坂東武者のヒーローアカデミア   作:ヴィルヘルム星の大魔王

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ヒロアカ世界で薩摩隼人が活躍する二次創作があるなら、坂東武者がいたっていいじゃない!


本章
プロローグ


 

 かつて、武士の都として栄えた相模国鎌倉。しかし、足利尊氏によって、鎌倉幕府は滅亡し、得宗家北条氏の殆どは、一人を残して無に還った。

 

 その北条氏の生き残りである北条時行は、一度目の鎌倉奪還に成功し、奪われ、奪還、奪われを繰り返した。

 

 そして、三度目の鎌倉奪還の為に、南朝方の北条時行率いる逃若党(ちょうじゃとう)と北条軍は、鎌倉で足利軍と対峙していた。長い激闘の末、三度目の奪還に成功。

 

 奪還したのも束の間、時行達は、鎌倉から逃亡するも足利方に捕らえられ、竜ノ口で処刑される事が決定された。

 

 時行達は、白装束に身を包み、縄で縛られたまま、茣蓙に正座の姿勢で座る。廿間先には、尊氏達が床几に座って、見物していた。

 

 時行を見て、処刑役の一人はニタニタと気味の悪い笑みを浮かべる。

 

 

 「おや?前見た時と比べて、仲間が幾らか少ないようだガッ!」

 

 「おっと、その者共の処刑、ちょっと待った」

 

 処刑役は、震えながら目線を下に向けると自身の喉に鈍く光る刃が突き刺さっていた。刃で殺された処刑役は、膝から崩れ落ち、屍に変わり果てる。刑場の全員が困惑した。足利軍の処刑役を務める人間が仲間を殺したのだ。尊氏等にとって予想外の事態であった。

 

 

 「な、仲間を殺すとは⋯貴様、正気か!?」

 

 見張番の一人が、下手人に向かって訊ねる。

 

 「生憎、あんた等のような屑共の仲間なんて、死んでもごめんだね」

 

 元凶の処刑役が笠を取り外し、放り投げると年若い青年の顔が見える。足利側と北条の両陣営は、現れた青年に少なからず驚愕した。青年を見た逃若党の面々は、喜びに満ちた。

 

 「武正(たけまさ)!」

 

 「「「武兄!」」」

 

 「正義の味方。只今、参上」

 

 処刑役に変装していた武正は、近くに居た兵士を斬り伏せる。

 槍で突かれそうになるが、斬り伏せた兵士を盾にして、斬り掛かる。

 

 「因みに、俺だけじゃないぜ」

 

 見物人の男達が刑場に乱入し、見張番達を薙ぎ倒している。

 

 

 「保科党、見参!」

 

 「四宮も馳せ参じた!」

 

 「儂は隠居の身だからな。取り敢えずばあさんや、飯はまだかのう?」

 

 「中先代殿ー今助けますからねー」

 

 猫髭が特徴の強面、真面目な顔つきの男、頭に疑問符を浮かべた青年、覇気を放つ老将が現れた。

 

 「保科殿!」

 

 「義興君!?」

 

 「四宮のおっさん!保科党のおっさん達!」

 

 「宇都宮様!?」

 

 「わーい、沢山殺すぞ〜」

 

 「結城三十郎殿まで!」

 

 保科達は、時行達を連れて逃走し、周りの足利兵を相手に大立ち回り。それに続いて、見物人の町人達も逃げ出し、竜ノ口は阿鼻叫喚に包まれた。見物していた道誉は、武正に向かって罵声を飛ばす。道誉の罵声も武正は涼しい顔で右から左へと受け流した。

 

 

 「敵である東坂の長男坊が!騒ぎを起こして一体何用だ!」

 

 「あ!魅摩とは仲良くさせてもらってますよ。義父上」

 

 「話を聞け!貴様に義父上と呼ばれる筋合いはない!」

 

 「そんな義父上に朗報です!魅摩のお腹が少し大きくなりました!」

 

 「⋯は?」

 

 武正から発せられる爆弾発言に足利一の切れ者として知られる道誉の思考が停止し、目が点になる。

 娘である魅摩に対して偏屈だが親馬鹿な道誉。彼の精神を乱れさせるには充分な一言だった。

 

 

 「あ、あはは!何だ何だ、魅摩はふくよかになったのか!全く⋯我が娘は!成長期といえど食べ過ぎは良くないな!ははははは!」

 

 現実を直視出来ず、現実逃避に走った道誉は、妄想の魅摩を思い浮かべ、精神状態を保った。

 

 「道誉殿!お気を確かに!」

 

 「駄目だ。完全に動揺してやがる」

 

 「道誉殿が動揺している。ぷふっ」

 

 そんな喧騒をよそに処刑を邪魔された尊氏は、怒る事なく武正に向かって問い掛けた。

 

 

 「今直ぐ、我の下に降れば、命を奪わないでおこう。どうだ?我と共に新しい未来を築かないか?」

 

 尊氏は、余裕のある笑みで青年に話し掛ける。

 だが、武正は尊氏の誘いを丁寧に断った。

 

 「はっ!誰が手前なんざに降るかよ尊氏。俺は⋯」

 

 「⋯行け」

 

 高師直の命令で武正に対して、槍を構え、太刀を抜き、長刀を振り上げ、攻撃を開始する雑兵達。

 しかし、彼は刀を抜き、槍の突きを躱して、首を刎ねる。続けて、長刀の振り翳しを避け、長刀の鎬部分を踏み、首元を一突き。きちんと心臓目掛けてとどめを刺す。

 

 「敵に背中を見せるとは愚かめ!」

 

 武正が隙を見せたと誤認した雑兵は、其々襲い掛かる。次の瞬間、無数の斬撃で吹き飛ばされ、呆気なく、骸に変わった。

 

 雑兵の服で返り血を拭った武正は、大きく息を吸い、尊氏に向かって口上を述べた。

 

 「俺は逃若党の郎党が一人、東坂武正!主と仲間の為、全力で処刑を阻止する!」

 

 冷徹な師直は、六尺左右長巻を構え、突進する。

 師泰も続けて駆け出した。尊氏は、後方で静観に徹する。

 

 「師泰、奴の息の根を止めるぞ」

 

 「応よ!」

 

 師直は、左右の長巻きを突き出す。武正は流れを見切り、回避する。躱された師直は、無表情で縦横無尽に薙ぎ続けるも次第に焦りが生じた。好機と捉えた武正は、土を手に取り、師直の眼球を目掛けてばら撒く。

 

 「目眩まし!?」

 

 足利軍の強者といえど、腕で視界を抑えたことで特大の隙が出来た。武正は、師直の視角範囲外に身を潜め、師直の膝を斬りつけ、顎目掛けて拳を突き出した。

 

 「暫く寝てな!」

 

 「ウゴッ!?」

 

 師直は、脳震盪を起こし、大地に崩れ落ちる。その光景を見た師泰は、激昂に駆られ、武正を目掛けて振り翳す。

 

 「雑魚風情が!」

 

 「雑魚はお前だ!不細工師泰!」

 

 武正は、太刀で受け流し、隙を突き、師泰の腹を足蹴にして吹き飛ばす。師泰の巨体が宙に舞い、鏡川にまで吹き飛び、水飛沫を上げる。

 

 尊氏は、寵愛していた二人の家臣が倒されても、余裕の表れなのかニコニコと笑みを浮かべている。

 

 

 「尊氏ぃぃい!覚悟ぉお!」

 

 尊氏に狙いを定め、唐竹割りで真剣を振りかざす。だが、尊氏の豪運が武正の剣撃を防いだ。

 

 「おっと、どうもさっきから煩い一匹の小蝿が飛び回っておるな⋯むっ!?」

 

 右手に持った脇差しによる左薙ぎで一閃、尊氏の顔が左を向いた。斬撃によって、傷を負った尊氏は、数歩後退する。武正は、跳び退いて様子を窺う。尊氏の頬と額には切り傷が生じ、ツツーと赤黒い色の液体が垂れ流れる。攻撃に破顔状態の尊氏は、顔に生じる痛みに思わず手を当てた。

 

 「これは⋯血?顔に流れているのは我の血か?」

 

 掌にべったりと付いた己の血を見た尊氏は、先程までの笑顔から一転、激しい怒りと憎悪に塗れた変顔で武正を睨み付く。

  

 「この尊氏に刃を向ける蛮行、生きて帰れると思うな!」

 

 

 【南北朝鬼ごっこ○○鬼 足利尊氏】

 

 尊氏は、抜刀し、武正に襲い掛かる。その速さは人の域を越え、常人では対処不可能な速度だ。

 武正は、受け流し、剣撃を避け、攻撃を試みるも全て寸前で躱される。次第に体が疲弊し、連戦で息も上がっていた。その一瞬の隙を突かれた武正の体を尊氏は、容赦無く突き刺した。血反吐を吐く武正。

 

 「ガハァッ!た、尊氏ぃい」

 

 (弧次郎⋯雫⋯亜矢子⋯玄蕃⋯夏⋯秕⋯若を頼んだぜ。神様仏様よぉ、逃若党や知人を誰も死なせねえでくれ。⋯ごめんな魅摩、光、栄、誉。約束守れそうにねえや⋯時行殿、不忠者の俺をどうか許して下さい)

 

 刹那、走馬灯が武正の脳内を駆け巡る。諏訪神党の大祝を務める胡散臭い神官と不思議系巫女との出会い、諏訪で出会った弟妹分、共に戦いで武を競い合った少年軍師、悪戯小僧の狐、綺麗な足の戦闘狂美女、元敵方の佐々木少女、元天狗衆少女、そして、全裸逃亡ド変態稚児と囁かれながらも類稀なる統率力と優しさで郎党と主従を超えた絆を紡いだ主君。

 

 

 「うむ、敵ながら見事な勇ましさだった。だが、その傷では命の灯火も今に吹き消えるだろう。最期に言い残す事はあるか?せめてもの情けだ。聴いてあげようじゃないか」

 

 「尊氏様、敵方にさえ情けをおかけなさるとは⋯なんと慈悲深い御方だ」

 

 足利軍の一人が心酔した状態で尊氏の言葉に感激していた。腹を突き刺されている武正は、血反吐を吐きながらも悪態をついた。

 

 「ゲフッ!最期の言葉は⋯そうだな。尊氏は背中に腫瘍が出来て惨めたらしく、地獄に堕ちろ。

 あぁ、待たれよ。次が⋯本当に最期の言葉だ。

 我が生涯に悔いが遺れども、次代を生きる者達が暗雲を貫くだろう。貴様に⋯二太刀浴びせる事が⋯出来て⋯武士として⋯本望⋯だ⋯」

 

 武正が最期の言葉を呟いた瞬間、足利兵が放った無数の矢が武正の体を射止める。武正の目に光が無くなり、腕はダランと下がる。太刀と脇差しがカランと音を立て、地に落ちた。

 

 

 武正は、地面に背をつける事なく、弁慶の立ち往生を彷彿とさせる死に様を見せ付けた。

 

 

 身体に受けた矢ノ数十本、刀傷十八箇所六太刀、逃げ傷無し。討ち取り数六十人。

 

 その姿、主を守らんと立ち塞がること仁王の如く。

 

 文和二年五月、東坂家次男にして逃若党ノ東坂左衛門尉武正、相模国鎌倉竜ノ口にて討死。享年二十歳。位は従五位下。

 

 二つ名【今弁慶】【鬼東坂】

 

 後日、龍ノ口にて梟首(晒し首)となる。

 

 

 

 

 竜ノ口から脱出した北条時行等は、一部の足利方による不手際のおかげで諏訪まで逃げ切り、そこからは大人しく諏訪の地で静かな余生を過ごした。

 

 

 その後、足利尊氏は、今まで目の上のたんこぶであった時行達の事などすっかり忘れ、弟との政争を経て、権力にしがみつきながらも我が世の春を謳歌していた。しかし、背中に出来た腫瘍と生活習慣が祟り、敢え無く病死。

 

 室町幕府三代将軍足利義満によって、南北朝が統合され、二つの朝廷による争いは終結。しかし、八代将軍足利義政の時代に内乱が勃発。再び、日ノ本は戦国乱世を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は流れ、南北朝時代から令和まで続き、令和から数百年後の未来。

 

 

 世界の総人口における約八割の人間が【個性】と呼ばれる特殊能力を持つ文明社会が誕生していた。

 中国軽慶市の『発光する赤児が産まれた』というニュースをきっかけに各地で超常現象が発見され、時が流れた。その後、ヒーローや敵と呼ばれる者達が出現し、個性社会として定着した。 

 

 閑話休題。千葉県某市にある武家屋敷では、屋敷中がドタバタと大騒ぎしていた。

 

 何故なら、東坂家当主の奥方の陣痛が始まり、女中総出で介護にあたっていたからだ。東坂家現当主の東坂義武もタクシーに乗り込み、奥方と共に病院へと向かった。

 

 

 「オギャア!オギャア!」

 

 分娩室では、産婦人科医や看護師達が13時間の格闘の末、母子共に健康のまま、自然分娩は成功。

 

 足利軍によって討死の運命を辿った東坂武正は、輪廻転生によって、個性社会を生きる東坂家の子として生まれ変わり、生を受けた。

 

 

 

 

 

 一人の少年が敷地内の道場で素振りをしていた。

 

 彼の名は、東坂武瑠。個性を持たない無個性であるが、両親譲りの恵まれた体格と顔の良さを持つ美丈夫だ。その正体は、前世の記憶を持った転生者の東坂武正である。

 

 

 「498⋯499⋯500!ふぅ〜これで朝の素振りは完了だ。喉が渇いたな」

 

 武瑠は、手拭いで汗を拭き、水分補給を行う。すると、小さな体の老婆が道場の入り口から顔を出す。

 

 

 「坊ちゃま、朝餉の用意が出来ましたので、連絡に来ました」

 

 「おはようトメさん、今行くよ」

 

 お手伝いさんのトメさんと茶の間へ歩き、朝飯を頂き、学校へ行く支度を済ませて、玄関を飛び出す。

 

 

 (まさか、俺が坊さんの言ってた輪廻転生を体験するとはな⋯人生何があるか分からん。個性と呼ばれる面妖な術が蔓延る世界⋯嗚呼、面白い!)

 

 通学中、武瑠は、自分の前世の記憶が戻った時のことを思い出す。東坂武正が東坂武瑠として、前世の記憶を取り戻したのは三歳の頃だ。鎌倉や南北朝の時代には無かった生活空間に困惑したが、過ごしていく内に自然と適応した。

 

 武瑠は、四歳の頃に個性検査を受けた。だが、医師から宣告されたのは、残酷な一言だった。丸眼鏡を掛けた医師は、武瑠の検査結果が記載された資料を片手に言葉を詰まらせていた。

 

 

 「お父さん、お母さん。落ち着いて聞いて下さい。レントゲンを撮りましたが、武瑠君の足の小指には関節があります。つまり、個性がありません。」

 

 自分の息子が無個性である。その様な現実に二人は耳を疑う。今の時代、無個性の人がどの様な差別を受けているか知っている。

 

 「そんな⋯先生!あの⋯失礼を承知ですが、この映像を見て下さい!」

 

 義武は、自身の携帯にある映像を見せた。それは、武瑠が玩具の弓矢を引いて遊んでいる動画だ。

 

 映像の中で、武瑠が弓矢を引くと、達人のように綺麗な姿勢で弦を引き、吸盤矢を放つ。的の中白に当たる。問題はここからだ。

 

 次に、弦に嵌めやすく削られた木の枝を放つ。すると、木の枝が的の中白を突き破り、玩具の的を破壊した。

 

 この映像を見た医師は、眼鏡を外し、眉間を捏ねるが映像は本物であることが窺える。

 

 「しかし、レントゲンの結果、武瑠君に個性はありません。ですが、この子には個性以上に恵まれた才能をお持ちなのは、伝わりました。なので、悲観せずに彼の才能を伸ばすことをお勧め致します。今のは医師としてではなく、私個人の言葉です」

 

 「良くわからないけど、頑張る!」

 

 現実世界へと戻った武瑠は、前を見ると複数人の不良が通路を塞いでいた。昨日の放課後に喧嘩を売ってきた不良高校生達だ。

 

 「おい!昨日は良くもグバ!?」

 

 武瑠は、立ち塞がる雑魚を蹴散らし、学校へと急いだ。

 

 

 昼休み、武瑠は屋上で幼馴染と昼食を取っていた。

 

 「武瑠、朝も喧嘩しただろ。内申点に響くぞ?」 

 

 拳藤一佳は、武瑠が幼い頃からの幼馴染だ。橙色のサイドテールが特徴で、さっぱりとした性格の持ち主だ。武瑠にとっては掛け替えのない女友達である。

 武瑠は、染み染みと思い馳せながら、一佳の健康的な尻に手を伸ばす。

 

 「ひゃん!」

 

 「やっぱ一佳は、安産型の良い尻だぶば!?」

 

 「このっセクハラすなっ!」

 

 鉄拳制裁で顔がめり込む武瑠。一佳は、青筋を立てながら手をパンパンと払う。

 

 「ま、前が見えぬ」

 

 「ふん!先に教室に行ってるからね」

 

 わちゃわちゃとした昼休みも終わり、午後の授業を受け、放課後となった。一佳と二人で帰路に着いている。

 

 「昼休みの件は済まなかった。つい、魔が差して」

 

 「ったく、私じゃなかったら、警察にわいせつ行為で通報していたぞ」

 

 「一佳が可愛くてな、いざとなったら責任は取るさ」

 

 「せ、責任!?話が飛躍し過ぎてないか!?」

 

 武瑠は、一佳を逃さないように壁際へと追い込む。

 片思いの相手である幼馴染に迫られ、一佳は動揺する。

 

 「た、武瑠!?その⋯心の準備が」

 

 武瑠は、真剣な眼差しで一佳に告げた。

 

 「一佳!十八になったら俺の伴侶にならないか?

心配は無用だ。正室として迎えブグハッ!?」

 

 「現代は一夫一妻制だ!バカ武瑠!」

 

 先程までの胸の高鳴りが静まり、怒りが腹の底から沸々と湧いてきた一佳は、女心に疎い馬鹿に鉄拳制裁とばかりの手刀を叩き込んだ。 

 

 手刀を受け、涙目で額を押さえながら屈む武瑠は、ぷんぷんと怒り、歩き出す一佳を見て、慌てて追い掛けた。今度の土曜に甘味を奢ることで謝罪し、何とか許してもらった武瑠。一佳は、デートの約束に内心小躍りしていた。一方、武瑠は、この約束がデートであることを知らない。

 

 家に着いた武瑠は、午後の鍛錬に励んだ後、晩飯を食べ、宿題と風呂を済ませ、後は寝るだけになった。

 

 

 「明日も頑張らねばな」

 

 

 歯を磨いた武瑠は、ベッドの上で横になり、眠りについた。

 

 (時行殿、逃若党や諏訪の皆、頼重殿。いつか会えるといいな)

 

 転生してから十五年、前世とは違う平和な世界で明日への思いを胸に夢へと旅立った。

 

 

 




まだ坂東武者っぽくありませんが、主人公をよろしくお願いします!

次回、雄英高校入試

敵連合襲撃における最初の武器

  • 日本刀
  • 薙刀
  • 双節棍
  • 人間バット
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