東風谷さんと僕   作:覚め

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フランちゃんは自分のやった結果に後悔して廃人になって欲しいな
やんないけど


魔力

「ま、基礎は十分。基礎の基礎だけどね」

 

「何よ。私に任せたのは私の姉よ。文句ならそっち」

 

「今のは皮肉でもなんでもないですよフランドール様」

 

「魔導書は?この魔導書の表紙、読める?」

 

「そ…と…ぶ…空を飛ぶ?」

 

「なんでそんなチグハグな…あ、指で塞いでたわ」

 

小悪魔さんがパチュリーさんの老いを気にすると、小悪魔さんはその場に土下座した。パチュリーさんの言ってたことからしてどうやら重力魔法らしい。範囲ではないので持ち上げてみろと言われたので試す。まあそもそも、早苗ちゃん抱えるのが精一杯な僕がどうやって…全然動かないな?なんなら横にも動かない!魔法ってすごい!蹴っても全然動かない!あ、脇腹痛そう。

 

「中々に鬼畜ね」

 

「そろそろ限界ですパチュリー様ごめんなさいです」

 

「はいはい。で、この魔導書には一応四種類の空を飛ぶ方法があるけど…」

 

「何で飛べるんですか?」

 

「まずは魔力を放出して飛ぶ魔法。風の影響を受けやすいけど、しっかり使えればそれもない一番普通の飛び方。」

 

「よく見るやつか」

 

「次に、足場を使って空を飛ぶ魔法。足元に土の足場を作って飛び回る。これは風の影響一切なし。でも使いづらいわね」

 

「…?」

 

「炎の翼で飛ぶ魔法。風の影響もないし、たとえ外敵が来ても炎で追い払える魔法ね。」

 

「???」

 

「最後に爆発で飛ぶ魔法。衝撃が凄くて使えたものじゃないけど、加速力なら他より抜き出てるわね」

 

結局よくわからないので小悪魔さんにやってもらった。普通のやつと爆発はわかった。でもその次、足場を作るやつ。小悪魔さんは空中に土の塊を作り出してその上に立っていて、その塊で移動しまわっていた。楽しそう。次、炎の翼。これは分かりやすいが、小悪魔さん曰く熱いとのこと。熱いのは嫌だ。爆発も熱いことは熱いがそれ以上に風がすごいとのこと。爆発と足場面白そう。やりたーい

 

「魔力量で言わせてもらうと、貴方に爆発は無理。足場を作る魔法ね」

 

「横暴な」

 

「何がよ」

 

「パチュリーなんか楽だからって空飛ぶ時風に乗ってるくせに」

 

「黙りなさいフランドール」

 

「その服は痩せ細った体を隠すためなの?それともあまりにも肉が増えたからそれを隠すためのもの?」

 

「なんとでも言いなさい。じゃあこの魔導書の…このページ。熟読して、理解できたらやってみて。フランドールか小悪魔が着くから」

 

「…あ、じゃあ私は」

 

「居なさい。私も何か言われるのは嫌なのよ」

 

そうして始まった読書タイム。…なーに言ってんだ?僕は一応、一応学校に通っては居たけども。結局荒れてた頃の僕なんだから当然勉強はしておらず。九九と三角形が少し書ける程度。まあなんとかなるだろ、なんだかんだ言って高校は入れたんだから。それにバイクの風とかである程度乗り心地悪くてもいいし…平気だし…。とりあえず一回やってみることから。…あー、こういう、無からボコボコって生えるんだ、きもっ

 

「出来るんですね、意外と」

 

「乗ったら壊れないよね…」

 

「その魔導書通りに作れてるなら平気。もっと形整えてみたら?」

 

なるほど。形も変えられるのか…フランドールさん曰く形に関しては完全にイメージ。自分で考えた通りに作ってみて、とのこと。と言うわけで僕が作ったのはなんちゃってバイク。座ってみたところ、座る部分が硬い。土の塊なのでまあ仕方ないか。濡らしてみるとすぐに崩れるらしいので、硬さは変わらない。空気含んだりしたら変わらない?変わらないんだ、それでも崩れるんだ。脆い

 

「ひゃっほー!」

 

「上手いわね」

 

「私もああ言う乗り物欲しいわぁ」

 

「…いやまず土の塊をああ言うふうに捉える方がおかしいんですよ?パチュリー様?フランドール様??」

 

「で、次が普通に飛ぶやつか…」

 

簡単に言うと、音が鳴らないし室内だからあんまでかいバイクだと何もできないことに気づいてしまった。よって次。普通に空を飛ぶ方。これは簡単だった。でもやっぱりあんまり高いのは苦手。高い高いを思い出すので。バイクかな、やっぱり。でもこうなると、魔力で走るバイクとかないのかな。手入れ要らずが良いんだけど。基本僕買ってないし。あのことが早苗ちゃんにバレたらなんで言われるだろうか。叱られるだろうな、まあ。

 

「じゃあお開きね、小悪魔、私は寝るから」

 

「食っちゃ寝…あぁっ!ごめんなさい!重力は!」

 

「全く…次来ることがあれば歓迎するわ。そうね、姉様の前で魔力を練れば、大体察するから。」

 

「はーい」

 

早苗ちゃんを迎えに廊下に出る。目の前に十六夜さん。息詰まり、忍ぶはメイドと、定まれば。僕の一句だ。点数をつけるなら3点。まず季語がない。十六夜さんはどうやら僕のすることを分かっていたようで、レミリアさんの部屋まで案内してくれた。と、その前に。魔力を練ってみる。うおおお!…あれ、確かこんな感じだったよね?違ったかな…わかんないや…まあとにかくこんなもんでしょ?

 

「失礼しまーっ!?」

 

「何よ!人間のくせにぃ!」

 

「その人間にジョーカーを引かせることが出来てませんよ?」

 

「このっ…あっ」

 

「?…あ、かー君!」

 

「…フランも悪趣味ねぇ」

 

「早苗ちゃん、やりたいこと終わったから帰ろ」

 

「わかりました!」

 

「レミリアさんも、また今度」

 

「楽しみに待ってるわ」

 

「待たなくて良いんですけどね」

 

「は?」

 

何やら険悪なムード。早苗ちゃんを引っ張り出した後、僕が座れるくらいの土塊を出す。…完全に椅子だ、これ。まあ良いか。早苗ちゃんくらいのスピードは出ないけど、こっちの方が姿勢は楽だし。いつかはこの魔法で時速80キロくらいは出してみたいな。早苗ちゃんのスピードは知らないけど、それくらい出れば足元にある原野も思いっきり走れるだろうし。うわ足元見たらすんごい怖くなっちゃった。背もたれ増やすか

 

「かー君」

 

「何?」

 

「やっぱり、幻想郷のいろんなところを巡りたいですか?」

 

「…まあ、ね」




早苗ちゃんの思惑
出来れば神社とか関係なしに二人で暮らしたい
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