ブルーアーカイブ -LOST MEMORY DISORDER- THE RELOADED   作:かな餅

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【トリガーの記録:アビドス自治区】


かつてはキヴォトスの中でも一番歴史のある学校ですごい学園だったらしい。


数十年前に起きた自然災害で名所も台無しになって今残っているのは9億の借金と5人の生徒。


でも不思議と治安はそこまで悪くない、そこはちょっと気になる。


夜の砂漠は空が綺麗で案外居心地がいい。



子供じゃない1人の兵器

 

 それでさっき自分が武器になるよと提案してどうなったのか?それは――。

 

 

 

 

「……ん、そう言う事を言わせるために親切してるんじゃない。」

 

 

 って怒られちゃった……彼女の中ではまだ僕は兵器じゃなくて……ん~、人間?に近い印象を持ってる感じ。

 

 

 それに対してロバートと姿以外僕と変わりないけど意識はあっても喋るガラス片で何か価値があるものとしか認識されていなかった。

 

 

 人間社会で道具がまともに生きようとしたらやっぱり姿って大事なんだね。

 

 

 

「でも、助けてくれるならそれは遠慮なく。それと……ん。いざとなったらうちに来ればいい」

 

 

 

 

 

『……ロボットだよ?』

 

 

 

 

 

「ロボットの市民は普通にいるし。うちの学校は生徒が少ないから若者は歓迎する」

 

 

 

 

 

『確かに最年少だろうけどさ。まあいっか』

 

 

 

 

 結果的には上手く行ったしひとまず自治区内で処分される対象にはならなさそうで良かった、それからは破壊したアビサルの残骸を引き摺りながら前回のように雑談を重ねてロバートの元へ戻ることにした。

 

 

 

 

〈ええ……〉

 

 

 

 

 自慢げにアビサルを見せたらなんかロバートにちょっと引かれた気がしたけど。

 

 

 

 まあいいや、とにかく倒したアビサルの残骸から使えそうなパーツがいくつか見つかった。

 

 

 

 主に“目”と、“左手の強化用パーツ”あたりかな。

 

 

 

 アビサルの装甲に使われてたのは、”セカンダリーアダマンチウム”っていう金属。

 

 

 

 もともとのアダマンチウムはすごく硬くて、めちゃくちゃ丈夫なんだけど、そのぶん加工が難しくて扱いづらい。

 

 

 

 だからそれを少しだけ性能ダウンさせて、人間でもなんとか加工できるようにしたのがセカンダリーアダマンチウムってわけ。

 

 

 

 ただ、それでもビブラニウムほど加工しやすいわけでもないし、アダマンチウムほどの強度もない。

 

 

 

 でも、素材としては十分に高品質。

 

 

 僕の補修にはちょうどいいんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 改造とか修理とか、そういうのはとりあえず裏で進めてるとして。

 

 

 

 

 今のうちに、ロバートに聞いておきたいことがあった。

 

 

 

 

 大きく分けて、2つ。

 

 

 

 

 ①これから、僕はどう動けばいいのかという話。

 

 

 

 そして②僕やロバートの存在を知ってしまったシロコのことを、どう扱うつもりなのか。

 

 

 

 

 

 

 〈方針としてはまず、ある目的のために貴方の身体は修理しなければなりません。それにあたって貴方の人格を変えることはせずその目的を貴方のまま果たしてもらう事にはなります。〉

 

 

 

 

①については、ひとまず僕の身体の修理が最優先らしい。

 

 

 

戦闘が必要になるかどうかはまだ分からないけど、少なくとも無線機の組み立てくらいはこなせる程度には、体を動かせるようにしておきたいって。

 

 

 

設計図を読んだり、ロバートが出してくる指示書もちゃんと理解はできる。

 

 

だから作業自体に問題はなさそう……資材さえあれば、だけど。

 

 

 

 

〈まあ、そこまで深く考えてませんでしたが。シロコ様に関しては我々が持つ技術の一部。及びアサビルに対する対抗手段……そうですね、我々が現在所持する兵器の一部を差し上げましょうか〉

 

 

 

 

「ん、もちろん」

 

 

 

 

 飛行機の中にはSHIELDが使っていたらしい武器。

 

 

 

 【I.C.E.R.(アイサー):カートリッジ式麻酔銃】

 

 

 

 

 

「弾薬と銃はありがたいけど……麻酔銃?」

 

 

 

『君の身体がどれだけ麻酔に強いのかによるけど、余程の興奮状態じゃない限りは一撃で……どうだろ?。数十分から……数時間?弾丸一発で死んじゃう人間はだけど』

 

 

 

「ん、じゃあ貰ってく……けど、対策委員会のみんなにトリガーを紹介した方がいいかな」

 

 

 

 

〈位置はどのあたりで〉

 

 

 

 

 

「ここから結構遠いから……ん、明日後輩に車出してもらうのがいいかも」

 

 

 

 

 

〈……ええ、では明日トリガーをお客人としてお願いします。今日はすでに月が登っているので〉

 

 

 

 

『じゃあ、また明日シロコ』

 

 

 

 

「ん、また明日」

 

 

 

 

 目覚めてから一日ははこんな感じで終わったかな、またねの挨拶をして自転車を探しに行ったシロコを見送った。

 

 

 

 あと会った事といえば……。

 

 

 

この残骸(アビサル)を何処で〉

 

 

『シロコと話してる時にゆっくり後ろから近づいてきてた、単独で行動してたし試作機かな?』

 

 

 

 

 

〈……記憶が整理されているのですか?〉

 

 

 

 

『うん。資料を見る限り……ああでも、これ(Another Baby")とは限らないんだっけ』

 

 

 

 

 

〈それと似たようなものではあります、記憶が正常なのは想定外でしたが〉

 

 

 

『そっか、ロバートは困ってるから僕に何か欲しいの?』

 

 

 

 

〈……困っているとは?〉

 

 

 

 

『なんか見たところ、命令で縛られてるって訳でもなさそうだし、かといって何かやりたいこともありそうだし……今の僕に何ができるのかなぁ~って』

 

 

 

〈貴方には確かに2人と元々いた1人の人格が統合されている可能性も加味してましたが〉

 

 

 

 

『うん』

 

 

 

 

〈……それ以前にまだ精神は幼体のままでしたね〉

 

 

 

 

 

『馬鹿にしてる?』

 

 

 

 

 

 てな感じで結局何も聞けずに次の日に、僕はこれ以上動き回らないようにポットに入れって言われてはいったから……次にシロコと会うのは感覚的にすぐだったかな。

 

 

 

 

「ん、おは――”ん”ッ”!

 

 

 

 

『あ、ごめん』

 

 

 

 

 仰向けの状態で入ってたポットをあけられて目を覚ました瞬間、なんかピコピコと動くモフモフとしたものが見えてしまった物だから鷲掴みにしちゃった。

 

 

 

 

「んぅ……勝手に触らない」

 

 

 

 

『うん』

 

 

 

 連れられるまま外に出てそこにいたのは車と眼鏡をかけた女の子が車両の中に、でもよく見てみると……耳が長くて俗に言うエルフ?、長寿なのかな。

 

 

 

 

「シロコ先輩……えっと、その人が……?」

 

 

 

 

「ん、友達のトリガー、多分強い」

 

 

 

 

『よろしくね~、えっとなんて呼んだらいい?』

 

 

 

 

「アビドス高等学校対策委員会所属、奥空アヤネです。好きに読んでくれていいですよ!」

 

 

 

 

「じゃあアヤネだ、よろしくねアヤネ」

 

 

 

 

 とそのまま助手席に座ってシロコは何故か不貞腐れた顔で後ろの荷台に乗り込んでた。

 

 

 

『シロコからはどこまで聞いてる?』

 

 

 

 

「あまり詳しくは……ただ、お礼に弾薬と武器を援助してくれる人とだけ事前に聞いていました。実際には……人?……じゃなくて、ロボットの方でしょうか?、ヘイローもありませんし」

 

 

 

 

『……そういえば頭にみんな輪っかあるよね?、可愛いからついでに見えてるのかと思ってた』

 

 

 

 

 

「ああこれは――……ん?……え?……今?」

 

 

 

 

 

『ん?可愛いなぁって』

 

 

 

 

 

「ええっ?!」

 

 

 

 

 

「”ン”ン”ッ”!!!アヤネッ!!!荷物が落ちるッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 顔と耳が赤くなったと思えば明らかに直線でいい道でハンドルを左右に切り出してる、これは何をしたかったんだろう?。

 

 

 

 

 

「なっ、そんないきなりそんなことを突然い、言うだなんて、そ、そんなッ!、な、何言ってるんですか!?、う、運転中にびっくりしたら危ないじゃないですか!」

 

 

 

 

 

『そうだね確かにいますごく危ない、ほんとの事言っただけなんだけど』

 

 

 

 

「んッ!!トリガーは後ろッ!!!」

 

 

 

 

 

 お話してただけなのになぜか怒られて荷台に乗せられちゃった。

 

 

 

 

しばらく車に揺られて、ようやく見えてきたのは本当に砂漠のど真ん中にある学校だった。

 

 

建物にはそれなりに雰囲気があるけど、正直”ここに入学したい!”とは思えないような場所。

 

 

現実にあったら、ちょっと変わった観光地として話題にはなるかもしれない。まあ、実際にあるんだけどね。

 

 

人が過ごしてるからそれなりに手入れはされてる……と思いきや、よく見ると壁や地面には銃痕や爆破の跡が残っていて、ところどころガラスも割れたまま。

 

 

まるで何度も襲撃された後のような、そんな痕跡があちこちに残っていた。

 

 

 

 

『荷物は何処に置くの?、ゆっくりだけど重い物運べるよ?』

 

 

 

 

「ん、その前に皆に顔だけでも見せておくべき」

 

 

 

 

「じゃあ、その後でお手伝いをお願いしますね。トリガーさん」

 

 

 

 

『さん付けやだ』

 

 

 

 

「ええ?、じゃあ……トリガー。くん?」

 

 

 

 

『……』

 

 

 

 

「ん、困らせない」

 

 

 

 

 そうしてシロコに引っ張られるまま連れてこられたのは、校舎の入口。

 

 ちゃんと下駄箱があって、シロコはいつものように上履きに履き替えていた。

 

 僕はというと、足がほとんど装甲でできてるから靴を履き替えるわけにもいかず……とりあえず  タオルで足元を拭いてもらって、なんとか中に入った。

 

 中は思ったよりちゃんとしていて、教室や掲示板、備品なんかも揃ってる。

 

 

 ただ、なんとなく“職員”っぽい存在が見当たらなくて……まるで生徒たちだけで運営してるみたいだったし。

 

 校庭もあったけど、掃除する人なんていそうにないし、そもそも掃除する庭がすでに砂まみれだった。

 

 

 

 

 

 ざっくりと校舎の中を説明してくれた後に例の対策委員会がいるらしい部室、わかり易いように”アビドス廃校対策委員会”って可愛い丸みを帯びた文字で書かれてるからここで間違いはなさそう。

 

 

 

 

「いやでもさぁ……」「でもシロコちゃんは昔から何をするか……」「いやまさかそんな……」

 

 

 

「……ん、なんか話し合ってる」

 

『失礼しまーす』

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 とりあえず中に入って初めて言われた一言は。

 

 

 

 

 

「あっ、シロコちゃんの彼氏だ」

 

 

 

 

『……?かれし?、ボーイフレンドってこと?』

 

 

 

「……ん?……ん?!」

 

 

 

 

 

「いやぁ……確かに年頃の女の子になって、確かに丁度いい時期かもしれないけどさ。おじさん思うんだよねシロコちゃん、こういう学園都市にはさ?いてもロボットとかで他にいるのは大人のおじさんばっかり。だから若い男の子がいてさ、色々初めてのことがあったのかもしれない。それでおじさんはそういう色恋とか全くない時代だったから……アドバイスも出来ないけど――」

 

 

 

 

「ん……違う」

 

 

 

「え?何が違うのシロコちゃん?、今日皆に紹介したい人がいるってことでわざわざみんな集まれるか聞いて……それは、もう。あれじゃん。」

 

 

 

「彼氏じゃなくて友達」

 

 

 

 

「友達から始めたの?」

 

 

 

 

「んッ!!」

 

 

 

『仲良いんだね』

 

 

 

 

 彼氏がどうとかというのは半分冗談だったみたい。

 

 

 

 

「いやぁ、いきなりごめんねぇ。わざわざこんな砂漠の中にある学校に来てくれてありがとぉ~あっ、私は対策委員会の委員長やってる”小鳥遊ホシノ”だよぉ、気軽におじさんでいいよぉ」

 

 

『よろしくおじさん、僕は……うん、トリガーって名前』

 

 

 

「トリガー?珍しい名前だねぇ……まあロボットとかって言うのは聞いてたけど……」

 

 

 

『出所が気になる?、まあそうだよね』

 

 

 アビドス高等学校の対策委員長”小鳥遊ホシノ”、右目は黄色で左目は青のオッドアイそれと……八重歯が生えてる。

 

 

 

 僕にもあるのかな?。

 

 

 

「私は十六夜ノノミです♪、うちのシロコちゃんと仲良くしてくれてありがとうございます!」

 

 

 

『ん?ああ……うん、こちらこそ』

 

 

 

 同じく十六夜ノノミ、ゆるふわな外見で左側頭部だけ輪を書くように結んだ髪型。

 

 

 

 僕が入った時はびっくりしてたけど今は結構柔らかく迎えてくれるつもりみたい。

 

 

 

「黒見セリカ、それで……シロコ先輩が言うには情報を持ってるそうじゃない?」

 

 

 

 このつんつんとした猫耳は黒見セリカ、恐らく対策委員会だと一番気難しい子なのかな?。

 

 

 ただ敵意を向けられているわけでもなさそうだし……まあ、猫と一緒かな。

 

 

 

『これで全員?あと外のアヤネと合わせて』

 

 

 

「ん、そう」

 

 

 

 

『外から20人くらい来てるのはお客人?』

 

 

 

 

 そう言ったらみんなが窓をみて、そしてあわただしく準備してセリカがアヤネに電話して。

 

 

 

 

「ん、トリガーはここでじっとしてて」

 

 

 

 

 

 というわけで、僕を部室に残して、みんなはあっという間に出て行っちゃった。

 

 

 

 

 どうやら外で“襲撃”が起きてるらしくて、騒がしい声が聞こえる。  

 

 

 

 

 部室のホワイトボードには”不良への対応方法”や”弾薬節約の計画”。

 

 

 

 

 それに加えて”借金返済の方針”なんて、ぎっしり書かれてた。

 

 

 

 

 つまり、僕のことを気にする以前に。

 

 

 

 

 この学校にはもっと深刻で現実的な問題が山ほどあるってことなんだ。

 

 

 

 

 シロコが”助けてくれるなら”って言った時、嬉しそうだった。

 

 

 

 

 その日初めて笑った顔見せたシロコがあんなふうに少しだけ、嬉しそうな顔をした。

 

 

 

 

 だって、助けてくれる人なんて、滅多にいないから。

 

 

 

 

 屋上に出て、まずは全体の様子を確認することにした。

 

 

 

 

 人が死なない前提だとしても、彼女たちが銃を使っているのは“戦うため”であり、“守るため”でもある。

 

 

 

 

 それは間違いない。

 

 

 

 

 敵側は黒服が前線にいて、赤服の生徒が多分リーダー。

 

 

 

 動きはそこまで訓練されてないけど、障害物を使いながらバラバラに動いて、1人ずつ狙って前に出てくる。

 

 

 

 やってることはシンプルだけど――。

 

 

 

 “死なない前提”の戦いでは、面倒なタイプだ。

 

 

 

 数発撃たれてもすぐに立ち直って撃ち返してくる。

 

 

 

 つまり、数が多いほうが勝ちやすい。

 

 

 

 奥の方からは戦車も出てきた。乗ってるのは……不良生徒。

 

 

 

 質はともかく、あのサイズと重さは普通に厄介だ。

 

 

 

『じゃあ、あれは僕がやろう』

 

 

 

 見つかった当初、僕の身体はかなりボロボロだった。

 

 

 

 運動機能も制限されてて、ほとんど動けなかったくらいだ。

 

 

 

 でも、アビサルがいるこの場所で生きていくなら、戦える体は必要。

 

 

 

 だからロバートが、僕の義足を少しだけ改良してくれた。

 

 

 

 小回りが利くように。

 

 

 最小限だけど、ちゃんと動ける。

 

 

 

 

 距離は約60メートル。

 

 

 風は追い風。

 

 

 高度差はおよそ7メートル。

 

 

 

 この身体なら、ギリギリ届く。

 

 

 

 片膝をついて姿勢を低くする。

 

 

 

 

 義足の関節にわずかに力をためて、構造強度の限界を一瞬だけ無視する。

 

  

 

『よし、行ける』

 

 

 

 

 脚部のアクチュエーターが駆動音を上げた瞬間、身体が弾かれるように跳ねた。

 

 

 

 

 重力を断ち切るように空を蹴る。

 

 

 

 

 視界が一瞬だけ開けて、下にはざわつく地上と、まっすぐに突き出た砲塔が見えた。

 

 

 

 

 風を切る。装甲の裂け目に砂が食い込む。

 

 

 

 

 

 着地予定座標、戦車の砲塔すぐ後ろ、そこに拳を突き立てるように落ちる。

 

 

 

 

 

 ドン、と重い音がした。

 

 

 

 

 足元の鉄板が鈍くしなる。

 

 

 

 『義足に良くない飛び方したかも……』

 

 

 

 あとは中身を止めるだけ。

 

 

 

 

 

「な、なんだ……?!誰だお前!?なんでそんなとこに乗ってるんだ!」

 

 

 

 

 どうやら中の人が勝手に出てきたみたい。

 

 

 

 

 ……さて。どうしようか。

 

 

 

 

 殺すのは、たぶんアウト。

 

 

 

 

 それに無意味に痛めつけるのも、好きじゃない。

 

 

 

 

 でも、僕には拳があって、この子には戦車がある。

 

 

 

 

 なら、選んでもらおうかな。

 

 

 

 

 

「おい! 聞いてるのか?! そこを……えっ?」

 

 

 

 

 

 砲塔の縁に手をかけて、しゃがんだ姿勢からゆっくり立ち上がる。

 

 

 

 

 

 同時に、砲身を反り上げる。

 

 

 

 

 ぎしっ、と音がして重心が傾く。

 

 

 

 

 身体が垂直に立ったら、今度は前へと砲塔ごと、ぐいっと押し曲げてみせる。

 

 

 

 

 

 動きはゆっくり。でも、確実に。

 

 

 

 

 

 この重さが、自分の目の前で簡単にねじ曲がっていく。

 

 

 

 

 

 さて、どう思うんだろうか。

 

 

 

 

 

 

『どうする?、もっと有意義なことに時間を割くか。このまま進んで、僕と戦うか』

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 無言。

 

 

 

 

 放心なのか、それとも絶句なのかは分からない。

 

 

 

 

 けど、言葉の代わりにその人は戦車から飛び降りた。

 

 

 

 

 で、その戦車は……ゆっくりとバックしていった。

 

 

 

 

 つまり、分かってくれたってことだよね。

 

 

 

 

 戦わなくても済むなら、その方がずっといい。

 

 

 

 

 『じゃあ、次は』

 

 

 

 

 あっちの方に、まだ騒がしいのが見える。

 

 

 

 

 

 次にやるべきことは、もう見えてる。

 

 

 

 

 

 




【トリガーの記録:ヘルメット団】

 
 他にも様々な犯罪者、悪徳事業者、不良生徒から雇われ事件を引き起こす。


 時に戦車やオートマタなどの兵器も保有しているなど組織力はなかなか大きくみえるけど。


 構成員の実力の方はただ銃を撃てる女の子という感じで大した実力はないらしい。


 といっても単純に昔と比べてに力を付けてきているみたいでたまに身内のお祭りをやるみたい。
 
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