ジークアクス世界の闇堕ちアムロ 作:gジェネサイコー
後書きの最下部にジークアクス10話の感想書いてあるのでネタバレ嫌な人はそこまで行く前にブラウザバック推奨です。
濃いミノフスキー粒子に包まれた森林地帯。枝葉をかき分けるように進んでいた4機の軽キャノンに、静寂を裂くような熱線が背後から飛来した。
「――来るぞッ!」
最初に反応したのはシンだった。レーダーは機能せず、気配で察するしかない状況。シンは咄嗟に軽キャノンのシールドを背後に翳す。
直後、爆音。ビームがシールドごと左腕を吹き飛ばす。
「ッ……!くそっ、左腕を持っていかれた!」
「そんな……教官、もう倒されちゃったの!?」
通信越し、エミルの震える声が響く。
アスナは反射的に叫んだ。
「そんなわけないっ!!」
(教官が死んじゃったなんて……そんなこと、あってたまるか!)
だが、目の前には確かに現れていた――赤黒いカラーリングのゲルググ。その手には煌々と輝くビームサーベル。まっすぐ自分たちに迫ってきていた。
エリシアが冷静に言った。
「ええ、その通りです。もし教官が落とされたのだとしても、早すぎます。おそらくザク二機が足止めして、ゲルググは最初から私たちを狙っていたのでしょう」
その言葉と同時に、エリシアはスラスターを全開にしてゲルググに向かって突進していく。肩のキャノンを一発撃ち、さらにビームサーベルを引き抜いて接近戦に持ち込んだ。
「やらせませんッ!」
だが、ゲルググはその砲撃を軽く身を翻して回避。続く鍔迫り合いでは、質量とパワーの差が明白だった。ビームとビームが火花を散らしてぶつかり、ほんの数秒でエリシアの軽キャノンはのけぞらされた。
「っぐ……!」
続けざま、ゲルググのビームサーベルが振り下ろされ、軽キャノンの両脚が斬り飛ばされる。装甲が焼け、出力が不安定になる。
「エリシアさん!!」
ゲルググが動けなくなった機体に、ゆっくりと近づいていく――とどめを刺す気だ。
「っ……逃げて!!ユミル、シン!逃げて援軍を呼んで!」
アスナは怖かった。手が震える。呼吸が速くなり、全身が冷える。それでも――
(見捨てられるわけない……!)
肩部キャノンをゲルググに向け、アスナは引き金を引いた。
「私が相手よっ!!」
砲身から閃光が走る。
熱線が森の闇を裂いて、敵の注意を引くように飛んでいった。撃ち込まれる弾丸に怯まず、ゲルググが静かに顔を向けた。
ターゲットは切り替わった――。
敵のゲルググの動きが見えた。
いや、見えたのではない。分かった。
ビームサーベルを振り上げる――その前に機体を横に滑らせる。牽制のステップに回避のスラスターを重ねる。
「なんで……分かるの……」
息を切らしながら、アスナは自分でも信じられない戦い方を続けていた。
最初はただ必死で、押されていた。腕の震えも、頭の中の恐怖も、消えはしなかった。だが、ゲルググが攻撃を繰り返すたびに、その先が感じ取れるようになっていった。
意識ではなく、直感。いや、それ以上の――感応。
「……これが、ニュータイプ……?」
アスナは目を見開いた。
今だ!
ゲルググが一瞬、攻撃のリズムを崩した。そこを突いて突進する。両腕の関節部に狙いを定め、肩のビームサーベルを振りかざした――
その瞬間。
「なっ……!」
軽キャノンが、止まった。
足回りから金属音を伴う異常反応。推進機構が、完全にオーバーヒートを起こしていた。
「なんで……!動いてよッ!」
軽キャノンは模擬戦用として回され、ネモを全隊に行き渡すために邪魔だった“処分待ち”の機体。アスナの限界を超えた動きに、とうとう追いつけなくなった。
ゲルググが、ビームサーベルをゆっくり構え直した。怒気を孕んだ赤い光がゆらゆらと揺れる。
――そして、一閃。
「ぎっ……!」
アスナの機体の右脚が切り落とされる。続けて左脚、右腕――
「やめて……やめてよっ!!」
最後に左腕。まるで玩具を壊すかのように、ゆっくりと順に破壊されていく。
まさになぶり殺しだった。コクピット内のアスナは、震えながら声を上げた。恐怖で身体が動かない。
「いや……お願い、やめて……」
だが、ゲルググは止まらなかった。
「アスナァ!!」
ジンとエミルが突っ込んでくる。片腕の不完全な軽キャノン同士、それでも両側からビームサーベルで強襲をかける。
だが――ゲルググは、アスナ機を片腕で掴み、シンに向かって投げつけた。
「うわっ……!」
シン機が咄嗟に受け止めた瞬間、逆側のエミル機の両足を、ゲルググのビームサーベルが薙いだ。
「くっ……!」
エミルの悲鳴。機体が倒れる。
シンはアスナ機を傍に下ろし、再び向き直ろうとした瞬間――
ビームライフルの直撃。
シン機の足が、爆ぜるように吹き飛び、軽キャノンが転倒した。
「シン! エミル! やだ……やだ……!」
ゲルググが、のしのしと歩いてくる。四肢を落とされた自機に向かって。コクピットを狙って。
最も反撃してきた存在、最も“厄介”と判断されたパイロット――アスナを、最初に葬るために。
ビームサーベルの切っ先が、ゆっくりとコクピットに向かって伸びてくる。
「やめて……っ!」
涙が頬を伝う。アスナは叫んだ。心から、助けを願った。
――その瞬間。
青白い閃光が横から走った。
ゲルググの右腕が、根元から吹き飛ぶ。
「な……ッ!?」
敵機がよろめく。
そこへ、通信が割り込んできた。
『こちら第13独立部隊――ゼロ・ムラサメ。これより援護する。』
――まるで、絶望の中に現れた“希望”だった。
最下部に10話感想です。
マチュがララァに会ってシャリアブルに鍛えられコモリンに癒されだいぶまともになったと思ったらニャアンがとんでもないことになってるんだが!?キルスコアがとんでもないことに。
そしてどうせザクノヴァ兵器として使ってくるだろうけどまあフルサイコフレーム用意したしどうとでもなるだろうと思ってたら、イオマグヌッソってそんなんあり?距離無視貫通のコロニーレーザーって。