GQuuuuuuX式ちいかわ(臨戦)になった人がなんやかんやで諦める話 作:何でもいいでしょ?
無理。無理無理無理無理無理ッ!!
νガンダムとか無理だって!?いくらあの面子でも勝てる訳無い!!
だってあの天パだよ!?νってことは逆シャアの方だからニュータイプ能力は落ちてるかもだけど……MSの性能に差があり過ぎる!!
水星じゃ「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず」、「操縦者の技のみで決まらず」、「ただ、結果のみが真実!!」とかかっこいいこと言ってたけど……相手があれじゃその前提も丸ごと崩れるって……
フィンファンネル――つまるところ、νガンダムから逃れるように、戦闘宙域から離れるコア・ファイターの中で、私は頭を抱えた。
チラリと目をやった戦場では、フィンファンネルバリアや、フィンファンネルそのものを巧みに扱ったνガンダムによって、こちら側の最高戦力達が文字通り鎧袖一触される絶望的な光景が広がっていた。
死角から放たれたビームを完璧に防ぎ、逆に死角から即死級のビームを放つフィンファンネル。
キケロガの両腕をコードごと消し飛ばし、ギャンの両足を股関節から切断し、凄まじい速さで宇宙をひた走る、頭部の半分を抉られた隻腕の赤いガンダムを猛追、殺意しか無いオールレンジ攻撃を見せるそれらに、勝ち目等万二一つも無いと絶望した。
「勝てる訳ない……」
マチュを示す、
さっきから、ジークアクスは呆然とするように棒立ちしていた。何かを必死に飲み込んでるのことなのか、それとも私のようにνガンダムに絶望してのことなのかは……分からないけど。
「そ、そう。そうだ、だって天パなんだ…相手が天パなんだし、しょうがない。しょうがないよ」
必死に己に言い聞かせ、戦闘宙域に背を向けた。
私じゃ役に立たない、私がいても意味がないのだと、言い訳をして。どこからか声を上げる誰かを無視して。
――でも、本当にそれでいいの?
しかし、どこからか響く声は、尚も言葉を紡ぎ続ける。
「……。っ、だからって、どうすりゃいいんだよ…!」
私でも、"俺”でもあの天パには敵わない。それに、今の私はジフレドも、代わりのMSも無い。ただのコア・ファイターでどうしろって言うんだ…!
いやいやと頭を振る自分に我ながら呆れる。これじゃまるで駄々っ子だと。
――本当にそれでいいの?
「っ!」
また、この声……うるさい!無理なものは無理なんだ!天パになんて勝てる訳ないんだからさ!
――友達は、まだ諦めてないみたいだけど?
「えっ?――ッ!?」
どういう経緯かは知らないけれど、赤熱したヒートホークを手にνガンダムへと飛び込んで行くジークアクス。振りかぶった刃は当然の如く弾かれ、逆に叩き込まれた強烈なキックに、機体がVの字に大きく歪む。
しかしそれでもジークアクスは諦めない。
光を宿すその双眸は、同じ光を宿すνガンダムを真っ直ぐ睨み付け、再度弾き飛ばされた先へと舞い戻って行く。
今度は両手に構えられたヒートホークに、νガンダムは迷わずビームサーベルを引き抜く。
互いの刃と刃が衝突し、発生した火花が宇宙を明るく照らした。
「マチュ、なんで……」
なんで、諦めないの…?相手はνガンダムなのに、勝ち目なんて欠片もない相手なのに……
――あなたの友達はまだ諦めてない
――だから
――立って。立って戦って
――今こそ、勇気を見せる時だよ
「私の、勇気…?」
そんなの、ない。私にもない。”俺"にもない。そんなの、
――本当にそう?
――そう自分に言い聞かせてるように見えるけど?
――あなたの本心は、本当にそう思ってるの?
――けど、仮に諦める道を選んだとしても、否定はしない
――でも、これだけは先に伝えておくね
――"私”は、”私達"はまだ、諦めてないよ
「あなた達はまだ諦めてないって…?"あなた達”って、誰なのさ…」
――”私達"は"私達”
――あなたの意思に、選択に従う
――だから選んで、自分の道を。後悔しない道を
「自分の道……後悔しない道……」
誰かの声に、交錯する戦場へ目を向けた。
ジークアクスを中心として、ボロボロの赤いガンダム、ギャン、キケロガの4機が連携してνガンダムを相手取っている。
ジークアクスがヒートホークとビームサーベルを同時に振り下ろし、刃がIフィールドバリアに接触する瞬間、赤いガンダムのバズーカとキケロガの足ビームが火を噴く。
ビーム兵器は全てIフィールドバリアの前に掻き消えるも、確かな実体を持つヒートホークはIフィールドバリアを貫通、νガンダムのブレードアンテナを狙う。
νガンダムが腕を掲げ、Iフィールドバリアが霧散すると同時に、νガンダムのビームサーベルがヒートホークの柄を切断する。
ジークアクスへと追撃しようとするνガンダムを、背後から飛来したギャンが強襲――突き付けたビームサーベルを柄からたたっ斬られた。
手に握っていたビームサーベルの柄が小爆破を起こし、視界を遮られるギャンのモノアイに、νガンダムのキックが突き刺さる。キラキラとしたなにかの破片らしき物が散らばる。
こうして、νガンダム本体が各機を相手取る合間にも、本体から分離したフィンファンネルは縦横無尽に動き続けており、他の3機を本体へと近付けさせない。
何とかフィンファンネルの包囲を突破したかと思えば、それは罠だとでも言うかのような猛攻が突き刺さる。
焦りの末か、先走ったジークアクスを狙ったビームが、その特徴的な形をしたビームサーベルを狙い撃つ。
「やっぱり、強すぎる……」
この世界における最高峰達があれだけ連携を重ねるも、数の不利をものともせず、逆に軽々蹂躙していくνガンダムに、またも諦観が広がった。
……1番絶望的なのは、相手はそれをフィンファンネル以外の遠距離攻撃手段を一切使わずに成しているということ。
わかってた。わかってたよ。あんなの相手じゃどう足掻いても無駄なんだって。
――そうかな
――"私”には、あと一手が足りないだけに見えるけど
「あと一手って……私がその一手になるって言いたいの?」
――それを決めるのは、あなた
――本心に従うのか、今の気持ちに従うのか
――選ぶのは、あなた
「無理だよ……コア・ファイターだけじゃ役に立たない。むしろ邪魔になるだけ」
――……なら、大丈夫だね
大丈夫って……話聞いてた?
――聞いてたよ
――だから大丈夫だって。ほら
謎の声がどこかを示す。
無意識に体が目線を動かした。
「宇宙が、光ってる…?」
――”彼"が来る
「彼?」
眩しい……
というか、ミノフスキー粒子の相反転現象が起こってる…?
これまでと比べたらかなり小規模だけど、こんな目の前でゼクノヴァが起きるなんて。
しかも、めっちゃ近くない…?これじゃ、巻き込まれちゃうんじゃ……
即座に恐怖が渦巻いて行き、直後、落ち着いた。
そっか。罰か。これが罰か。
そうだよね。あれだけ信じてくれた友達を見捨てて、また自分だけ逃げる卑怯者だし、当たり前か。
――違うよ。よく見て
「えっ?」
よく見てって……
謎の声に従い、光の方へと目を向ける。
尚も輝きを放つ眩い光は、周囲の暗い宇宙へとその光を迸らせている。
これが罰じゃなくてなんだっていうの……諦観に支配されながら、胸中でそうボヤいた――その時だった。
「モビル、スーツ?」
光の中心に、1機の巨大な人型――MSが見えた。
後光を背にこちらへと向かってくる黒い影は、ゆっくりとそのヴェールを脱いで行き、その姿を顕にしていく。
天を貫くV字のブレードアンテナ。
緑の輝きを放つ
への字状の特徴的な冷却スリット。
トリコロールの中で、青と白を特に強調したそのカラーリング。
それら全てに見覚えがあった。
このMSは……このガンダムはっ…!
――”彼"は、あなたを助けたいって言ってる
――もちろん"私”も。でも、”私"はここまでだから
「っ、待って、あなたは……まさか…!」
――応援してるよ
――だから
――
キャノピーが開くと同時に、目の前まで近付いて来たMS――ガンダム4号機がその胸部コクピットハッチを開く。
開かれたハッチの奥から、見慣れたコクピットのインテリアが覗き、主人の帰りを今か今かと待っている。
「………。ッゥ!」
ヘルメット越しに自らの顔を抑え付け、勢いに任せて振りぬいた拳を操縦桿に打ち付けた。
4号機のツインアイをキッと睨み付け、同時に開かれたキャノピーに手を掛ける。
「ありがとう――」
――ジフレド。そして、さようなら。
私の思いを汲み取ってくれた愛機に、感謝と別れを告げる。
足腰に力を入れ、思い切りの力でコア・ファイターを蹴り飛ばした。
「ふぅっ!」
ハッチに手を掛け、コクピットへと滑り込む。
シートのヘッドレス部に足をかけ、体を捻ってシートに深く腰を降ろす。
「はぁ……」
なにもせずとも勝手にハッチが閉じられ、ガチャンというロックボルトの音がコクピット内に響き渡る。
静かな機器が動作する音が後に続いて行き、3面モニターにそれぞれの景色が映し出される。
……このモニターに情報を伝達しているそれぞれのセンサーは、ジフレドのように、考えるだけで動作する代物じゃない。
「でも、元の愛機を動かせないなんて、そんな馬鹿な話ある訳ないよね」
その時、ふと目に入ったのは、先程別れを告げたもう一つの愛機の姿。
微動だにしないそれから視線を切って、レバーを強く握り締め、フットペダルに足をかけた。
目指すは、あの戦場……マチュ、待っててね。すぐ行くから!
「行こう、4号機!」
青いガンダムが、ツインアイを輝かせた。
4号機「ワイやで!」
大概オカルトな世界と、成り立ちからしてオカルトな世界ではオカルトさのレベルが違う。
その上、いくら幾つもの宇宙を破壊してきた
その結果、うちの子の愛機達がなんか気持ち悪い進化を遂げることに……まぁうちの子はなんでこうなってるのかわかってませんが( ̄▽ ̄)
うちの子はジフレドくんに乗る?(4号機もエクシアとかストライクみたいな感じで、何かしらの形では出すつもりです)
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YES
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NO