スキル:マイクラ(MOD導入済み)で行く異世界生活   作:金属粘性生命体

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「SAN値直葬やめろ!?」

 

 

 

 

 ゾクリとした気配が辺りに漂う、気温は下がっていないだろうに体感で10度ほど下がったように感じられる。

 

 バックソードを構え、盾も構え目の前の獣?に備える。今の所円を描くようにこちらに目を合わせているだけだ。

 まぁそれだけでも気色悪いんだがな。だってこいつ、体が揺れてねぇんだ。歩いているはずなのに、そこに存在しないように架空の存在かのような振る舞いをしている。

 

 改めて剣を握り直し腰を低くして盾を前方に向け頭だけ上からだし体を隠すようにし、バックソードの切っ先を獣に向ける。膠着状態に陥っていて、相手が動く気配がないならばこちらから動くしかあるまい。向こうの方が如何に強いとしても何かをしなければ状況は好転も悪化もしない。

 マジでMOD様々だ、本来の俺なら戦うことすら出来ないだろうが戦闘系MODが入ってるおかげで戦い方がわかる。剣の握り方も、振り方も、敵にすべきことも。

 

 こちらが臨戦態勢入ったのを獣が察したのかあちらも姿勢を低くし聞きたくもないおぞましい高音の音がその口から叫び始めた。

 

「SAN値直葬やめろ!?」

 

 思わず駆け出してしまった。あまりにも不快すぎるその音を止める為、その口を閉ざすために走ってしまった。冷静な部分が叫ぶ、悪手だと。目の前の獣が笑ったように思う。

 

 心がガリガリと削られるような恐ろしい声が耳に届き続ける。心に作用する音なんざ生まれてこの方聞いた事……いや、性質としては黒板を爪で引っ掻いた音か?なんかあれの拡張版みたいな音──おっと余計な思考はしてる暇がないんだった。

 とりあえず目の前の獣を殺さなければ。

 

「死ね!」

 

 盾を構えながら突進することでまずその口を防ぐ。近づけば近づくほど頭がいかれてしまう。でも止めるためには近づかなければ……今俺が持つ武器は基本近距離しかない。

 

 剣を横凪に振るう、牽制の一撃──は?

 

「受け止め……ッ!?」

 

 口から触手!もっとキモイ!

 

 バックステップ、ダッシュ姿勢からだったから足が……

 

 パッと見の目視で3本以上の触手がこちらに迫る、剣を受け止められたのを鑑みるに肉体的にかなり強固な皮を持っているのだろう、正直まともに戦うのはバカバカしい。

 

 仕方がない、虎の子だったけど……今使わずいつ使うのかって話か。

 

 ホットバーを意識して動かす。手元にGLOCK17を手繰り寄せる。

 

 Timeless and classics Zero、通称Tacz(タックズ)。最近とっても人気な銃火器系MODであり、火力が高いのも勿論だがこのMOD最大の特徴は防御貫通だ。

 

「つまりテメェを殺せるってわけだ」

 

 Mekanismの最強装備であるMekスーツすら貫通する銃弾だ。たかが生物風情の装甲が耐えれると思うなよ?

 その舐めた態度、絶対後悔させてやるよ。弾は銅と火薬で作れるし、火薬は火打石、砂糖、木炭で作れるからな、数はあるからな。

 

 脳天かち割ってやる。

 

 

 

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