ゲームのキャラクターを現実に呼びだせたらどれだけ素晴らしいだろうか。
そんな妄想はゲーマーなら誰でもしたことがあると思う。
俺は、そんな力を手に入れたのだ。
いつの間にかスマホにインストールされていた怪しいアプリケーション。その名もゲームデータ具現化アプリ。
そう。そのゲームデータ具現化アプリだ。
そして、その力で俺はソードアート・オンラインの世界からアスナを召喚したのだ。
彼女は今も俺の部屋にいる。
この現実の世界でアスナが生きているなんて夢のようだ。
ゲームではキリトと付き合っていたけど、これからは俺とアスナの物語が始まるんだ。
「ねえ、私のおなかすいたよ。ご飯食べたいな」
「ああ、そうだね」
俺は冷蔵庫を開けてみたが中は空っぽだった。
「ごめん、買い出しに行かなきゃダメみたいだ」
「そっか。じゃあ私も行く」
アスナはそう言って立ち上がる。
「いいのか?」
「うん。キリトくん」
「で、呼んだ女に首を噛みちぎられて死んだと。対価も調べずノータイムで使うか普通?」
凄惨な殺人現場となった独身男性の住んでいたアパートの一室で呆れたように刑事が呟いた。
「ああ。遺体の状態を見るにその通りだろうね」
「まあ、また依存症患者同士の殺傷事件ってことで処理するしかねぇか」
「そうだねぇ、困ったもんだ」
二人の刑事の視線の先で、大型の獣に食い荒らされたかのような死体となった男性と、とても人の肉を食い千切れるとは思えない口元を血で染めたまた目を見開いてこと切れている可憐な少女が倒れていた。
「呼び出す物と同等の質量が必要ってのも曖昧だよ。そのへんのゴミから何でもつくれるって、そりゃもう神様だろ。」
「こうして事故が起こるであろう人物にだけ配布されているのは悪質ですよホント。」
「で、これまで同様通報がある前にこの部屋に侵入した形跡があると。狙いは成功した場合の品の強奪で間違いないな。」
いささか以上に非現実的な会話だが、刑事達にとって最早これが日常になりつつある。この危険なアプリについてはマスコミに圧力をかけてはいるがSNSなどがある以上、噂は断ち切れない。
「しかし、オタク拗らせた人間なんてどうやって調べたんでしょうかね」
「わからん。だがこれまでも失敗した人間の死体だけが残っている例はある。不自然に削り取られたように消失している家財もな。成功例が犯人の手に渡っているのは確実だろうな」
「だとしたらヤバイっすね。もう手遅れだったりして」
「……ああ。」
少なくとも、人を食い荒らすような何かがクリック一つで現れるというのだ。正気の沙汰ではない。
「どうせならゲームの中に出てきた料理とかで満足してくれればな」
何でも治すどころか、死者を蘇らせるアイテムなんてゲームならありふれている。
しかし現実にはどんな強力な薬も効かない難病もあれば、一度死んだものを生き返らせることなど出来ない。ゲームと現実の区別がついていない若者の数はこの国では多いというが、経済的にも行き詰まってもおかしくない不況の中、ゲーム内のアイテムの力が現実にあればどんなに良いだろうと思う者は多くて当たり前だった。
出すものが小さければ大きな変化とはならない。事件になっていないだけで潜在的なアプリの使用者はもっと多いはずだ。
「事件が始まってからもう一月か。この悪夢はいつになったら終わるんだろうな」
死体だけが積み上がり、解決の糸口も見えない現状に捜査は難航していた。刑事達はため息をつく。
---
翌日、ニュースはまたもや失踪者と死亡者の増加を報道した。社会が混乱し不安が蔓延する中で、官民問わず、この異常事態にどう対応すべきか人々は悩んでいた。
「それで、俺を呼び出したと。正気か?」
「電子機器からこの世ならざる物を呼び出し戦う専門家……まさにうってつけだろう。なぁ」
葛葉キョウジさんよ
エロ同人フリー素材アスナさん
AIのべりすとに書かせたら次の瞬間寝取られてたのが面白すぎて書きました。
この後ポケモンが各地で召喚されてもいいし悪魔が溢れて地獄になってもいい。自由とはそういうことだってばっちゃもいってた。