何ですぐアスナ寝取るん?   作:蛮族

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それから

 ゲームデータ限定とはいえ、空想上の物を具現化できるアプリという頭が悪いエロマンガにでてきそうな物がネット上でばらまかれ未曽有の混乱を巻き起こし、ついには葛葉キョウジを公的機関が召喚することで対策を練るという暴挙から1年。人類は、それでも滅んでいなかった。

 

 最大の問題点であるアプリの使用者と具現化物の捜査は意外と早い段階で進展があった。

 

 いたって当たり前の話ではあるのだが、アプリで具現化できるもので対策したのである。

 

 エネミーソナー、フォルマサーチ、これらのアプリが入った機器を具現化しスパコンも使って解析。具現化されたものは異常物質として検知できるようになり、アプリを介さずプログラムとして簡単に複製できるようになった。

 

 そこまではよかった。

 

 考えても見てほしい、電力とそれなりのコンピューターがあれば何でも作れるというのはもはやまじめに働くのが馬鹿らしくなるレベルの暴挙である。その上で国家が主導してリスクなく運用可能であると実例を作ってしまったのだ。

 その上、架空のプログラムを実装した機器が設定通りの機能を発揮する状態で具現化できる。学者や技術者が頑張って考える必要すらないのはどう考えてもやりすぎといえる。

 誰だって使う。当然の話だ。

 

 そして、世界が取り返しがつかなくなるほどめちゃくちゃになる前に現行のすべての機械を機能停止させる何かが地球全土にばらまかれた。

 

 この行動を英断と見るべきか暴挙と見るべきかは微妙なところではあるが、まあ死んだ人間の数を考えると暴挙といっていいのだろう。ある日突然石器時代にまで戻されたことで人口は怒涛の勢いで減少し、情報によって繋がっていたはずの世界はまたも分断されたのだから。

 最早1キロ先の情報を得るのも難しいのが当たり前になってしまった。

 

 一方で、例のアプリがインストールされた電気がなくても機能し、地球全土に撒かれた何か影響を受けないガシェットをちゃっかりと用意していた存在は程よく国家が衰退したあとで独自の勢力を築いていた。

 

 既存の動植物の中に具現化された幻想的生物を放ち、彼らとの共存を唱えるポケモンマスター。

 

 具現化した超科学によってSFめいた都市を生み出し、管理社会こそ人類を救うと唱えるファクトリオ。

 

 機械文明を否定し、具現化アプリを憎み、アプリとアプリで産み出された物全てを破壊することで世界は救われると唱える異能を持った兵士で構成される救世会。

 

 こういった派閥が世界各地で抗争して滅んで生まれてを繰り返し、およそ平和といえるものは遠い過去の話となっていったのであった。

 

 ……いや、いつものことなのかもしれない。人は、過ちを繰り返すのだから。





アプリは何でも具現化する。無機物も、有機物も。
対価を同意なく払えるのいうのなら自分の周囲のなにもかもを対価にして理想の世界を出力するアホが絶対出てきて、結果として一夜にして何処かの街がモンハンとかポケモンとかの世界に入れ代わったり、宇宙世紀になったり、やたらと男に都合のいいエロゲーみたいな街になったりする。
現実はゲームじゃないので、アプリを使っても逆処理は無理というのが最大の糞ポイント。

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