GQuuuuuuX式ちいかわ(臨戦)になった人がなんやかんやで諦める話   作:何でもいいでしょ?

20 / 24
※補足
最初に現れたのはガンダム(RX-78-2)


20

「シュウジ…!」

 

『本物のガンダムが現れてしまった以上、もう後戻りは出来ない』

 

『シュウジ・イトウ、貴様は…!』

 

間違いない……あの機体、ララァさんの夢で見たガンダムだ!

何回も何回も赤いMSを倒して倒して倒しまくった、ある意味での私のトラウマ。

 

ウッ、あの時の退屈感が蘇る…!

 

『この世界を破壊して、もう一度……やり直す』

 

シュウジの決意を固めるように声と共に、白いガンダムのツインアイに光が宿る。

 

動き出したシュウジがまず狙ったのは――かつての乗機たる赤いガンダム。

 

『くっ、貴様程のニュータイプと戦うことになろうとは…!』

 

『他ならぬあなたが、彼女のことを拒絶してしまった。それ故に、彼女の心は、深く傷ついてしまったんだ』

 

白いガンダムがビームサーベルを振り下ろし、呼応するように赤いガンダムがそのビームサーベルを滑り込ませる。

 

『ぐぅ…!』

 

縦、横、斜め、突きと様々な動きで赤いガンダムを翻弄する白いガンダムに、赤いガンダムのパイロットから苦悶の声が漏れた。

 

「シュウジ!」

 

ビームライフルの引き金を引き、シュウジの意識をこっちに向ける!

 

『ごめん、見えてるんだ』

 

「んな!?」

 

あの動き……シイコさんの時の!

 

「このっ!」

 

何度も何度も引き金を引くが、白いガンダムはなんのその、華麗な動きでビームの弾を掻い潜っていき、尚も赤いガンダムへと肉薄する。

 

あくまでも狙いは赤いガンダムだって言うの、シュウジ…!

 

ビームサーベルを抜刀し、赤いガンダムを狙う白いガンダム目掛けて振り下ろす。

 

「おぉぉぉぉ!!」

 

『グっ!』

 

「うぉわあ!?」

 

左手に構えた赤いシールドで防がれ、カウンターのシールドバッシュを食らってしまった。

 

『隙ありだな!』

 

『まだ…!』

 

赤いガンダムのキックによる反撃を、その衝撃をいなすことで防ぎ、逆に膝蹴りを繰り出す白いガンダム。

胸部に直撃を受けた赤いガンダムが深く仰け反った。

 

「この!」

 

『マチュ…!』

 

追撃しようとする白いガンダムを蹴り飛ばそうとするも、頭部がこちらに向けられ、足を受け止められた。

 

思いっきりの力を込めてるってのに、ビクともしない…!

知ってたけど、シュウジ……強すぎ!

 

『グッ!』

 

『これも通じんか…!』

 

突如として背後から出現した、赤いガンダムの不意打ちを機体を捻ることで躱す白いガンダム。

即座に赤いガンダムを狙う白いガンダム。しかし、白いガンダムが動き出した時には、既に赤いガンダムは離脱していた。

 

「はやい!」

 

なにあれ、赤い光が流れ星みたいに……

 

『やっぱり、あなたは強い』

 

『それはこちらのセリフだ。シュウジ・イトウ』

 

『けど、その強さであっても……変えられないものはあるッ!』

 

宇宙を縦横無尽に駆け巡る赤いガンダムを追うように、とてつもない速度で飛び出した白いガンダム。

 

速すぎる…!もうあんな所まで!?

 

「行くよジークアクスッ!」

 

目指すは激しくぶつかり合う2機のガンダム。

光の尾を引いて突き進む2機のうち、白い流星を背にする白いガンダムを狙い、引き金を引いた。

 

「外した!?」

 

あんなに早く動いてるのに!?

 

『そこだ!』

 

『はァ!』

 

互いの足と足をぶつけ合う白いガンダムと赤いガンダム。これまでとは違って、すぐには離れずにその場で膠着状態へと持ち込まれた。

 

『アマテ・ユズリハ!』

 

「今だ!」

 

すぐさまビームサーベル片手に白いガンダムの背後へと回り込み、その首を狙った。

 

しかし―――

 

『――まだ終わりじゃない。と、ガンダムが言っている』

 

「ぇぇ!?」

 

『何!?』

 

突如として白いガンダムを覆うように巨大なエネルギーの奔流が渦巻き、ジークアクスと赤いガンダムが弾き飛ばされた。

 

ぐぅぅぅぅッ!!!これ、シャロンの薔薇のあれと同じ…!?

 

物理的にグルグル回ってるコクピットの中、必死に目を凝らして白いガンダムの姿を探す。

 

どこ、どこに……見つけたッ!

 

私がこうしている間にも、体勢を立て直していた赤いガンダムへと肉薄している白いガンダム。

互いの持つビームサーベルが何度も激しく激突、散った火花が周囲を照らす。

 

さっきから、私は眼中に無いって言いたいのかな……赤いガンダムばっかり構ってる。

 

「シュウジぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

なんでか無性に腹が立ったものだから、ムカムカする感情に任せて突撃かました。

 

『マチュ!?』

 

『なんと無謀な!』

 

感情自体は両方とも別とはいえ、2人とも私が向かってきたことには驚いたのか、双方別のベクトルの驚愕を載せた声が響いた。

 

「もっと……もっと、私を…!私を、見てっよォ!!」

 

……とはいえ、これは無い。自分でもそう思うくらいには言葉を間違えた。うん……

 

『……』

 

『……』

 

「……」

 

その証拠に、なんか微妙な空気になっちゃったし。

赤いガンダムが白いガンダムに文字通り白い目を向けて、白いガンダムが必死に顔を逸らしてる。

 

さっきまでバッチバチにやり合ってたのにさぁ…仲良いね、2人とも……

 

無意識に力が入った目で2機のガンダムを見下ろしていると、ジークアクスのセンサーとIFFが反応した。

 

反応は2つ。識別信号は……

 

『ご無事ですか!大佐!』

 

『赤いガンダム!?それに、ジークアクスも…!』

 

MAN-03 キケロガと、MS-15/H ギャン・ハクジ装備!

ぇぇっ!?てかおじさん!!なんで白いの連れてきちゃったのさ!?

 

めっちゃカッコつけて引き受けますとか言ってたくせに、引き受けられてないじゃん!

カッコつけてるだけのおじさんなんて、なんの役にも立たないんだよ!?

 

『……准尉』

 

「なぁんでもありませんっ!!」

 

やっぱなし!!今のなし!!なんも無いよおじさ――中佐ァ!!

 

『ふむ……大佐、まずはご無事で何よりです。しかし、あの白いガンダムは……』

 

『大尉、いや、今は中佐か。あの白いガンダムには、向こう側から来たニュータイプが乗っている。かなりの手練だ、油断するな』

 

『あのシャア大佐がそこまで言うなんて…!』

 

「シュウジ……」

 

1人(ザベ)は味方なのか敵なのかまだどっちかわかんないけど、少なくとも、確実に味方だと分かる頼れる援軍が1人(おじさん)合流できた。

 

シュウジも警戒してるのか、さっきまであんなに激しく動き回ってたのに、今はピクリとも動かない。大人しいなんてもんじゃなくて、どこか不気味にすら感じる。

 

『シュウジ・イトウ。乗っているのは彼ですか?シャア大佐』

 

『流石だな、中佐。その通りだ』

 

『シュウジ・イトウ…?』

 

「えっと、クランバトルで私のマヴやってた赤いガンダムのパイロットです。少尉」

 

『なんだと?ということは……あの時も?』

 

悠長に会話しているように見えて、私も含めて、ここまで誰も目の前のガンダムから目を離していない。

小指の関節ひとつの動きも見逃さないと、目をかっぴらいて警戒している。

 

当のシュウジはなんでか動いてないけど。……って思った瞬間に動き出した!?フラグ!?フラグだったの!?

 

『例え誰が相手でも、止まる訳にはいかない!』

 

『傲慢だな、シュウジ・イトウッ!』

 

全く同じタイミングで飛び出した2機のガンダムがその手のビームサーベルをぶつけ合わせる。

ぶつけては離れ、ぶつけては離れを繰り返し、青いスラスターの光が流星を描く。

 

『ぐぅ!』

 

『これを避けますか。なんという反応速度……あるいは』

 

けど、こっちの状況はさっきまでとは違う!

 

正直、私じゃあの攻防には突っ込める気がしなかったけど……やっぱり中佐って強い。

 

キケロガの放つ4本のビーム光の中心を、まるで動きがわかっているかのように赤いガンダムがひた走る。

赤いガンダムはやがて白いガンダムへと辿り着き、再び鍔迫り合いが発生する。

 

『こうも攻めきれんとは…!』

 

『この…!』

 

2本目のビームサーベルを抜いた赤いガンダムに対抗してか、シールドを投げ捨て、こちらも2本目のビームサーベルを抜き放つ白いガンダム。

 

両者は再びぶつかり合い、かと思えば即座に白いガンダムが距離を取る。

 

「えっ、なん……ええ!?」

 

白いガンダムが突然赤いガンダムから離れた直後、4方向からビーム光が降り注いだ。

 

ちょっと待って、今更だけど……これみんなシュウジを殺そうとしてる?

 

ゾクリと背を震わせる私。

揺れる目の中に、ギャンの稲妻の如き突撃を交わした白いガンダムが映りこんだ。

 

『速い…!これも当たらないのか!』

 

『落ち着きなさい、エグザべ少尉。焦ってはダメです』

 

『中佐……あなたは…あなたはどっちなんだ!?敵なのか!?それとも味方なのか!?』

 

『”今は"、味方です。少尉』

 

『ッ!――胸を借ります!中佐!』

 

あーもう3対1になっちゃったよ……どうしよう。

シュウジに味方したいけど、それだけは絶対ダメだという直感が引っ付いて離れない。

 

でも、どうする?どうすればいい?……なにか手は無いの?

 

『准尉!』

 

「ッ!」

 

MSとMA入り乱れる戦場でただ棒立ちするジークアクス()を叱咤する声が響く。

 

『考え事は後です!あなたの目的のためにも、今はあの白いガンダムを!』

 

気持ち悪い動きで有線ビーム砲を放射しまくるキケロガ。

向けられた白いガンダムはそれら全てをさっきまでと比べて、荒のある動きで回避していく。

 

……間違いない、シュウジにも余裕が無くなってきてる…!

 

『ぐぁっ…!……そうだ准尉!恥ずかしい話だが、僕らでも攻めきれない!手を貸してくれ!』

 

大型ブースターを駆使した突撃を、頭部を蹴り飛ばされることで強制的にキャンセルさせられ、大きく狂った体勢のまま、それでもと向かっていくギャン。

その気迫は、白いガンダムに否が応にも目を向けさせた。

 

『後のことはゆっくりと話せばいい。今は、成すべきことを成せ』

 

二刀に構えたビームサーベルを白いガンダムへと叩きつけ、多種多様なキックのぶつかり合いを何度も演じる赤いガンダム。

キケロガ、ギャンという強大な戦力を前にして、白いガンダムは赤いガンダムへの警戒をやめない。

 

『マチュ』

 

「シュウ、ジ」

 

そして――白いガンダム。

 

この場に集った4機のMS、MAのメインカメラが、同時にこちらを向いた。

 

『君は、君のやりたいようにすればいい。ガンダムも、そう言っている』

 

「ッ!……シュウジが、シュウジが言ったんだからねッ!!!」

 

両手にビームサーベルを構え、赤いガンダム、ギャンと共に白いガンダムへと向かう。

キケロガが四方に伸ばした有線ビットが隙間を埋めるようにビームを放ち、高速で先行したギャンの大型ランスが白いガンダムによって叩っ切られる。

 

『ハァ!』

 

『まだ――ッ!』

 

すぐさま切り裂かれた大型ランスを手放し、増設された複合兵装を全パージ、得物をビームサーベルに持ち替えたギャンにメインカメラを向ける白いガンダム。

そこへ赤いガンダムが重圧とも感じるほどのプレッシャーを放ち、強制的にそちらへと意識を向けさせる。

 

『今!』

 

『くゥッ!』

 

そこへ降り注ぐキケロガのビーム砲。

背中を通り過ぎるよう、アクロバティックな動きで回避する白いガンダム。

 

一時的に大きく体勢を崩した白いガンダムへと肉薄するギャン。ギャンへと意識を向けた途端に襲来する赤いガンダム。

2機を同時に相手取る白いガンダムへと、巨大擬似ビームサーベルを振り下ろすMS形態のキケロガ。

 

『ぅっ、ァあ!!』

 

しかしそれでも白いガンダムは止まらない。

上下を反転させ、左右を捻り、腕を、足を広げて全ての攻撃を回避する。

 

『『『ッ!』』』

 

『ッ!!』

 

分かりきっていたように再度攻勢をかける3機と白いガンダムが交錯する。

 

ギャンの斬撃を薙ぎ払い、赤いガンダムと拳をぶつけ合い、キケロガを渾身の力で蹴り飛ばした。

反動で白いガンダムが吹き飛んだ先に、待ち構えていた味方がその手に携えた武器を振りかざす。

 

凄い連携……即席でここまでできるなんて、エースパイロットは伊達じゃないってことかな。

 

『ふっ、少し我々に構いすぎたのではないか?』

 

――けど、それも全てはこの一撃の為……行くよ、ジークアクスッ!!

 

『しまっ――!?』

 

ビームサーベルの刀身が揺らぎ、そのサイズを拡大させていく。やがて、巨大なヒートホークの如き形状となったビームサーベルの刃が、白いガンダムの首へと迫っていき――――

 

「――ぇっ?」

 

白いガンダムが、眩い光を放った。

眩し過ぎる光に耐えきれず、ギュっと目を閉じ、操縦桿を強く握り締めた。

 

「……ぅぅ、あ?」

 

少しずつ光が弱まっていき、思わず閉じていた瞼を開く。

何度か瞬きをした末に、白いガンダムへと目を向け、呆然とする。

 

「白い、ガンダムが……」

 

『馬鹿な……』

 

『なん、だと……』

 

『こんな、ことが……』

 

白いガンダム――否、そこにいたのは白いガンダムにあらず。

それは、私が垣間見たあの世界(歴史)において、一年戦争から更に進んだ時の中に生まれたとある1機のMS。

 

これは、この……ガンダム(・・・・)は…!

 

νガンダム…!」

 

光を放つ双眸と共に……新たなる白き悪魔が産声を上げた。




流石のシュウジとおっちゃんのコンビでも、マチュ+赤い彗星+灰色の幽霊+7割アムロ(天パ族)のスクワッドには苦戦し、ならばと薔薇の少女を通じて、ニャアンの記憶から引き出したかつてのパイロットの最後の愛機の姿を借り受けることにしたおっちゃん (概念)

……つまるところ、全部ニャアンのせいだ!!

うちの子はジフレドくんに乗る?(4号機もエクシアとかストライクみたいな感じで、何かしらの形では出すつもりです)

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。