スキル:マイクラ(MOD導入済み)で行く異世界生活   作:金属粘性生命体

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「お前が……」

 

 

 生活基盤を整え始めて数日が経った。既に生きていく上では問題ない程度には装備が整い始めている。

 

 ティンカーズコンストラクトのツールを用いて地面を掘り、無事あった石を掘り、銅や鉄を探し当てることでそこそこの装備を作る。可及速やかに欲しかったのはバケツである。色々と検証しながら行動していたがどうやらこの世界で採取した土や石などは最初手に取った時は普通の石だったが、インベントリに突っ込んだところアイテムの丸石や土に変換されたのだ。

 砂利も木も鉄も銅もだ。採取できた素材は手に乗る程度の大きさ程度だったのにインベントリに入れて取り出すとなんか巨大化してたり、原石になってたりする。お陰様で採取した以上の資材が手に入った、しかもちゃんとインベントリから鉄を取り出すとインゴットとして出てきたので多分だがクラフトテーブルに以外にも直接加工、鍛冶みたいに熱して叩く感じでも装備を作ったりすることも出来るだろう。

 

 で、バケツを欲した理由だが恐らく無限水源を作ることが出来るだろうからだ。それさえ何とかすれば畑を作ったり、色々と装置を作ったりできる。

 工業MODの存在は確認できているので、今後のためにも是非とも色々と水が欲しいのである。

 

 てことで、軽く鉄装備を整えたり、バケツ作ったり、赤石らしきものを見つけてやっぱり赤石だったり、水辺で砂を取りガラスを作ってガラス瓶にしたり、水とって煮沸したり、ラジバンダリ。

 トコトコと歩いて向かうは湖である。バックソードを取り出し周囲になにか居ないか警戒しながら進む。

 

 この空間、どうやら夜という概念がないらしく光源も無いのに常に昼間の明るさを保っているのだ。そのせいで寝る時は眩しかったが丸石の豆腐建築を作ってそこで寝ることで解決した。

 まぁそれだけなら問題なかったのだが何やらこの空間、怪しげな気配を感じるんだよな。豆腐建築の中で寝ている時入口の方から何やら視線を感じたり気配が蠢いていたりするし、おまけに水辺に作った小麦畑が時折荒らされているのだ。周囲に足跡がないのに、である。

 

 お陰様で少し寝不足である。なんか嫌な予感がして完全に寝付けなかったんだよ、多分寝たら殺されてた。そんな感じがしている。

 俺はこの空間に来て初めに見た死体のことを忘れていない。少なくともマスケット銃を持ち、剣を携えた人間が抵抗していた痕跡があったのに死体の周りに人間を襲った存在の痕跡はなかった。足跡も、何もかもが。

 だが何となくだが獣の類であることは分かる。死体にできていた傷跡が噛みちぎられた跡であったからだ。

 

 だからこそ水辺に行くまで俺は警戒を解けない。水辺なら何故かは知らないが嫌な予感が無くなる。じゃあそこに寝床を移せば安心して眠れるだろうと思うだろう?

 それが寝たらダメだ、という予感は無くならないんだよ。てことは【寝たら殺しにくる存在】と【入口周辺に気配を表す獣らしき存在】は別物だということが分かる。

 

 うだうだ考えてもしょうがない。こちらからあちらを認識できないならあちらからのアクションがなければ何も出来ないし。水辺に辿り着いたし小麦と水を回収……

 

「お前が……」

 

 小麦畑に触れられる距離になるまで見えなかった。なんだコイツ……獣?獣か?本当に?

 

 ぬらりとテカリがある黒い皮膚を携えたその獣、円を描くように俺の周りを四肢を動かし歩いている。その瞳は何かを写しているのか、それとも写していないのか、黒曜石のような美しい瞳をしていた。しかし口らしき部位にはタコのような円状の口が着いており歪である。そしてその四肢には蠢く細かい触手が蔓延っており気色が悪い。

 

「きっしょ」

 

 歩いているのに目の前の存在が出してるはずの足音がない。よくよく見ると足先が円柱みたいになっていて、足裏が大量の肉球らしきもので埋まっている。

 

「消音効果強すぎだろ」

 

 さて、どうしたものか……

 

 

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