっと追いついた」
しばらくして黒猫が止まり、正邪と伊御も止まる。
伊御「……なあ正邪…もしかしてこの猫って…」
正邪「お前も分かったか伊御」
話しかける伊御に正邪はそう返す。
伊御「まぁ、正邪の反応から大体ね」
頬をポリポリ掻きながら伊御は黒い猫を見る。
正邪「なんでテメェがここにいるんだ?…橙」
黒猫「にゃ~ん」
正邪がそう言うと黒猫は鳴いた後に一回転するとその姿を猫から猫耳と尻尾を持つ少女に変わる。
伊御「おお」
少女「まさか天邪鬼と会うとはね」
少し驚く伊御の後に少女は頬をポリポリ掻いて呟く。
伊御「えっと、君は…」
正邪「コイツは橙。八雲紫の式の八雲藍の式だ」
一応知ってはいるが聞く伊尾に正邪は答えると伊御はやっぱりかと考えた後に橙を見る。
伊御「えっと、橙ちゃんは何で此処にいるんだい?」
橙「師匠に稽古をつけてもらってました!」
気になったのでそう聞く伊尾に橙は胸を張ってそう答える。
伊御「師匠?」
橙「ポヨ師匠のことです!」
正邪「あのまんまる猫がぁぁぁぁぁぁぁ!?」
伊御「ちなみに弟子入りした理由は?」
答えた橙のに正邪は思い出して叫び、伊御が興味本位で聞く。
橙「それはですね…」
そう言って橙は話しだす。
回想
橙「うー」
橙は悩んでいた。
どうやって自分の主人である藍の様になれるかと…
ただ橙にはそれは思い付かないのでどうしようかと悩んでいた時だった。
カラス「カァー!」
その時の橙は紫に気分転換にで外の世界に出ていてしかも猫になっていたのと不意打ちに近かったので対処が出来ずに襲われかける所であった。
やられると橙が思った時だった…
??「ひぁ!」
カラス「かあ!?」
横からカラスへ何かが突撃してカラスを吹き飛ばし、カラスは慌てて逃げ去る。
いきなりの事に橙は目をパチクリする中でカラスを退けた存在、ポヨは橙へと振り返る。
それが橙とポヨの出会いであった。
回想終了
伊御「それがポヨとの出会いだったんだね」
橙「はい」
話を聞いて呟く伊尾に橙は元気よく頷く。
正邪「んで、師匠呼びしてるって事は…」
橙「うん!弟子入りして時たま教えて貰ってるの!」
やっぱりかーと笑みを浮かばせて言う橙に正邪はポリポリと頬を掻く。
正邪「そんなに凄いのか?」
橙「そうだよ!ポヨ師匠ってホントに普通の猫なのにそこらの妖怪とは引けを取らないもん!」
聞く正邪に橙は興奮してそう返す。
正邪「…え?」
その言葉に正邪は驚きを隠せなかった。
まさか妖怪でもない猫が妖怪に負けないと言うのだ。
伊御「さすがにそれは…」
流石に伊御も半信半疑なのかそう言うのに橙はむぅと頬を膨らませる。
橙「ホントだよ!ポヨ師匠って幻想郷に連れて行ってみたら下級の妖怪を結構倒してたんだよ」
流石に上級のは厳しいけどと呟く。
正邪「…なん…だと…!?」
伊御「それは凄いな」
まさかのに驚く正邪の後に伊御が感嘆する。
正邪「しっかしよく連れて行けたな」
橙「え?」
そう呟く正邪に橙は目をパチパチさせる。
伊御「もしかして、ポヨを幻想郷に連れて行けた事について?」
正邪「あぁ」
正邪の言いたい事を推測して言う伊御に正邪は肯定する。
橙「私を此処に連れて来た後に紫様がこっそり見ていてくださっててポヨ師匠のを見て紫様が興味深そうに見てて連れて行ったんですよ」
正邪「あのババァ、なにやってんだ」
シュッイン
伊御「!?」
呆れた顔で言った途端、正邪がいきなり消えた事に伊御は驚いた後に正邪がいた足元を見ると彼が知るスキマがあって、その中から正邪の悲鳴が聞こえて来る。
しばらくして頭上に展開されるとちょっとボロボロになった正邪が落ちて来る。
正邪「」チーン
伊御「えっと…ムチャシヤガッテ;」
その様子に伊御はそう洩らすしかなかった。
数分後…
榊「おーい、どこまで行ってたんだよ」
伊御「ああ、ちょっとね」
何時の間にか戻って来ていた榊のに伊御は曖昧に笑って返す。
正邪「イテテテ…」
真宵「んでそっちでなんかボロボロな神那っちに何が;」
伊御「ちょっとこけちゃって;」
萌「それは大変!手当しないと!」
少しボロボロな正邪について聞く真宵に伊御は誤魔化して萌がそう言って連れて行く。
榊「で本当は何が?」
伊御「怒らせる発言をしてそれでお仕置きを受けた;」
小声で本当の理由を聞く榊に伊御はなんとも言えない顔で小声で返す。
榊「馬鹿なことを…」
大体何を言ったのか察して榊は顔を抑えてそうぼやく。
伊御「まぁ、とにかく秘密って事で」
榊「異議なし」
そう結論付ける伊御に榊は同意してこの話題は終わりとした。
正邪「やれやれ」
それと共に手当を終えた正邪が来る。
榊「大丈夫か?」
正邪「ああ」
聞く榊に正邪は不満げに返す。
そんな正邪の様子に榊はやれやれと肩を竦める。
萌「みんなー!」
すると萌が声をかけて、誰もが萌へ集まる。
真宵「萌さ~ん、なんですか?休憩終了ですか?」
萌「うん、休憩終わりだよ。また頑張ろうね~」
伊御達「は~~~~~い」
真宵のに答えた萌に伊御達は元気よく返事する。
正邪「よいしょっと」
午後の農業体験が始まって正邪はなるべく自分が持てるのを持ちあげてやっていく。
特に姫が手間取っているのを優先的に持って行く。
姫「あ、ありがとうございます」
正邪「姫は軽いのを持ちなよ。その方が楽だろ?」
礼を言う姫にそうアドバイスして正邪は歩きだす。
姫「はい」
それに姫は頷いた後に正邪に言われた様に自分で運べるのを持って動く。
伊御「優しいな」
正邪「べ、別に効率よくやった方が良いだろ」
そう言う伊御に正邪は頬を赤らめてそう返す。
伊御「それでも気遣う事は良い事だよ」
正邪「!///」
それに正邪は顔全体を真っ赤にして誤魔化す為にせっせと動く。
そんな正邪に伊御は首を傾げる。
伊御「?」
榊「(伊御…恐ろしい子!)」
そんな正邪に首を傾げる伊御に対して榊は戦慄する。
そして少し時がたって
キクヱ「みなさ~ん。これで農業体験は終わりですの~」
集まった生徒達に向けてキクヱはそう言う。
キクヱ「快く体験をさせてくださった茂さん達にお礼の言葉を言いましょうね~」
生徒たち「はーい!!」
元気よく返事をする生徒達に萌は照れて、茂はそんなに照れている様子じゃないが内心嬉しそうなんだろうなと萌は思う。
バスの中
伊御「Zzzz…」
正邪「(すぴー)」
真宵「すっかり寝てるんじゃよ」
つみき「気持ち良く寝てるわね」
頑張ったからか膝の上に黒猫を寝かせて寝てる伊御と隣で同じ様に気持ち良く寝てる正邪に真宵はニヤニヤしてつみきは少し不満そうに呟く。
榊「まぁ、姫の変わりに重たいのを背負っていた神那と違って伊御は猫や鳥たちので疲れたんだろうな」
姫「神那さんにはホント助けて貰いました」
そう言う榊に姫はほんわかに笑って言う。
真宵「ホント優しいんじゃよね」
榊「そうだな」
そう言う真宵に榊は同意する。
榊「(ホントにこいつがあの異変を起こすのか?)」
その中で榊はある疑問を抱いていた。
彼の知る鬼人 正邪は東方projectに出るキャラの中で純粋に幻想郷をぶちこわし、弱者が支配するという大きな野望を抱いていて、本人も『❘ひっくり返す者《レジスタンス》』を自称していた。
しかし鬼でもなんでもないただの捻くれた小物妖怪なので、自力では何も出来ないでいた。
そこで打ち出の小槌とそれを唯一扱える小人族の能力に目をつけてその扱える小人族に嘘八百を吹き込んで異変を起こした。
ただ、雰囲気からして現在の彼女は榊の知る異変を起こしてないし、原作の様な人を喜ばせると自己嫌悪に陥る、人の命令は絶対に聞かない、得をしても見返りは与えない、嫌われると喜ぶというまさに天邪鬼とは思えない。
ほとんど自分達と変わらない1人の少女にしか見えない。
だからこそ榊は思う。
彼女はどう言った過去を歩んでいたのか…どうしてあんまり天邪鬼な事をしないのか…
そう思って耽る榊を乗せてバスは帰路へと走るのであった。
榊「次回は10日和目!『仮面⇔変身』だぜ」