中央暦1642年4月22日 9時53分
神聖ミリシアル帝国 カルトアルパス 帝国文化館
『これより、先進11カ国会議を開催いたします』
帝国文化会館国際会議場で、会議の開始を始めるアナウンスが流れる。
先進11カ国会議。世界の行く末を決める会議……あくまでこの国々が認知している世界に限るが……として、ほとんどの国が注目する会議である。
会議は1週間に及ぶ予定となっている。同会議は参加しただけで大変な名誉であり、常時参加国は一カ国を除き列強と呼ばれていた。
日本は本会議に参加しているが、毎年参加が決定しているわけではない。常時参加国であるパーパルディア皇国枠に収まるかどうかは、今回の会議で決定する。また同時に、グラ・バルカス帝国も常時参加国として検討される予定だ。
パーパルディア皇国とレイフォルが消滅したため、常時参加国は現在のところ、
・魔法文明国 神聖ミリシアル帝国(中央世界)
・竜神の国 エモール王国(中央世界)
・科学文明国 ムー国(第二文明圏)
の3カ国のみである。
そして、今回の先進11カ国参加国は、
・神聖ミリシアル帝国(中央世界)
・エモール王国 (中央世界)
・ムー国 (第二文明圏)
・グラ・バルカス帝国(文明圏外、第二文明圏西側)
・大日本帝国 (文明圏外、第三文明圏東側)
・トルキア王国 (中央世界)
・アガルタ法国 (中央世界)
・マギカライヒ共同体(第二文明圏)
・ニグラート連合 (第二文明圏)
・パンドーラ大公国 (第三文明圏)
・アニュンリール皇国(文明圏外、南方世界)
となっていた。
力のある国のみが集められた世界会議の開催に、会場の空気も張り詰める。
近藤は会場を見渡す。
背中から羽の生えた人間や、竜人など、人間以外の存在も見受けられる。彼らは会議場には代表として来ており、異世界に来たのだとつくづく実感させられた。
『会議に先立ち、大日本帝国から自国を紹介したいという申し出がありましたので、これを許可します。大日本帝国代表は壇上へ』
アナウンスが流れ、近藤たちはほっと胸を撫で下ろした。
「はぁ……よかったよかった」
「近藤さん、早くやっちゃいましょう。列強の人たちの視線が痛いです」
近藤が安堵する中、井上が汗をかきながら近藤を急かす。周りを見てみると、「なぜ文明圏外が開始早々に……」と言いたげな列強各国の代表の顔が見て取れた。
もちろん、エモール王国やムー国、パンドーラ大魔法公国、アガルタ法国はむしろ歓迎していたが、議場の空気は少しずつ悪くなってくるのが感じ取れる。
近藤は急いで鞄から携帯電計を取り出し、井上は投影機を取り出してセットする。
レミールとエルトは二人を補佐していた。ありがたいことに壇上の後ろは白色の壁であり、そのままでも投影機からの映像を写せそうだ。
準備開始から1分半、事前に入念な訓練を積んできてよかったと内心思いながら、近藤たちは電計と投影機を繋ぎ、映像を白色の壁に写した。
「すみません、少し会場の明るさを下げてくださいませんか」
近藤の願いはすぐに聞き入れられ、議場が薄っすら暗くなる。
壇上に上がり、近藤は深くお辞儀した。
「大変長らくお待たせいたしました。これから我が大日本帝国に関する紹介を、15分ほどお時間を頂き、皆さまにお見せしたいと思います」
説明もそこそこに、近藤は井上に合図し、井上は電計を操作して映像を再生させる。
途端、電計と接続していた無線拡声器から音楽とアナウンスが流れ始めた。
大日本帝国。人口7億5000万人、面積900万平方キロ(2033年時点)。
過去数度にわたる大戦争にすべて打ち勝ち、前世界では世界を三分していた日本は、2030年に突如この世界に転移することとなった。
映像はクワ・トイネ公国やクイラ王国へのインフラ整備の様子、ロウリア王国に対して行った砲爆撃、そしてロウリア軍政監部による戦後復興の様子を映し出した。
続いて大東洋ビルディングの議場に映像は移り、女性の演説が流れた。アルタラス王国王女のルミエスである。
彼女の涙ながらの訴えに、大東洋共栄圏軍はパーパルディア皇国に対し宣戦布告、わずか4日で征服した様子を写す。
その後は主に軍事や産業に重きを置いた映像が流れた。ここで、日本はあえてクルセイリース大聖王国による核攻撃の様子を流し、財閥社員の虐殺など、彼の国の悪行を挙げていった。
ちゃっかり、その後の日本による報復核攻撃の映像も流れ、各国をドン引きさせることとなる。最後に君が代が流れ、映像は終わった。
「……こほん、ご視聴ありがとうございました。改めまして、大日本帝国です。本日はこのような場に招待してくださり、感謝申し上げます」
近藤は場の雰囲気を支配したと悟り、間髪入れずに口頭説明を行った。
「我が国は説明した通り、東の果てにある島国であります。 ……これは我が国の人工衛星、つまり、空よりもさらに天高く、宇宙空間に派遣した機械から撮影した世界地図になります」
井上が操作し、投影機には衛星から撮られた世界が映し出される。
『おぉぉ……!!!???』
自国のありどころが赤裸々に映し出され、各国の外交官がざわつく。
特に、グラ・バルカス帝国やアニュンリール皇国の外交官の焦りは、尋常ではなかった。動揺を明らかに隠せていない。
「この四つの島と半島、そして列島。これらが大日本帝国になります。現状、大東洋及び第三文明圏のほとんどの国家と国交を開設し、パンドーラ大魔法公国含め同盟関係にあります。 ……また、エモール王国におかれましては、近年では古の魔法帝国案件で緊密な協力関係にあります」
そう言って、近藤は席に座るパンドーラ大魔法公国とエモール王国の外交官に会釈する。
パーパルディア皇国戦後、率先して大東洋共栄圏に加盟し、日本から多大な恩恵を受けていたパンドーラの外交官は澄ました顔をして大きく頷いた。なお、パンドーラ側には既に紹介映像や世界地図などを伝えており、何ら驚いた様子はない。
またエモール王国の外交官モーリアウルも、会釈する。空間の占いにより、日本という国家が対魔帝のキーマンと知ってからは、彼の国は積極的に日本と連携をとるようになっていた。
そのため日本製品も一部ではあるが、竜人の需要にあるような物品が少なくない量輸入されており、財閥や通商産業省官僚が陰でハッスルしている。
「ということで、以上、我が国の紹介となります。かつて先進11カ国会議に名を連ね、列強国として君臨していたパーパルディア皇国を攻撃したことは、決して覇権主義的な、私利私欲のためではありません。あくまで我が同胞である大東洋共栄圏加盟国、その一国の存立が彼の国に脅かされたため、やむを得ず行った軍事行動であることを、ご理解していただければと思います。また、その際に被害に遭われた各国の皆様に対しては、深くお詫びするとともに、賠償など、適切な処置を講じていくものと考えております。それでは、ありがとうございました」
再びお辞儀をし、席に戻る近藤たち。
議場が再び明るさを取り戻し、パンドーラやアガルタの外交官が拍手する中、日本代表団は着席した。
「……で、いいかな?」
各国外交官が着席していく日本代表をまじまじと見つめる中、やっと自分の番になったエモール王国の使者――モーリアウルが手を挙げる。議長はすぐさま指名し、使者は発言権を得た。
エモール王国は竜人が治める国であり、人口はたった100万人にも関わらず列強に名を連ねる強国である。
本来であれば竜人族であるため多種族に対する見方はおおよそ芳しくないのであるが、エモール王国が毎年行う空間の占いにくっきりと「日本が鍵」と出てからは、先述したように特例として日本との関係を強めている。
モーリアウルが立ち上がると、その大きさが分かる。
彼の身長は2メートルに至り、頭からは角が2本生え、目も髪も赤かった。
「エモール王国のモーリアウルである。今回は、前回伝えた古の魔法帝国関連で皆に伝えたいことがある。重要なことであるため、心して聞くがよい」
改めて場が静まる。
「先般、空間の占いを実施した。その結果だが……古の魔法帝国・ラヴァーナル帝国の復活が、今後9年から18年以内であることまで判明した」
空気が凍り付く。
前回の先進11カ国会議において、エモール王国は4年から25年以内に復活するという、極めて不確かな占いを伝えていた。
しかしあれから2年。2回行われた空間の占いにより、魔帝復活が9~18年以内まで絞ることに成功していた。
本当に魔法帝国が復活してしまう。それも遅くとも20年以内に!
列強とも大国とも呼ばれ、各国からの憧れの的であったはずの各国外交官が、一斉に狼狽し始める。如何に新世界で魔帝……ラヴァーナル帝国が恐れられているかがお分かりいただけるだろう。
会場が一気に騒がしくなる中、モーリアウルは続ける。
「残念ながら、場所までは前年同様、判明しなかった。しかし何度も言っている通り、奴らにどれほど抗することが出来るのか、また伝承がどれほど本当なのかは不明だが、奴らの遺跡の高度さが、その文明レベルの規格外さを物語っている。各国は、いらぬ争いをすることなく、軍事力の強化を行い、世界で協力して古の魔法帝国、ラヴァーナル帝国復活に準備すべきである」
様々な大使が賛同の意を表する中、モーリアウルが近藤に目配せして合図する。
事前の協定により、日本とエモール、パンドーラは先進11カ国会議に、毎度ちゃっかり参加している“南方世界の代表”ことアニュンリール皇国が、魔帝復活のために暗躍していることを糾弾することを計画していた。
国内が恐慌状態にあった日本であるが、陸海軍は健在であるし、むしろ建艦計画や製造計画は不景気になんら影響していなかったため、このまま短期間のうちにアニュンリールを責め立てようと考えていた。
ここで、魔帝復活を計画しているアニュンリール皇国を糾弾する。
証拠はたっぷり用意した。異様に発達しながらも、隠し通そうとしている本土の衛星画像に、魔帝復活ビーコンなる装置を運搬している衛星画像、そして魔帝が保有していたとされる誘導魔光弾の発射基地などなど……
それらを先ほどの投影機で大きく映し出してやり、また尋問したダクシルト元観戦武官の自白映像もたっぷり流してやるつもりだった。
近藤が手を挙げようとしたその時、笑い転げる20代後半の女性が一人。
「くっくっく……ハーッハッハッハ!!!」
会場参加者のほぼ全員が、非難的な目で彼女を見る。
「フフフ……いやいや、失礼。私はグラ・バルカス帝国外務省東部方面異界担当課長のシエリアという。魔帝だか何だか知らんが、過去の伝承を恐れるとは……その現地人のレベルに滑稽さすら感じているところだ。そもそも占いなんぞ、そんなものを国際会議で発言する神経が私には理解が出来ないよ。しかも、この世界の列強と呼ばれる国が、その発言。我が国にあっさりと滅ぼされたレイフォルも弱かったが、列強と言われていたらしい。世界会議……か。レベルの低さが知れるな」
「新参者が何を言うか! この礼儀を知らぬ愚か者め!!」
エモール王国の同盟国、トルキア王国からやってきた使者がシエリアに怒鳴る。
モーリアウルは、ゆっくりと口を開いた。
「新参のグラ・バルカス帝国か……魔法を知らぬ人族主体の国らしいな。魔力数値の低い人族ごときがほざくな。貴様ら如きに期待はしていない」
モーリアウルが威嚇する。魔法も使えず人族だけの国ながら、エモール王国から一目置かれている日本代表団は微妙な顔をする中、場は完全に(悪い意味で)シエリアのものとなっていた。
近藤は歯ぎしりする。本来であればこのタイミングで、アニュンリール皇国を糾弾するはずだった。だが変な輩のせいで、それができない。
人工衛星「僕の星」の撃破・回収を、すでに天文台か何かで把握しているであろうアニュンリールに対し、日本は”機動”を重視していた。
魔帝に関する情報の引き渡しと、ビーコンの破壊を記した最後通牒を通告し、会議が終わるまでに返事がなければ、会議終了後、すなわち1週間後に南方世界に対する総攻撃を仕掛けるつもりだった。
「科学を理解できぬ亜人風情が、我がグラ・バルカス帝国に一丁前に口を利くとはな」
「亜人は人間以下という意味だ。我が国は竜人族ぞ! 下種が!!!」
会議は紛糾し、議長が場を鎮めようと叫ぶが、一向に収まることはなかった。
「あーあ、大変なことになっちまった」
近藤はシエリアと各国使節との応酬を眺めながら苦笑する。
「いやぁ、中々香ばしい……ですね」
先進11カ国会議に出席経験があるエルトやレミールも、シエリアの香ばしい姿に思わず顔を引き攣らせた。
日本代表団が唖然とする中、ムーが手を挙げて発言権を得る。
「我が国ムーは、先進11カ国会議においてグラ・バルカス帝国に対する非難声明を発し、同国に対する懲罰のため、2年以上の交易制限を発議いたします。理由としましては、第二文明圏外文明国イルネティア王国、王都キルクルスに対する大規模侵攻です。彼の国は何ら正当な理由もなくイルネティア王国に侵攻しました。レイフォルの件もあります。このまま彼らを許すと、世界秩序を破壊する可能性があります」
「(えぇ、勝手なこと言うなよ……)」
提言するムーの外交官を見て、近藤は小さくため息をついた。しかしムーとしても、同じ第二文明圏の国家を見捨てるわけにはいかない。その心境を察してあげてくださいとエルトがぼそっと言う。
ムーの発議に対し、神聖ミリシアル帝国も手を挙げた。
「確かに、グラ・バルカス帝国は世界秩序を乱しすぎている。このまま第二文明圏国家を侵略し続ければ、我が神聖ミリシアル帝国も介入せざるを得なくなる。我が国は、ムーの提案に賛成するとともに、グラ・バルカス帝国に対し、第二文明圏の大陸からの即時撤退を求める」
誰もが認める世界最強の国の介入……それを聞いただけで、全ての国が震えあがり、剣を治めることがほとんどだ。
全員の視線が、グラ・バルカス帝国の美しき外交官シエリアに向けられる。彼女はゆっくり口を開いた。
「一つ、勘違いしているお前たちに伝えておこう。我が国は今回、会議に参加し、意見を言いに来たのではない。この世界の有力国が一堂に会するこの機会に、要求しに来たのだ。グラ・バルカス帝国帝王グラ・ルークスの名において、貴様らに要求する。我らに従え。我が国に忠誠を誓った者には、永遠の繁栄が約束されるだろう。ただし従わぬ者には、我らは容赦せぬ。沈黙は反抗と見なす。まずは尋ねよう。今、この場で我が国に忠誠を誓う国はあるか?」
一瞬の沈黙。
「馬鹿か? あの女は」
「下種が!!」
「蛮族が、何を宣っているのだ?」
あまりにも突然の、あまりにも非常識な発言に、会場は非難轟轟の嵐となった。
議長はもはや制御不能であると頭を抱えている。場は騒然とし、シエリアに向けられた怒号が飛び交った。
「ふん、やはり今従属を誓う国は現れぬか。まあ当然だろうな。帝王陛下は寛大だ。我が国の力を知った後でも構わない。その時はレイフォルの出張所までくるがよい。まあ、かなり自国が被害を受けた後になりそうだがな。では現地人共、確かに伝えたぞ!!」
それと、とシエリアは続ける。
「大日本帝国、と言ったな。貴国の技術力は我が帝国にも聞き及ぶほどのものだと聞いている。貴国だけは特別扱いしてやろう。一つ、我が帝国に協力し、技術開示を行うこと。二つ、グラ・バルカス帝国による世界征服のために軍事力を提供すること。この二つを約束すれば、第三文明圏とかいう地域を分割する権利をやろう」
「お帰りください」
「……え?」
自分の演説に悦に浸っていたシエリアだったが、代表の近藤は思いきり冷や水を浴びせた。ポカンとする彼女に対し、近藤は端的に拒絶の意思を伝える。
隣にいた井上やレミール、エルト、そしてパンドーラ大魔法公国代表らは、近藤から流れ出る怒りのオーラに小さく悲鳴を上げた。
「一つ……よくよく貴女に言っておく。この会議は、世界に名だたる大国が一堂会する神聖な場であり、その場を乱すということは、極めて無礼であることをよく理解された方がいい」
「……」
近藤の圧に、シエリアは一筋の汗を流す。全身に鳥肌が立ち、冷や汗が止まらなくなる。
しかし啖呵を切ってしまった手前、態度を崩すことなく踏ん張り、声を出した。
「そ、そうか。せっかくの悪くない申し出を断るなんてな……よろしい、では大日本帝国もその他と同様、我が帝国にひれ伏すまで攻撃を続けるのみだ」
シエリアは後悔した。事前に聞いていた情報によれば、大日本帝国は、グラ・バルカス帝国が躍起になって開発中の高威力新型爆弾をすでに開発しており、グラ・バルカスのそれよりも何十倍にも威力を向上させたその爆弾を湯水のように使い、宇宙をも植民地とせんばかりに勢いのある帝国だという。
だからこそ、グラ。バルカス帝国と共にこの世界を征服しようとしたが、日本はこの世界の各国と協調することを選んだ。
「(世界の半分をやればよかったのか……?)」
なぜ近藤がこれほどまでに怒り心頭なのか、彼の真意が分からない彼女は脳内で思考するが、やがて考えるのを止めた。
「さらばだ諸君、次会う時は、レイフォル出張所か、貴国らの首都であろう」
捨て台詞を吐いたシエリアは、会議場を後にした。
使者は『グレードアトラスター』『グレードラニアケア』とともに港からも去り、その日の先進11カ国会議は終了した。
いや、してしまったのである。
「……近藤です。邪魔が入りました。 ……はい、グラ・バルカス帝国です。いえ、カルトアルパスはまだ攻撃を受けておりませんが……はい、なるほど。では既にグラ・バルカス帝国は軍事行動を始めていると?」
神聖ミリシアル帝国の帝国文化館。会議場に続く廊下の片隅で、近藤は官給品である折り畳み式携帯電話片手にメモを取っていた。電話の相手は外務省中央世界局長である。
本当なら、この電話でアニュンリールに最後通牒を突き付けたことを報告するはずだったが、想定外のことに近藤も中央世界局長も苦悶な顔をしていた。
『では、グラ・バルカス帝国は我が国含めて、新世界各国に“宣戦布告した”という認識でいいんだな?』
中央世界局長が何度も確認するが、近藤は頷きながら「はい、その通りです」と答える。局長は意を決して「分かった」と言うと、一旦電話を保留し、局長室の隅にぽつんと置いてある赤い固定電話を手に取った。
新世界との外交の場において、緊急事態に陥った時にだけ使われる電話。第二世界局、中央世界局だけに設けられたその電話の受話器を、局長は掴んだ。
「もしもし、首相官邸ですか? グラ・バルカス帝国が……」