GQuuuuuuX式ちいかわ(臨戦)になった人がなんやかんやで諦める話   作:何でもいいでしょ?

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空いた時間に自分で読み返しててこの作品面白いのか?と首傾げるようになりました(´・ω・`)
モチベ下がってきたんですかね。


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「話を…話を聞いてくださいっ!」

 

『だったらまずは武器を捨てろ!』

 

「ぐぅ!」

 

ハクジ装備特有の圧倒的加速による突撃をシールドで受け流す。

ビームサーベルを振りかぶり、その大型ランスを一刀両断しようとして――死角から迫り来るギャンが視界に入り込む。

 

「っ!?」

 

慌てて上体を逸らすことで刺突を回避、狙いも付けずにエスビットを乱射させ、ギャン達から距離を離す。

 

『逃がすな!接近しろ!』

 

しかし、ジフレドのスラスター出力では、ハクジ装備の加速力には敵わない。

必死の悪足掻きはすぐさま無意味と化し、大型ランスとシールドが衝突、激しい火花を散らした。

 

「行って!」

 

エスビットを射出後、銃口を向けることで牽制。

ビームを警戒したところを蹴り飛ばし、強引に突破する。

 

「邪魔しないでって…言ってるのにっ!」

 

『コイツ!?』

 

すぐさま抑えにかかる別のギャン達を、出力を絞ったビームライフルで牽制。動きが鈍ったところにビームサーベルを振り下ろす。

 

「っ!浅い!」

 

しかし、相手と自機の機動力の差は歴然。

振り抜かれた光の刃は、ハクジ装備の表面を薄く切り裂くのみに留まった。

 

エスビット2基を己を守るように展開し、ビームライフルと合わせてフルバースト、一時的に開かれた空白の空間へ飛び込んだ。

 

『大人しくしろ!』

 

「そっちが止まってくださいよ!」

 

『そんなことができるとでも!?』

 

「こんなことしてる場合じゃないんです、よッ!」

 

ビームサーベル同士が衝突し、激しい火花を散らす。

 

今!

 

一時的な膠着状態。

その隙を見逃さず、エスビットで背部バックパックを狙う。

 

『当たらん!』

 

「くっ…!」

 

ひらりと軽々とした動きで躱し、再び隊列へと加わっていくギャン。

高速でジフレドの周りを周回し、こちらが背を向けた瞬間に突撃。その対処に背を向ければまた別のギャンが強襲。そのまた対処に背を向ければまたまた別のギャンが……もうずっとこれ。

 

『そこだ!左側から回り込め!各機、同時に砲撃!』

 

「うぅ…!」

 

少尉の指示が鋭い…!誰に指示を出してるのかもわからない!

 

それに、今もそうだけど、左だなんて指示もわざと私に聞かせてる節がある。

意識を向ければ最後、逃げ場の無い()に閉じ込められる……そんな気がする。

 

『余所見は感心しないな!』

 

「ッ!少尉…!」

 

てか、要所要所で向かってくる突撃の勢いが強すぎるっ!なんなのあの人、他の先輩方の倍は速いんだけど!?

 

右腕を広げ、大型ランスの穂先に手を滑らせる。

コンマ数秒の開、火花を散らしながら流れていく手に力を込める。

 

「今!」

 

大型ランスから離した右腕を、その手首へ叩き込む――!

 

『やるな…!』

 

穂先がズレた大型ランスに引っ張られ、姿勢を崩したギャンが、急速でこちらに向けた穂先からビームを放つ。

 

シールドッ!――いや、間に合わない!……ならっ!!

 

「ウウ!!」

 

ビームサーベルを間に挟ませ、放たれた光線を斬り裂いていく。

掻き消えるビーム粒子を尻目に、今度こそ向かって来た大型ランスをシールドで防御。敢えてスラスターの火を消すことで、そのまま距離を取る。

 

「―――ググっ、くぅぅっ!」

 

強烈なGに歯を食いしばり、機体を折り曲げ追撃に来たギャンを躱す。……今、嫌な音鳴ったなぁ…!!ヅダらなきゃいいけど!

 

すかさずエスビットを操作、牽制のビームをランダムに乱れ打つ。

 

……で、その間に少尉は既に離脱していると。わかってはいたけど、センスの差が大き過ぎる!

 

ビームサーベルを振りかぶり、ギャンに強制的に回避行動を取らせたところに、正面へと向かわせたエスビットの射撃を叩き込む。

 

『させるか!』

 

「――くそっ!」

 

放たれた光弾はどこからともなく現れた少尉のシールドに受け止められる。

 

さらにはダメ押しとばかりに飛び出してくるミサイル……前だけじゃない、四方八方からも来る!?

 

脅威なのは、決して少尉だけではない。

先輩方の連携だって、一見単純には見えるけど……少しずつ、でも確実に、蓄積していく疲労がその効果を堅実に示している。

 

もうやめたい、動きたくない、ガチャガチャと絶え間なくレバー操作を行っていた両手がそう訴えた。

 

「まだ…まだッ!」

 

疲れの滲む手を無理矢理動かし、ビームライフルの引き金を引く。

 

銃口から飛び出した光弾は、隊列を組むギャン達の中心、ちょうど真ん中の位置を取るギャンへと突き進む。

 

このままのペースで連携されたら体力が持っていかれる…!なんとかして相手のペースを崩さないと!

 

強く噛み締めた歯が軋み、不快な音と振動が口内に響く。

 

何度引き金を引けども、ギャン部隊は狙ったように動いてはくれない。

前へ置いた(・・・)ビームへと一瞬減速するまではいい。

 

いいんだ…けど、そこは相手も精鋭部隊。

ビームライフルの出力を絞ったことは早々に看破されてしまったようで、今では殆ど意にも介されない。精々がたった一瞬の足止めが関の山。

 

……それに、その一瞬の乱れもすぐに修正されてしまう。

 

私がビームライフルを放った瞬間。それを隙と見たギャン達が突っ込んで来て、迎撃を余儀なくされる。

シールドを構えて1機目を受け止めた頃にはすっかり元通り、また一方的に攻められる攻防が再開する。

 

なんとか打ち破らんとフルバーストを放ち、フルスロットル。

メインカメラの方向を変えた瞬間―――

 

「ぅぁぁぁああっ!?」

 

激しい衝撃に揺さぶられ、思わず目を閉じそうになるのを堪える。

 

誰の攻撃………いや、少尉かっ!

 

「この!」

 

エスビット2基の十字砲火。それに加え、ビームの出力を戦闘出力に戻し、引き金を引きっぱなしに薙ぎ払う変則フルバースト。

 

ターゲットたる純白のギャンは、首を、腕を、腰を僅かに曲げるだけで隙間を縫って向かってくる。

 

時間稼ぎすらままならない…!

 

出し惜しみして勝てる相手じゃない。わかってる…そんなの最初っからわかってる!

 

でも、この人を……この人達を……殺したくない!

 

「大人しく、してください!」

 

『こっちのセリフだ!』

 

追撃のエスビットの射撃を、連続するバレルロールで躱した白いギャンが、ブースターから激しい炎の嵐を吐き出す。

 

「ッ!!」

 

ビームサーベルを発振。

大きく振りかぶった――その時。

 

『ニャアンにぃぃ……手を、出すなァっ!!』

 

『何!?』

 

「えっ!?」

 

猛スピードで、どこからか飛び込んできたトリコロールのMS――ジークアクスが白いギャンへと激突する。

 

『ニャアン!大丈夫!?』

 

「え、あー……うん?」

 

『なんでお前が…!リコリス准尉!』

 

思考停止状態に陥りかけるも、なんとか再起動。

エスビット2基を駆け回らせ、ビームライフルの引き金を引き続ける。

 

突然のジークアクスの乱入に浮き足立つ先輩方。これでも当たらないなんて……

 

『邪魔すんなよっ!』

 

『かつての愛機に牙を剥かれるなんてな…!』

 

あっ、この2人のこと忘れてた。

 

「えっ、と。ふ、2人と『ここは私が引き受けます。行きなさい、ジークァックス』も、……」

 

『おじさ――じゃなくて!!!中佐、ありがとうございますッ!!』

 

『…フフフ。今、おじさんと『気のせいです!!!』ふむ。そうですか、そういうことにしておきましょう』

 

そういう訳だから、行くよ、ニャアン!とガッシリと手を掴み、どこかへと引っ張っていくジークアクス(マチュ)

 

いきなりめちゃくちゃな早さで進む展開について行けず、ぽっかりと口を開ける私。

 

「―――はっ!?あ、あの人!置いてきちゃっていいの!?」

 

『いい!おじさんが負ける訳ないし!』

 

慌ててエスビットを呼び戻し、ジフレドの指をギャン部隊と交戦中のミニサイズブラウ・ブロに向ける。

 

「えっ、なにあれ……」

 

いくらあのサイコガンダム解体ショーを成したシャリア・ブルでも、先輩方を纏めて相手取るのは……なんて思ってたのが馬鹿らしいくらいの蹂躙劇が繰り広げられていた。

 

4方向からの即死ゲロビ(縦横無尽に動き回る)とかクソゲーかな?いやこの世界大概クソゲーだったわ。

 

『とにかく来て!シャロンの薔薇を助ける!』

 

「助けるって……ううん。わかった」

 

『ありがと!』

 

ジークアクスの隣に並び、イオマグヌッソ内部へと侵入。

シャロンの薔薇が収められているらしい砲座ブロックへと到着する。

 

『あった!薔薇だ!』

 

「あれが、シャロンの……薔薇」

 

……なんだろう。なんか、すっごくデジャブを感じる形。

具体的には、あの亡霊で有名なMAのような……

 

『下がれMS!勝手に砲撃システムに近付くな!』

 

通信?あの人か?

 

『薔薇を利用しようとしてる人…!』

 

「マチュ?」

 

怒りを滲ませた男性の声に、通信の先のマチュが激しい怒りを燃え滾らせる。

 

薔薇を助けるって言ってたことといい……やっぱり、マチュは何かを知っている?

 

……私には分からない。けど、それはきっと、シャロンの薔薇に関することであり、イオマグヌッソのことを大まかにしか知らない私では理解できない情報なんだろうことだけはわかった。

 

『ニャアン、あの人達見張ってて』

 

「うん」

 

シャロンの薔薇へと一直線へと降り立っていくジークアクス。

その様子を見て焦ったのか、拳を振り上げ、外からでもわかる程の光を放つ、赤いボタンを押そうとする男性。

 

「ッ!」

 

瞬間、全身を震わせる嫌な寒気。

 

あれを押されたら、全部台無しになる…!

 

なんの根拠もないただの勘。それを全面的に信じ、咄嗟にジフレドの拳を振り上げる。

 

『や、やめ――』

 

「フン!」

 

マイクから響く、恐怖に塗れた声を無視し、パンチで建造物を破壊。中にいた人達の命を奪い取った。

 

……やっぱり私、ろくな死に方しないんだろうなぁ。

 

4号機に乗ることを選んだあの日から、もう何度も抱いた感傷に黄昏れる。

 

まぁいっか。分かりきってたことだし……

 

行き先の地獄はどこかなと、現実逃避気味に、シャロンの薔薇に取り付けられたなんらかの装置を取り外そうと頑張っているジークアクスを見つめる。

 

……あれ、こっち見てどうしたんだろ。

 

「どうしたの?マチュ」

 

『ニャアン…?後ろ……』

 

「あぁ……うん。私が殺した」

 

『――!』

 

「作業に集中して、助けるんでしょ?シャロンの薔薇を」

 

声にならない呻き声をあげつつ、ジークアクスが再びシャロンの薔薇へと向き合う。

 

そういえば、マチュの前で人を殺したのって、これが初めてだっけ。

 

幻滅したかな…怖がらせちゃったかな…もう友達だって、言ってくれないかな……

 

「……」

 

でも、もういいや。

 

これを壊せば、全部終わり。私の任務は、完了する。

少しでも未練を無くせるのなら、その方がいいよね。

 


 

「えっ――」

 

今、なんて……

 

『聞こえなかった?この中で、ジフレドを核爆発させる。だから、その子を連れて早く逃げて』

 

なに、言ってるの…?ニャアン?

 

「なんで、そんなこと……」

 

『……こんなもの、この世界にあっちゃいけないんだよ。だから、この機体(ジフレド)と一緒に、この世界から消し去る』

 

それは……でも、だからって…ニャアンも一緒に死ぬ必要なんて…!『ある』

 

「っ!?」

 

『先に謝っておくね。マチュ、あの時の約束、破っちゃってごめんなさい』

 

そんな、急に謝られたって……わっかんないよ!?

 

「そ、それにさ……自爆機能だけ作動させたあとで脱出すればいいだけじゃん!わざわざニャアンが死ぬ必要無いでしょ!?」

 

『……確かにそうかもしれない。普通なら』

 

普通、なら…?

 

『遺憾な話だけど、この世界にはゼクノヴァなんて奇々怪々な現象が起こってる。ゼクノヴァを利用しようとする連中だっている。もしジフレドを無防備にして、その間に何かが起こったら……対処しなくちゃ』

 

「っ!」

 

反論、できなかった。

 

今ニャアンが語った内容は全て、おじさんが危惧していたことと同じ。……それはつまり、実際に起こりうる出来事だったから。

 

『私なら大丈夫』

 

「っ!大丈夫なもんか!」

 

本当に大丈夫なら……なんでそんな、声が震えてるんだよ!

 

『本当に大丈夫だよ。だって、そもそも、私は―――』

 

「…………この世界の人間じゃない、でしょ」

 

『っ!?なんで、知って……』

 

「知りたい?じゃあニャアンも来てよ!!2人で、シュウジを探しに行こう!」

 

『……』

 

「さっき約束破るって言ってたけど、私はまだ納得してない!!」

 

だって、だって…!

 

「話してくれるって、言ってたじゃんかッ!!」

 

あの時、確かに!私はそう聞いたっ!

なのに……

 

「都合が悪くなったからって逃げ出すの?言ったことも反故にしてさ!そんなの、卑怯だよッ!!!この卑怯者!」

 

『っ!、…………』

 

息を呑む声がした。しかし……それだけ。

 

「あっ…ち、ちが……」

 

慌てて口を抑えた。

 

いくら無意識だったって、言っちゃダメなことくらいわかるのに…!なんで、私…!?

 

「にゃ、ニャアン…ごめ、今の『……そうだよ。私は、”俺"は…最低最悪のクズ野郎。許し難い卑怯者だよ』―――えっ?」

 

にゃあ、ん…?

 

『マチュ、とっととここから出て行け。巻き込みたくはない』

 

急に変わった口調に合わせて、ニャアンの乗るMSが纏う気配も変わった。

これまでの、穏やかな波のような感じから……刺々しいものに。

 

『今までありがとな。友達だって言ってくれて、嬉しかった』

 

「っ!」

 

きっと、あの中でニャアンは笑顔を浮かべている。漠然とそう思った。納得したように、なにかを諦めるように、吹っ切れた笑顔を。

 

「〜〜〜〜〜!!ッ、この、わからず屋ッ!!」

 

薔薇を安全な場所へ移し、目の前のMS――gMS-κの型番を持つジークアクスの兄弟機、ジフレドと対峙する。

 

『そう。()の言うことなんて、聞いてくれないんだね……なんとでも言え。手加減はしない。力づくにでも出てって貰う』

 

「そんなこと、させないッ!」

 

お互いにビームサーベルを抜刀、全く同じタイミングで飛び出した――!




最近どんどん暑くなってるので、皆さん熱中症には気をつけましょう( . .)"

※笠鷺さん、ジャック・オー・ランタンさん誤字報告ありがとうございました!

うちの子はジフレドくんに乗る?(4号機もエクシアとかストライクみたいな感じで、何かしらの形では出すつもりです)

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