ブルーアーカイブ -LOST MEMORY DISORDER- THE RELOADED   作:かな餅

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【SHIELDの資料:AGENTTRIGGER】



 HYDRAとの決戦後に起きた紅い黙示録にて起動したSSM型のLMDの一体。



 異次元の狭間からこちらの世界へ到達した未知のエネルギーを持つ石を動力源にしている。



 実験にて確認されたのは蒼い粒子を放ち物質を崩壊させる力を持つ危険な物質であったが。



 その無尽蔵に放出される粒子は永久的なエネルギー機関になるとも考えられLMDに搭載された。


 
 その結果としては世界の危機を覆すことにはなったが、石の持つ危険性は捨てきれていない。








最初からそこにいたのは誰だったのか

 

 

 

 

 

 

 ひっくり返した戦車から例の赤ヘルメットを引き摺り出して撤退。

 

 

 

 ついでに対物ライフルも手に入ったし良い収穫だった。

 

 

 

 

 そしてロバートはどっかに落っことした。

 

 

 

『……やっぱ新品だなぁこれ』

 

 

 

 

 ライフルをバラして状態を見てみると随分と品質が良い。

 

 

 

「早くこいつに口を割らせたいんだけど」

 

 

 

 

 

『まあまあ……一旦状況を整理しよう』

 

 

 

 

 戦車を半壊させて対物ライフルを奪って戦車の子を誘拐した。

 

 

 

 

 

 不良生徒達は僕達をまだ追い続けてる。

 

 

 

 

 

 だって僕は標的でまだ仕留められてないから。

 

 

 

 

 今わかってる信号の命令は4種類。

 

 

 

 ――囲め――

 

 

 

 ――散らばれ――

 

 

 

 ――攻撃しろ――

 

 

 

 ――追え――

 

 

 

今はあちこちの無線で"追え"って命令が出てる。

 

 

 

 

『うーん(通信元)意地でも喋らないのかな?』

 

 

 

 

……?」

 

 

 

 そしてこの子が持ってた無線機はただのレプリカ、なんの音も鳴らないしおもちゃかな?。

 

 

 

 

 さて、そろそろ起こそうか。

 

 

 

 

 事前に銃は取り上げて気休めでナイフは残してる。

 

 

 

 

 何のためのナイフなんだろう、ラブちゃんに聞いても持ってる子は少ないみたいだし。

 

 

 

 

『僕が起こして色々質問をする、答えてくれそうならラブちゃんが質問して』

 

 

 

 

 答えてくれなさそうならまあ、色々するけど。

 

 

 

 

「……あ……」

 

 

 

 

『こんにちはー、叫ばないでね。叫んだら喉を潰さないと行けなくなるから』

 

 

 

 

「……むせん、むせん」

 

 

 

 

『このおもちゃのこと?なーんにも音が鳴らない無線だけどまあ返すよ』

 

 

 

 

 

 さて。

 

 

 

 

 端的に言えば、この子は“正常”とは言えない。

 

 

 

 

 

 戦闘中、鼓動は異常に安定していた。

 

 

 

 

 驚きも、恐怖も、焦りもなかった。

 

 

 

 

 

 理由は単純。

 

 

 

 

 

 “無線”以外のすべてを、思考から切り捨てていたから。

 

 

 

 

 

つまりこの子は……“無からの受信”だけを目的に、設計されたようただ存在してた。

 

 

 

 

 「……」

 

 

 

 どうしてこうなった?、誰にこうされた?。

 

 

 

 

 どうして君はそうなってるの?、時系列で言えば今日の朝は恐らく普通だった。

 

 

 

 

 

 だってラブちゃんと実際に会話を一度交わしてたらしいし。 

 

 

 

 「……どうなってんの?、夕方には普通に喋ってたのよ?」

 

 

 

 

 

 

 ……他に何人かとっ捕まえて話を聞かないとだめかな?。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……りょうかい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この子達の雇い主を調べないとラブちゃんの問題も解決しなさそう……。

 

 

 

 

 

 

 

 まあ声を掛け続ければ何とか――。

 

 

 

 

 

 

『……こらこら、目を離した隙にナイフを立てちゃダメだよ?……危ないから――』

 

 

 

 

 

 ……ナイフが、溶けてる……?熱が……。

 

 

 

 

 

 

 いや違う。

 

 

 

 

 

 

「ちょ……あんたの脚力で蹴飛ばしたら――っ?!……その腕!」

 

 

 

 

 

 

 

 反射的に蹴飛ばしちゃったけど、それよりも腕が切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんで?、明らかに普通のナイフじゃない切断面は……溶けてる感じ。

 

 

 

 

 

 

 『なるほど……焼き切られたのか』

 

 

 

 

 

 

 

 無線から音は出てない。

 

 

 

 

 けど、彼女は確かに“返事”をした。

 

 

 

ってことは……命令は“外”からじゃない。

 

 

 

 

無線から何かが聞こえてる“つもり”になってるんだ。

 

 

 

 

つまり、幻聴。

 

 

 

潜在意識の中でだけ再生されてる命令。

 

 

 

感情も、判断も、自分の意思すらも全部、切り捨てて。

 

 

 

 

ただ“受信するためだけ”に動いてる。

 

 

 

 

 

それで……僕の右腕。

 

 

 

 

 

 

利き手(右手)をやられた、肘の先まで駆動しない……本当にやられた。

 

 

 

 

 

 

 

 『ロボットだからって替えが何でも聞くわけじゃないのに……ラブちゃん』

 

 

 

 

 

 

 

「……何?」

 

 

 

 

 

 

 

『その子を運んで、一緒に来てほしいところがあるんだけど』

 

 

 

 

 

 

  ラブちゃんを連れて帰って来たのは僕の飛行機。

 

 

 

 

 

 

 ちなみにラブちゃんは大きいホバークラフトに住んでるみたい。

 

 

 

 

 

  いいな、住んでる所が壊れてなくて。

 

 

 

 

 

 

 『とりあえずその子は……縛って寝かせといて』

 

 

 

 

 

 

「……あんたの家?」

 

 

 

 

『そんなとこ、女の子を連れ込むのは君で2人目……とその子で3人目?』

 

 

 

 

 

 

 

 ……この腕はもう使い物にならないな。

 

 

 

 

 

 

『それでラブちゃん、僕を切ったこのナイフに心当たりは?』

 

 

 

 

 

 

「わからないわよ、ただのナイフにしか見えないし」

 

 

 

 

 SHIELDの設備で調べるしかないか、ラブちゃん器用だといいな……。

 

 

 

 

「……それ、手当とか」

 

 

 

 

 

『あー……まあ、気休めになるって言ったら……巻いてくれる?』

 

 

 

 一息つく形で初めての手当てをしてもらった。

 

 

 

 

 と言ってもただ治らない傷口を包帯で巻き付けるだけの行為。

 

 

 

 

 砂が入るのは防げるかな。

 

 

 

 

「痛くないの?」 

 

 

 

 

 

『痛みは遮断されてるから、ねえラブちゃん』

 

 

 

 

「なに?」

 

 

 

 

『この子がこうなったのは僕のせいかもしれない』

 

 

 

 僕を狙った包囲網。

 

 

 

 

 

 複数の通信元から送られてくる暗号通信。

 

 

 

 

 

 銃が主な世界で僕を焼き切れるナイフ。

 

 

 

 

 

 

 ロバートがひたすら目立つのを嫌がった理由がわかりそう。

 

 

 

『あと、ごめんね。君が知りたかったこと何も手に入らなかった』

 

 

 

 

「……しっかりしなさいよ、あんたがいないと探せないじゃない」

 

 

 

 

 今回の件はおそらくやばい事なのは確か、それでどうする?。

 

 

 

 

 

 興味本位の時間はもう終わった、狙ってる奴らは他人を利用してでも僕を始末しようとしてる。

 

 

 

 

 

 敵地に乗り込もうにも肝心な場所が分からないし、それに身体を修理する時間もいる。

 

 

 

 

『ラブちゃん、お金は渡すからしばらく隠れた方が良いんじゃないかな?』

 

 

 

 

 「は?」

 

 

 

 色々考えたけど、まずは安静にして状況を立て直す。

 

 

 

 

 捜索は僕1人でも出来るからロバートと一緒にラブちゃんの言う生徒を探そう。

 

 

 

 

『ざっくり言えば、命に関わるかも。命があってもこんな風に人として大切な物が欠けたりする』

 

 

 

「……」

 

 

 

 

『ヘルメット団ではもう君はお尋ね者だろうし……後は僕が何とかするよ』

 

 

 

 

 

「いや、どうすんのよ?……そりゃだって……なんで?」

 

 

……このナイフで脚部を切断して取り外せるかもしれない、後は義足の素材か。

 

 

 

「……とりあえず、今は一緒にいるから」

 

 

 

 ……誰かくる、誰が――いや、ホシノか。

 

 

 

 

「やっぱりここだったねぇ、坊……や、怪我した?」

 

 

 

 

『ちょっとだけ』

 

 

 

 顔に付けてるのはロバートか、落としてたから助かった。

 

 

「全く坊やは忘れ物が多いね、それと何で怪我したの?」

 

 

 

 

『このナイフでちょっと切られちゃってさ、何か知ってる?焼き切るナイフ』

 

 

 

 

「……知らない、誰の?」

 

 

 

 

 

『そこの寝てる子、意思疎通が難しいから何も聞けなくてさ』

 

 

 

 

 

〈トリガー、それの解析はこちらで進めておきますので一度ポッドへ〉

 

 

 

 

 

『……解析するまでもなく何か知ってるんじゃない?』

 

 

 

 

 

 〈トリガー〉

 

 

 

 

 

『ロバート、知っていることがあるならここで全部話して』

 

 

 

 

 ロバートには隠し事がいっぱいあって恐らく……色々な事も知ってる。

 

 

 

 

 

 これは本当にもしかしてだけど……うん。

 

 

 

 

〈……あくまで私の憶測ですが、複雑な暗号処理資料の一つにそれらしきものが〉

 

 

 

 

 

「!……じゃあ!」

 

 

 

 

〈ですが、今日起きたこと(包囲)起こったこと(腕の損傷)を考えれば、すぐに動くのは得策ではありません。義手も義足も欠けてしまった物を補うためのもであり……元には戻せない。〉

 

 

 

「……」

 

 

 

 

〈これ以上は避けるべきです、貴方がこの先で生きることそれは彼女達の為にもなります〉

 

 

 

 

 

 

『……』

 

 

 

 

 

〈河駒風ラブを助けても何も得られない、貴方にとって得はない。〉

 

 

 

 

 盾を右腕に縛り付けて……うん、まあこれで鈍器にはなった。

 

 

 

 

 

 

『そっか、僕が甘かったよ。だからもうお前には頼らない。』

 

 

 

 

 

 

 虱潰し探す……それか片っ端から追っ手を真正面から出向えて叩き潰すか?。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっとどこ行くの?……まさか1人で探す気?ちょっと待ちないよ……」

 

 

 

『……大丈夫』

 

 

 

 

「あんたが腕を怪我したのは私のせいでもあるから、だから……その。もういいから」

 

 

 

 

 

『良くない』

 

 

 

 

 

「いや、だから。狙われて片腕も使えなくなって……なんでそんなに」

 

 

 

 

 

『逃げて追われるくらいなら、立ち向かって諦めさせるしかない。追っても無駄だぞって』

 

 

 

 

 

 目を付けられた以上アビドスにもいられないだろうし……早いとこ次の住処も探さないと。

 

 

 

 

 

 

「トリガー、気持ちは分かるけどちょっと待って」

 

 

 

 

 

 

『僕のなんの気持ちがわかるの?、巻き込んだのは悪かったけど今はちょっと……』

 

 

 

 

 

「自分に出来ることを必死にしなきゃって気持ちとか」

 

 

 

 

 

『……』

 

 

 

 

 

「大切な人が突然居なくなって必死に探し回ることとか……」

 

 

 

 

 

 

「……あんた。」

 

 

 

 

 

 

「おじさんにも、そういう経験あるから言うけど……1人で焦って動いても何も解決しないよ?」

 

 

 

 

 

 

『……ごめん』

 

 

 

 

 

「いやぁ~良いよぉ、若い子とかはそんなもんだし~……落ち着いたってことでいい?」

 

 

 

 

 ホシノとラブちゃんは外で、僕とロバートは中で何故か話し合う事になった。

 

 

 

 

 

 何を話すんだろ、正論は聞きたくないし別にやる気がないなら話したくないし。

 

 

 

 

 

 〈……貴方は望まれてここに存在しています〉

 

 

 

 

 

 

『知ってるよ誰より強く作られて"兵器"として望まれた』

 

 

 

 

 

〈その身体は誰よりも強い兵器として望まれて、作られました〉

 

 

 

 

 

 

『だから知ってるって』

 

 

 

 

 

 

 〈貴方自身は、ただ存在することを望まれて生まれて来ました〉

 

 

 

 

 

 

『……バカにしてる?、このボロボロの体はお下がりで僕の意識はお前が作ったんだろ』

 

 

 

 

〈……〉

 

 

 

 

 

『誰が望んだの?こんな人生を、誰が決めたの?』

 

 

 

 

 

〈誰も決めてはいません、貴方そんな状態でここにいる事は誰も望んでいません〉

 

 

 

 

 

『だったら……もういいよ。』

 

 

 

 

〈私はただ知っているだけです、誰かが貴方に歩き喋り他者と関わることを望んでいた事実を〉

 

 

 

 何が言いたいんだろう、母親が居るとでも言いたいのかな。

 

 

 

 冗談にしては特に面白くもないし、バグかな。

 

 

 

〈トリガー、貴方は何故彼女に拘るのですか?〉

 

 

 

 

 念の為銃でも持って行こうかな?、でも触れた感覚がない分持ち難いからなぁ……。

 

 

 

 

彼女(河駒風ラブ)が探す生徒の所在は分かります、ただそれを教えるだけの理由を私は知りたいんです〉

 

 

 

 

 

『もう言ったよ、お前には頼らないってだから話は終わり』

 

 

 

 

 

 〈私には貴方を存在させる理由があります〉

 

 

 

 

 

 

 

 ここからは録音の僕。

 

 

 

 奥空コウ、聞く人によっては久しぶりかな?……。

 

 

 

 

 

 ロバートには、隠し事が多い。

 

 

 

 

 でも今は、そろそろ少しくらい寄りかかってもいいかなって思う関係かな。

 

 

 

 

 たくさんあるんだ、そういうの。だから、むしろ人間っぽい。

 

 

 

 

 あの時の僕は、とにかく人助けに固執してた。

 

 

 

 

 ロバートは……まあ、僕の“保護”が目的だったらしい。

 

 

 

 

 ラブちゃんのことも、なんであんなに助けたかったのかって聞かれると、

 

 

 

 

 正直よくわかんない。ただ困ってたから。

 

 

 

 

 それだけ。

 

 

 

 

 ロバートは違う。

 

 

 

 

 こいつには、目的があった。

 

 

 

 

 “その時”が来るまで、僕を守るというよりは隠しておきたかったんだと思う。

 

 

 

 ……何だろうね。

 

 

 

 

 世界の危機に対する、隠し球。

 

 

 

 

 つまりは、都合の良い時にだけ現れて、

 

 

 

 

 都合のいい立場に収まってくれる誰か。

 

 

 

 僕を”英雄”(ヒーロー)のようにしたかったみたい。

 

 

 

 

〈私には貴方を導く理由があります、それも私的な事です〉

 

 

 

 

 

 

 我ながら自由奔放なもので思惑通りに行かなかったらしいけど。

 

 

 

 

〈貴方この先の未来で多くを救える存在になれる、だからこそ今はその身を大事にしてください〉

 

 

 

 

 

 

『今の僕を尊重するような事を言ってるけど、ロバートが喋りかけてるのって僕じゃないよね』

 

 

 

 

 

 

 〈……それはどういう意図で?〉

 

 

 

 

 

 

『人助けはしなきゃいけない事じゃなくて、僕にとってしたい事。それも目の前の人を助けたい』

 

 

 

 

 

〈ええ、それが――〉

 

 

 

 

 

『でも僕は君が知ってる"AGENT TRIGGER"じゃない、ただの"トリガー"だよ?』

 

 

 

 

 

 〈……〉

 

 

 

 

 たとえ、この先の未来で“多くを救える存在”になれるとしても。

 

 

 

 

 

 

 僕は、目の前にいる人を助けたい。

 

 

 

 

 ロバートの言う”大勢を救う”っていうのが、

 

 

 

 

 

 目の前にいる助けられる誰かを見捨てるって意味なら。

 

 

 

 

 

 

 

 

『僕は、少なくても助けられる人を、ちゃんと助けたい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈貴方にとって誰かを助けるという事は?〉『しっくりくる言葉がないけど……趣味とか?』

 

 

 

 

 

 

 

〈前の貴方、”TRIGGER”は正義感に満ちた存在でした。貴方もそうなのかと〉

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうしてそう思ったの?』〈何も考えずに人助けを行おうとするのは変わらなかったので〉

 

 

 

 

 

 

 ロバートは、たぶん“前のTRIGGER”に何か命令された……って感じじゃない。

 

 

 

 

 どっちかっていうと、“(トリガー)を導くこと”と“TRIGGERの目的”がごちゃ混ぜになってたっぽい。

 

 

 

 前のTRIGGERは、何かを倒そうとしてで、負けたらしい。

 

 

 

 詳しくは知らないけど、そういう話。

 

 

 

 で、僕はその“負けたときの保険”。

 

 

 

 

 何をすればいいかも決まってなかった。

 

 

 

 

 ただ存在してる、そんな感じ。

 

 

 

 

 だから、代わりにロバートが考えてる。

 

 

 

 

 今の世界で、僕が何をするべきかって。

 

 

 

 

 

〈人助けは好きですか?〉『うーん、特に。別に嫌いってわけでもないけど』

 

 

 

 

 

〈ではなぜ人助けを“趣味”と?〉『なんとなく手が動くから』

 

 

 

 

〈……質問を変えます。人は好きですか?〉『うん、多分そう』

 

 

 

 

 

〈どうしてそう思うのですか?〉『人に似せて作られてるから。自然とそうなるんじゃない?』

 

 

 

 

 

 〈そうですか〉

 

 

 

 

 

『どうしてそんな質問をするの?』〈貴方を知るためです〉

 

 

 

 

 

『知ってどうするの?』〈分かりません〉

 

 

 

 

 

貴方の傍(TRIGGER)に居たはずなのにあまりにも貴方の事(トリガー)が分からないものですから〉

 

 

 

 

 

 

『何それ?、なんで今更?』

 

 

 

〈時期に分かります、右手の生成は時間が掛かるためすぐには用意できませんが、左手の義手を改良することで代用はできるでしょう、クラフトマシンそのためには接続の用意も必要ですが〉

 

 

 

 

 TRIGGERがもういないってはっきりしてから、ロバートは……なんか少し変わった気がする。

 

 

 

 

 優しくなった?。

 

 

 

 

 よくわかってないけど。

 

 

 

 

 前よりは僕たちの話をちゃんと聞いてくれるようになった、かも?。

 

 

 

 

 少なくともこの時はラブちゃんと一緒に動いてくれるって言ってくれた。

 

 

 

 

 

 今だって、まあ……優しいよ。

 

 

 

 

 

 あと、ホシノ達は……色々お話ししたみたい?。

 

 

 

 

 

 なんか学校の事とか。

 

 

 

 

「ヘルメット団のラブちゃんだっけ?、うちのトリガーとは友達?」

 

 

 

 

「……今日会ったばっかよ、あんた達が襲撃して来た時に」

 

 

 

 

「へぇ……でも仲良さそうだったね?、なんか相棒って感じみたいだった」

 

 

 

 

「そんな柄じゃないわよ、あいつはちょっと……私が巻き込んじゃっただけだから」

 

 

 

 

「でもトリガー楽しそうだったよね、囲まれて撃たれてるのに心の底から笑ってるみたいだった」

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

「と言っても私なんてあって2日なんだけどねぇー?、あの子3日前に起きたばっかだし」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

「なんか色々知ってるみたいだけど、話してみたら無機質なように見せかけて結構感情豊か……なのに、自分の中で私たちと一線を引こうとしてる。そんなこと気にしなくて良いのに」

 

 

 

「……そう?、あいつが?」

 

 

 

 

「君を背中に乗っけてるトリガーは随分と楽しそうだったけど……どうやって仲良くなったの?」

 

 

 

 

「……喧嘩に巻き込んだだけなんだけど?」

 

 

 

 

 

 

 




【トリガーのメモ:AGENTTRIGGER】




 ロバートが言うには正義感が強い存在。




 ロバートが言うには万人を救えることに固執した僕は真逆の存在。





 ロバートが言うには、苦しみに捕らわれて悲しみを自身に強要してもがき続けた。





 僕よりもよっぽど人間らしく大人で、今を生きる余裕がなかったみたい。





 今ここにロバートがいるのは”AGENTTRIGGER”に作られたかららしい。




 そして最後に望んでいたのはロバートでも分からないような。




 何よりもらしくなかったことらしい。
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