ジークアクス世界の闇堕ちアムロ   作:gジェネサイコー

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2話目です。gジェネでHi-νガチャが始まったことだし何としてもこの話だけは出したかった!
アムロ・カミーユ・ゼロ・リタの次のガンダムの発表です。
やりすぎ感もあるけど向こうにもサイコフレームのようなにかがあるし、ビグザム13機なんて作る奴らに手加減はいらないはず。
それにアムロの戦闘の映像が向こうに渡れば向こうもヤバいと思ってまた金を横領して急いで新型機作ってくれますよ。


第七話: 次のガンダム

【ホワイトベースJr・格納庫】

 

焦げたオイルの臭いと冷却ガスの残り香が漂うMS格納庫に、静かに機体が帰還していく。

最初に降り立ったのは、血のような赤いサイコフレームの残光を纏ったアレックス――アムロ・レイだった。

 

機体のコクピットが開き、アムロが無言のままタラップを降りてくる。

整備士たちが敬礼するのに答えつつ、彼はただ足を進めていた。

 

そこに――

 

「……倒したんだな、アムロ」

沈んだ声が響いた。

 

「ザビ家の一人を……」

 

振り返ると、立っていたのはテム・レイ。

軍服の裾に微かに手をかけ、まっすぐ息子を見つめていた。

 

アムロは、わずかに目を伏せ、短く答えた。

 

「ああ、父さん……でも、まだだ。

ザビ家を――すべて消すまでは、戦争は終わらない」

 

テムは返す言葉を探すように目を泳がせたが、やがて力なくうなずいた。

 

「……そうか。……そうだな……」

 

目を伏せるその表情には、深い悲しみが滲んでいた。

 

(……妻を守れず、息子を復讐に駆り立てたのは――他でもない、自分の技術だった)

 

(盗まれたガンダムが、あの子の妻を……)

 

拳を強く握りしめる。

だが、もう彼にできることはひとつだけだった。

 

「……やはり、アレックスではもう、お前の動きに機体が追いついていないな」

テムは目元を拭い、声を絞り出す。

 

「毎回、オーバーホール並みの整備が必要だ。

あの出力とサイコフレームの反応速度に、機体の構造そのものが耐え切れていない」

 

アムロはゆっくりとテムに向き直る。

 

「仕方ないよ。俺自身、今のままじゃダメだと思ってる。

どんな敵でも、最も強い相手でも――確実に落とせるようにならないと」

 

テムはふっと微笑んだ。

 

「……そうだな。だが、いい知らせがある」

 

アムロの目が一瞬だけ動く。

 

「――次のガンダムが、とうとう完成した」

テムの声に、ほんのわずかに力がこもった。

 

「今、アーガマでこちらに向かっているそうだ。

これから先の乗艦も――ホワイトベースJrではなく、アーガマになるな」

 

静かに頷くアムロ。

その背には、まだ血のような赤い残光を灯したアレックスが、無言で立ち尽くしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アーガマ・第2格納庫】

 

静かに開かれるゲート。

その先に並ぶのは、3機の新たなる“連邦の希望”。

 

静寂のなか、アムロ・レイのアレックスがゆっくりと着艦した。

コクピットのサブシートには、整備主任として同乗していたテム・レイの姿がある。

 

コクピットが開き、アムロは慎重にヘルメットを外すと、

格納庫の中央に鎮座する新たな巨影を見据え、低く呟いた。

 

「……これが……俺の新しいガンダムか……」

 

隣席から、テムが誇らしげに応じる。

 

「そうだ。

これこそが――RX-93-ν2、Hi-νガンダム。

フル・サイコフレームを搭載した、アレックスの正当なる後継機だ」

 

スポットライトに照らされるその機体は、

アレックスの意匠を色濃く残しつつも、より鋭く洗練され、青と白の配色が精悍さを際立たせていた。

 

遠巻きに見ていたゼロが、思わず声を漏らす。

 

「……すごい……これが、アムロさんの新型ガンダム……」

 

その隣で、カミーユも感覚を研ぎ澄ますように目を細めた。

 

「……まだ動いてるところも見ていないのに……分かる。

こいつは……アレックスとは比べ物にならない。

動き出したら、一体どうなるのか……想像もつかない」

 

そのとき、後方から朗らかな声が飛ぶ。

 

「――まったく、あなたたちは!」

アルレット・アルマージュがタブレット片手に歩み寄ってくる。

 

「アムロさんの新型機に夢中になるのも分かりますけど……

隣に並んでる“あなたたちのための新型機”も見てあげてくれませんか?」

 

彼女が笑って親指を立てると、格納庫の照明が切り替わる。

Hi-νガンダムの両脇に配置された2機のガンダムが浮かび上がる。

 

「左が、カミーユの新型――RX-0の1号機、ユニコーンガンダム。

Hi-νと同じく、フル・サイコフレームを搭載した“新世代のガンダム”です」

 

白銀の装甲が光を浴びて輝き、角飾りが静かに風に揺れたように見えた。

 

「そして右が、ゼロさんの新型――RX-0の2号機、バンシィ。

当然、こちらもフル・サイコフレーム搭載です」

 

黒金に染められたバンシィが、ユニコーンとは対になるような静謐な威容を放っていた。

 

「どちらの機体も――」

アルレットは真剣な眼差しを二人に向ける。

 

「あなたたちのニュータイプ能力を最大限に引き出し、

そして“あなたたちを守るため”に設計された、まったく新しい力です」

 

ゼロが無言のままバンシィを見上げ、ポツリと漏らした。

 

「……実機として、目の前にあると……全然違うな」

 

カミーユも息を呑んだ。

 

「……シミュレーターじゃ、こんな感覚は得られなかった。

これは……生きてる」

 

静かな格納庫に、3機の“次なる希望”が並び立つ。

それはまさに、新時代の開幕を告げる光景だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アーガマ・第一格納庫】

 

格納庫の奥――格納ブロックの中央に、黄金の機体が静かに鎮座していた。

 

RX-0 ユニコーンガンダム3号機・フェネクス。

 

そのパイロット、リタ・ベルナルは、作業クレーンの上から格納庫越しにHi-ν、ユニコーン、バンシィの三機を眺めていた。

その目には、過去と未来を重ねるような不思議な光が宿っている。

 

やがてゼロとカミーユが第一格納庫へ移動してくると、リタがクレーンを降りて声をかけた。

 

「ねえ……本当なの?」

 

彼女は目を丸くして訊ねた。

 

「ビームサーベルやライフルが、“触らずに動いて”、敵を撃ったって……?」

 

ゼロが肩をすくめてうなずく。

 

「ああ。アムロさんがアレックスでそれをやってたんだ。

俺も見てたけど、操縦桿もトリガーも触ってなかった。……サイコフレームの力じゃないのか?」

 

リタはハッとしたように目を見開いた。

 

「……確かに、サイコフレームの力には間違いないです」

 

彼女は視線をHi-νガンダムに向けながら、言葉を続けた。

 

「でも……私の知る未来で、そんな芸当ができたのは……

“フル・サイコフレーム”のユニコーンタイプだけだったはずなんです」

 

彼女の視線が一瞬、フェネクスに向けられる。

 

「アレックスには、コクピットや一部の武装にサイコフレームが使われているとはいえ……

それでも、“あそこまでの共振”を起こせるなんて……本来なら不可能なはずです」

 

その言葉に、カミーユが重く口を開く。

 

「でも……あの時のアムロさんは、怒りを爆発させていた。

……シイコさんの死を感じ取ったんだ」

 

静寂が一瞬、格納庫を支配する。

 

その名前が口にされた瞬間――

リタの表情が、ほんのわずかに揺れた。

 

「……シイコさん……」

 

リタはゆっくりと目を閉じる。

すでに知らせは受け取っていた。

だが、仲の良かった彼女の名を“生きている誰かの口から”聞くと、

それはまた、まったく違う重みをもって迫ってくる。

 

「……優しくて、まっすぐで……

誰よりも、アムロさんのことを信じてた人だったのに……」

 

その声は、祈りのように静かだった。

 

ゼロも目を伏せ、苦い息を吐く。

 

「……だからこそ、アムロさんは“怒り”であそこまで到達してしまったんだろうな」

 

リタは顔を上げ、青白いHi-νの装甲を見つめながら呟く。

 

リタは顔を上げ、青白いHi-νの装甲を見つめながら、静かに言葉を紡ぐ。

 

「……たとえアムロさんが、闇に堕ちてしまっても――

未来で私が見た、“全てを滅ぼそうとした強化人間”みたいには、きっとならないって……

……どれだけ怒りに焼かれても、最後に踏みとどまるのが“アムロ・レイ”だから」

 

その横顔に、未来を知る少女としての強さと、今を生きる仲間としての願いが宿っていた。

 

そして、ほんのわずかに微笑みながら続ける。

 

「未来で見た、ただ死に向かうだけだった私たちの未来を変えてくれたあの人を、

――私は信じてる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アーガマ付近 宇宙演習空域/模擬戦演習場】

 

模擬戦空域に、Hi-νガンダムが一機、静かに佇んでいた。

その機体の周囲には、わずかな重力さえ感じさせるような「気」が漂っている。

 

“アムロ・レイ”――連邦最強の名を冠する男。

その力を確かめるため、3人のニュータイプが順に挑む。

 

 

 

 

【模擬戦 第一戦:リタ・ベルナル vs アムロ・レイ】

 

宇宙空域、模擬戦宙域宙域番号B-03。

互いに距離をとって開始位置についたのは――

 

青白の鋭角なシルエットが印象的なHi-νガンダム。

そしてその正面に立つ、金色に輝くユニコーンガンダム3号機フェネクス。

 

「模擬戦、開始」

 

アーガマのオペレーターの声と同時に、リタは息を整える。

 

(……私はあの未来を知っている。だから――負けられない)

 

フェネクスが動き出す。両肩とバックパックからアームド・アーマーDEが展開され、

金の残光を残して宙に放たれた。

 

「っ――アムロさん、行きます!」

 

まず一機目のアームド・アーマーDEがスラスターを噴射し、Hi-νへと滑空。

その大型シールドユニットが、回転しながら高速度で突撃する。

 

しかし――

 

「ふっ……」

 

アムロのHi-νが、まるで次の動きを知っていたかのように軽やかに加速し、ギリギリで一機目の突進を回避した。

 

「っ……くっ!」

 

(回避行動が予測されてる!?)

 

すかさず、リタは二機目のアームド・アーマーDEを遠隔操作。

すでに背後へ回り込んでいたHi-νに対して、正確に狙いを定めて叩きつける。

 

――が、その瞬間。

 

Hi-νの背部から一本のビームサーベルが射出された。

 

「え……?」

 

リタの声が漏れるより早く、二機目のアームド・アーマーDEが鮮やかに真っ二つに切り裂かれた。

 

「そんな……!?」

 

「……一機斬られたからって、二機目の操作が雑になっているぞ、リタ」

 

アムロの冷静な声が通信越しに届く。

その直後、Hi-νのフィン・ファンネルが一斉に滑空。

 

通り過ぎた一機目のアームド・アーマーDEを正確に追尾し、

爆発寸前で加速するユニットに一斉射撃を浴びせた。

 

「っ――!」

 

火花とともに、黄金のユニットが宙で破砕される。

 

リタは息を詰める。

 

(読まれてた……最初から、どこまで操作を崩すかまで……)

 

アムロは一切の焦りもなく、Hi-νのライフルを肩に下ろしたままだ。

 

「リタ。君は力もあるし、未来を知っている。でも……

その未来に囚われすぎると、“今”の動きが鈍るぞ」

 

「今……の、動き……」

 

(私は未来を変えるためにここに来た。けれど……それに囚われて、今を見失っていたの?)

 

Hi-νが緩やかに距離を詰める。

しかし、ビームライフルは未だ構えず――完全な殺し合いではなく、あくまで“模擬戦”としてのアムロの意思がそこにあった。

 

(……鍛えられてる。アムロさんは本気で、私たちを引き上げようとしてる)

 

リタは、残ったフェネクスのスラスターを点火。

ビーム・マグナムを構え、再び正面から突きかかる。

 

アムロのHi-νが、それに応じて――ゆっくりとライフルを構え直した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【模擬戦 第二戦:カミーユ・ビダン vs アムロ・レイ】

 

演習宙域の空気が、ピンと張り詰める。

 

先の戦いを終えたリタのフェネクスが下がると、

次にその場へ進み出たのは白き一角獣――ユニコーンガンダム1号機。

 

「模擬戦、第二戦開始――」

 

アナウンスが流れる中、ユニコーンのコクピットでカミーユ・ビダンは唇を噛んだ。

 

(アムロさん……あなたの今の強さは、誰よりも理解してる。

でも……)

 

(――このままじゃ、あなたがまた“1人”になってしまう)

 

戦場を変える。その力を、かつてアムロは言葉で語ってくれた。

 

(あの時、あなたが俺に言ってくれた。

“仲間と力を合わせて初めて戦争を止められる”って……

その言葉を、今度は俺が証明する番だ!)

 

ユニコーンのビームサーベルが抜き放たれる。

同時にHi-νガンダムも動き出し、空間を裂くように左右へ滑る。

 

「いくぞ、アムロさんッ!」

 

カミーユは最短距離で距離を詰め、白刃一閃――!

だが。

 

「甘いな」

アムロの声が無感情に響く。

 

キィン!

 

Hi-νのビームサーベルがユニコーンの斬撃を正面から受け止める。

火花とともに振動が機体全体に走り、衝撃でカミーユは一歩後退する。

 

「まだだ――!」

 

続けざまに、ユニコーンの前腕部のビームトンファーが展開される。

斬撃の死角から、刃がアムロを狙うように突き出された。

 

一瞬――Hi-νが“止まった”ように見えた。

 

だが。

 

「読んでいた」

 

次の瞬間、Hi-νの膝が大きく跳ね上がり、

ユニコーンの腹部を鋭く蹴り飛ばす!

 

「ぐっ……!」

 

体勢を崩されたユニコーンが、後方へ吹き飛ばされる。

 

ビームライフルの銃口が、静かにこちらへ向けられたのが見えた。

 

(……ダメか……!)

 

射出――

 

訓練弾頭によるトリガー判定が命中。

 

オペレーターが告げる。

 

「カミーユ・ビダン、撃墜判定。Hi-νガンダムの勝利」

 

通信越しに、アムロの冷静な声が届いた。

 

「……隠し武器は、不意打ちにはなるが――分かっていると読まれる原因にもなる。

お前は“賢すぎる”んだ、カミーユ。

その頭で、もっとシンプルに動いてみろ」

 

カミーユは、無言のままユニコーンの姿勢を立て直した。

 

(俺は……)

 

(まだ、“あの背中”には届かない――)

 

だが、それでも。

 

(必ず……いつか“隣”で戦ってみせる)

 

 

 

 

 

 

 

【模擬戦 第三戦:ゼロ・ムラサメ vs アムロ・レイ】

 

フェネクス、ユニコーンと続いた模擬戦――

その最終戦として、格納庫から静かに歩み出てきたのは、漆黒の機体。

 

RX-0 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ

 

機体右腕に射撃兵装・アームド・アーマーBS、

左腕に格闘兵装・アームド・アーマーVNを備えた、まさに攻防両立の怪物。

 

対するは、無言で構えるHi-νガンダム。

フィン・ファンネルが、まるで生命を持つ羽のように背後を漂う。

 

「模擬戦、最終戦開始――!」

 

ゼロは開戦の号令と同時に動いた。

アームド・アーマーBSが火を吹き、青白いビームがHi-νに向かって殺到する。

 

しかし――

 

Hi-νの周囲に展開されたフィン・ファンネル・バリアが、まるで意志を持ったかのように弾き返した。

 

「……まあ、そうなるか」

 

ゼロは呟き、即座に進路変更。

 

(射撃では抜けない。なら――)

 

一気に加速。

猛スピードでHi-νとの間合いを詰める。

 

「――今だ!」

 

左腕のアームド・アーマーVNが展開され、鋭い金属音とともにHi-νの胴体を切り裂かんと振り下ろされる!

 

だが、次の瞬間――

 

「……!」

 

ゼロの瞳が見開かれる。

 

Hi-νの背部から、手を使わずに浮遊したビームサーベルが突如飛び出し、

アーマーVNの攻撃軌道を強引に逸らすように斬り込んできたのだ。

 

「っぐぅ――!」

 

ゼロは咄嗟に右腕で浮遊サーベルを叩き落とすが、次の一瞬――

アムロのHi-νが間合いに入り、手持ちのビームサーベルで左肩を貫いた。

 

撃墜判定。

 

空気の抜けるような静寂が流れた。

 

「……その攻撃、前の二人では使ってませんでしたよね?」

ゼロが苦笑まじりに通信を開く。

 

アムロは僅かに笑って答える。

 

「お前たちなら、すぐに使えるようになるさ。

それに――」

 

一拍おいて、声が低くなる。

 

「お前に手加減はいらないだろ? ゼロ」

 

ゼロは少し目を伏せ、静かにうなずいた。

 

「……ええ。むしろ、そうでなければ失礼ですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

【アーガマ・作戦ブリーフィングルーム】

 

模擬戦を終えた直後のブリーフィング。

大型スクリーンに3戦分の戦闘記録映像が再生されている。

 

部屋の空気は張り詰めていた。

アムロ・レイは壇上に立ち、静かに言葉を発した。

 

「――さて。お前たちの反省点はそれぞれあるが、共通して言えることがある」

 

カミーユ、リタ、ゼロが一斉に顔を上げる。

 

アムロの視線は、まっすぐに彼らを射抜いていた。

 

「まだお前たちは、“アレックスに乗っていた頃の感覚”で戦っている。

それが、ユニコーンタイプにおける一番の“足枷”になっている」

 

数秒の静寂のあと、ゼロが手を挙げて言った。

 

「……確かにフル・サイコフレームではありませんが、アレックスにも最後にはサイコフレームを積んでいました。

感覚は、それなりに近いはずです。違いはそこまで……」

 

「――違うな」

 

アムロは即座に切り捨てるように言った。

 

「感覚が近い、じゃ駄目だ。

フル・サイコフレーム機は、“人間が扱う兵器”ではなく、“人間の意思をそのまま通す武装”だ。

反応速度は断然違う。なにより、戦い方の発想自体を切り替える必要がある」

 

スクリーンにHi-νの戦闘映像が切り替わる。

機体が動く前にファンネルが展開され、ビームサーベルが勝手に空間に浮き、敵の武装を受け止めていた。

 

「この機体は、やろうと思えば大体のことができる。

推進剤を使わずに武器を飛ばす、シールドに仕込まれたiフィールドを使わず、

“バリアを意識だけで展開”する。

あるいは――“ビームサーベルを巨大化させて、敵艦そのものを一刀両断”することさえ可能だ」

 

言葉の一つ一つが、参加者たちの胸に重く突き刺さる。

 

ゼロが目を見開いたまま、ぽつりとつぶやいた。

 

「……そんなこと、本当に……?」

 

アムロは彼を見て、わずかに表情を和らげた。

 

「……“やれる”かどうかじゃない。やる気があるかどうかだ。

この機体たちは、パイロットの“意思”が直接反映される領域に来ている。

使いこなすには――“機体の常識”を捨てて、“自分の意思を信じろ”」

 

カミーユが、拳を軽く握りしめた。

 

「……なら、俺たちがやるべきは“技術”じゃなくて、“意志を明確にする”こと、ですね」

 

「そうだ」

 

アムロは短く肯定し、さらに続けた。

 

「……リタ。お前は既に、推進剤を使わずに武器を飛ばせている。

それはヤザンの鍛え方と、お前自身のニュータイプとしての資質の高さの証明だ」

 

リタは不意を突かれたように目を見開いた。

 

アムロの声は、優しさを湛えていた。

 

「……だが、お前はどこかで“フェネクスに取り込まれる未来”を怖がっている。

だから、本当の意味で“力を信じきれていない”」

 

リタの呼吸が浅くなる。

思わず手が膝の上で握りしめられる。

 

(……私……怖がってた……また“あの未来”みたいになるって……)

 

アムロは静かに言った。

 

「でも、もう取り込まれる心配なんていらない。

お前には、“ヨナ”がいるだろ」

 

リタの胸に、何かが落ちた。

 

「……ヨナを……」

 

「お前が境界を越えないのは、“ヨナを一人残せない”からだ。

それなら大丈夫だ。お前は、もう迷わない」

 

リタの目に、涙ではない光が宿った。

 

(……そうだ。私は、もう“あの未来”みたいに、ヨナを置いていったりしない)

 

(“生きて帰る”って決めてるんだ……!)

 

アムロは全体を一度見渡し、結論を告げた。

 

「次の演習では、“感覚”で戦うな。

“意志”で戦え。以上だ」

 

彼はそれだけを言って、モニターの前からゆっくりと退室していった。

 

 

 

 

 

 

ブリーフィングが終わり、数人が言葉を交わすことなく立ち去る中――

カミーユ、ゼロ、リタの三人が同じ空間に残っていた。

 

静かな時間が流れる。

その中で、ゼロがぽつりと口を開いた。

 

「……アムロさん、言ってたな。

“リタは、ヨナを残していけないから大丈夫”って」

 

リタがゆっくりと頷いた。

 

「うん。……次に乗る時は、私も……力を出し惜しみしない。

ちゃんと、“戦う”」

 

ゼロが優しく目を細める。

 

だが、そんな空気の中で、カミーユがふと口を開いた。

 

「じゃあ……」

彼は、あえて言葉を濁さずに続けた。

 

「シイコさんを失ったアムロさんは、いつでも“境界の向こう”に行けるんじゃないか……?」

 

二人とも言葉を失った。

 

ただ、カミーユ自身もすぐに続ける。

 

「……だからこそ、今のアムロさんは……

俺たちに“意志で戦え”って言ってるのかもしれない。」

 

ゼロとリタは、黙って彼の言葉を受け止めていた。

 

そして、三人とも胸の奥で――

“あの背中”を追う意味を、再確認していた。

 





カミーユたちは原作以上にパイロットスキルは磨かれてますが、その分ニュータイプ能力を爆発させて倒さなければいけない強敵との殺し合いをしてないのでその辺の教導を挟みました。
そもそもこいつらがそこまでしないと倒せないパイロットが身内で固まってるだけともいう。

パイロットスキルでの戦力順位  最強の3人      越えられない壁を少し越えた3人        壁 壁に近い2人
アムロ >>ヤザン ≧ ゼロ >>>>>> シイコ≧カミーユ ≧ リタ >>>>フォウ、ドゥー、>>>>トップエースたち>>>>>>>>>>>>一般兵

まあニュータイプ達は命の危機だったり感情が爆発するととんでもオカルト起こして腕の差を無意味にするからあくまで模擬戦での勝敗みたいなものです。
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